日本が誇るビジネス大賞 2016


イギリス生活情報誌 
月刊
ミスター・パートナー
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有限会社 翠寿園
代表取締役 難波正孝氏

広島県出身。九州東海大学(現東海大学)農学部卒。1971年に造園会社「翠寿園」を創業した父親から造園技術を学び、二代目社長に就任。一級造園技能士、一級造園施工管理技士の国家資格を持つ。樹木医としても緑の保全活動で活躍。NHK文化センター広島教室「庭づくり・管理のいろは」の講師も務める。
時代のニーズに応える庭造り
緑の保全など社会活動に注力

 和風、洋風を問わず庭は心を癒す。
 その価値の源泉は、美しさと自然のやさしい息遣いにあるが、ここにきて庭造りには機能性の追求も欠かせなくなったという。造園会社『翠寿園』の二代目で、
一級造園技能士、一級造園施工管理技士の資格を持つ難波正孝さんは、造園の新たな傾向を的確に捉え、時代のニーズに応えている造園家の一人だ。
「見た目の美しさの追求は基本ですが、高齢化社会では機能性も考慮しなくてはなりません。健康上の理由から、手摺りやスロープを設置すること、病害虫に強い樹木の選定、目隠しや遮音に配慮し、お客様に寄り添った庭造りが求められています。経済的な観点から手入れが簡単にできるような工夫もしなければなりません。ライフステージに合わせた庭造り、これが時代の要請だと思っています」
 主力の造園部門以外でも、外構・エクステリア工事、庭のメンテナンスなど多忙な本来業務の合間を縫って、樹木医としての活動にも力を注ぐ。
「樹木は自然環境や景観の維持に欠かせない存在。巨樹や老木が病害虫に冒されていないかを調査、治療し、地域社会の環境保全に貢献できればと思っています。そのためにも樹木の病害虫に関する最新の知識が必要であり、アンテナを張って情報収集に努めています」
 NHK文化センター広島教室で「庭づくり・管理のいろは」の講師も務め、チェコのピルゼン市の日本庭園「翔和苑」の作庭に参加したり、廿日市市役所市民プラザの中庭に平和教育のシンボルとして「被爆アオギリⅡ世」の記念石碑を寄贈している。
 造園業務でも社長自ら銘板に思い出に残る字句を刻む記念石碑と記念樹をセットにしたアニバーサリーなプレゼントを企画したり、庭をキーワードに、心を豊かにする多様な社会活動を実践してきた。
「人に愛♥地球に緑 。そして心豊かな生活環境を提供しよう」の経営理念は、揺ぎなく邁進している。
(ライター/斎藤紘)

有限会社 翠寿園 すいじゅえん
TEL:0829-39-4601 FAX:0829-39-4527 Eメール:info@suizyuen.com
ホームページ http://suizyuen.com/

株式会社 カンバーランド・ジャパン
代表取締役 原田英世氏

長野県出身。カーディーラーを経て、1994年、『カンバーランド・ジャパン』設立。米国のトレーラーハウスメーカーDAMON社と提携、輸入とオリジナルモデルの製造を開始。2006年、設計、製造、販売までの一貫体制を構築。国内有数の約1200台の納品実績。日本RV輸入協会会長。
トレーラーハウスの進化牽引
特許技術で改良し普及を促進

