日本が誇るビジネス大賞 2015


イギリス生活情報誌 
月刊
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株式会社 大島工業 代表
大島康一郎氏
宮城県仙台市出身。学業修了後、廃品回収やスイカ、竹竿の行商などを経験、解体業に携る。地元の老舗建築会社に就職し、9年間の勤務を経て『大島工業』を設立。従業員21人を擁するまで成長させる。労働条件の整備に力を入れ、震災復興にも尽力。
復興に向け歩みを進める
地元目線の建設会社

 日給制が当たり前の建築業界。宮城県を中心にビルやマンションの型枠解体工事を行う『大島工業』の代表の大島康一郎氏は建設現場の厳しさを次のように語る。
「実は、1ヵ月続く人はほとんどいません。新しく17人雇いましたが、現在残っているのは2人だけです。1週間続く人は1ヵ月続くし、1ヵ月続いた人は3ヵ月続きます。3ヵ月続いた人は間違いなく一年続きます。一年続く人はこの仕事でやっていこうと思っている人です」
 社員数は少ないが、集まっているのは経験豊富な現場のプロばかり。迅速で精度の高い仕事を実現する背景には、建築業界のイメージをくつがえす働きやすい環境にある。大島氏は、自身がサラリーマン時代に経験した苦労を従業員に味わって欲しくないと労働環境を改善。従業員が安定した生活を送れるようにと退職金制度や休日を設け、保険に加入するなど安心して働ける現場作りに力を注いでいる。
 同社は東北の震災後、地元の故郷を思う人たちのためにと地元のやり方で町を守りながら復興作業にも遭進してきた。今後の課題は、建設業界における人材不足だという。
「圧倒的に人が少ないのが問題の一つです。なかには沖縄から来ている職人もいます。けれど、暑さの違いのせいか熱中症で体を壊す人もいます。体調は自分にしか分からないので、具合が悪い場合は我慢できなくなる前に休憩をとるように皆に言っています。無理してやるのではなく、休みながら行うようにと指示しています」と大島氏は語る。
 また、震災によっていくつもの現場を抱えることになり、忙しさのあまり新人を教育する時間がないと大島氏は言う。そのため、若い社員にこまめに声をかけるなどしながら作業を進めているそう。休日には従業員を趣味の船釣りに誘い、英気を養うなど共に過ごす時間を大切にしている。
(ライター/馬場紀衣)

株式会社 大島工業
TEL:022-397-8426 FAX:022 397-8429 Eメール:ttkhw755910@yahoo.co.jp

真幸組 株式会社 代表取締役
小林真一氏
沖縄県出身。学業終了後、足場設置を担う会社に就職、鳶職の世界へ。より高所で作業を行う会社に転職、約4年勤め、技術を磨いた後、独立して建設、解体現場の足場設置と鉄骨組み立てを業とする『真幸組株式会社』設立。
無災害・確実・迅速に足場設置
信頼厚い鳶職一筋の確かな技

 国の振興策によって増える公共事業、消費税増税前の駆け込み需要、各地で進む再開発事業などが重なって沖縄では建設工事が増え、建設現場で足場設置を担う鳶職を抱える会社の役割も大きくなっている。『真幸組株式会社』もその一つ。代表小林真一氏の陣頭指揮の下、無災害、確実、迅速な仕事ぶりで発注元から厚い信頼を得ている会社だ。
「戸建て住宅や商業施設、ビルなどの建築現場、解体現場で足場を組んでいますが、安全第一に、作業前に現場で綿密に打ち合わせをし、地形や建物の構造などを念頭に作業手順などを確認してから作業にかかります。高所での作業もありますから、無災害で完了することが何より大事であり、それが発注元の信頼にもつながります」
 中学卒業後、「早く経験を積みたい」と足場設置を請け負う建設会社に就職、以来、鳶職一筋で働き、技術を蓄積してきた。
「力が勝負の鳶職に憧れていました。危険が伴う仕事ですが、むしろ、それがやりがいにつながると思ったのです。就職した会社で3年ほど職人として勤めた後、より高所での作業を行っている会社に転職しました。作業の難易度が上がりましたが、約4年経験を積みました」
 その後、一緒に仕事をしてきた仲間と共に、24歳で独立した。
「創業当初から従業員を抱えてのスタート。それまでに培った人脈があったので、独立してすぐ仕事を受注することができましたが、従業員の生活も支えねばならず、とにかく必死で働ききました」
 全国的に鳶職人が不足する中、同社は従業員を25人抱えるまでに成長した。それを支えたのが仕事と真摯に向き合う小林氏の姿勢だ。
「信用を積み重ねること、周囲に感謝すること、この二つを大切にしてきました。現場の花形といわれる鳶職のプライドを胸に、基盤のしっかりした会社へとさらに成長さていきたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

