章総合建設事務所 代表
川又章氏
徳島県出身。父親が大工職人で、その影響から高校は建築科で学ぶ。警察官を志した時期もあったが、阪神淡路大震災を経験したことで建設業界に入ることを決意、卒業後、徳島県の中堅建設会社に入社し、現場監督も務めたが倒産。それを受けて独立し、『章総合建設事務所』を設立。
川又章氏
徳島県出身。父親が大工職人で、その影響から高校は建築科で学ぶ。警察官を志した時期もあったが、阪神淡路大震災を経験したことで建設業界に入ることを決意、卒業後、徳島県の中堅建設会社に入社し、現場監督も務めたが倒産。それを受けて独立し、『章総合建設事務所』を設立。
広い知識技術生かし一軒入魂
震災禍を見て建設業界に進路
震災禍を見て建設業界に進路
阪神・淡路大震災で住宅倒壊の光景を見て建設業界に入り独立、広範な知識、技術を生かして施主の夢、思いに応える。
一軒入魂。徳島県阿波市の『章総合建設事務所』代表川又章さんが仕事に向き合うスタンスだ。自身が資格マニアというほど様々な建築関係の資格を持ち、その知識、技術の総合力を駆使して施主の夢、思い、ライフスタイルに適う戸建て住宅や商業施設、マンション、介護施設、公共施設などの建設、住宅やマンション、店舗のリフォーム、リノベーション、マンションの改修など幅広い分野で実績を重ねる。
「可能な限りお客様のイメージを実現することが当社のモットーです。例えば、住宅。マイホームは夢であり、お客様はそこでの明るくて楽しい暮らしを思い描き、期待に胸を膨らませておられます。お客様が抱いておられるイメージを共有し、可能な限り形にしていくよう工夫を重ね、満足していただけるよう最大限努力します。その過程が私にとっても、とても楽しいものなのです」
イメージを共有する上で重視しているのが事前の打ち合わせだ。
「人付き合いでも相手のことを知らなければ力になれないように、まずはお客様のことを知るために、打ち合わせで一度はその時のお住まいに伺います。そして生活スタイルを見させていただき、お客様がどういった空間に居心地の良さを感じられるのか、どういったスペースを確保したいとお考えかなどを、肌で感じることで、お客様のイメージをつかみ、それを実現する空間の構築を考えます。例えば、趣味のためのスペースなどは予算の関係で諦める方が少なくないのですが、お客様にとって大切なら、その限られた予算の中で実現するために様々な角度から検討を加え、工夫を凝らして実現を目指します。それがプロだと思いますし、それが楽しいのです。お客様に心から喜ばれる一軒をお客様と一緒につくる、そんな気持ちを大切にしています」
このスタンスに加え大事にしているのがチームワーク。勤めていた建設会社が倒産し、独立した後の経験が胸に刻まれている。
「中堅ゼネコンに勤務していたのですが、倒産の憂き目に遭いまして、自分で事業を興すことにしました。もともと独立は考えていたのですが、準備する間もなくその時が来たのです。付き合いのあった下請さんに電話したところ、すぐに協力してくれましたし、準備期間なしで独立したため資金がなかったのですが、金融機関はすぐに対応してくれました。またゼネコンで現場監督を務めていたため、設計事務所などとの横のつながりがあり、そういった伝手を頼って営業する中で、仕事を得ることもできました。一人でできることは限られていて、横のつながりに助けられる場面が少なくありません。多くの人たちのお陰で当社の今があると考えると、周囲の人たちと助け合える関係、チームを組んでいるとの意識を大切にしたいのです」
応急危険度判定士。川又さんが持つ資格の一つだ。地震や余震で被災した建築物を調べ、その後に発生する余震などによる倒壊の危険性、外壁、看板や窓ガラスなどの落下などの危険度の判定を行う。建築士の資格を持ち、都道府県知事などが実施する被災宅地危険度判定講習会を修了し登録された人に与えられる称号だ。川又さんが建設業界に進路を定めたきっかけが資格取得の背景にある。
「父がもともと大工職人をしており、その背中を見て育ち、高校は建築科で学びました。しかし、警察官の仕事にも興味を持ち、一時期、そちらを選択することも考えたのですが、1995年の阪神・淡路大震災の際、多くの住宅が倒壊して人命が奪われる光景を見て、建設業界に進むことを決めました。判定士の仕事は災害後に知事の要請によって始まりますが、設計、施工業務の中で、建築物の耐震構造などを考える上でその知識は役立っています。新築や築年数が経過して劣化した建造物の改修工事も手がけていますが、外壁などの塗り替えやタイルの貼り替え、防水工事、構造体補強などの工事に当たって、地震のことを常に頭に入れて作業しています」
一級建築施工管理技士、二級建築士、一級土木施工管理技士、二級電気施工管理技士、乙種第一・四類危険物取扱者、第二種電気工事、ブロック塀診断士の専門的な資格も持つ川又さんは、好奇心旺盛な性格といい、料理も得意。自身がキッチンに立つことも多く、住宅建設では、料理する人の目線に立って調味料の置き場所に至るまで、使い勝手を細部にわたって検討する気遣いの細やかさも見せる。一軒入魂の魂を形作っているのは、専門知識、培った建築技術、施主の思いを受け止める感性、様々な人たちとの連携、利用者目線、そして建築家としての強い使命感だ。
(ライター/斎藤紘)