 新しいライフスタイルを創出する要素を秘めたトレーラーハウスをめぐって、二つのキーワードが浮かび上がる。「進化」と「進出」。外形的な制約の下で一般住宅に近い快適な居住空間の実現と社会の多様な領域での活用だ。『カンバーランド・ジャパン』の代表取締役原田英世さんは、これに深く関わり、トレーラーハウスの存在感と認知度を高める努力を重ねながら、業界の先頭に立って普及促進を牽引してきた。
「トレーラーハウスは今や、セカンドハウスに止まらず、被災地の仮設の住宅や診療所、ミニ飲食店街、美容室、離島のコンビニや居酒屋、イベント会場の土産店などその用途は拡大する一方です。コンパクトで移動が簡単なことが理由ですが、快適に利用できる構造を追求する弛まぬ努力が普及のカギになると思っています」
 原田さんは、2010年を皮切りに2014年までの間にトレーラーハウスに関する特許を取得し、室内の段差解消による居住空間の縦方向への拡大と強度の向上、雨水の侵入防止、床暖房による健康的な居住環境の構築などを次々に実現し、構造改良を前進させてきた。
「例えば床暖房は冬季に快適な生活をすることを可能にし、結露も防いでトレーラーハウス自体の長寿命化にも役立ちます。土地の確保が困難な病室の増設や介護施設用に利用されるケースが今後増えることが予想され、高齢者の健康も考慮に入れて考案しました」
 原田さんは、首都大学東京の総合防災対策研究プロジェクトにも参画、直下型の巨大地震などの大災害時に復旧・復興の拠点となる次世代トレーラーハウスの研究も進めている。また、2020年の東京オリンピック開催時に観光客に喜ばれる楽しいイベント&フェアの構想を描くなど、トレーラーハウスの「進化」と「進出」をめぐる原田さんの思考回路は休みなく活動し、普及を図る方位は拡大する一方だ。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 カンバーランド・ジャパン
TEL:026-221-9997 FAX:026-221-4848 Eメール:cumber@valley.ne.jp
ホームページ http://www.thno1.com/

有限会社 ワールドクリーン
代表取締役 秋元稔氏

東京都出身。学業終了後、建設や上下水道工事に携わる。不動産会社に移り23年間務め、取締役で退職。弟が2005年に立ち上げた『ワールドクリーン』の規模拡大に伴い、6年前、弟から経営を引き継ぎ、代表取締役に就任。総合リフォーム取扱い店舗『Needs Park』開設。

KOA wood  Hana Lima cutleuy & accessory Hawaii
安井秀樹氏(やすいひでき)
1972年大阪生まれ。1992年に短期大学卒業後、大手航空会社の整備士として勤務しながら2011年より木のぬくもりを伝えるウッドカトラリーの製作を開始。2015年グリーンカード取得を機に退社、ハワイに移住。ハワイ固有種のKOA WOODを使用したカトラリーとアクセサリーを製作するHana limaのオーナー兼クラフツマンとして活動する。現在はHawaiiオアフ島のfreepaperから取材を受けるなど注目されているartist。
ハワイアンコアの製品を推奨
美しい光沢が愛好家を増やす

 コア Koa。ハワイに広く生育し、ネイティブハワイアンから神聖なる木として崇められているというマメ科アカシア属の広葉樹。リフォーム事業の拠点となる『Needs Park(ニーズ パーク)』を開設した『ワールドクリーン』代表取締役の秋元稔さんは、この樹木を素材に様々なアイテムを製作しているハワイ在住の友人安井秀樹さんからハンドメイドの製品を仕入れて販売、愛好家の輪を広げている。海外テイストの多様な部材調度品を集めた『Needs Park』に新たな魅力を加える粋な取り組みだ。
「安井さんは元航空会社の整備士で手先が器用なこともあり、国内でコア製品を作っていました。アメリカからグリーンカード、つまり永住権を得たのを機にハワイに移り、ハワイで本格的に製作を始めたのです。その製品は文句なしのメイドインハワイです。出来映えの素晴らしさに惚れ込み、ハワイに出向いて仕入れてきました。今後も継続的に取り寄せて『Needs Park』の目玉商品にする計画です」
 コアの材質は硬く、木肌は緻密。乾燥後の狂いも少なく、耐久性にも優れ、家具やカヌー、ウクレレの素材にも使われる。加工は難しいが、製品は美しく光沢のある表面に仕上げることができるという。
「販売するのはキッチン器材からバターナイフやスプーンなどの雑貨、ペンダントやイヤリングなどのアクセサリー。全てが一点もののオリジナルです。一度購入された方は虜になり、扉をコア製に変える希望をお持ちの方やペンダントトップを特注された方もおられます。ただ、自然保護の観点からコアの伐採や出荷が制限され、入手が難しくなっているようです。今後は古くなった製品を再利用するビンテージ感覚の製品も出てくるのではないかと思っています」
 不動産仲介、清掃業務、建築工事など多角的に事業を展開している秋元社長にとって『Needs Park』はアイデアの泉でもある。
(ライター/斎藤紘)

