注目情報はこれだ! 2016


イギリス生活情報誌 
月刊
ミスター・パートナー
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東京都新宿区新宿
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洲浜不動産鑑定事務所
代表 洲浜拓志

1964年島根県松江市出身。不動産鑑定士、ファイナンシャルプランナー。洲浜不動産鑑定事務所代表であり、一般社団法人 相続鑑定団理事、一般社団法人日本不動産取引適正評価機構(JRO)専務理事、リバースモーゲージカウンセラー専任講師も務めている
事業内容:銀行員時代からの会社経営者様のニーズに応えるべく種々の営業支援や資金支援などに加えて、不動産のAM・PM・投資・リノベーション等の業務経験をも兼ねた不動産鑑定士というユニークなコンサルタントを行っている。 。
老後の生活資金を解決できる手法

今、日本人の4人に1人は高齢者です。そして、高齢者が保有する金融資産や不動産は他の年代より多いですが、総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)」において高齢夫婦無職世帯の家計収支状況を見ると、年金給付等の実収入では生活費などを賄いきれず、毎月6.1万円の赤字が生じています。
 そこで、打開策の一つとして注目されているのが『リバースモーゲージ』です。
『リバースモーゲージ』とは高齢者向けのローンで、自宅の土地建物を担保に年金型の融資を受け、契約者の死亡時に担保物件を売却して一括返済する制度です。通常の住宅ローンは借入残高が年々減少していきますが、『リバースモーゲージ』は借入残高が年々増加して行く形となるので、いわば、『逆抵当融資』といえるかもしれません。
 土地・不動産の所有者で他に収入の無い高齢者だと、生活資金などの調達のために自宅を処分すると当然、住居を失いますが、『リバースモーゲージ』にすると自宅を担保に融資を受けられます。しかも、契約者の死亡時に担保物件を売却などで一括返済できますから、住み慣れた自宅に一生涯住めるのです。
 自宅を処分しても子どもに残す必要がないケースは増えていて需要は高いと思われますし、銀行等の金融機関や社会福祉協議会といった公的機関もこの『リバースモーゲージ』を取り扱っています。
 日本でのリバースモーゲージは1981年の東京都武蔵野市での導入が初でしたが、バブル崩壊後の不動産不況で消極的となりました。また一世紀前までは子孫に遺産を多く残すのが当たり前でしたが、少子高齢化の影響から老後の為に資産を活用する考え方に変わりつつあります。
 とはいえ、現状で『リバースモーゲージ』はさほど知られていません。なぜなら、日本にはその為のカウンセリング制度が普及しておらず、米国のように金融機関に対する保証もない上に相続についての様々な条件(※)があります。また、市場性の高さゆえに土地が優先されて建物を担保として評価しない場合が多いのです。
 ここで私が提言したいのは、まず国が金融機関に対する担保割れリスク等への保証制度を充実させる事、次に、中古住宅への建物評価を適正に行える法的整備を行う事が重要と考えます。そして、銀行は、リバースモーゲージを研究・理解するとともに多少リスクをとっても取り扱いを積極的に行うべきなのです。従来型の優良企業優先主義を改める時期に来ていると思います。
 もちろん、一般家庭への普及も欠かせません。親子間で資産の承継についてよくよく話し合い、万一引き継がない場合は『リバースモーゲージ』を選択肢の一つに加えるとよいでしょう。
『リバースモーゲージ』で自宅をバリアフリー化すれば、老後の生活も安心ですし、介護費用の軽減になります。
 さらに、自宅という資産をキャッシュというフロー資産に置き換えることで高齢者の消費活動が活発となり、日本経済全体の活性化につながるのではないでしょうか? 
 今後は、リバースモーゲージカウンセラーの資格の普及活動に注力し、お客様の資産や生活を守ることにお役に立てればと存じます。
(※)申し込みの際に、相続人全員の同意が必要などの条件が付与されます。

