岡田誠代表
「お客様の想像以上の満足度を目指し、社員一丸となって日々努力しています。」
|
地域が信頼を寄せる上質の電設工事
その完成度の源は、社員の「団結力」
古くはバブルがはじけ、最近ではリーマン・ショックを受け、世相に揺れる企業の在り方。その中で「御社が経営をしていく中で、最も大事なことは? 」という問いに「団結力」と断言して疑わない、地域の信頼を集める電設会社がありました。
曲げや折れなど複雑な加工、そういった卓越した技術が求められる設備工事や素材の加工は非常に難解なもの。経験と知識、それによって培われた勘を総動員して、まさに職人の魂と業で対応する必要がある。
自然豊かな駿河湾のほとりの静岡県焼津市において、電気工事、銘板彫刻、カッティングシート製作などを行っているのが『明宝電設株式会社』だ。中でも事業の中心となっているのが工場の電気工事。工場は住宅に比べて、パイプの加工や建物の構造が複雑で規模も大きいため、その分大変な工事になる。同社の社員数は全員で7人。その内、職人は5人の小さな会社だが、同社の岡田社長が、他のどの企業にも負けないと自負しているのが会社の「団結力」だ。「何より大切にしているのは、スタッフとのコミュニケーション。声を掛け合い、心を通わせることで仕事に対するモチベーションが格段に上がる。社内の絆が生み出すパワーはどこにも負けないと自負しています」と岡田代表。社員は、社長を含め、もともと現場を同じくしていた仲間同士。互いの信頼性と仕事への集中力は相当なもの。互いに刺激し合う切磋琢磨する環境が整っている。技がどんどん磨かれ、職人の豊富な経験と確かな技術力がつまった「手」が、一筋縄ではいかない工事も対応可能にしているのだ。そんな同社のモットーは『NOと言わない営業』。顧客満足度を第一に不可能と思われる仕事もアイデアを出してベストな工事を心がけている。そのためにも、お客様とも情でつながることを重視。コミュニケーションをとり互いを理解し合ったり、工事後もしばしば顔を出してアフターケアをしたりということは欠かしません。
「まだまだ発展途上。こういう時代だからこそ、攻めの姿勢で事業に取り組んでいかないといけない」と、岡田社長の姿勢は前進あるのみ。さらに、設備工事を充実させ、お客様のニーズにより幅広く柔軟に対応し、サービスの質を高めていくとのことだ。しかし、人数を増やし会社の規模を拡大していくことは考えていないそう。今の信頼し合うメンバーで、もっと仕事の質の高みを目指していくという在り方が根底にある。人と技術に魂を注ぎ込む同社の姿勢は、地元でも厚い信頼が寄せ、どっしりとした存在感のある企業となっている。
(ライター/藤村弘幸)
|