有限会社 ワールドクリーン
TEL:045-309-1210 FAX:045-935-0788 Eメール:info@worldclean.jp

株式会社 SOME
代表取締役 染谷智氏

若き日、一人で旅行した英国で盗難で無一文になりながら、パントマイムなどパフォーマンスで切り抜ける。欧州の様々なエンターテインメントに刺激され、帰国後、専門学校で音楽を学び、一人芝居に力を注ぐ。テレビ番組制作会社を経て2013年『SOME(Something Of Media & Enterteinnment)』設立。
TVパブリシティに企画力発揮
人脈が生きるキャスティング

 水害に見舞われ、激減した観光客を呼び戻す手立てに悩む自治体があった。CMはカネがかかる、広報しても取り上げてもらえない。その窮状を打開したのは、旅番組での紹介だった。メディアの総合商社として存在感を増すプロダクション『SOME』代表取締役の染谷智さんが主軸の「番組・映像制作」に劣らず力を入れている「TVパブリシティ」の一例だ。CMでも広報でもない第三のPR法の企画提案で実績を重ねる。
「TVパブリシティは、商品やサービスを番組の流れにそって自然な形で登場させ、視聴者に違和感を与えずに認知度を上げるPR方法です。CM飛ばしの影響を受けず、制作費や電波料などがかかるテレビCMよりも安価で済みます。企画提案に当たっては、商品やサービスの裏側まで調べてアピールポイントを見出し、切り口を考えて露出するにふさわしい番組、例えばワイドショーや旅番組、経済番組などに提案します。これまで在京の民放で数多く取り上げていただきました」
 染谷さんは、NHK、民放のバラエティや報道・情報番組などの企画、映像制作に携わってきた中で各界に広がった著名人との人脈を生かした「タレントマネジメント・キャスティング」事業にも力を注ぐ。
「イベントや祭り、講演会やセミナーの主催者の多くは出演者や講師の人選、出演依頼の仕方で頭を悩ませていると思います。当社はそうした相談の窓口、橋渡し役となって協力しています。催事の性質、内容、予算などを吟味し、それにふさわしい俳優やタレント、歌手、落語家、コメンテーターなどを選び、出演交渉、報酬の調整、派遣までサポート致します。事業の窓口としてWEBサイト『キャスリンク』を開設し、相談、依頼が簡単にできるよう体制を整えています」
 映像コンテンツの制作、番組の企画で評価を得てきた染谷さんが目指すのは、メディアの機能をフルに活用してこの国を元気にすることだ。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 SOME サム
TEL:03-6441-3250 FAX:03-6441-3249

株式会社 輝電装
代表取締役 塗木輝正氏

広島県出身。学業終了後、料理人の道を目指したが挫折し、電気工事会社に就職して経験を積み、更なる事業への挑戦のため、2003年、独立して『輝電装』を設立。電気工事、通信工事、測定装置や制御装置などを装備する計装工事、太陽光発電設備工事を官民から受注、業績を伸ばす。
堅実な電気通信工事で高評価
技術力で多様なニーズに対応

「どんなに困難な依頼でもできる方法を考える」。テルデンの愛称で親しまれる広島市の『輝電装』は、代表取締役塗木輝正さんの経営方針の下、市場のニーズに対応できる技術を磨き、職人が一丸となって官民発注の多様な電気、通信、計装工事で実績を積み重ね、高い評価を得てきた。その態勢を維持する上で欠かせない人材育成に力を注ぐ。
「個ではなし得ないことも結束力で可能にし、お客様が要望されるどんな案件にも真摯に向き合う姿勢を常に意識しています。電気工事業界も建築や土木業界と同様、震災復興や老朽化した建造物の再建などの影響で人材不足に喘いでいますが、中国人4人、フィリピン人2人、協力会社の職人を合わせ約35人体制を維持していますが、人材育成の環境整備が重要な課題であることは間違いありません」
 第1種電気工事士、第2種電気工事士、第2種施工管理士など有資格者や光ファイバ接続技術、光融着接続技術を修得した職人たちを牽引して請け負った仕事は幅広い。電気、計装工事ではマンションやショッピングモール、コンビニ、プラント、自衛隊官舎、ダム管理事務所などの電気設備や計装を手がけ、通信工事では風力発電、光ケーブル網、ブロードバンド施設幹支線、庁舎のKAN設備、ケーブルテレビ情報基盤などの敷設、接続、整備工事などを堅実にこなしてきた。要望があれば、太陽光発電システムの構築やメンテナンスにも応じる。
「業績は着実に伸びていますが、この状態が続くと考えることはできません。少子高齢化が進み市場が縮小していくこと、2020年の東京オリンピックを境に需要が下降線をたどりそうなことなど不安定要因が前途にあり、事業形態を見直す時期がいずれ来ると予測しています。自然エネルギーの分野や海外進出も視野に入れながら、人材育成と合わせ、長期的な経営ビジョンを考えていきたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