洲浜不動産鑑定事務所
TEL:03-6907-1656 FAX:03-6907-1657 Eメール:info@suhama-office.com
ホームページ http://www.suhama-office.com/

長谷川潮
1963年生まれ。法政大学卒。大学でマルクス主義を学んでいた時、ノーメンクラツーラ「ソビエトの赤い貴族」や中国の文化大革命の告発本を読んで、世の中には、言っていることとやっていることが違う人が多いと知る。卒業後、家業の会社経営に参加して現在に至る。
相手の土俵ではなく、こちらの土俵で、
日本を主張していこう

 かつて私は、村山談話や河野談話が出されたときに、「やっと日本もここまでは来たのか」と、ホッとしました。何のことはない。自虐史観に毒されていたからです。
なぜ、こんな昔の勘違いをここで披露しているかといえば、私にすれば今の『慰安婦問題』では世界中の人たちの中に同じ勘違いに毒されている人たちが少なくないと思えるからです。
旧日本軍には悪役が割り振られていますから、今の日本人が「そんな事はなかった」と発言すると、過去の罪を覆い隠そうとする『卑怯者の嘘つき』と決めつけられてしまいます。
 国家として『卑怯・嘘つき』と烙印を押されるのは、単に外交上でマイナスになるだけでなく、経済活動でも多大な損失です。同盟国であるはずのアメリカでトヨタや武田薬品などの日本企業に信じがたい不利な裁定や判決が出るのは、このためだと思えてなりません。
 ですから、まず慰安婦事案の汚名を晴らすことができれば日本全体にとって、大きな恩恵を生み出していくでしょうが、現在の政府や民間の取り組み方は残念ながらピントがずれていると思えてなりません。
 すなわちかつての連合国が母体である国連は、いわば戦前における日本にとっての敵国だったのですから、いくら反論しても無駄です。
そこで、ここは、徹底的に「正直」になるのが肝要だと思います。つまり、韓国(中国)の主張は「訳が解らない」と主張することです。
 慰安婦の事業は、すでに極東軍事法廷で審議され裁かれています。また、米国にも朝鮮人慰安婦に対して、詳細な聞き取り調査が残ってます。慰安婦の事案で立件されたのは、インドネシアで35人のオランダ人元慰安婦の訴えを個人的戦争犯罪のB級事案で立件した1件でした。つまり、その時の連合軍は、慰安婦事例に対して、国家の責任を否定しているのです。
疑問① 20万人もの朝鮮人女性が慰安婦として強制連行されたなら、なぜ国家犯罪として軍事法廷で立件されなかったのか。
疑問② オランダ人女性だけの訴えを立件されたのはなぜか。それは、人種差別のためなのか。
疑問③ 加害者は誰か。誰が、いつ、どんな方法で20万人もの女性たちを強制連行したのか。輸送にも食料にも資金が必要でしょうが、誰がそれを負担したのか。軍は予算を付けていない。当時は朝鮮人も日本国籍だった。
疑問④ 自民族の女性が強制連行されていたとすれば、80万人余りの朝鮮人男性が日本人に志願したのはなぜか。
疑問⑤ 毎日、朝鮮人20万人、中国人30万人、台湾人10万人が、10人、20人もの相手を強要されていたとすれば、慰安所設置地域に派兵された旧日本軍人200万人は、交戦中の兵士も含めて、毎日平均3~6回慰安所に通っていた計算になる。毎日、朝昼晩と慰安所に通う許可がでたと証言をする元軍人は一人もいない。
疑問⑥ 占領地に女性がいるのに、余分な時間と費用をかけてわざわざ20万人も強制連行してくる、愚かな軍隊を相手にして、なぜ連合軍は勝利するまで3年半もかかったのか。それほど旧日本軍は恐れられていたのか。だから、戦争を知らない米国人は慰安婦たちが、日本人たちが骨抜きにしてくれたから、勝利できたと考え、70年を過ぎた今、「勝利の女神」として、米国各地に慰安婦像を建てているのか。
 戦後生まれの日本人には、「本当に訳が解らない」のです。ですから、上記①~⑥の疑問に対して、国際司法裁判所米国最高裁、またはスウェーデンやスイスなど当時の中立国に調査を依頼すべきと考えます。今、連合国軍の兵士たちが生きているうちに調査を依頼して、できる限り過去の事実を確定しておくことが私は、絶対必要だと思います。同じ欧米人の調査報告には、耳を貸すでしょうから。
 そして、日韓合意の10億円は、前記機関に委託して、自称慰安婦被害者の被害認定には、日本は関わらない方がいいと考えます。証言を事実と認定して、資金をわたすことは、法治国家であるわが国にはできませんし、それによってまた、慰安婦事案を再燃させて、また蟻地獄にはまり込んでしまいますから。
 日本人の先祖は、663年の白村江の戦いから1200年余、朝鮮半島と距離を置いて係わり合いにならないようにしていました。これからは、先人の知恵にならい、心の平和を取り戻していこうではありませんか。

