ブームの真相 2015

イギリス生活情報誌 
月刊
ミスター・パートナー
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シィーズ・ネットワーク社長
和田 美智子さん
Michiko Wada
1993年にシィーズ・ネットワークを起ち上げた夫である前社長の和田義章さんの急逝に伴い、2013年に同社の社長に就任。清掃業も、社長業も、何もかも初めての状態から1年半、いまやオフィスや店舗中心だった顧客を一般宅まで広げ、新たなチャレンジを続けている。

環境に優しいクリーニングには「まほうの水」。
一般家庭用に販売されているミニボトルとスプレー。
100ml 500円(税別)。500ml 1,000円(税別)。

「見積もり」さえ
知らなかった主婦が
突然、清掃会社の
社長を任されて

新しい時代を生きる
未来に向かい輝いて歩む

突然社長に! パニック状態の日々

「見積もりの取り方もわからず、そもそもお得意様がどことどこなのかもわからない。どこに電話をかければいいのか、何をどうしていいのか、悲しんでいる暇さえなかったのが正直なところでした」
 2013年、年明け早々に夫・義章さんが63歳の若さで急逝。心不全だった。『シィーズ・ネットワーク』は、義章さんが脱サラして始めた会社で、主にオフィスや店舗の清掃が業務。経営はもちろん、営業や事務的なことの一切は義章さんが取り仕切り、美智子さんはほとんどタッチしていなかったという。
 体調不良を訴えて入院し、亡くなるまでがわずか20日ほどだった。周囲の誰もが、そこまで重い病状とは認識していなかったから、引き継ぎの暇などあるはずもなく、仕事の予定は2月までびっしりと埋まっていた。存続するにしても廃業するにしても、それだけはこなさなければいけない。嫌も応もなく美智子さんが後継者としてなんとかするしかない……そんな状況に経営の素人が突然放り込まれたのだ。
「まさに激動の日々で、どうしようどうしようと、パニック状態でしたね」

意外なところからサポートが

 それを救ったのは家族と周囲のサポートだった。
 開業時からのベテラン社員が辞めることなく残ってくれて現場を仕切ってくれた。2人いる息子たちもそれぞれに協力を申し出た。会社勤めの長男は週末に無休で現場に出てくれた。大学を休学してイギリス留学中だった次男も帰国し、休学を1年延長して現場に張り付いてくれた。
 残るは経営的なこと。まずは事務。この部分は亡き夫だけしか知らないことだからだ。
「知人の紹介で、ちょうど求職中で事務経験のある若い女性がいるということで、すぐに面接して入社してもらいました。彼女と2人で昔の書類をひっくり返して、『ここお得意さんだよねたぶん』と当たりをつけて電話をして主人が亡くなったことを報告。そういうことから始めたんです。今までどんなお付き合いをしてきたかも尋ねながら」
 書類から自社の業務内容を一から掘り起こし洗い出す、気が遠くなるような作業だ。古い顧客には『いろいろ教えてください』と頭を下げた。
 同情してくれるお得意さんもあったが、これを機に〝切られて〟しまう現場もあった。ジリ貧になりそうな局面に、今度は意外なところから手が差し伸べられる。
「次男が私の知らない所で大学(創価大学)の学生相談室に相談していたんです。そうしましたら、大学に出入りしている清掃業者を紹介してくれたのです。その会社の社長に、責任を持って支援していただきたいと、学校から依頼してくださったのです。無償で私たちに業務のノウハウを指導してくださいました。それこそ見積もりの取り方から何から。おまけにいくつか仕事も回していただいて」
 これは大学と業者のファインプレー。学生の苦境に大学が何かするとしたら、せいぜい奨学金を出す程度の〝対症療法〟がふつうだが、根本の経済基盤の立て直しにまで手を貸してくれたのだ。