一軒入魂。徳島県阿波市の『章総合建設事務所』代表川又章さんが仕事に向き合うスタンスだ。自身が資格マニアというほど様々な建築関係の資格を持ち、その知識、技術の総合力を駆使して施主の夢、思い、ライフスタイルに適う戸建て住宅や商業施設、マンション、介護施設、公共施設などの建設、住宅やマンション、店舗のリフォーム、リノベーション、マンションの改修など幅広い分野で実績を重ねる。
「可能な限りお客様のイメージを実現することが当社のモットーです。例えば、住宅。マイホームは夢であり、お客様はそこでの明るくて楽しい暮らしを思い描き、期待に胸を膨らませておられます。お客様が抱いておられるイメージを共有し、可能な限り形にしていくよう工夫を重ね、満足していただけるよう最大限努力します。その過程が私にとっても、とても楽しいものなのです」
イメージを共有する上で重視しているのが事前の打ち合わせだ。
「人付き合いでも相手のことを知らなければ力になれないように、まずはお客様のことを知るために、打ち合わせで一度はその時のお住まいに伺います。そして生活スタイルを見させていただき、お客様がどういった空間に居心地の良さを感じられるのか、どういったスペースを確保したいとお考えかなどを、肌で感じることで、お客様のイメージをつかみ、それを実現する空間の構築を考えます。例えば、趣味のためのスペースなどは予算の関係で諦める方が少なくないのですが、お客様にとって大切なら、その限られた予算の中で実現するために様々な角度から検討を加え、工夫を凝らして実現を目指します。それがプロだと思いますし、それが楽しいのです。お客様に心から喜ばれる一軒をお客様と一緒につくる、そんな気持ちを大切にしています」
このスタンスに加え大事にしているのがチームワーク。勤めていた建設会社が倒産し、独立した後の経験が胸に刻まれている。
「中堅ゼネコンに勤務していたのですが、倒産の憂き目に遭いまして、自分で事業を興すことにしました。もともと独立は考えていたのですが、準備する間もなくその時が来たのです。付き合いのあった下請さんに電話したところ、すぐに協力してくれましたし、準備期間なしで独立したため資金がなかったのですが、金融機関はすぐに対応してくれました。またゼネコンで現場監督を務めていたため、設計事務所などとの横のつながりがあり、そういった伝手を頼って営業する中で、仕事を得ることもできました。一人でできることは限られていて、横のつながりに助けられる場面が少なくありません。多くの人たちのお陰で当社の今があると考えると、周囲の人たちと助け合える関係、チームを組んでいるとの意識を大切にしたいのです」
応急危険度判定士。川又さんが持つ資格の一つだ。地震や余震で被災した建築物を調べ、その後に発生する余震などによる倒壊の危険性、外壁、看板や窓ガラスなどの落下などの危険度の判定を行う。建築士の資格を持ち、都道府県知事などが実施する被災宅地危険度判定講習会を修了し登録された人に与えられる称号だ。川又さんが建設業界に進路を定めたきっかけが資格取得の背景にある。
「父がもともと大工職人をしており、その背中を見て育ち、高校は建築科で学びました。しかし、警察官の仕事にも興味を持ち、一時期、そちらを選択することも考えたのですが、1995年の阪神・淡路大震災の際、多くの住宅が倒壊して人命が奪われる光景を見て、建設業界に進むことを決めました。判定士の仕事は災害後に知事の要請によって始まりますが、設計、施工業務の中で、建築物の耐震構造などを考える上でその知識は役立っています。新築や築年数が経過して劣化した建造物の改修工事も手がけていますが、外壁などの塗り替えやタイルの貼り替え、防水工事、構造体補強などの工事に当たって、地震のことを常に頭に入れて作業しています」
一級建築施工管理技士、二級建築士、一級土木施工管理技士、二級電気施工管理技士、乙種第一・四類危険物取扱者、第二種電気工事、ブロック塀診断士の専門的な資格も持つ川又さんは、好奇心旺盛な性格といい、料理も得意。自身がキッチンに立つことも多く、住宅建設では、料理する人の目線に立って調味料の置き場所に至るまで、使い勝手を細部にわたって検討する気遣いの細やかさも見せる。一軒入魂の魂を形作っているのは、専門知識、培った建築技術、施主の思いを受け止める感性、様々な人たちとの連携、利用者目線、そして建築家としての強い使命感だ。
(ライター/斎藤紘)
章総合建設事務所
TEL:088-695-2156 FAX:088-695-2146 Eメール:sho-ken.a@feel.ocn.ne.jp
株式会社 ノビ― 代表取締役社長
野副信子さん
福岡県出身。西南学院大学卒業、JAL国際線客室乗務員。医師の夫と結婚し渡米。帰国後、英語塾経営。夫の他界後、通訳案内士資格取得。医療通訳専門学校学院長、不動産会社勤務を経て2015年、『ノビ―』設立。旅程管理主任者、宅地建物取引士、准看護師、英語教師など資格多数。
野副信子さん
福岡県出身。西南学院大学卒業、JAL国際線客室乗務員。医師の夫と結婚し渡米。帰国後、英語塾経営。夫の他界後、通訳案内士資格取得。医療通訳専門学校学院長、不動産会社勤務を経て2015年、『ノビ―』設立。旅程管理主任者、宅地建物取引士、准看護師、英語教師など資格多数。
プラハにて開催された「世界女性企業家協会世界大会FCEM』でのプレゼン
英語力が導く国際性豊かな経験
不動産事業で異彩放つ女性社長