株式会社 輝電装
TEL:0827-57-8163 FAX:0827-57-0555 Eメール:info@teruden.jp
ホームページ http://www.teruden.jp/

株式会社 FUJIDEN
代表取締役 藤崎直也氏

千葉県出身。職業訓練校で左官技術を学び、左官職人として社会に出る。左官の仕事が激減したのを機に、20歳で電気関係の道に転進。同級生のつながりで電気工事会社に入って修業を積み、電気関係の資格を取得。2009年、26歳で独立し「藤電気工事」創業、2012年、『FUJIDEN』設立。
堅実な電気設備工事で実績
技術力高める社内体制構築

「電気工事はなくなることのない仕事ですが、受注できるかどうかは別問題。要望にきちんと応える企業力が問われるのです」。個人事業から出発した『FUJIDEN』代表取締役の藤崎直也さんは、受注した仕事の完成度を高める社内体制の構築に力を注ぎ、実績を積み重ねてきた経営者だ。
「電気工事会社で修業したあと、200
9年に個人経営の街の小さな電気工事会社としてスタートしました。その後、建設業の許可も取得し、事業の幅を少しずつ拡大してきました。従業員は20代を中心に7人に増え、平均年齢の若い会社ですが、数々の資格を保有し、細部にわたって完成させることを大切に仕事と向き合ってきました」
 電気工事は、電柱の設置と引き込み線、メーターの設置までを電力会社が担い、その先の分電盤設置や室内の配線、コンセントの接続などは工事会社が請け負う。同社の従業員はこうした作業に必要な第一種電気工事士や第二種電気工事士、認定電気工事従事者などの資格を取得したほか、高圧電気取扱業務や酸素欠乏危険作業などに関する特別教育、高圧ケーブル端末処理や高所作業車運転などに必要な講習を受け、高度な技術や経験を要する仕事に着実に応えてきた。
 「今では空港や工場、学校、ショッピングセンター、オフィス、マンションなどの規模の大きな施設から個人宅まで幅広く仕事を受けています。このように事業を拡大できたのは、当社の技術力が信頼を得たこともありますが、前職でつながりを得た社長さんなど周りの方々の協力、元請けさんとの横のつながり、情報交換ができる同業の社長さんとの交流など人間関係も大きな支えになっています」
 職業訓練校で左官を勉強し、左官職人として社会に出ながら、仕事が激減したのを機に電気関係の道に転進、26歳で独立したという藤崎さんの堅実な歩みは、一層の規模拡大を目指して前進し続けている。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 FUJIDEN
TEL:0476-29-4762  FAX:0476-29-4763 Eメール:info@fujiden.jp.net
ホームページ http://fujiden.jp.net/

有限会社 清水製作所
代表取締役 清水直輝氏

埼玉県出身。高校卒業後に職業訓練校に進学。建築金物を製作する企業へ入社しステンレス加工技術を修得。22歳のとき、父親が1973年に創業した精密板金加工会社『清水製作所』に入る。2005年に経営を継承、代表取締役に就任。自社をアイディア創造所と称し、オリジナル製品を創出。
「あったらイイナをカタチにする」
元気と笑顔で光る技術力

