ブームの真相 2019


イギリス生活情報誌 
月刊
ミスター・パートナー
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代表 池田徳治 さん
父親が創業した骨董、古物商時代から約百年続く『池田哲男商店』の三代目代表。非鉄金属を扱っていた二代目代表の長兄の他界後、経営を担い、業容を各種金属スクラップの直接買取に転じ、得意先を開拓し、業績を伸ばす。

中:「夢の大阪アニメランド王国」概念図
下:持ち込みは多少に関わらず、その時の相場で買取。
(一部例外あり)
夢の大阪アニメランド王国
大阪活性化の起爆剤に構想

一過性イベントではなく
恒久的な施策の実現提案


 ポスト五輪の日本経済の牽引役として、二度目の大阪万博が注目を集める中、一過性のイベントではなく、恒久的な大阪の経済活性化策を構想にまとめ、実現への賛同を呼びかる経営者がいる。金属スクラップの買取業を営む『池田哲男商店』の代表池田徳治さん。大阪の持つ潜在力を結集し、子どもから高齢者まで楽しめる一大テーマパーク『夢の大阪アニメランド王国』を構築する構想は、アクセスや資金調達方法まで盛り込み、細部まで目が行き届いて具体的だ。
 その『王国』構想は、ユニバーサルスタジオにあるような施設は作らず、その他の遊戯で赤ちゃんからお年寄りまでが誰でも乗れるものを作るのが原則。交通の利便性から関西空港の対岸にある泉佐野市の「りんくうタウン」を候補地とし、日本のアニメ文化を基調にグルメランドやフラワーランド、海遊ランド、ペットランド、アジアランド、家電ランド、カジノランド、温泉ランドなどのエリアを設け、できるだけ既存の施設や企業を効果的に活用する。アクセスは、大阪市住之江区の「アジア太平洋トレードセンター(ATC)」に関西の鉄道を集結し、関西空港までリニアモーターカーで直結。 海上ではホバークラフトの専用便を運航する。建設資金は、大阪府で特別府民債を発行して調達し、『王国』の運営収益を購入者に配分して還元することまで計算に入れている。
人気アニメをテーマにした企画も提案しているが、子どもたちに夢を与えるものばかりだ。鉄腕アトムの宇宙旅行、ワンピースの宝島、ドラえもんの空中散歩、アンパンマンの海中深海旅行、ポケモンの光の世界、ちびまる子の下町グルメはその一例。『王国』が家族のコミュニケーションの場となるよう、お母さん手作りの弁当の持ち込みを認めることまでも考えている。
「『王国』は、インバウンド戦略ともなるもので、施設運営やショーなどへの出演、設備のメンテナンス、キャラクターグッズの販売などの仕事が創出され、継続的に雇用が生まれます。それが起爆剤になって新たな経済循環が生まれます」
 この構想の実現に向けて大阪市長だった橋下徹氏に手紙で「大阪は活気がなく、まるで冷凍庫にいる状態。日本全国の人や全世界の人にも大阪ここにありといってもらえる夢のビッグなビジネスを実行してもらえないでしょうか」と直訴、この文面に池田さんが構想に打ち込む心情が投影されている。2025年大阪万博、五輪後の大阪活性化の起爆剤として、同時にアニメランドの構想は終わりがない。
(ライター/斎藤紘)

池田哲男商店
TEL/06-6681-3311
ホームページ http://ikedatetsuo.jp/

代表取締役 藤原優昭 さん
鳥取県出身。自動車販売会社の整備士、タイヤメーカーのカーショップの店長を経験。結婚後、夫人の郷里熊本に移り、物流会社の部長を経て2013年『株式会社MsEnergy』を設立。「日本セラフィムソーラー」で太陽光発電事業も推進。
レーシングカートを楽しむ
チーム結成しレースに参戦