不動産事業で異彩放つ女性社長
通訳案内士として活躍後、不動産会社を設立、多彩な人脈、広範囲な資格、経験を生かして国内外で事業を展開する。
華麗な人脈、語学の才能、広範囲な保有資格、進取の精神で不動産事業の未来を切り拓いている女性経営者がいる。不動産会社『ノビ―』の代表取締役社長野副信子さん。英語の通訳案内士の国家資格を持ち、外国人に対応できる経営者として同業者から一目置かれる存在になり、人脈から集まる情報を元に拠点の福岡市を中心に優良物件を着実に増やしている。台湾にも支店を構え、台湾進出の機会をうかがう企業をサポートするなど舞台は国際性を帯びながら拡大する一方だ。
人脈は3つの輪を中心に広がる。夫の医師人脈、高校、大学の人脈、それに父親の企業人脈。西南学院大学女子同窓会「西南ゆりの会」の理事を務め、同窓生の絆は強力だ。筑豊地方の地場最大手、麻生グループ関係の仕事をしていた父親の企業人脈も今に生きる。
「不動産事業に興味がありましたので、しばらく東京の不動産会社に勤務しましたが、通訳案内士や宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナーの資格も生かした特長のある不動産事業に取り組みたいとの思いが募り、2015年6月に福岡で開業しました。開業から間もない新しい会社ですが、人脈に恵まれ、多くの方の力添えで広範囲の優良不動産情報が集まり、順調に滑り出すことができました。英語で対応できる不動産業者として業界でも話題になり、外国人のクライアントが増えることも期待しています。また、クリニックでの准看護師の経験も生かして高齢者や障がい者向きの物件を紹介できることも特色であり、今後、事業範囲は着実に広がっていくと思っています」
社名の『ノビ―』は、通訳案内士として活躍したときの愛称。売買、賃貸を仲介する不動産は戸建住宅、マンション、アパート、ホテル、駐車場、1棟もののビル、事務所、土地など多様だ。東京の不動産会社との太いパイプを持っているほか、地域の不動産会社とも連携、信頼関係を築き、情報を共有しながら、福岡県内に止まらず、九州一円、関東エリア、関西エリアまで対象エリアに、クライアントの生活様式や事業内容のニーズに合わせた物件をスピーディに探し、要望に応えていく方針だ。
新たに着手する台湾での事業展開でも日台双方の人脈が生きる。
「東京で知り合った台湾の方の協力もあり、台北に支店を出すことを決断しました。日本の企業に台湾のホテルやビル、工場用地などを紹介したり、日本の物件を台湾の方にご紹介したり、日本の建築会社の技術を台湾企業に提供する仲介をしたり、日台双方にメリットを感じて頂けるようなコンサルティング事業を一歩ずつ進めて行く計画を練っているところです」
歩みを進めるたびに、実力が雪だるまのように膨らんでいく。野副さんの軌跡から浮かび上がる実像だ。福岡の女子高校の名門、筑紫女学園中学高校で学び、日本航空の国際線キャビンアテンダントとして活躍した後、西南学院大学文学部英語専攻に進学。その後、医師の夫と結婚し、米国で研究することになった夫と共に渡米、英語力に磨きをかけ、母国語同然に操ることができるようになった。帰国後は、東京で夫のクリニックを手伝いながら英語塾を経営し、夫が他界した後、語学では唯一の国家資格の通訳案内士の資格を取得、英語のツアーガイドもこなす。東日本大震災が起こった年に、それまで入っていたツアーがすべてキャンセルになったのを契機にカリフォルニア州のバークレー大学の夏季講座を受講し、単位を取得。帰国後、さらに東京通訳アカデミーの学院長に就任、外国人の患者と医療機関の橋渡し役になる医療通訳の育成にも取り組んだ。その後、外国人が多く住む東京・南麻布の不動産会社に就職し、英語力を生かして外国人のクライアントの多様な要望に親身に応えてきた。
「それぞれの局面で必要な勉強を重ね、知識が増えていくことが楽しく、その知識を確実なものにするために通訳案内士のほか旅程管理主任者、ビジネスマナー講座講師、中学高校の英語教師、さらに夫の仕事との関係で准看護師や医療事務などの資格を取得しました。また、華道と茶道の講師、調理師の資格も取り、自宅で外国人に着物を着付けして茶道と華道、日本の伝統文化を教えました。この活動は通訳案内士の観光モデル事業の一つと推奨されるまでになりました。お寿司のにぎり体験で通訳した時は、NHKの取材も入りました。また、ジャパンタイムズの外国人の定期購読者に、東京武道館で英語で華道を教えたり、六本木ヒルズの外国人居住者に英語で日本伝統文化の講座もしました。ホテルニューオータニのお茶室で、茶会のお点前をしたのも良い思い出です。そして、不動産会社に勤めた関係で宅地建物取引士の資格もとりました」
英語力を背景に医療、観光、教育、不動産と多様な分野で足跡を残してきた野副さん。4月にプラハで開催された世界女性企業家協会世界大会FCEMにも出席して、グッチの社長夫人・ローラ・グッチ会長のご配慮で栄光にも日本人の代表のみ自分の仕事についてプレゼンを許され、東京オリンピックを見据えての外国人の日本の投資物件及び日本人の海外の投資物件の情報交換を訴え、不動産部門の女性経営者と交流したり、古城での晩餐会や外務省の迎賓館での祝宴なども催されました。その周りには信頼関係を築いた人脈の輪が大きく広がる。
(ライター/斎藤紘)