長谷川潮

永覚歯科クリニック
院長 玉川秀泰 氏

愛知学院大学歯学部卒業
(医)日本生体咬合研究所副所長
日本全身咬合学会・認定医・指導医
国際頭痛学会会員
日本頭痛学会会員
2000年「世界初バイオ人工歯咬合重心を主体とした新臼歯部人工歯の開発」論文を日本全身咬合学会で発表。

営業時間/9:00〜13:00 14:00〜20:00 土曜日午後14:00〜18:00 定休日/木・日曜日・祝日
その頭痛の原因は歯の噛み合わせかも
エキスパートに聞く原因と治療法

歯の噛み合わせが悪いと、影響は全身に及ぶ。
いくつになっても元気に過ごすために必要なこととは。


 口腔の健康状態が全身の健康にも大きく関わりがあることはよく知られている。昔から歯は健康の源といわれ、よく噛んで食べると食物の消化と吸収がよくなるばかりか、唾液の分泌を促し免疫力が高まることで、様々な病気の予防に効果的だ。よく噛むために大切なのが歯の噛み合わせ。この噛み合わせが悪いと、歯垢が付きやすく虫歯や歯周病になりやすい、また顎関節症など口腔内の病気に留まらず、骨格が歪み肩こりや頭痛などの不定愁訴、ひいては自律神経失調症など全身に影響を及ぼしてしまう。今回は1994年に「医の原点は咬合にある」との教えを受け、以来22年にわたり噛み合わせ治療をしてきた噛み合わせ治療の権威、愛知県豊田市の『永覚歯科クリニック』の院長玉川秀泰先生に、加齢とともに起こる後頭部の頭痛、頭重の原因と治療法について伺った。
「もともと上下の歯は点接触なのですが、加齢とともに歯はすり減って面接触になり、噛み合わせが低くなります。その結果、下顎は後退し、上の前歯が下の前歯に覆いかぶさってきます。すると、噛みしめた時にギシギシする前後運動ができなくなってきます。そうすると、筋肉が異常に緊張して後頭部に緊張性頭痛が発症します。頭痛は頭の表面の筋肉の筋肉痛です。ですから、後頭部の頭痛を治すには前後のギシギシができる様に、上の前歯の内側を削るか、奥歯の噛み合わせを高くして前後にギシギシできるようにすれば、その場で後頭部の頭痛はなくなります。
 歯を削るのが嫌ならば一人ひとりの歯並びに合わせたスプリント(治療用マウスピース)を作り、前後にギシギシできるようにすれば頭痛は消えるはずです。その理屈を当てはめれば、噛みしめた時に、右側にずれ難い場合は左側頭部に、左側にずれ難い場合は右側頭部に緊張性頭痛が発症します。また悪い噛み合わせの原因は、長年の悪習癖(片側だけでモノを噛む噛み癖やほおずえなど)である場合もあります。治療の選択肢としてはまず悪習癖をなくすことも大事です。偏頭痛の原因については、別の機会にお話したいと思います」。

