名曲・名演・メガヒットにこの音あり
キース・リチャーズ、エリック・クラプトン、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベック、スラッシュなど、数々の名演、名曲、メガヒットを生んだアーティストが愛用しているギター。レスポール・サウンドと呼ばれ、重厚なボディにパワーのある野太いサウンド、ギターの定番といわれる「レスポール・モデル」。音楽が、大好きな人は勿論のこと、名前は知らなくても、どこかでそのデザインは目にしたことはあるはずだ。そもそもレスポールと名前の由来はジャズギタリストからで、その「レス・ポール」が考案し、米国のギターメーカー「ギブソン社」と共同製作され1952年に発売されたのが「レスポール・モデル」。
評価されずに生産中止にも
今でこそ定番モデルとして不動の地位を確立している『レスポール』であったが、初めから、評価を得た訳ではなかった。1958年に様々な仕様を変更して発表された『サンバースト・モデル』が発表された。現在、エリクトリック・ギターの中でも、高額で取引されているが、発売当初はサウンドにパワーがあり過ぎ、重量も重く、その上、この時代はロックンロールが誕生して間もなかったおかげか、この商品は一般的な人気に至らなかったのだ。この『サンバースト・モデル』は、約1400本生産した程度で、10年もたたない間に、1960年に製造中止となってしまった。
時代がかわり必要不可欠な名器に
1960年代も中盤に入り、ビートルズ、ローリングストーンズの登場によりロックンロールが若者の文化として定着。そして、現在でも第一線で活躍している「エリック・クラプトン」が「レスポール・モデル」を一躍有名にした。彼がゲスト参加した「ブルースブレイカーズ」で、演奏した曲は「レスポール+マーシャル(英国のギター、ベースのアンプブランド)」の組み合わせによるディストーションサウンド(ハードなロックなどで聞ける歪んだ音)は、「極上なサウンド」として多くのギタリストから評価された。そしてこのサウンドは以後、ロック、ハードロック、ブルースなどに必要不可欠なものになっていく。そして「レスポール・モデル」の需要が高まり1968年に再発したのだ。使い手たちが価値を高めていったこのギターは、その後時代の波に押されつつも、多くのミュージシャンに愛用され、名曲、名演が生まれた。ちなみにギター『レスポール』の産みの親「レス・ポール」は、93歳の現在でも、現役で、週に一度ライブをこなすというほど元気な、まだまだ健在のアーティストなのだ。
ギタリストでありレスポールの産みの親
『レス・ポールの伝説』のドキュメンタリー映画
キース・リチャーズは「彼は俺たちに最高のオモチャを与えてくれた」とコメントしている。エディ・ヴァンヘイレンからも「彼がしてくれた事が無ければ、自分は今していることの半分も出来なかった」ともいわれるよう、まったくもって彼がいなければ、現代の音楽産業の復興はなかったといわれる。音楽シーンに影響を与え、今なお現役の伝説のギタリストでギター『レスポール』の産みの親「レス・ポール」。彼の生き方を追ったドキュメンタリー映画『レス・ポールの伝説』が公開される。
レス・ポールの伝説
監督・撮影・編集:ジョン・ポールソン
出演:レス・ポール、キース・リチャーズ、ジェフ・ベック、
ポール・マッカートニー他
2008年8月23日(土)より渋谷アップリンクX他、全国順次ロードショー
http://www.ponycanyon.co.jp/lespaul/
提供:ポニーキャニオン/配給:ポニーキャニオン・アップリンク
宣伝:アップリンク http://www.uplink.co.jp
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