華麗な人脈、語学の才能、広範囲な保有資格、進取の精神で不動産事業の未来を切り拓いている女性経営者がいる。不動産会社『ノビ―』の代表取締役社長野副信子さん。英語の通訳案内士の国家資格を持ち、外国人に対応できる経営者として同業者から一目置かれる存在になり、人脈から集まる情報を元に拠点の福岡市を中心に優良物件を着実に増やしている。台湾にも支店を構え、台湾進出の機会をうかがう企業をサポートするなど舞台は国際性を帯びながら拡大する一方だ。
人脈は3つの輪を中心に広がる。夫の医師人脈、高校、大学の人脈、それに父親の企業人脈。西南学院大学女子同窓会「西南ゆりの会」の理事を務め、同窓生の絆は強力だ。筑豊地方の地場最大手、麻生グループ関係の仕事をしていた父親の企業人脈も今に生きる。
「不動産事業に興味がありましたので、しばらく東京の不動産会社に勤務しましたが、通訳案内士や宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナーの資格も生かした特長のある不動産事業に取り組みたいとの思いが募り、2015年6月に福岡で開業しました。開業から間もない新しい会社ですが、人脈に恵まれ、多くの方の力添えで広範囲の優良不動産情報が集まり、順調に滑り出すことができました。英語で対応できる不動産業者として業界でも話題になり、外国人のクライアントが増えることも期待しています。また、クリニックでの准看護師の経験も生かして高齢者や障がい者向きの物件を紹介できることも特色であり、今後、事業範囲は着実に広がっていくと思っています」
社名の『ノビ―』は、通訳案内士として活躍したときの愛称。売買、賃貸を仲介する不動産は戸建住宅、マンション、アパート、ホテル、駐車場、1棟もののビル、事務所、土地など多様だ。東京の不動産会社との太いパイプを持っているほか、地域の不動産会社とも連携、信頼関係を築き、情報を共有しながら、福岡県内に止まらず、九州一円、関東エリア、関西エリアまで対象エリアに、クライアントの生活様式や事業内容のニーズに合わせた物件をスピーディに探し、要望に応えていく方針だ。
新たに着手する台湾での事業展開でも日台双方の人脈が生きる。
「東京で知り合った台湾の方の協力もあり、台北に支店を出すことを決断しました。日本の企業に台湾のホテルやビル、工場用地などを紹介したり、日本の物件を台湾の方にご紹介したり、日本の建築会社の技術を台湾企業に提供する仲介をしたり、日台双方にメリットを感じて頂けるようなコンサルティング事業を一歩ずつ進めて行く計画を練っているところです」
歩みを進めるたびに、実力が雪だるまのように膨らんでいく。野副さんの軌跡から浮かび上がる実像だ。福岡の女子高校の名門、筑紫女学園中学高校で学び、日本航空の国際線キャビンアテンダントとして活躍した後、西南学院大学文学部英語専攻に進学。その後、医師の夫と結婚し、米国で研究することになった夫と共に渡米、英語力に磨きをかけ、母国語同然に操ることができるようになった。帰国後は、東京で夫のクリニックを手伝いながら英語塾を経営し、夫が他界した後、語学では唯一の国家資格の通訳案内士の資格を取得、英語のツアーガイドもこなす。東日本大震災が起こった年に、それまで入っていたツアーがすべてキャンセルになったのを契機にカリフォルニア州のバークレー大学の夏季講座を受講し、単位を取得。帰国後、さらに東京通訳アカデミーの学院長に就任、外国人の患者と医療機関の橋渡し役になる医療通訳の育成にも取り組んだ。その後、外国人が多く住む東京・南麻布の不動産会社に就職し、英語力を生かして外国人のクライアントの多様な要望に親身に応えてきた。
「それぞれの局面で必要な勉強を重ね、知識が増えていくことが楽しく、その知識を確実なものにするために通訳案内士のほか旅程管理主任者、ビジネスマナー講座講師、中学高校の英語教師、さらに夫の仕事との関係で准看護師や医療事務などの資格を取得しました。また、華道と茶道の講師、調理師の資格も取り、自宅で外国人に着物を着付けして茶道と華道、日本の伝統文化を教えました。この活動は通訳案内士の観光モデル事業の一つと推奨されるまでになりました。お寿司のにぎり体験で通訳した時は、NHKの取材も入りました。また、ジャパンタイムズの外国人の定期購読者に、東京武道館で英語で華道を教えたり、六本木ヒルズの外国人居住者に英語で日本伝統文化の講座もしました。ホテルニューオータニのお茶室で、茶会のお点前をしたのも良い思い出です。そして、不動産会社に勤めた関係で宅地建物取引士の資格もとりました」
英語力を背景に医療、観光、教育、不動産と多様な分野で足跡を残してきた野副さん。4月にプラハで開催された世界女性企業家協会世界大会FCEMにも出席して、グッチの社長夫人・ローラ・グッチ会長のご配慮で栄光にも日本人の代表のみ自分の仕事についてプレゼンを許され、東京オリンピックを見据えての外国人の日本の投資物件及び日本人の海外の投資物件の情報交換を訴え、不動産部門の女性経営者と交流したり、古城での晩餐会や外務省の迎賓館での祝宴なども催されました。その周りには信頼関係を築いた人脈の輪が大きく広がる。
(ライター/斎藤紘)
株式会社 ノビ―
TEL:092-776-1216 FAX:092-516-8830
Eメール:noby.corporation.n.nozoe@pg8.so-net.ne.jp