永覚歯科クリニック
TEL:0565-27-9711
ホームページ http://www.ekaku-shika.com/

代表 桃井信弥さん
秋田県出身。1979年、歯科技工士の国家資格取得。歯科医院勤務を経て 1992年、川口市に精密義歯、オールセラミック、ジルコニア、インプラント上部構造などを製作する歯科技工所「ファーストファイン」開設。2005年より技術向上の為、臨床面での活動を開始。2008年からBPS認定歯科技工所としてBPS®デンチャー製作開始。2009年、蕨市にラボを移転。
歯の咬み合わせを改善することで、身体の歪みを
治し、健康に、そして美しくなれる

 歯の咬み合わせが悪いと、身体全体に様々な影響があることは知られている。その原因と症状、治療法について、歯科技工所『ファーストファイン』の代表桃井信弥さんにお話を伺った。桃井さんは、歯でしっかり噛むことでQOLを向上させることを目指し、先端技術で義歯や補綴物、矯正装置などを作る歯科技工士。
 「人生を有意義に過ごすには、なによりも健康が大事です。口腔内を正常な状態にすることで、健康を取り戻せるとしたらどうでしょう。
 最近は生活の中で筋肉を使う機会が減り、身体全体のバランスが悪くなっています。特に顎は、唯一身体の中でぶら下がっている不安定な関節で、軟食などにより筋肉が弱ってきています。すると咬み合わせが悪くなり、身体全体に影響が及びます。
 咬み合わせが悪いと、顔が歪んで対称がくずれたり、身体のねじれやアンバランスなど、外見からもわかるようになります。その原因は、

 ①顎の位置がずれている
 ②低くなった咬み合わせ
 ③狭い歯並びの顎
 ④顎に負担をかける動作
 ⑤歯および歯列単位でのはまり込み

などがあげられます。
 これらを治療することで、左右の目の大きさ、鼻の形、唇、顎の形、首のねじれ、頭の傾き、肩の位置などを改善することができます。
 さらに、口呼吸や舌の位置、形なども大きく関わり、原因不明の肩こり、頭痛やうつなどの症状もこれらが大きな原因です。これ以外にも、歯ぎしりや頬杖、寝る時の姿勢、長時間の同じ姿勢などがバランスを崩す原因になります。咬み合わせは、ただ食事するために重要なのではありません。
 治療には、矯正、仮歯、仮義歯、スプリント(咬み合わせを治療するための装置)で改善していきます。長期間にわたることもあります。しかし、この根気のいる治療なしでは、その後の被せ物やインプラント、義歯の装着・治療はできません。もちろん患者様の協力も必要です。咬み合わせが良くなると、顔の形も20代の頃に近くなります(20代には戻れませんが)。また体調も改善され、健康になればアンチエイジングにもつながります。まさに健康と美は同一なのです。
 私の専門分野である義歯は、咬み合わせはもちろんのこと、吸着して動かない(動きの少ない)義歯を作ることを目標としています。口の型どりから完成まで、患者様立ち会いのもとで、作業を確認しながら一つひとつ進めて作成していきます。直接、患者様、歯科医の先生とコミュニケーションを取ることによって、より良い義歯作りができるよう日々努力しています。その完成した義歯を入れた時の患者様の喜びが励みになり、生きがいになっています」。

ファーストファイン
TEL:048-420-9224 FAX:048-420-9224 Eメール: info@first-fine.com
ホームページ http://www.first-fine.com/

情報料金/1鞍100,000円~
関係者、その他著名人も御用達
競馬ファンのみならず、関係者からも
多大な支持を受け続ける“業界の名門”