さらなる高みを目指し
挑戦し続ける


 イタリア・ビレル社のフラッグシップモデルBirel ARTにオーストリアのエンジンメーカーROTAXのエンジンを搭載したレーシングカートに乗って鈴鹿サーキットを始め、各地のカートレースに挑む。九州一円でオフィス家具の組立や太陽光発電の事業を展開する『株式会社MsEnergy』の代表取締役藤原優昭さんの極上のリフレッシュタイムだ。その楽しさを多くの人と共有したいと『レーシングカート チームエムズエナジー』を立ち上げ、カートレースに参戦している。ブラジルで開催の2018年世界大会に日本代表で参戦した中学生も在籍している。2018年から始めた小学生2名もめざましい成長を遂げ、うち1名は全日本選手権に出場している。
 ホームは、熊本県山鹿市の中九州カートウェイ。毎週末は、コースで練習を重ねている。一般の方でも気軽にカートに乗れるようレンタルカートの貸出しも行っていて、初めての方はインストラクター付で安心して楽しめる。「カートを始めるハードルを下げ、走る楽しみを伝えることで、カート人口を増やしていけたら嬉しい」と目標を語る。本格的に取り組むメンバーには、レース出場に必要なライセンスの取得やレースへの参加、カート選びも支援する。
「レーシングカートは、自動車免許がなくても老若男女、誰でも気軽に楽しめるモータースポーツです。マシンの作りはシンプルで、フレームにエンジンやシート、タイヤなど走るために必要最低限のパーツを搭載した構成です。クラスによっては時速100㎞以上のスピードが出るマシンです。右足でアクセル、左足でブレーキ操作を行い、クイックなハンドリングでカートとの一体感を感じることができます。スピードが上げれば風も体に当たり、カーブでは遠心力を感じスリル満点のスピード感を楽しめます」
 鳥取の高校を卒業後、自動車販売会社に就職し、整備士として働く中で自動車レースに興味を持ち参加するようになった藤原さん。タイヤメーカーからの要請でカーショップ経営を担いながら、1周をどれだけ短いタイムで走れるかを競うジムカーナのレーサーとして日本一を目指した経験を持つ。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 MsEnergy
TEL/096-234-7955 Eメール/info@msenergy.info
ホームページ
 https://www.msenergy.info/
 http://msenergy-kart.com/ レーシングカート チームエムズエナジー

副院長 兼 心臓血管外科主任部長 中尾達也 さん
広島大学医学部卒。2014年『新東京病院』副院長兼心臓血管外科主任部長。三学会構成心臓血管外科専門医。三学会構成心臓血管外科専門医認定機構修練指導医。日本冠疾患学会評議員。腹部、胸部ステントグラフト実施医。

上左:Dr.中尾が出身の広島にある広島県基町高校から、修学旅行の際に医学系進学志望の生徒32名が引率教員1名とともにDr.中尾の講話を聞くために『新東京病院』を訪問された。
上中:台北Cheng-Hsin病院心臓センターでの講演。
2段目左:日本ライフライン市原工場での記念講演会後に社員皆様と。
中:左からDr.Wu、Dr.Sun、Dr.中尾、
Dr. Song、台湾ライフライン職員
大動脈瘤治療で示す先進性
高齢者に優しい低侵襲手術

全国屈指の施行症例数
がん病院と協同手術も


 世界的に医療水準が高いといわれる台湾の医師たちが2018年11月、千葉県松戸市の『新東京病院』を訪れた。目的は、大動脈瘤に対する副院長兼心臓血管外科主任部長中尾達也さんのオープンステントグラフト手術の見学。身体に大きな傷を付けずに済み、高齢者にも可能なこの手術で国内屈指の施行実績を重ねる専門医の医療テクノロジーの高さを示す一コマだ。
 大動脈瘤は、心臓から全身に血液を送る重要な血管である大動脈にコブができ、破裂すると激痛を伴うショック状態から心停止、呼吸停止に至り、生命の危機につながる病気で、高齢者に増えているという。オープンステントグラフト手術は、その治療で最も進んだ方法だ。
「大動脈瘤の治療としては、コブができた血管を人工血管に換える人工血管置換術のほか、足の付け根からカテーテルを入れて患部の血管にステントグラフトという金属製の骨組みに支えられた人工血管を挿入するステントグラフト内挿術がありますが、オープンステントグラフト手術はその進化系ともいえる方法で、胸を開けて行うのが特長です。直視できるので患部にステントグラフトを確実に留置できるだけでなく、人工血管置換術よりも傷口が小さく済み、身体的な負担が軽い手術法なので、高齢者や他の心疾患合併で同時手術を要するケースにも行えます。胸部真性、あるいは急性、慢性解離性大動脈瘤などあらゆる形態の動脈瘤に対して有効です」
 中尾さんがこれまでに施行したオープンステントグラフト手術は、2014年7月から2018年9月までに124例にのぼり、国内トップクラスだ。
 下町ロケットの町工場から開発された国産ステントグラフト(日本ライフライン社)の海外での普及に努めている。2018年4月には、保険償還が決まった台湾での初症例(国立台湾大学DrWuらによる)にプロクタリングとして指導参加したほか、2018年11月には台湾のドクターをDr中尾による新東京病院でのオープンステントグラフト手術の見学に数名招待し、さらに11月24日、25日の両日に行われる台湾胸部心臓外科学会でのランチシンポジウムでの招聘講演にも招かれている。
 同病院の心臓血管外科は歴代部長を国内外屈指の名医が務めた名門診療科。中尾さんが率いる専門医のチームは、大動脈瘤治療だけでなく、大動脈弁狭窄症に対するTAVI(タビ/経カテーテル大動脈弁治療)でも実績を重ね、ハイブリッド手術室で循環器内科医も含めたチームが増加する症例に対応している。また、心臓や大血管にまで浸潤した肺がんや縦隔腫瘍、食道がんに対して血管からがんを剥離切除したり、がんに侵された血管を人工血管に置き換えたりする手術を国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)と協同で施行して成果を上げている。
「症例数が増加するにつれてそれぞれの技術が磨かれ、手術に要する時間も短くなっています。積み重なる治療結果をデータ化して公開し、医療界全体のレベルアップに貢献していきたいと持っています」
(ライター/斎藤紘)