Eメール:noby.corporation.n.nozoe@pg8.so-net.ne.jp
LPSコンサルティング事務所 代表
田村弘志氏
1976年東北大学卒業後、生化学工業(株)に入社、細菌内毒素(エンドトキシン)の迅速定量など多くの技術・製品開発、特許取得、米国子会社への技術移転等に中心的役割を果たす。2013年、『LPSコンサルティング事務所』を開設(代表)。埼玉大学大学院理工学研究科で博士号を取得。順天堂大学医学部非常勤講師、東京薬科大学客員研究員、NPO日本バイオベンチャー推進協会(JBDA)理事・事務局長、(株)プロップジーン 顧問、内毒素LPS研究会運営委員、Gerson Lehrman Groupカウンシル・メンバー、日本DNAアドバイザー協会 会長。
田村弘志氏
1976年東北大学卒業後、生化学工業(株)に入社、細菌内毒素(エンドトキシン)の迅速定量など多くの技術・製品開発、特許取得、米国子会社への技術移転等に中心的役割を果たす。2013年、『LPSコンサルティング事務所』を開設(代表)。埼玉大学大学院理工学研究科で博士号を取得。順天堂大学医学部非常勤講師、東京薬科大学客員研究員、NPO日本バイオベンチャー推進協会(JBDA)理事・事務局長、(株)プロップジーン 顧問、内毒素LPS研究会運営委員、Gerson Lehrman Groupカウンシル・メンバー、日本DNAアドバイザー協会 会長。
左から田村弘志 代表 長岡功 教授
右:「アメリカカブトガニ(Limulus polyphemus)」
右:「アメリカカブトガニ(Limulus polyphemus)」
バイオテクノロジー関連の事業化プロジェクト推進を支援
投資対効果の高い技術開発からマーケティングまで
投資対効果の高い技術開発からマーケティングまで
市場開拓の種や芽を育て、ニーズに合致したイノベーションの創出と事業化の取り組みを効果的に支援する。
ヒトを含む様々な動植物の体を構築するタンパク質、核酸(遺伝子)、酵素、さらには細胞や器官を対象とした新しい医薬品や医療機器、先端医療の発掘に大きく貢献しているバイオ素材。宇宙開発と同様に、バイオ素材は未来につながる大きな可能性を秘めている。
「LPS(Laboratory Program Support) コンサルティング事務所」ではバイオ素材の持つ魅力を最大限に引き出し、新たな価値を生み出すための仕組みづくりや戦略立案及び実行プランの策定を支援している。
「LPSコンサルティング事務所」代表の田村弘志氏は、大学時代にタンパク質と酵素の構造と機能、植物培養細胞の確立と生化学的研究に没頭し、時には寝袋持参で研究室に泊まることもあったという。
その後30年以上製薬企業に在籍、疾患モデルによる薬効評価、新規研究用試薬や測定装置の開発、臨床診断薬の探索と臨床応用、権利化や海外企業への技術移転などで中心的な役割を担ってきた。
その中で最も大きな経験は生きた化石とも呼ばれるカブトガニ(写真)の血球成分を用いて、細菌や真菌の菌体成分を短時間で定量できる高感度測定システムを世界に先駆けて開発し、市場への導入に成功したこと。医薬品の品質や安全性の向上、感染症の早期診断と治療に大きな進歩をもたらす結果となった。
「バイオ素材が持つ無限の可能性を最大限に引き出し、独創的で発展性のある応用研究や事業創生、人材育成をお手伝いしたいと願っています。気持ちだけはいつまでも若く、いろいろな分野の方たちと酒を酌み交わしながら未来を語るのが好きです。失敗を恐れず挑戦し続ける熱意と愛情さえあれば、日本発のテクノロジー、イノベーションでまだまだ世界は変えられます。」と語る田村代表。「Freedom to Fail(失敗する自由)をモットーに、ベンチャーマインドを醸成しつつ、日々成長し続けることが大切だと考えています。そのためには、ルネサンスの巨匠ミケランジェロが87歳の時に残した名言、『I am still learning(私は今もなお、学び続けている)』を座右の銘としています。当事務所が持つ高度な専門性や先見性、柔軟な発想力と豊かな人脈を活かして皆様の研究やビジネスの効率的かつ継続的な推進のお手伝いに努めて参ります」 LPSコンサルティング事務所の活動内容
2013年に設立した「LPSコンサルティング事務所」では、長年培ってきた経験やノウハウ、人脈を生かした独自のサービスを通してバイオ関連企業やベンチャーの事業展開支援、グローバルな成長支援ならびに産業界のニーズに対応した人材育成を推進している。
①順天堂大学医学部生体防御学教室の長岡功教授を特別顧問として、生体防御(抗菌)ペプチドの持つ多機能性に注目、創薬や機能性素材への応用と実用化を目指している。
②バイオ医薬品、再生医療等製品、医療材料の安全性と品質向上を図るため、関連施設に向けた微生物試験、エンドトキシン試験、局方未収載試験法(βグルカン)の正しい理解と適切な導入を促す。
③最新の技術動向調査と特許情報の分析・開発研究と事業化戦略、市場開拓、ソリューションの提案ならびに臨床研究、薬事、承認申請に係る専門的なアドバイスを提供、効率的かつ効果的な実行を支援している。
④2016年6月からは東京大学医学部分子予防医学講座の松島綱治教授を会長とする日本バイオベンチャー推進協会(JBDA)の理事・事務局長として、定期セミナーの開催やベンチャー企業の育成と相互の交流にも力を注いでいく。