多くの元JRA関係者が、そして現役業界関係者すらもが認める〝プロの仕事〟
創業46年という歴史が裏付ける「情報とデータ」「選定と消去」の融合の究極形


 昭和45年に創刊し、(年間的中率で最高73・2%を記録する等、)トータル販売部数15万部を誇る「競馬攻略本のパイオニア」、業界初の競馬攻略本『競馬グリーンブック』の〝生みの親〟と言えば御存知の競馬ファンは多いと思いますが、ここで御紹介させて頂くのは、競馬情報提供総合サービス事業46年の老舗『株式会社誠優駿倶楽部』です。
 先にお断りさせて頂きますが、今回「注目情報はこれだ!」を発刊するにあたり、こちらの『株式会社誠優駿倶楽部』様に関しては、こちら側から掲載を依頼させて頂いた〝異例の企業〟になります。…と言うのも、実際こういった仕事(ライター)を生業としている私の耳には、予ねてから(競馬情報業界に於ける)『株式会社誠優駿倶楽部』の存在は聞き及んでおり、いつかは〝その核心〟に迫りたいと考えていたのです。しかし、会員登録を申し込んだものの「現在は新規登録の受付はしていない」という事で丁重に断られ、結局「3ヵ月後の先行予約」になってしまう等、誰でもいつでも入会出来る様な『競馬情報会社』ではありませんでした。
 紙面スペースや情報保護の関係もあり、書面上でその全てをお伝えする事は出来ないのですが、会社にお邪魔させて頂き打ち合わせをさせて頂いている時など、競馬開催日ともなると私自身が実際に(リアルタイムに)数多くの馬券的中を目の当たりにさせられている訳ですから、それ以上の証明は必要無いと思っています。また、その後の結果に関しても、(元々提供レース数が少ない上に、人数枠の関係もあって参加を断られる事もあれば、中には低配当や極稀に馬券不的中等という結果もありましたが、)正に〝筆紙に尽くし難い実績〟を残して頂いた事は言うまでもありません。
 今迄、無料や安価で〝粗悪な情報〟を数多く掴まされ、多額の資金を無駄に浪費してしまったという競馬ファンも少なくないと思います。しかし、〝本物の情報〟が安易に、しかも無料や安価で手に入る筈はありません。競馬に限らず口で「勝ちたい」と言うのは誰にでも出来る事ですし、こと競馬に関しては何の努力もしないで勝てるほど甘い世界ではないのです。しかし、ここで私は「諦める必要はない」と断言させて頂きます。正に「玉石混淆」「五里霧中」という競馬情報業界に於いて、読者様の中で競馬に〝本物〟を求められている方が居られましたら、私は『株式会社誠優駿倶楽部』を心からお薦めさせて頂きます。
(ライター/後藤宏幸)

「信頼と実績」競馬情報提供総合サービス事業46年の老舗
株式会社 誠優駿倶楽部
TEL:03-3861-8711(代表) 03-3862-0908(情報管理部) 
Eメール:baken@greenbook.info
ホームページ http://www.greenbook.info/

代表取締役 福井乙人(ふくいいつんど)さん
愛知県出身。大学在学中、システム構築関連の仕事に興味を抱き、卒業後、コンピュータ関係の会社に就職。20年間勤務の後、退職してベンチャー企業に参加。2004年に独立し『株式会社イフ』を設立。「人間や社会と共存共栄できるシステムの構築」が信念。
真に求められる業務改善のシステムとは
アナログファクターを重視した人に優しいIT