 ひねくれ者、頑張り屋、頼り甲斐があるけどお調子者、温厚で真面目……。『清水製作所』代表取締役の清水直輝さんが「愉快な仲間たち」と呼ぶ精密板金加工の設備・機械類について、HPで紹介している性格分析だ。「元気」「笑顔」を旗印に職人たちを牽引する社長のおおらかなユーモア精神が、オリジナル製品を次々に生み出す企画、開発力の源泉だ。
「元気があれば何でも出来ます。笑顔の魔法は人に安定感をもたらします。自分はとにかくこだわり派。そして訳のわからない妄想派。素敵なアイデアを生み出し、強力な金属仲間が沢山いて、金属製品であれば何でも作ってしまうのが当社の強みだと思っています」
 この一年で創出したオリジナル商品が社長の言を裏付ける。焼き鳥や串かつ、団子などの串を手を汚さず簡単に抜く串物のサイドアイテム「串とっ太郎」、練り物24個に串を一度に刺せる飲食店向け器具「TKN(つくね)24」、飲食店の残飯を具材と汁に分別して後片付を楽にする「ザンパ~ン」など使い手に笑顔をもたらす工夫が光る製品ばかりだ。
「こんなものがあったらいい、こんなものがあれば便利だ、工夫すれば不便を解消したり、作業効率が上がったりするようなものが暮らしや商売のいろんなところに見え隠れしています。それを考えると興奮が抑えられません。七転八倒しながら知恵を絞ってきた結果、モノづくりの幅が大きく広がってきたのだと思っています」
 同社は、1973年に清水さんの父親が興し、精密板金加工で業績を伸ばしてきた会社。清水さんは、自宅敷地内にあった工場で働く父親の背中を見て育ち、高校卒業後に職業訓練校で学び、建築金物を製作する会社に入社してステンレス加工の技術を修得した熟練工だ。
「金属加工30年の実績を基盤にしながら、チャレンジ精神を忘れず、高品質の新しい製品を作る路線を今後も歩み続けていきます」
(ライター/斎藤紘)

有限会社 清水製作所
TEL:048-718-2080 FAX:048-718-2081 Eメール:info@shimizu-seisaku.com
ホームページ http://shimizu-seisaku.com/

毛利技研
代表 毛利貴英氏

宮崎市出身。大学の園芸学部農業経営学科で学ぶ。卒業後、設備工事会社に就職、バイオテクノロジーを担当後、事業の不振でスプリンクラー設備を担当、3年間務めた後、1995年、独立して水関連設備工事を主業務とする個人事業会社『毛利技研』を設立、全国からの工事依頼に対応。
熟達の設備技術で農家を支援
高評価のビニールハウス事業

 まさに東奔西走。宮崎市の『毛利技研』代表の毛利貴英さんは、主軸の水関連設備の工事に加え、ビニールハウスの設置工事にも業態を拡大、全国各地の農家から声がかかり、会社で席を温めている暇がない状態だ。大学で学んだ園芸や農業経営、バイオテクノロジーの知識、設備工事会社で培った水関連設備の技術に裏打ちされた確実な仕事ぶり、ニーズと的確に向き合う対応力が工事依頼を引き寄せる
「農家の水周りの工事を請け負っているうちに、ビニールハウスを建てる工事の依頼も増え、ハウス構築の専門的技術も持つ人材を新たに確保し、ビニールハウスを事業の第二の柱として推進する体制を整えました。水周りの設備は半永久的に維持できますが、ハウスは劣化したり、自然災害で損壊したりして、苦労している農家も多く、当社の技術でサポートできればと考えました。ビニールハウスの組み立てに止まらず、内部の電気や暖房、遮光カーテンなどの工事も行い、農作物の栽培が効率的に継続できる支援に力を入れています」
 主軸の水関連設備工事では、道路の中央分離帯の散水設備などの公共工事、学校や公園、ゴルフ場などの水供給設備工事、施設園芸などでの散水、夏場に工場や畜舎の屋根を冷やす作業など幅広い。
「大学卒業後に入社した設備工事会社でスプリンクラーの散水設備の取り付けを中心に水に関する仕事に従事してきました。その過程で水関連設備の専門技術者を目指す決心をし、独立しました。お蔭様で官民の各方面から仕事の依頼を頂くようになり、事業基盤を固めることができました。『毛利技研』に頼んで正解だったと喜ばれることが何より嬉しいですし、遣り甲斐にもつながります。とにかくコツコツ一所懸命にやる、これが一番大事なことだと思っています」
 技術力もさることながら、篤実な人柄が信頼を育む力だ。
(ライター/斎藤紘)

毛利技研
TEL:0985-56-3592 FAX:0985-56-4101


[イギリス生活情報誌]月刊 ミスター・パートナー 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-2 岩本和裁ビル5F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605