⑤株式会社プロップジーン、株式会社MPバイオジャパンのバイオ関連商品や受託サービスなど、独創的かつ先進的な発想と高度な技術から生まれた高品質の研究用試薬、感染症検査試薬、バイオ機器等の普及・発展を支援している。
⑥2014年より日本DNAアドバイザー協会の会長として肥満・糖尿病・脂質異常症・高血圧など生活習慣病の予防・体質改善を目的に消費者向け遺伝子検査の適切な導入と活用を促している。
⑦各種学会、研究会、セミナー、交流会等の企画立案に参画し、産官学の研究者や臨床家、企業の方々のニーズに合わせた最新情報の提供ならびに相互の親睦と情報交換・情報共有の場づくりをサポートしている。 このほか、田村代表は順天堂大学医学部非常勤講師や東京薬科大学薬学部免疫学教室(大野尚仁教授)の客員研究員、大学ゼミの外部講師を務める傍ら、内毒素LPS研究会の運営委員やベンチャー起業の顧問、海外学術雑誌の編集委員、論文査読者、ガーソン・レーマン・グループのカウンシルメンバーなど、幅広く活躍している。
(ライター/安藤花子)
ヒトを含む様々な動植物の体を構築するタンパク質、核酸(遺伝子)、酵素、さらには細胞や器官を対象とした新しい医薬品や医療機器、先端医療の発掘に大きく貢献しているバイオ素材。宇宙開発と同様に、バイオ素材は未来につながる大きな可能性を秘めている。
「LPS(Laboratory Program Support) コンサルティング事務所」ではバイオ素材の持つ魅力を最大限に引き出し、新たな価値を生み出すための仕組みづくりや戦略立案及び実行プランの策定を支援している。
「LPSコンサルティング事務所」代表の田村弘志氏は、大学時代にタンパク質と酵素の構造と機能、植物培養細胞の確立と生化学的研究に没頭し、時には寝袋持参で研究室に泊まることもあったという。
その後30年以上製薬企業に在籍、疾患モデルによる薬効評価、新規研究用試薬や測定装置の開発、臨床診断薬の探索と臨床応用、権利化や海外企業への技術移転などで中心的な役割を担ってきた。
その中で最も大きな経験は生きた化石とも呼ばれるカブトガニ(写真)の血球成分を用いて、細菌や真菌の菌体成分を短時間で定量できる高感度測定システムを世界に先駆けて開発し、市場への導入に成功したこと。医薬品の品質や安全性の向上、感染症の早期診断と治療に大きな進歩をもたらす結果となった。
「バイオ素材が持つ無限の可能性を最大限に引き出し、独創的で発展性のある応用研究や事業創生、人材育成をお手伝いしたいと願っています。気持ちだけはいつまでも若く、いろいろな分野の方たちと酒を酌み交わしながら未来を語るのが好きです。失敗を恐れず挑戦し続ける熱意と愛情さえあれば、日本発のテクノロジー、イノベーションでまだまだ世界は変えられます。」と語る田村代表。「Freedom to Fail(失敗する自由)をモットーに、ベンチャーマインドを醸成しつつ、日々成長し続けることが大切だと考えています。そのためには、ルネサンスの巨匠ミケランジェロが87歳の時に残した名言、『I am still learning(私は今もなお、学び続けている)』を座右の銘としています。当事務所が持つ高度な専門性や先見性、柔軟な発想力と豊かな人脈を活かして皆様の研究やビジネスの効率的かつ継続的な推進のお手伝いに努めて参ります」 LPSコンサルティング事務所の活動内容
2013年に設立した「LPSコンサルティング事務所」では、長年培ってきた経験やノウハウ、人脈を生かした独自のサービスを通してバイオ関連企業やベンチャーの事業展開支援、グローバルな成長支援ならびに産業界のニーズに対応した人材育成を推進している。
①順天堂大学医学部生体防御学教室の長岡功教授を特別顧問として、生体防御(抗菌)ペプチドの持つ多機能性に注目、創薬や機能性素材への応用と実用化を目指している。
②バイオ医薬品、再生医療等製品、医療材料の安全性と品質向上を図るため、関連施設に向けた微生物試験、エンドトキシン試験、局方未収載試験法(βグルカン)の正しい理解と適切な導入を促す。
③最新の技術動向調査と特許情報の分析・開発研究と事業化戦略、市場開拓、ソリューションの提案ならびに臨床研究、薬事、承認申請に係る専門的なアドバイスを提供、効率的かつ効果的な実行を支援している。
④2016年6月からは東京大学医学部分子予防医学講座の松島綱治教授を会長とする日本バイオベンチャー推進協会(JBDA)の理事・事務局長として、定期セミナーの開催やベンチャー企業の育成と相互の交流にも力を注いでいく。
⑤株式会社プロップジーン、株式会社MPバイオジャパンのバイオ関連商品や受託サービスなど、独創的かつ先進的な発想と高度な技術から生まれた高品質の研究用試薬、感染症検査試薬、バイオ機器等の普及・発展を支援している。
⑥2014年より日本DNAアドバイザー協会の会長として肥満・糖尿病・脂質異常症・高血圧など生活習慣病の予防・体質改善を目的に消費者向け遺伝子検査の適切な導入と活用を促している。
⑦各種学会、研究会、セミナー、交流会等の企画立案に参画し、産官学の研究者や臨床家、企業の方々のニーズに合わせた最新情報の提供ならびに相互の親睦と情報交換・情報共有の場づくりをサポートしている。 このほか、田村代表は順天堂大学医学部非常勤講師や東京薬科大学薬学部免疫学教室(大野尚仁教授)の客員研究員、大学ゼミの外部講師を務める傍ら、内毒素LPS研究会の運営委員やベンチャー起業の顧問、海外学術雑誌の編集委員、論文査読者、ガーソン・レーマン・グループのカウンシルメンバーなど、幅広く活躍している。
