地域医療の崩壊が叫ばれて久しい昨今。長い待ち時間と短い診察は、多くの患者に、身体的にも精神的にも負担を与えている。特に身体に不自由な年配の人々には、複数の症状がある人も多く、町のかかりつけ医としての役割りを担う1つの診療所ですべて診てもらうことはできない現実もある。
その解決策として今注目を集めるのが「クリニックコンプレックス」という概念だ。それは、町のかかりつけ医が一箇所に集まり、また相互にカルテの情報を利用可能とすることにより、二次医療機関の機能をもたせ、より安定した質の高いサービスを、速やかに患者に向けて提供しようというもの。そうした複合施設を設立することにより、ドクター側にとっても、個人で開業するより、設備や人件費などのコストも削減できるので、メリットも大きい。
今後の展開から目が離せない。
9年間の外資系商社勤務を経た後、約18年間上場企業を始め国内企業数社において、総務・人事業務、財務・経理業務、株式公開業務及び経営企画業務等の管理業務全般に携わる、子供の医学部志望がきっかけとなり、医療の世界に興味を抱き、医療業界及び医療を取り巻く環境について色々な角度から検証した結果、多くの問題・課題があり、環境が益々厳しくなっていくことを感じ、この問題・課題の解決及び環境の改善に向け、これまでの経験及び知識を生かし、何かお役立ちができないかとの思いから、2007年12月にクリニック・コンプレックス株式会社を設立した。
医療機関に対する経営アドバイスや医療現場へのスタッフの紹介など医療コンサルティングを積極的に行なおうとしている。 |