人にやさしいシステムへ
現場の声が進化させる


 優れたインフォメーションテクノロジー(IT)とは、本来、利用する我々が使いこなし、日々の業務遂行や管理、メンテナンスの助けとなるものだったはず。しかし、あまりに急速な普及に利用するはずの我々がついてこれず、仕事の現場で持て余しているケースも多々ある。そこにはシステムを提供する側とそれを運用する側の齟齬が少なからず生まれているからだろう。
 情報系システムの構築やソフトウェアの開発を主な業務に据える『株式会社イフ』の代表取締役、福井乙人さんは、そんな状況を憂う一人だ。
「企業の業務改善の要望を受け、システムの構築を進める時に最も重視するのがデジタルとアナログのバランスです。過度の効率化は、いらぬ弊害を生み出します」
 機能を高度にするだけではなく、ここはデジタルに効率良く、ここは人の手によって確実にと、そのバランスの中で最適なシステムを作り上げることに注力している。
「業務フローを管理支援するシステムや設備機器の管理とメンテナンスをコントロールするシステムなどを構築していますが、最も重視しているのがエンドユーザーです。経営者や現場からのヒアリングでその中から何を求めているかを見極めます。ニーズに応えつつ、使いやすく信頼できるものになるよう子細に検討しながらシステムを設計。そこで必要なソフトウェアの開発とシステム全体の構築して業務改善が利益につながるお手伝いをします」
 あまりに効率を追究すると現場スタッフに過大な負担がかかり、逆効果を生じてしまう。そのサジ加減がシステム構築のキモであるとも言える。
 学生の頃よりシステム構築関連の仕事に興味を抱き、コンピューター関連の会社に20年間勤務した後にベンチャー企業に参加。2004年に独立し、同社を設立した福井さん。「人間や社会と共存共栄できるシステムの構築」を信念とし、人というアナログファクターを考慮に入れたシステムをクライアントに提案。それを経験と技術力で丁寧に具体化し、加えてスムーズにシステムを運用するためのサポートを徹底的に行うなどのアフターフォローが信頼を集めている。
 日々、進化を続けるITのプラス面、マイナス面を直視して、効率よりも人に優しい技術を求める時代の声に呼応する姿勢は、これからのシステムエンジニアに必須のものとなるだろう。

株式会社 イフ
TEL:03-5725-3188 FAX:03-5725-3199 Eメール:info@i-fu.co.jp 
ホームページ http://www.i-fu.co.jp/

左上:代表取締役 三浦好昭さん
「夢を力に」ご当地キャラで地域を応援
日本一の尾花沢スイカを世界にアピール

スイカのキャラクターで
地域活性化に貢献


 山形県尾花沢市で創業以来30年にわたり地元を「応援」するデザイン会社がある。山形県内はもとより、東北、関東でロゴマークやキャラクターのデザイン、ポスターやのぼり、各種看板の企画・デザイン・制作を通じて、様々な企業の販売促進活動を強力にサポートする『泉デザイン工房』だ。常にクライアントの想像以上の提案を行い、「『泉デザイン工房』に相談したら、最初に考えていたものよりすごいものになった!」と言われるその言葉とクライアントの笑顔を糧に日々奔走している。
 地元尾花沢市生まれの代表三浦好昭さんの地元への思いはとても強い。そのため、個人や会社・団体を「応援」するのはもとより、その活動は町や地域を「応援」するまでに拡がっている。39歳で尾花沢市観光物産協会会長、青年会議所理事長に就任するなど尾花沢を元気するためのプロモーションに力を惜しまない。その活動の中から〝スイカの町〟尾花沢と尾花沢スイカを世界に向けてアピールするために生まれたのがスイカのキャラクター「もとなりくん」。2016年で25歳になる。名前は、形が悪くて間引かれる最初に実をつける「もとなりスイカ」に因んでいる。間引かれることで次に育つスイカが形が良くなることから「犠牲になって役立つ」という思いが込められている。
 2015年「もとなりくん」は、世界の檜舞台でその存在を世界に向けてアピールした。2015年6月から7月にかけてカナダで開催され、日本中が注目したFIFA女子ワールドカップカナダ大会だ。日本代表なでしこジャパンを率いる名将佐々木則夫監督が三浦さんの同級生という縁から、「もとなりくん」共々応援に駆けつけた。その応援の甲斐があり、なでしこジャパンは予選リーグを無敗の1位で決勝へ進出し、優勝こそ逃したものの準優勝に輝いた。
 三浦さんの座右の銘は、佐々木監督の言葉「夢を力に」。夢の実現に向けて「もとなりくん」は、ますます活躍の場を拡げている。徳良湖畔に『すいカフェ もとなりくん』をオープン。もとなりくんグッズをはじめ、スイカレーやスイカプリン、たいやきなどスイカを使った数々のメニューを楽しめる。
「人間が言えないことを言え、できないこともやってくれ、夢を形にしてくれる。それがキャラクターの力。命を吹き込み、物語を作るのが私の仕事。もっともっと社会貢献してもらおうと思っています」。三浦さんと「もとなりくん」の「応援」は留まるところを知らない。