(ライター/安藤花子)
LPSコンサルティング事務所
TEL:03-6383-3919 FAX:03-6383-3928 Eメール:htamura@lpsct.com
株式会社 栄光 代表取締役・工学博士
株式会社 栄光通商 会長
大関修右氏
茨城県出身。学業修了後、短期間、旧国鉄で働き、独立、1988年、『栄光通商』設立。旧内原町で町議を務める。2010年から13年にかけて発明や実用新案が公開される。歌手としても活動、2014年、CD「昭和さすらい」を発売。ネパール大地震の復興支援にも取り組み、義援金を贈呈。
株式会社 栄光通商 会長
大関修右氏
茨城県出身。学業修了後、短期間、旧国鉄で働き、独立、1988年、『栄光通商』設立。旧内原町で町議を務める。2010年から13年にかけて発明や実用新案が公開される。歌手としても活動、2014年、CD「昭和さすらい」を発売。ネパール大地震の復興支援にも取り組み、義援金を贈呈。
左上:『SOLAR DOME 48』
次世代水耕栽培システム開発
太陽光とバクテリアの力利用
太陽光とバクテリアの力利用
太陽光発電と有機性廃棄物堆肥化の特許技術をベースに、画期的な水耕栽培システムを開発し、環境改善に貢献する。
環境問題に対する信念と発想の連鎖がこれまでにないリサイクルシステムを生み出した。水戸市の『栄光』の代表取締役社長大関修右(しゅうう)さんが、太陽光発電装置に関する特許技術をベースに開発した太陽光集光装置『SOLAR DOME(ソーラードーム) 48』と産業廃棄物の『自然浄化システム』を組み合わせた完全無農薬の『EIKOU ソーラードーム水耕栽培革命システム』。経営ビジョンを貫くのは、自然と共存し、子どもたちに美しい地球を残したいという強い想いだ。
同社の敷地に近未来の風景を想起させる円筒形の構築物が建つ。48枚の太陽光発電モジュールを上下2段に張りつけた『SOLAR DOME 48』だ。外側には効率的に光を集める可動式集光ミラーがある。この装置で発電した電気を、ドーム内の栽培ルームで栽培する野菜類の光合成を促す照明の電源に利用する。
この装置のベースになったのが2013年に公開された大関さんの特許技術。複数の太陽電池パネルが筒形状に配設された太陽電池パネル体と、反射光が太陽電池パネルに入射されるように設置された反射板とを備え、集光効率を最大化する配設位置を考えた縦型設置の太陽光発電装置。これに工夫を加えてソーラードームを完成させた。天を仰ぐように平面状に設置する太陽光発電装置と異なり、設置面積を60%減らせるうえ、雨や雪などの落下物、強風にも強いのが特徴。農地法上も、耕作放棄地など農地の空きスペースに納屋として設置が可能だ。
一方の『自然浄化システム』は、生ごみや廃水を土壌中に生息する土壌菌(バクテリア)群の力で消滅浄化処理し、堆肥化させるもので、生ごみの破砕、培養液によるバクテリアの活性化、有機物の分解、発酵促進などのプロセスを経て完熟堆肥が生成される。この技術も同社の社員が発明し2005年に公開された特許技術「有機性廃棄物堆肥化処理システムおよび有機性廃棄物堆肥化処理方法」が生かされた。
同社は、生ゴミなどを発酵させる堆肥舎と液肥製造プラントから成る約10000㎡の処理施設を水戸市に設置、1日当たり64tの生ゴミを処理している。ここで生成された液肥と太陽光由来の照明で、葉厚で食味、食感がしっかりした美味しい野菜が育つ。
「水処理の会社の人と知り合った際、日本に1箇所だけ自然のバクテリアが土を浄化している場所があることを発見した火山学者の本と出会い、ひらめいたのがこの自然の力を活用したリサイクルシステムです。ゴミを発酵させて肥料を作り、作物を作ることは昔の人の知恵。環境に対する先人たちの努力があって私たちが普通に生活できているのです。次の世代に住みよい環境を残すのが我々の責任であり、それを具体化させたのが水耕栽培システムなのです。先人の知恵を活かして地球の環境を守るシステムといっていいと思います。従来型の水耕栽培システムと比較すると、水を流動させるポンプや貯水タンクの配管なども不要で、コストが60〜70%削減できます。多くのメリットを知ってもらい、普及させていきたと思っています」
大関さんは、環境のためになるものはなんでも挑戦する精神で、地球温暖化の原因になるメタンガスが含まれる牛のゲップにも目を向ける。牛は草を食べ反芻(はんすう)する過程でメタンガスが発生し、ゲップとして吐き出される。研究機関の調査では、1頭あたり1日に500ℓが吐き出され、地球全体の牛が吐き出すメタンガスは温室効果ガスの5%に匹敵するといわれる。大関さんは『自然浄化システム』で生成された液肥を牛に飲ませ、ゲップを減らす方策も視野に入れている。
また、国内外を問わず、自社開発の技術の普及に努め、土壌の改良、農産物の発育促進などに役立つ『自然浄化システム』の取り組みを大きな環境問題を抱えているスリランカなどの途上国でも行っている。山梨県須坂市の須坂市動物園では、バクテリアを多く含む土壌の活力剤を市民グループからの依頼で持参し、動物の排泄物の悪臭を解消する実験に協力するなど、活動範囲は広い。