真幸組 株式会社
TEL:098-853-7067 FAX:098-853-7067

有限会社 信和土建 代表取締役
宍戸信照氏
1969年、神奈川県相模原市生まれ。中学生の時、先代である父が背負ってしまった借金のため、教育委員会に掛け合って家業を手伝った。父は師匠でもあり「仕事は見て覚えろ。ワザは盗むもの」という職人気質だった。基礎工事の技量を認められて「日本の名工」に選出される。
表面には見えない基礎工事
それだけに絶対手を抜かない

 住宅を建てる際には地盤を固めた上で鉄筋とコンクリートで基礎を作る。これがしっかりできていないと、後々トラブルだらけになる。だが、建築途中から見えなくなるため、雑な仕事をして手を抜く業者がいる。こういう手抜きに「職人としての誇りはないのか!」と本気で怒るのが、『信和土建』代表の宍戸信照氏。同社は住宅向け基礎工事を中心に、足場作業の鳶仕事、門や庭など建物以外の外構仕事、仮設・鉄骨建物などを手がけている。宍戸氏の仕事ぶりは、たとえば直角に掘る穴は正確な直角でなければ気がすまず、手作業で仕上げるほど。道具もトラックも使用後はきれいに泥を落とす、床下に隠れて見えなくなってしまう部分にも関わらず、夜遅くまで仕上げの作業をしている姿を散歩中に見かけた人から仕事が来た……と半ば伝説的なほどの職人肌。基礎工事の精確さもレベルが高く、ホームリサーチ社の「日本の名工」に認定されたほど。全国でまだ30人もいないマイスターの一人だ。
 仕事に妥協しないから、若い職人たちにも厳しい時がある。だが、それも感情まかせで怒るのでなく、理屈の通ったもっともなことだから受け入れられる。そんな宍戸氏は苦労人である。他人の借金を負った先代社長の父のため、会社のため、家庭のため、教育委員会に掛け合って家業を手伝い始めたのは中学生の時。やがてそれを継いだ。
 以上のような話をしてくれたのは奥さんの直美さん。中学時代からの同級生カップル。自ら現場に出て仕事も手伝う。厳しくも師匠のようでもあった義父を尊敬している。まさに夫唱婦随で『信和土建』を盛り立てているのだ。「私たちの仕事は目立たないけど、その仕事ぶりはいつも誰かに見られています。基礎をやらせていただいたお客様が外構(フェンスや車庫)の仕事も、『手が空いた時でいいから、信和の親方にやって欲しい』と言ってくださる。それがうれしいですね」
(ライター/土谷晴)

有限会社 信和土建
TEL:042-763-4443 FAX:042-760-2611

株式会社 ハシカンプラ 代表取締役
渡辺元氏
宮城県仙台市出身。高校卒業後、建設コンサルタント会社入社。その後、設計の道を志して短大研究科に進学。卒業後、海外青年協力隊員としてモロッコで土木工事に携わる。帰国後、建設コンサルタント会社で20年間、橋梁点検の仕事に従事。2011年に独立、『株式会社ハシカンプラ』を設立。測量士、一級土木施工管理技士、橋梁点検技術研修修了者の資格を持つ。
増える劣化インフラ視野に
新技術を率先して学び導入

