ブームの真相 2015

イギリス生活情報誌 
月刊
ミスター・パートナー
〒160-0022
東京都新宿区新宿
2-15-2 岩本和裁ビル5F
TEL.03-3352-8107
FAX.03-3352-8605
白鳳神社 宮司
宮川吉弘氏
先祖から続く宮司の家系に生まれる。学業で学んだことを実践する目的で17才の時から山岳修行を開始。冬に青森県の霊山、岩木山で厳しい修行を経験。古神道由来の祈祷を行い、がん患者の平癒祈願に命乞いの荒行も励行。面談、電話を問わず悩み事の相談にも応じている。

壁を乗り越える信念を促す
悩みに向き合う峻烈な祈祷

 「先生の包み隠さない、まさに命懸けを間近で見させていただいています。本当にいつもありがとうございます」
 北海道七飯町に鎮座する『白鳳神社』の宮川吉弘宮司にソーシャルネットワークで寄せられたコメントだ。ネットを通じて人生や世相について自身の心情を忌憚なく発信し、全国の様々な人々との交流を広げる異色の宮司だが、神官としての根幹は古神道由来の祈祷。代々の宮司の家系に生まれ、17歳にして山岳信仰に入り、冬の岩木山で修業を積んだ強靭な精神力が多様な行動の基盤になっている。
「人生とは誠に大変な道。苦しくてもそれを受け入れて生きて行かなければなりません。いくら傷ついても高い塀を登って越えるか、避けて通るか、どちらかしかありません。そのすぐ向こうに〝ルルドの泉〟があるのです。乗り越えられない壁はこの世には存在しません」
〝ルルド〟は、聖母が指差した泉水で不治の病が治る奇跡が起きたと伝えられるフランスの巡礼地。健康や仕事、人間関係、進路などの悩みを抱えて相談に訪れる人たちに壁を乗り越える信念と気力を持つことを促す励まし。特に病院で見放され、平癒を願って訪れるがん患者に心底から語りかけるときの言葉だ。同時に、青森県の霊山、岩木山で深夜、「命懸け」で行う命乞いの祈祷に臨む自身への叱咤でもある。
「当神社は開かれた存在であることを目指し、加持祈祷や修験道といった古神道由来の方法で悩める人々の相談などに寄与してきました。相談で最も多いのはがんの相談です。厳寒の霊山にこもっての祈祷は大変厳しいものですが、神の御使命と自分に言い聞かせ、奮い立たせ、相談に訪れる患者さんの心情を思いながら励行しています」
 生きる気力を得たときの患者さんの笑顔が宮司の喜びというこの姿勢が、〝がん平癒神社〟の異名を生んだ由来だ。
(ライター/斎藤紘)

白鳳神社
TEL:0138-65-0486 FAX:0138-65-0471 Eメール:info@hakuhoujinja.jp
ホームページ http://hakuhoujinja.jp/

三井花園 代表
三井淳男氏
兵庫県丹波市出身。農家に生まれ、高校生のころには既に農業を志望したが、「同じ苦労はさせたくない」という父の反対もあり県立農業大学校に進み、卒業後JAに勤務。地元に戻って10年ほど養鶏を手掛ける。30年ほど前、養鶏場移転話を機に三井花園を設立。多利南営農組合長。丹波市農業委員。

花卉農家として品種改良で実績残し
地場農業の振興で地域活性化に尽力
技術伝承、障がい者雇用も実践する

 ふるさとを想い、人を気遣う。丹波市で花卉農業を営む『三井花園』代表の三井淳男氏は「お世話になった人々への感謝の気持ち」を常に持ち、その心から滲み出る温かいオーラに包まれた経営者だ。
 三井氏は、兵庫県立農業大学校で農業経営や花の栽培法などを学んだスペシャリスト。学業終了後、JA勤務を経て携わった養鶏場の移転話を機に、花卉農業の道に転進、『三井花園』を設立したのは約30年前。品種改良に取り組み、2013年には花壇でも楽しめるよう9㎝の鉢で栽培できるシクラメンを開発、兵庫県農業賞を受賞した。
 本業にも増して注力しているのが地域活性化、地場農業の振興、若い世代への技術の伝承、障がい者雇用の実践。春日町の多利南営農組合では地元産大麦を活用した自家焙煎麦茶を販売。丹波栗の生産活発化や土地に合うクルミの栽培も模索している。兵庫県などが主催した「新しい農業をめざす高校生等のつどい」などに出席し、惜しみなくノウハウを伝授する。野菜の栽培も手掛け、週に4人ほど障がい者を雇い、障がい者による野菜栽培会社設立の準備も進めている。
「産業を育み、人材を育成して丹波の町の魅力を高めることで地域活性化に臨みたいと考えています。やりたいことはまだまだあるので、これからも頑張っていきます」。情熱は衰えを知らない。
(ライター/斎藤紘)

三井花園
TEL:0795-74-2296 FAX:0795-74-2181


[イギリス生活情報誌] 月刊 ミスター・パートナー 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-2岩本和裁ビル5F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605