注目情報はこれだ 2014

厳島神社が敷地内にある『玉椎山地蔵寺』の全景。

　和歌山県の『玉椎山地蔵寺』がある椎出（しいで）地区には仏教が力強く根付いている。それは空き寺だった同寺を再興した先代住職と、現住職の塩谷住職の努力の賜物といえる。ご住職は高野山真言宗ではご詠歌の第一人者であり、檀家の方々と共にご詠歌の講などの行事に力を入れ「一人でも多くの方々に信仰を伝えたい」と話す。塩谷住職は十三仏と追善供養を通じて真言宗の教えを伝え、また、葬儀を仏教本来の教えを説く場として葬祭業者に任せきりにせず、単なるセレモニーとして形骸化しないように奮闘している。
（ライター／本名広男）

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境内を覆うように立つコミネモミジの古木。毎月八日午後7時半より坐禅会を開催しております。
アクセス／西武鉄道西武秩父線横瀬駅より車で約3分、徒歩約30分

　武甲山の麓に佇む禅寺には境内を覆い尽くすように枝を伸ばした樹齢約六百年県指定天然記念物『コミネモミジ』の古木が立つ。また東国花の寺百ヶ寺でもあり一年中花が絶えない。地元では「八番さん」と親しく呼ばれているが正式には臨済宗南禅寺派清泰山西善寺である。秩父の観音霊場は西国・坂東を含む日本百番観音霊場の一つであり當山は秩父八番。江戸からは入り口の札所となり末広がりの縁起もありここから始める方も多かった。また最近ではこれにちなんで仏前結婚式を挙げるカップルなども多いそうだ。「今年は十二年に一度のお開帳。仏教や観音様を身近に感じてもらうために寺をテーマパーク化し開放します。何か感じて帰って頂きたい」と住職は話す。
（ライター／斎藤紘）

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