 土木建造物の劣化状況を調べる新しい手段として赤外線法が注目されている。橋梁やトンネルを中心に土木構造物の点検、調査、診断で社会的インフラの維持、管理に貢献している『株式会社ハシカンプラ』の代表渡辺元氏は、その技術の導入を目指して自ら研修を受け、劣化インフラが増える時代の要請に応える体制強化に余念がない。
「赤外線法は赤外線サーモグラフィカメラ使用して、外壁面から放射される赤外線画像と可視画像から劣化状況を診断する技術。当社は一般社団法人日本赤外線劣化診断技術普及協会JAIRA(ジャイラ)のグループに入っていまして、いずれ有資格者が必要になると考え、赤外線法調査資格取得のための講習を受けることにしたのです」
 こうした積極的な姿勢を牽引しているのは弛まぬ探究心。高校卒業後、建設コンサルタント会社に就職したが、基礎知識が必要と短大の研究科で土木工学を学び、21歳で測量士の資格を取得。その後も研鑚を重ね、33歳で一級土木施工管理技士の資格取得、40歳で国交省土木研究所の研修を受け、橋梁点検技術研修修了者の認定を受けた。
「高度経済成長時代に建造された土木建造物が50年の耐用年数を超え始め、建設当時に基準が整備されていなかった耐震性の問題もあります。それらの課題に対応できるよう効率的な業務推進を可能にする新技術の導入を視野に入れた技術力の強化に力を入れています」
 農家出身の渡辺氏は、仙台市の10アールの畑で露地栽培による野菜づくりを長年続けてきた。現在、静岡県の農法研究家に玄米アミノ酸微生物農法を学び、行く行くはこの有機栽培農法を活用した野菜生産を会社の事業として展開することも計画している。「社会のため人のため自分のために、可能性を探求し何事も半歩先へ」。この社是を社長自ら実践する実行力が会社の成長、業績伸張を牽引している。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 ハシカンプラ
TEL:022-342-5361 FAX:022-342-5362
ホームページ http://www.hashi-kp.co.jp/

株式会社 ジャパンドライブ 代表取締役
関口生紀氏
埼玉県出身。大手IT会社に就職した後、様々な仕事を経験する。42歳で全く経験のないダンプの運転手に転身。周囲の勧めと応援を受けて『株式会社ジャパンドライブ』を設立、現在は宮城県を拠点に、復興作業に携っている。
運搬業務で届ける
宮城の地への恩返し

 仙台・石巻・気仙沼などを中心に、土砂や建築資材の運搬から産業廃棄物の収集運搬までを手掛ける『ジャパンドライブ』。大型10tダンプ保有台数は地域で最も多く、常時100台ものダンプが稼動している。
 会社を率いる代表関口生紀氏は学業修了後に大手IT系メーカーに就職。10年ほど働いたが、数字を追うばかりの仕事に疲れスランプに陥ってしまったという。そんな折に出会ったのがダンプだった。県外出身者だが、宮城県で切り開いた人生を宮城県のために役立てたいと、運搬業務を通して地域に貢献している。
「今もまだ手付かずの被災地は多く、新たな街づくりのための整備や、津波に襲われた田畑の除塩作業などを担っています。今までの仕事と比べると、格段に規模の大きな仕事とあって対応できるかどうかが不安でしたが、幸運なことに10台ものダンプをリースしてもらうことができました。稼働率がぐんと上がり、懸命に仕事に取り組んでいると次はある重機会社と協力体制を結べることとなり、約100台体制にまで規模が膨れ上がりました」
 利益を求めるよりも宮城のために働こう、そんな強い思いが伝わったのだろう。人員は徐々に増え、同時に事業規模も拡大していった。
「スタッフも現在は75名にまで増えました。ここまでくることができたのも良い人材に恵まれたおかげ。彼らの事を本当に誇りに思っているんですよ」
 関口氏が未経験からダンプの運転手に転身したように、同社では未経験の人を積極的に採用している。自らの経験を活かした人材育成により、取引先に人材の質を高く評価されることも多いという。
「私はこの仕事が好きですから、今後もこの地でしっかりと役目を果たして参る所存です」
 将来は宮城県で福祉事業を展開したいと語る関口氏。謙虚で誠実な人柄が多くの仲間と信頼を集める理由だろう。
(ライター/馬場紀衣)