「まほうの水」とともに新事業へ

 業者の指導によって経営は、徐々に安定。加えて新たなビジネスチャンスをもたらした。
「たまたま古くからの顧客から会社の寮の引き渡し清掃の依頼がありました。当社は今までオフィスや店舗、マンションの定期清掃が主で、いわゆる一般のハウスクリーニングは未経験。でも新たに雇った社員が『僕、(ハウスクリーニングの)経験ありますよ』と言う。ならばということで、私も彼と一緒に現場に出て、ハウスクリーニングを勉強させてもらうことに」
 彼女をその気にさせたのは、この業者を通して知った「まほうの水」との出会いだった。業務用の超アルカリイオン水で、洗剤を使わずこの水を用いることで、排水を汚さず環境に優しいクリーニングができる。にもかかわらず油汚れや煙草のヤニ、絨毯のシミなどを瞬時に浮かせる洗浄力を持っている。
「私の考え方というか感性にもぴったりで、ぜひこれを使わせてくださいと」
 実は美智子さん、若い頃には舞台女優を目指して劇団青年座に所属していたこともある。その後、日本に入ってきたばかりのエアロビクスに魅せられ、インストラクター資格を取り、結婚後も個人教室でずっと教えてきた。キャリア26年、エアロビクスの元祖のような人なのだ。その後、ボディポテンシャルの指導士に転身。心身の健康には、もともと興味があった。
「今後は、環境に優しいハウスクリーニング事業をもっと広げていきたい」。防戦一方だった新社長が攻めに転じた瞬間でもあった。
「名刺交換すらできず、会社にあいさつに行って通されてもどこに座っていいのかもわからなかった私が、1年半経ってこうしてどうにかやってこれている。嵐が去った今だからわかるのですが、ああ、本当にいろいろな人に守られてきたんだなあって」
 近い将来、息子さんに事業を譲るのか、あるいは古参の社員に託すのか、先のことはまだわからない。
「でもそれまでは私がしっかり会社を守っていこう。ええ、その覚悟が、今はできていますよ」


有限会社 シィーズ・ネットワーク
TEL:03-3701-9968 FAX:03-3701-5946
ホームページ http://www.cs-network.net/

サイズ 外寸H2350×W1500×D1500mm。設置場所に合わせ一台からオーダーメイド製作が可能。正面ストッパーは出入りしやすい可倒式。

営業時間/9:00~17:45 定休日/土・日曜日・祝日
アクセス/南海電鉄七道駅より徒歩約7分

震災に備えて避難場所は?
屋内用簡易型一時退避BOX『イエローボックス』

設置や移動も楽々簡単
倉庫と工場の避難場所

 突然襲ってくる大地震。その時あなたは適切に身を守ることができるだろうか。そのためにも日頃から備えておくことが大切だ。「浅香工業」の『イエローボックス』は、地震発生時に構内作業員や訪問者の一時的な避難場所として使える屋内用の簡易型一時避難ボックスだ。企業のBCP(事業継続)対策の一環、安全対策を講じてリスクを回避することに特化している。
 枠組みには鋼鉄製角パイプを使用。三方が50㎜金網張りになっており、飛散物の侵入を防いでくれる。また、底面はシマ鋼板なので滑りにくいのも特徴だ。耐衝撃高強度で3tのおもりを3mの高さから天井面に落下させる衝撃試験でもボックス形状を維持できたほど強固で、大人6人が入れる十分な大きさを確保している。フォークリフトやホイストを利用すれば簡単に移動、設置ができ、連結もできる。いざという時に役立つ退避ボックスだ。
(ライター/馬場紀衣)

浅香工業 株式会社
TEL:072-229-1101 FAX:072-229-5228 Eメール:support@asaka-ind.co.jp
ホームページ http://www.asaka-ind.co.jp

全自動スラリー回収脱水装置
『ドライセバレータ』     
デイリータイマー機能付きなので就業時間に合わせて起動・停止が可能。消耗品いらずで経済的。手間がかからずノーメンテナンス。