医療法人社団 誠馨会 新東京病院
TEL/047-711-8700

院長 山下賀正 さん
日本透析医学会専門医。東京女子医科大学病院勤務を経て、1986年『代々木山下医院』開院。その後、分院となる3院を開設、人工透析を中心とする広範な腎疾患や合併症などに包括的に対応できる医療体制を構築。
透析の全般管理に重層的体制
戦略的シャント造設に高評価

グループで全方位に対応
QOLの向上目指し努力


 腎不全で低下した腎機能の代わりの役割を果たす人工透析。繰返し医療機関に通ってこの治療を長期間受けなければならない人たちの心情に寄り添い、包括的にサポートする医療体制を築いた医師がいる。医療法人社団正賀会理事長で『代々木山下医院』の院長山下賀正(のりまさ)さん。同医院を拠点に4つの医院で代々木山下グループを構成、役割を分担しながらQOL向上のため多角的に支援する。
 山下さんは、腎臓移植手術に力を注いだ大学病院時代を含め30年超、腎疾患と向き合ってきた。人工透析では、体内から血液を取り出し、再び体内に戻すために造設される血液の経路バスキュラーアクセスの一つ、動脈と静脈を手術でつなぎあわせるシャントの造設、修復のスペシャリストだ。長期間の使用を見据えて次に使える血管を想定し、計画的にシャントを造設していく戦略的な手術で声価を高め、施行したシャント手術は1万5千件を越える。1986年に「仕事帰りに透析が受けられるように」と『代々木山下医院』を開院、その後増え続ける患者さんに対応するため分院となる3クリニックを展開した。現在は、『代々木山下医院』がシャント手術、『代々木ステーションクリニック』が透析専門、『渋谷ステーションクリニック』が慢性腎臓病診療と透析、『代々木CCクリニック』が二次性副甲状腺機能亢進症治療や循環器、整形外科、泌尿器科などと、それぞれ特長を持たせ連携して多様な医療ニーズに対応できる体制を整えた。
 山下院長は、「透析療法の進歩に伴い長期生存が可能となった今日、合併症への対応が重要視されています。蛋白尿、血尿などで腎機能障害と診断された時点からの継続した適切な治療管理が透析導入の回避や合併症予防にも効果を上げると考えます。透析に直接関係するアクセスの管理、頻度の高い脳や心蔵血管系合併症や、整形外科的合併症や発癌などの問題に対してもグループの協力体制を元に周辺医療機関とも連携して万全の体制に努めています。特にシャント不良の対応については、日帰り手術で対応しています。腎不全治療に精通した腎臓専門医、透析技術に卓越した看護師、臨床工学技士検査技師、栄養士が力を合わせ、長期にわたる透析の全般管理を行い、できるだけQOLのいい状態で長生きしてもらえるように診療レベルの向上を今後も目指していきたいと思っています」と語る。
(ライター/斎藤紘)

医療法人社団 正賀会 代々木山下医院
TEL/03-3370-1599
<医療法人社団 正賀会 代々木ステーションクリニック> TEL/03-5358-8806
<医療法人社団 誠賀会 渋谷ステーションクリニック>  TEL/03-3499-5533
<医療法人社団 誠賀会 代々木C.Cクリニック> TEL/03-3320-0625
ホームページ http://www.yyiin.com/yamashita/

