昨年の受注残は2700台
1969年にファーストモデルが登場して、今年で39年日本が誇る名車『日産スカイラインGT-R』。その名車が5年ぶりにリニューアルして復活した2007年11月に発売され昨年12月には2700台の受注残を抱え、納車まで最長3カ月もかかるというほど。なかには先行予約によって発売直後に新車を手にした人が中古業者に持ち込み中古車業者の卸売りオークションを手掛ける「オークネット」において初出品され1040万で落札(新車販売価格834万7500円(税込))という新車より高い値打ちが付くほどの人気ぶりなのだ。
日本の高性能車から世界のスーパーモデルに飛躍!
1969年にファーストモデルが登場して以来、『GT-R』は、日本製のハイパフォーマンスカーのエース的存在であり、世代を問わず多くのファンを引きつけてやまなかった。海外においても英国などを中心に海外にもファンを増やし続け、車好きの間では憧れの的となっていたが『GT-R』に関しては海外向けモデルはなく特殊な枠に収まっている状態であった。しかし新型『GT-R』からは海外市場にも向けられかつては国内専用モデルであったが、新型は『NISSAN
GT-R』であり、市場は世界へと向けられた。
新型『GT-R』は従来モデルのようにスカイラインをベースに高性能化を図った車ではなく、「日産」のフラッグシップとして、そのすべてに『GT-R』だけのスペックが与えられ、『GT-R』のブランド性を高めているのだ。そして昨年の東京モーターショー以降に全貌が明かされ衝撃を与えた。
外観は存在感あふれ、表現的に好ましいとはいえないが、 強面 であり、かつてモデルから、さらに存在感を増したといっても良いだろう。内観に関しても外観とのバランスもとれ、ドライバーズシートに座っただけで、非日常的なスピードのイメージを直感してしまうほど。
伝統的な価値観と新たな価値観の共有
新型『GT-R』は、「スーパーカー」と呼ばれる伝統的な価値観と、あらたなユーザーを引き込んでいく新しい価値観が共有し、昨年、カーマニアのみならずビジネスシーンおいても注目された成功例の一つであろう。今後『GT-R』は、年次改良を重ねていく予定であり、08年モデルでは、現行車より、さらに高性能で高価格の特別仕様を販売して行く計画であり、さらなる拡販を図っているのだ。 |