アクセス/JR関内駅より徒歩約3分

廃棄コストを削減、経済的で
全く新しい排水処理装置

含水率を40%以下にする
新技術

 設計から製造まで全てを自社で行う液体清浄装置の専門メーカー「アメロイド日本サービス社」。『ドライセパレータ』は、遠心分離機とドラム乾燥機が融合した全く新しい排水処理装置。
『ドライセパレータ』に排水をポンプで供給すると、遠心分離機がろ液とスラリー(汚泥)を個別に排出。そのスラリーをドラム乾燥機が薄く延ばして乾燥してくれる。これにより、少ない熱量と短時間で含水率40%以下のパウダーにすることが可能だ。含水率80%のケーキと比較した場合、含水率が40%になると、重量は3分の1に減少。これにより、運搬と保管が簡単になるうえ、廃棄物が減ることで廃棄コストの削減にも貢献する。さらに、ろ布を使わないので、交換やカス落としの作業、目詰まりの心配もなし。
 運転も簡単で、操作盤の起動ボタンを押すだけ。全自動運転なのでノーメンテナンスの上、安定してパウダーを排出してくれる。
(ライター/馬場紀衣)

株式会社 アメロイド日本サービス社
TEL:045-641-4041 FAX:045-681-5968 Eメール:yokohama@ameroid.co.jp
ホームページ http://www.ameroid.co.jp/

伸縮や曲げの自由度が大きなフレキシブル配線。
対応OS/iOS6.1以上
ワイヤレス/Bluetooth4.0ワイヤレステクノロジー
サイズ/幅24mm 長さ70mm 厚さ4.5mm 重量10g

アクセス/JR姫路駅よりバスで約30分

絆創膏のように貼り健康管理や安全見守り
生体情報を収集しワイヤレスで送信

人体の動きに追従できる配線
社会貢献度高いテクノロジー

 絆創膏のように貼っておけば、身体の状態を収集、送信し、パソコンなどで管理できるウェアラブルテクノロジーが開発された。「アフォードセンス」のワイヤレス生体センサ『VitalgramⓇ』。人体の動きに追従できる伸縮・折り曲げ可能な柔軟配線を持つ電子基板とそれを生体適合性材料で覆った基本構造を兵庫県立大学大学院の前中一介教授と共同開発、実用化にこぎつけた。
 記録するデータは、心電や体表温度などの生体情報、運動時の活動量、姿勢や階段の上り下りによる高度の変化情報、温度や湿度などの環境情報など。これらのデータをリアルタイムでパソコンや携帯電話に送信し、長期間蓄積して解析することができる。健康管理のみならず、転倒や心拍・体温異常等の緊急時の危険信号も発信することができ遠隔からの安全見守りも可能になる。高齢者や乳幼児のケア、危険な環境下で働く労働者の健康管理、運転手の突発性の病気の予知、スポーツ選手の体調管理など利用範囲が広く、社会貢献度の極めて高いテクノロジーだ。
(ライター/斎藤紘)

アフォードセンス 株式会社
TEL:079-267-6019 Eメール:info@AffordSENS.com
ホームページ http://www.AffordSENS.com

全ての加工作業をダブルチェックすることでベストなクオリティを実現。
自慢のシートを持つ代表取締役田邉英彦氏。

特異なオーダーにも確実対応してくれる
信頼のシート加工専門メーカー

シートで現場を支える
オンリーワン企業

 様々な現場で使われているブルーシート。『ひでぴょん』では、産業用・農業用に使われる定番のブルーシートのほか、紫外線対策が施された軽くて強い長寿命のUVシート、帆布地で作られたトラックシートや光・熱を強力に反射するアルミ・ブラックシートなど大小問わず様々なシート加工を手掛けている。
 種類豊富なシートは全て受注生産なので特殊な形状の商品を依頼されることも多いそう。同社では、お客様からの特異なオーダーにも誠実対応。これまでの経験とアイデアを駆使し、大きさや形状問わず幅広いニーズに応えている。リニューアルしたホームページでは、シートづくりの様々な相談ができるほか、併設するウェブショップでは製品の販売も行っている。
 既製品では得がたい高品質なシートはオーダーメイドだからできる技。国産メーカーの生地を使用しているので安心して、長く愛用できるのも特長だ。
(ライター/馬場紀衣)

株式会社 ひでぴょん
<本社>TEL:086-523-5868 FAX:086-523-5878
<工場・岐阜営業所>TEL:0585-36-1344 FAX:0585-36-1355 
Eメール:postmaster@hidepyon.co.jp
ホームページ http://www.hidepyon.co.jp/