株式会社 ジャパンドライブ
TEL:022-781-7248 FAX:022-781-7249 Eメール:info@jpn-drive.com
ホームページ http://www.jpn-drive.com/

株式会社 アイワ 代表取締役
片山和彦氏
愛知県出身。学業終了後、佐川急便に入社、常滑市で外壁タイルの運搬に従事。バブル経済崩壊後に退職し、舗装切断工事の会社に就職。10年ほど勤めた後、2002年に独立し、『株式会社アイワ』を興す。舗装切断で実績を重ね、スーパーゼネコンから受注するまでに成長。2012年に法人化。
モットーを厳守し業務推進
効率的な舗装切断で高評価

 道路の舗装工事、上下水道やガス管の工事は路面のアスファルトやコンクリートを剥がすことから始まる。愛知県東浦町の『株式会社アイワ』は、ロードカッターによる舗装切断が「迅速、確実、丁寧」と評価され、発注元が200社を超えるまでに成長した会社だ。これを牽引しているのが代表片山和彦氏の現場状況に最適な作業手順を見定める判断力。時間厳守で現場から現場へと移動する多忙な毎日だ。
「ロードカッターは自動車のエンジンを搭載した自走式で、ダイヤモンドチップが入ったブレードで舗装を切断します。重さが500㎏もあり、場所を変えるときはリフト付きのトラックで運ばねばなりません。作業を効率的に進めるには作業手順の的確な判断が求められます」
 現在、ロードカッター3台、2t、3tトラック3台をフル回転させ、多い日だと午前3カ所、午後5ヵ所の現場をこなす。こうした機動力は、最初に勤めた佐川急便での運搬経験から得たものだ。
「窯業で知られる常滑市で外壁タイルを運搬する仕事をしていました。佐川急便は『迅速、確実、丁寧』と『顧客第一主義』を作業指針に掲げていまして、その重要性を徹底的にたたきこまれました」
 バブル経済崩壊で仕事が無くなって退職、舗装切断工事の会社に就職し、10年ほど勤めた後、2002年に独立し、片山社長は運送会社で体得した作業指針をそのままモットーに掲げて歩み出した。
「営業は苦手だったのですが、ご依頼いただいた仕事を素早く懸命に対応し続けたことで、その姿勢を見ていた方から仕事のご依頼をいただくようになり、軌道に乗せることができました」
 舗装切断の技術を応用したエアコン室外機取付けための削孔、ビル解体やリフォーム時の壁切断に加え、産業廃棄物の収集運搬も手掛けるようになり、モットーに忠実な仕事ぶりが業績伸張を支えている。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 アイワ
TEL:0562-84-0313 FAX:0562-84-0313

株式会社 白山システム 代表取締役
川添武徳氏
1943年、福岡県生まれ。工業高校卒業後上京して精密測定機器メーカーに就職したが、電気の専門学校に転進。以後、色々な人との縁があって、精密測定機器大手メーカーの『ミツトヨ』に勤務。特注品を担当して定年を迎える。退職後の2011年、『株式会社 白山システム』を創業。
モノ作りの経験を生かし
超精密測定機器を開発