代表取締役社長 東志保 さん
現役の母親世代の女性を乳がんから守るために、乳がん用画像診断装置の開発を目的とした東大発のベンチャー企業を起業。

左上:超音波診断装置『COCOON』
自分に合った乳がん検診を受けることが大切。
「乳がんの早期発見のためにできること」
日頃からセルフチェックの習慣、小さな変化に気づけるよう心がける。
リスクが大幅に少ない乳がん診断装置
若手ベンチャーの挑戦

痛くない、被ばくゼロ
誰もが定期的に診断を


 女性なら11人に1人が一生の間にかかるとされている乳がん。40〜50代の女性に多いという特長があるが、最近では若い女性が罹ることも多い。罹患者数、死亡者数は、年々増加している。早期発見・早期治療で生存率は大幅に高まるが、乳がん検診というと抵抗が多い方も少なくはない。受診率は、約30%と諸外国と比べても低く、半数以上の患者さんがセルフチェックにより発見しているという現状。その理由として、マンモグラフィーを使用した従来の乳がん検診は、圧迫による痛みや被ばくなどのネック、超音波診断では、技師が測定器を動かしながら診断するので、技師の能力に依存してしまうというネックがあった。
 そこで立ち上がったのが、乳がん用画像診断装置の研究・開発を行う東大発の若手ベンチャー企業『株式会社Lily MedTech』。代表取締役社長東志保さんらが開発したのは、全く新しいタイプの超音波診断装置『COCOON』。
 受診者は、うつ伏せになり、乳房をお湯の入ったベッドの穴に入れるだけ。ベッドの下にある円環状の超音波振動子が上下に移動しながら乳房内を撮像する。振動子は身体に触れることがないため、痛みなどを感じることはない。検査者のスキルに依らず、再現性の高い乳房全体の3次元画像が撮れるのだ。もちろん、被ばくもないもないので安心して定期的に検診が受けられる。
 従来までは、診断画像にがんが白く写るため、同じく白く写る高濃度乳腺の乳房では検出が難しかったが、その課題もクリア。似たタイプの診断装置は他社でも開発中であるが、同社では、がんのステージ診断機能などで差別化をしていく方針。2020年の発売を目指している。
 高校時代にがんで母を亡くした東さん。家族の中心にいた母親を失い、深く悲しんだ自分と同い思いを経験する子どもたちを減らしたい、と語る彼女率いる若手ベンチャーの熱い活動に期待大だ。
(ライター/播磨杏)


株式会社 Lily MedTech
TEL/03-6240-0940 Eメール/info@lilymedtech.com
ホームページ http://www.lilymedtech.com/

院長 小菅正義 さん
日本医科大、東京薬科大卒。医師と薬剤師の国家資格を併せ持つ。2007年9月、『池袋シティクリニック』開院。一般社団法人日本旅行医学会の認定医で海外へ行く人への旅行医学診療も行う。日本医科大学大学院脳神経外科学研究生。
バセドウ病治療に漢方活用
免疫システムのくるい改善