スマートエントリー用アンテナ。
キーレスエントリー市場シェア40%を誇る。

スマートフォン用インダクタ。
村田製作所と共同開発し2014年8月にリリース。

目に見えないところで、スマホもクルマも動かす
世界最先端の『コイル技術』

世界が驚く最先端コイルを
技術の『東光』から

 自動車のキーレスエントリー用のカギがカード並みの薄さになった時、世界は驚いた。これは、創業60年を迎えた『東光』が開発した『極薄コイル』のアンテナがあって実現できたものだ。『東光』は創業以来、独自の技術力で世界を驚かせる最先端部品を作り続け、現在もワールドワイドで事業を展開している。
 村田製作所と共同開発したスマートフォン用メタルアロイⓇインダクタ「DFES」は業界最小だ。(2014年8月時点、東光調べ)スマートフォンの省電力化、高速通信などを実現する部品で、バッテリーが長持ちし、発熱を防ぎ、端末を薄くできる。
 さらに、『東光』は、自動車のキーレスエントリー用受信アンテナコイルで世界シェアの40%を誇る。ポケットやバッグに入れておくだけで、鍵と自動車が電波のやり取りし、ドアロックの開閉やエンジンを始動できる。
 この賢さが〝スマート〟なのだ。スマートな東光からますます眼が離せない。
(ライター/土谷晴)

東光 株式会社
TEL:03-6907-3540 FAX:03-5960-0348 Eメール:sis_tokyo@toko.co.jp
ホームページ http://www.toko.co.jp/

表面改質により基材表面に反応性の高い官能基を生成させ、基材同士を密着して化学的に結合・接着する技術。

営業時間/9:00〜18:00 定休日/土・日曜日
アクセス/JR大宮駅より徒歩約10分

マイクロ流体デバイスに有効な接着技術開発
接着界面の改質と加熱加圧によって共有結合

 「朝日ラバー」は、ガラスや樹脂に転写した直径数μmから数百μm程度の極微な溝を潰すことなく封止できる『分子接着技術』を開発、電気泳動、化学反応、細胞培養などの操作を行うマイクロ流体デバイスに有効な革新的接着技術として注目されている。ゴムと金属や樹脂、セラミックス、ガラス、ゴム同士などの接着界面を改質し、加熱加圧などによって共有結合させる技術。従来の接着工程のような高濃度の接着剤塗布や高温高圧を必要とせず、形状変更の恐れが少ない。難接着性のプラスチックとシリコーンゴムを接着させることも可能だ。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 朝日ラバー
TEL:048-650-6056 FAX:048-650-5206
ホームページ http://www.asahi-rubber.co.jp/

ふっ素、シアン、フェノール類、全窒素、全りんなどの測定に最適。新開発の光学系を採用。

営業時間/9:00〜17:30 定休日/土・日曜日・祝日
アクセス/JR馬喰町駅、都営地下鉄馬喰横山駅より徒歩約2分

測定範囲、データの正確性を向上
コンパクトなオートアナライザー

 「ビーエルテック」が開発した『オートアナライザーSYNCA』は、ポンプ、分析カートリッジ、高精度な比色計が一台に収まったコンパクトな分析システム。オートアナライザーとは、気泡分節型連続流れ法(CFA)(JISK0102工場排水試験方法、環境省告示収載)の原理を採用し、加熱蒸留、オートクレーブ分解、液液抽出工程等の前処理から吸光度測定、濃度値算出までを自動化した装置。従来に比べ測定範囲を拡大し、低濃度から高濃度までのダイナミックレンジを実現した。また、流路が単純化したことで操作もしやすくなり、分析試料を希釈する手間も減少。低濃度付近におけるデータの正確性・実現性も向上した。
(ライター/馬場紀衣)

ビーエルテック 株式会社
TEL:03-5847-0252 FAX:03-5847-0255 Eメール:fukushi@bl-tec.co.jp
ホームページ http://www.bl-tec.co.jp/


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