有限会社 泉デザイン工房
TEL:0237-22-0501 FAX:0237-22-0370 Eメール:izumi.dk@axel.ocn.ne.jp
ホームページ http://www.izumi-design-kobo.com/

株式会社 K&K築炉
代表取締役 宮川和也さん
大工をしていた父の下に生まれ、学業終了後は父の仕事を手伝う。しかし、そりが合わず、伯父が勤める「築炉」を手掛ける会社に入る。会社の合併を機に伯父と独立、『K&K築炉』を設立。しかし2年後に伯父が急逝し、急遽事業を継承し、軌道に乗せる。
日本のものづくりを根底で支える『築炉』
「炉」はどのように作られるのか

どんな産業にも不可欠なのが原材料を作り、加工するための「炉」。
しかしその作り方はあまり知られていない。


 鉄や金属を溶かし、日本のものづくりのための原材料を作る。日々の食事を彩る食器、その陶器を焼く。ゴミや産業廃棄物を燃やす。これらに共通するのは「炉」。私たちの生活に密接に関わる「炉」はどのように作られるのか。国内外で工業炉や乾燥炉・電気炉の設計施工、焼却炉のメンテナンスなどを手がけ、高度な技術と知識で着実に実績を積み重ねている群馬県桐生市の『K&K築炉』、代表の宮川和也さんに炉作り、「築炉」についてお話を伺った。
「私たちが毎日の生活で使っている機械や生活用品などのほとんどが、何らかのかたちで『炉』を通して作り出されています。『炉』には、鉄鉱石から鉄を作り出す溶鉱炉から、金属・非金属などに熱を加える加熱炉、また陶器などを焼く窯炉や産業廃棄物処理の焼却炉など、種類は多岐にわたります。これらの『炉』の内部には、溶けて1000度以上になる高温の溶融物から『炉』本体を守る、耐火材や断熱材などで施工された耐火物が施工されています。これらの多種多様な『炉』の内部に耐火物を施工するのが『築炉』で、『炉』の安定稼動に非常に重要な役割を持つ作業です。
 例えば、製鉄所には溶けた鉄を貯めたり運んだりするための『鍋』と呼ばれる容器があります。溶けた鉄の温度は1000度以上にもなるため、同じ鉄の容器では受けることができません。そこで鉄の容器の内側を耐熱・耐火レンガで覆い尽くします。形状も大きさも様々な『炉』を、築炉工はひとつひとつレンガを積み重ねることで仕上げていきます。寸分の狂いもない作業が求められるため、高い技術と知識・経験が求められます。1ミリの狂いもなくレンガを積み上げた瞬間に沸きあがってくる達成感は何物にも代えられません。そのやり甲斐を求めて、レンガを運び、積む毎日です。昔は全国各地に大勢の築炉工がいましたが、高齢化が進み、その数は年々減少しています。後継者の育成が業界全体の課題となっていますが、弊社は同業者の中でも若手の職人が多く、軽いフットワークを備えたエネルギッシュな仕事ぶりが強みです」。
 日本の産業を根底で支える『築炉』。正常に稼働する炉がなければ日本のものづくりは成り立たない。

株式会社 K&K築炉
TEL:0277-43-2986 Eメール:info@kandk-chikuro.com
ホームページ http://kandk-chikuro.com/


[イギリス生活情報誌]月刊 ミスター・パートナー 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-2 岩本和裁ビル5F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605