 メーカーが高品質の製品を安定的に作るには「測定」という検査工程が必要だ。その装置は、精確・迅速で、故障やコストやスペースは最小限にしたいと考える。だが既製の測定器が使えない場合も多い。ほぼ40年間、そういう注文を受けては開発してきたのが、『株式会社 白山システム』の代表川添武徳氏である。この会社は、大手の測定機器メーカーを定年退職後に立ち上げたもので、主力製品はペットボトルやアルミ缶の自動測定機、またナノ単位で測定する全自動超精密測定器だ。だが、一体ペットボトルのどこをどう測るというのだろう?
「成形前のペットボトルはプリフォームといって、小さい試験管みたいな形をしているのですが、キャップをつける口部はネジ切りがしてあります。この口部周りだけで内径や外径、ネジ山高など9ヵ所、ほかに本体部の肉厚、バリの有無などを瞬時に計測します。キャップとの隙間から漏れたら大変です。また成形後のペットボトルでも圧力水を注いでバーストさせる抜き取り強度検査の工程もあってその専用機も当社製です。ペットボトル飲料メーカーのほとんどに採用されています」
 多数のスタッフや大工場を持つわけでもない川添氏にどうしてこんな開発ができるのか? 「測定装置はアッセンブリシステムなんです。心臓部は精密な測定センサーで、これは既製品。でもそれだけでは動かない。センサーを機能させる周辺部や対象物を固定したり廻したりする機械部分、操作性を良くするインターフェイス部など、全体を最適化してまとめあげるのが開発です。私は永年の経験をノウハウにしているし、お客様が望むものも分かる。だから注文が来るのです」。また年齢は関係なしに活躍できる理由は、「モノ作りの楽しさを知り、常に全体を見て、望まれているレベルの一歩先まで考えるから」と意気軒昂な答が返ってきた。
(ライター/土谷晴)

株式会社 白山システム
TEL:045-591-4011 FAX:045-591-2225 Eメール:tkawazoe@t08.itscom.net

清水電設工業 株式会社 代表取締役
清水博之氏
1969年、兵庫県生まれ。米国アイオワ州の大学でHR(人材資源活用学)を学ぶ。インディアナ州での子会社立上げから携わり、3年間たった一人で400社以上に飛び込み営業をして現在のグローバル展開の礎を築いた。帰国後の2010年に3代目社長に就任、積極的に業務改革と社員の意識改革を進めている。

金属製品の強度・耐久性を
高めるコーティング技術

 金属の強度や耐久性を向上する方法として、焼き入れやなましは昔からあるが、戦後、真空熱処理技術が生まれ、今はPVD(物理蒸着処理加工)やCVD(化学蒸着処理)で金属表面の特性を変える技術がある。たとえばPVDは、真空中でプラズマ化したチタンやクロム原子を金属表面に蒸着して薄膜を形成する技術で、着色、耐摩耗性、強度、摩擦低減などの効果が生まれる。1949年創業、兵庫県尼崎市の『清水電設工業』は、これらの技術革新を次々と成し遂げてきた。真空熱処理装置は1970年代に自力で開発した。そして現在、連続PVD装置を有するのは国内でも同社のみ。工程を自動化・無人化でき、一定品質が安定的に得られる性能でも国内トップクラスだ。同社は、こうした装置をカスタマイズして開発販売する事業と、高度な加工を受託する事業が同社を支えている。その注文は全国から集まるという。さらに今、より高硬度、高耐熱性、潤滑性を持たせる『ZERO−1(ゼロワン)コーティング』を開発した。この用途として自動車用鋼板の金型表面の加工などが一例になる。
 家業でもあった同社の経営を引き継いだ清水博之氏は、開拓営業のプロでもある。「私たちの仕事は、ともするとルーティンで受け身の『ご用聞き』になりがちです。しかしお客様に常に提案して行く姿勢を持ち続けることが大切です。既存・新規を問わずお客様のメリットを考えての提案なら必ず耳を傾けてもらえます」と語る。それは「協働前進」の経営理念の体現でもあるし、より迅速な情報共有、より主体的な仕事への取り組みを促す業務改革、意識改革にも繋がっている。
 同社の工場や営業所などが国内外に広がっている。まさに「モノづくりジャパン」ブランドを最前線で支えている企業だろう。
(ライター/土谷晴)

清水電設工業 株式会社
TEL:06-6488-1501 FAX:06-6488-2476 Eメール:info@seavac.co.jp
ホームページ http://www.seavac.co.jp


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