東洋医学の知見生かす
眼球突出などにも適用

 眼球が押し出されて、目が飛びだしたように見える眼球突出が象徴的な症状のバセドウ病。のど仏の下にあって身体の新陳代謝を活発にしたりするホルモンを分泌する甲状腺に関係する病気の一つで、男女比1対4で女性に多い病気だ。医師と薬剤師の国家資格を併せもつ『池袋シティクリニック』の院長小菅正義さんは、西洋医学だけでなく、東洋医学の知見も生かし、漢方を利用した治療で実績を重ねている。
「バセドウ病は、細菌などから体を守るための免疫が自身の臓器や細胞を標的にしてしまうことで起きる自己免疫疾患の一つ。甲状腺ホルモンは、下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモンTSHが甲状腺ろ胞細胞のTSH受容体を刺激することによって分泌されますが、バセドウ病はこのTSH受容体に対する抗体が作られてTSH受容体を刺激し続け、甲状腺ホルモンが過剰に産生、分泌されることで起こる甲状腺機能亢進症の代表的な病気です。あらゆる臓器が常に全力疾走しているかのような状態になるため、心身に様々な影響を及ぼします。動悸、体重減少、指の震え、暑がり、汗かき、疲労蓄積、精神的なイラつき、生理不順などの症状のほか、見た目でもわかるのが甲状腺の腫れ、そして眼球突出です。眼球突出の出現率は、罹患者の約50%といわれます」
 小菅さんの治療法で特徴的なのが漢方を活用することだ。
「バセドウ病の一般的な治療法は、甲状腺ホルモンを作るのを抑える薬による治療、甲状腺の細胞を破壊し、機能を減少させるアイソトープ(放射性ヨウ素内用)治療、甲状腺を切除してホルモンを分泌できないようにする手術療法から選択します。バセドウ病が治るということは、自己抗体が正常値になることです。西洋医学では、バセドウ病の自己抗体を正常化する方法はないのですが、メルカゾールやチウラジールといった薬によって甲状腺ホルモンをコントロールしておくだけで1年半から2年で約45%の人が自然治癒します。しかし、2年経っても正常化しない場合は、手術かアイソトープ治療になります。東洋医学では、バセドウ病は精神的なストレスや、飲食の習慣の不摂生などの影響で気、血(けつ)、体内の水分を示す津液(しんえき)の流れが滞り、頸の前に腫れものができる癭病(えいびょう)という病気に分類されています。この滞っている気、血、津液の流れを柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう) 、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)、柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)などの漢方薬で潤滑にして根本治療を進めるのが漢方による治療です。医科大学などの研究で漢方治療のみで症状が好転、消失して臨床的にコントロールされたという症例が報告されています」
 眼球突出などバセドウ病眼症の治療は、小菅さんの専門分野だ。
「バセドウ病眼症は、炎症がある場合は、設備の整った病院の放射線科でステロイドパルス療法や手術療法を受ける必要があります。当クリニックでは、漢方処方を使って治療し、改善に向かっている方が増えています。1〜2ヵ月で明らかに改善した方もいますが、6ヵ月かかって効果が見えてくる方もいます。固定化された経過の長い場合や炎症が強い場合は、時間がかかるように思います。初期の段階には改善も早いと思います」
(ライター/斎藤紘)

池袋シティクリニック
TEL/03-3982-7373
ホームページ 池袋シティクリニック

代表 阿部正明 さん
日本口腔インプラント学会専門医第682号。
日本顎咬合学会認定医。
インコグニト専門医・インゼザライン専門医。
EAO(ヨーロッパインプラント学会)アクティブメンバー。

JR仙台駅正面徒歩約30秒
舌側(裏側)矯正インコグニト
その日から噛める『All-on-4』
貴方の命は救えませんが
人生は変えられます!

—— 先生が提唱している
『Global treatment®』について教えてください?


 人は自分の得意とする分野だけしか視界に入らず、不得意とする分野は見ようとしません。シーザーのことわざに「人は自分の見たいものしか見ない」というのがあります。われわれ歯科医師も同様です。その結果、「木を見て森を見ず」というような、視野の狭い治療しかできなくなってしまいがちです。歯科も専門化が進み自分の専門だけしか診ないで、総合的な判断ができなくなっている傾向があります。私どもの推奨する『Global treatment®』は、歯科医療に関わる全ての分野の治療およびメンテナンスを一か所の医療機関で受けられることを可能とした医療サービスです。インプラント、特に『All-on-4(オールオンフォー)』や舌側矯正、咬合、審美などワンストップサービスで受けられます。

—— その『All-on-4』について教えてください?

『All-on-4』は、全く歯がなくなった状態から、手術したその日に歯が入る画期的な治療です。上顎の骨がない場合はザイゴマインプラントという、頬の骨にインプラントを埋入します。過去500症例超ですが、『All-on-4』ができなかった患者さんはいません。歯がはいるのは数ヵ月後とか、巷では「ナンチャッテAll-on-4」もあります。私どもは開発者のDrMaloClinic(マロクリニック)の基で研修し、提携医院でもあります。正統な『All-on-4』ですので安心して受診してください。

—— 舌側矯正についても教えてください?

 成人の矯正治療の最大のハードルは「見た目」と「期間」です。
 特に見た目の問題は、Incognico(インコクニト)という舌側矯正システムで解決されたと思います。現に当院での成人矯正の96%が舌側矯正を希望されます。そういった意味では、成人矯正の敷居を低くした感はあります。
 また期間は、骨に切れ目を入れて早く歯を動かす、コルチコトミーや口蓋の固定アンカー装置I-Station(アイ|ステーション)などを併用した当院オリジナルの『ハイブリッドスピード矯正Ⓡ』では当院比較で約半分に治療期間が短縮されています。

—— 先生が患者さんにどうなって頂きたいか?

