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スコットランドの孤島の取材を終えて帰ってきました 半袖の季節となりましたが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。編集部にメールやお手紙をいただいておりましたが、このコーナーでお伝えしたスコットランドの孤島まで無事行って参りました。
地図で見ると英国本土から遙かに離れた私の目指した小さな島は実際に果てしなく遠い場所でした。 遠いという意味は二通りあります。一つは距離、一つは現実社会からの遠さ。成田とロンドン・ヒースローは地球の裏表くらい遠いのに今や私にとってはイギリスに行くことは実家に帰る感覚となっています。一方、船でイギリス本土から約半日かかるこの島は遙か彼方、この世の果てにあるような気がしました。romorte(遠隔地)の言葉がそのまま当てはまるのはここが社会から隔絶されているからです。 今回のこの旅に関しては現在発売中の月刊ミスター・パートナー5月10日発売号より連載中のエッセイ『この世の果ての島』で詳しく書いています。また、7月10日売号では拡大したこの旅の特集を豊富な現地写真を含めて掲載する予定です。 ご期待下さい。
孤島の名前はいずれお伝えしますが(現在この島に関する本が書き上げるところです)、島での取材はサバイバルそのものでした。入島する際、現地係員より崖から滑り落ちて海に転落しないための注意事項や鳥に襲われたときの対処方法など説明を受けました。 以前カラスにつつかれた経験を持つ私は鳩といえども鳥が大の苦手。それでも目の前に広がる見たこともない景色に心も体も突き動かされるのでした。 (詳しくは連載第1回目が最新エッセイコーナー に載っています。併せて読んでください)
実際、崖っぷちでの撮影は下を見ると吸い込まれるような荒波が岩に砕け散って、鳥のコロニーに近づくほどに警戒する鳥たちが周辺を舞うのです。鳥嫌いの私にとっては最悪の状況でした。 エッセイに書いている野営のことにつきましては、引き続き連載の中で詳しく書いていく予定です。北の果ての絶海の孤島での寒さは思ったほどではなかったにせよ、持っていった服を全て着込んでスリーピングバッグにくるまっても明け方にはガタガタふるえながら目がさめてしまうという状況でした。 唯一持っていった固形燃料で湧かしたホットワインと睡眠誘導剤で無理矢理休息をとり続けた日々でした。
この島に滞在するボランティアの老紳士
なお、この取材に関しては井形慶子ツアーを主催された京王観光海外交流事業部の方々に大きなサポートをいただきました。