 幸せになっていただきたいと日々願っています。私ども歯科医師は、心臓外科のように直接的な救命はできませんが、『All-on-4』に代表されるインプラントや舌側矯正などの『Global treatment®』を通じて、ライフスタイルは変えられる仕事だと自負しております。
 結果、我々は「命は救えませんが貴方の人生は変えられます!」と断言します。
(ライター/渡辺唯)

ホワイトブライトデンタルオフィス
TEL/0120-18-3748 022-715-3748
阿部歯科医院 TEL/ 0229-83-3748 http://www.abe-do.net/

理事長 兼 園長 山本良一 さん
関西学院大社会学部社会福祉・社会学コース卒。大阪市中央児童相談所で児童福祉司として活躍。1976年「社会福祉法人弘法会」理事長、『大東わかば保育園』園長。大東市児童福祉審議会委員、花園大学非常勤講師などを歴任。

著書「よい保育の場を求めて~大切なことはみんな保育園で学ぶ~」
出版文化社刊 1,429円+税

著書「大切なことはみんな保育園で学ぶ~よい保育の場を求めて Part Ⅱ~」(DVD付)
フォーラム・A刊 1,852円+税

最新刊「子どもたちの輝く未来のために 子どもの力を伸ばす積極的保育のすすめ」
現代書林刊 1,200円+税
子どもを育てる喜びと
大切さをつたえたい

遊びが学びに進化する
独自のプログラム実践


 自分で考え、意欲的に自分を伸ばすことに取り組み、人の気持ちを思いやることができる子どもに育てる。幼保連携型認定こども園『大東わかば保育園』の園長山本良一さんが42年に及ぶ保育園運営の中で一貫して追求してきたテーマだ。待機児童問題など保育の受け皿に関心が集中する中、保育の質にこだわり続け、普段の何気ない遊びを学びに進化させる独自の保育理論「積極的保育」の下、安心、信頼、感動をもたらす保育プログラムで保育のあるべき姿を率先して示すその姿勢は、保護者から支持され、保育士に勇気を与えてきた。
「積極的保育とは、現実的な諸問題にとらわれずに、子どもの力を信じて伸ばしていくことを第一に考えて、保育に取り組む姿勢のことです。行政への対応など多くの時間を要する事務作業に加え、不審者対策などの問題も押し寄せ、保育園は余裕を失っているのが現実ですが、園長が強い心を持って職員と強い信頼感で連携して子どもや保護者と向きあって保育をするという姿勢をつくる努力をしていくならば、現実的な諸問題を乗り越えて積極的な保育を実現することが可能です」
 同園の保育プログラムで異彩を放つのが「自由遊びの時間」。年齢ごとにクラス分けした保育とは別に、午前8時半~9時半、午後4時前~4時半の2回、1歳児から5歳児までが一緒に遊ぶ。昼食後も1、2歳児、3~5歳児の順に園庭に出て思い思いに遊び回る。1〜2歳児が給食後に園庭に出て遊ぶ保育園は、公立、民間ともほとんどないという。
「子どもだけで家の外で遊ばせることに社会全体が消極的になっている時代、子どもたちが気持ちの向くままに遊ぶ時間を持つことは大切だと考え、導入したのが自由遊び時間です。友達との遊び方を学んだり、危険を察知して避ける力を身につけたりして、自分を伸ばすことに意欲的な子どもが育っていくのがわかります」
「積極的保育」で山本さんが目指すのは、大切なことはみんな保育園で学べるようにすることだ。年齢の異なる子どもたちが合同で運動や劇あそびに取り組んだり、生活発表会、いもほり、星まつり、ハロウィン、登山などの行事を楽しんだりするのもその一環だ。
「およそ人間として完全な生き方をするには、本当に心を積極的にしなければいけない」
 山本さんは、私淑する思想家中村天風氏のこの言葉などを吸収しながら保育に向き合う信念の軸を固めてきた。その4冊目の著書「子どもたちの輝く未来のために 子どもの力を伸ばす積極的保育のすすめ」が保育理論の全体像を浮かび上がらせる。
(ライター/斎藤紘)

社会福祉法人 弘法会 認定こども園 大東わかば保育園
TEL/072-878-4121


[イギリス生活情報誌]月刊 ミスター・パートナー 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-2 岩本和裁ビル5F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605