1988年に『栄光通商』を立ち上げ、電気設備工事をはじめ、様々な業態に挑戦し、技術力と創造力を発揮して『EIKOU ソーラードーム水耕栽培革命システム』を確立した大関さんの想いは鮮明だ。
「環境にとって何が必要か、現在のやり方で良いのか、抜本的なところから考え直さなければなりません。子どもたちに環境を残すためには環境改善に役立つ良いモノを作るしかありません。そのためにも新たな技術を追求する地道な努力が必要だと思っています」
(ライター/斎藤紘)
環境問題に対する信念と発想の連鎖がこれまでにないリサイクルシステムを生み出した。水戸市の『栄光』の代表取締役社長大関修右(しゅうう)さんが、太陽光発電装置に関する特許技術をベースに開発した太陽光集光装置『SOLAR DOME(ソーラードーム) 48』と産業廃棄物の『自然浄化システム』を組み合わせた完全無農薬の『EIKOU ソーラードーム水耕栽培革命システム』。経営ビジョンを貫くのは、自然と共存し、子どもたちに美しい地球を残したいという強い想いだ。
同社の敷地に近未来の風景を想起させる円筒形の構築物が建つ。48枚の太陽光発電モジュールを上下2段に張りつけた『SOLAR DOME 48』だ。外側には効率的に光を集める可動式集光ミラーがある。この装置で発電した電気を、ドーム内の栽培ルームで栽培する野菜類の光合成を促す照明の電源に利用する。
この装置のベースになったのが2013年に公開された大関さんの特許技術。複数の太陽電池パネルが筒形状に配設された太陽電池パネル体と、反射光が太陽電池パネルに入射されるように設置された反射板とを備え、集光効率を最大化する配設位置を考えた縦型設置の太陽光発電装置。これに工夫を加えてソーラードームを完成させた。天を仰ぐように平面状に設置する太陽光発電装置と異なり、設置面積を60%減らせるうえ、雨や雪などの落下物、強風にも強いのが特徴。農地法上も、耕作放棄地など農地の空きスペースに納屋として設置が可能だ。
一方の『自然浄化システム』は、生ごみや廃水を土壌中に生息する土壌菌(バクテリア)群の力で消滅浄化処理し、堆肥化させるもので、生ごみの破砕、培養液によるバクテリアの活性化、有機物の分解、発酵促進などのプロセスを経て完熟堆肥が生成される。この技術も同社の社員が発明し2005年に公開された特許技術「有機性廃棄物堆肥化処理システムおよび有機性廃棄物堆肥化処理方法」が生かされた。
同社は、生ゴミなどを発酵させる堆肥舎と液肥製造プラントから成る約10000㎡の処理施設を水戸市に設置、1日当たり64tの生ゴミを処理している。ここで生成された液肥と太陽光由来の照明で、葉厚で食味、食感がしっかりした美味しい野菜が育つ。
「水処理の会社の人と知り合った際、日本に1箇所だけ自然のバクテリアが土を浄化している場所があることを発見した火山学者の本と出会い、ひらめいたのがこの自然の力を活用したリサイクルシステムです。ゴミを発酵させて肥料を作り、作物を作ることは昔の人の知恵。環境に対する先人たちの努力があって私たちが普通に生活できているのです。次の世代に住みよい環境を残すのが我々の責任であり、それを具体化させたのが水耕栽培システムなのです。先人の知恵を活かして地球の環境を守るシステムといっていいと思います。従来型の水耕栽培システムと比較すると、水を流動させるポンプや貯水タンクの配管なども不要で、コストが60〜70%削減できます。多くのメリットを知ってもらい、普及させていきたと思っています」
大関さんは、環境のためになるものはなんでも挑戦する精神で、地球温暖化の原因になるメタンガスが含まれる牛のゲップにも目を向ける。牛は草を食べ反芻(はんすう)する過程でメタンガスが発生し、ゲップとして吐き出される。研究機関の調査では、1頭あたり1日に500ℓが吐き出され、地球全体の牛が吐き出すメタンガスは温室効果ガスの5%に匹敵するといわれる。大関さんは『自然浄化システム』で生成された液肥を牛に飲ませ、ゲップを減らす方策も視野に入れている。
また、国内外を問わず、自社開発の技術の普及に努め、土壌の改良、農産物の発育促進などに役立つ『自然浄化システム』の取り組みを大きな環境問題を抱えているスリランカなどの途上国でも行っている。山梨県須坂市の須坂市動物園では、バクテリアを多く含む土壌の活力剤を市民グループからの依頼で持参し、動物の排泄物の悪臭を解消する実験に協力するなど、活動範囲は広い。
1988年に『栄光通商』を立ち上げ、電気設備工事をはじめ、様々な業態に挑戦し、技術力と創造力を発揮して『EIKOU ソーラードーム水耕栽培革命システム』を確立した大関さんの想いは鮮明だ。
「環境にとって何が必要か、現在のやり方で良いのか、抜本的なところから考え直さなければなりません。子どもたちに環境を残すためには環境改善に役立つ良いモノを作るしかありません。そのためにも新たな技術を追求する地道な努力が必要だと思っています」
(ライター/斎藤紘)
株式会社 栄光 自然エネルギー研究開発
TEL:029-259-2850 FAX:029-259-7595
ホームページ http://www.eikou-inc.com/
株式会社 栄光通商 自然浄化法21世紀の自然を守る
TEL:029-259-7592 FAX:029-259-7595
株式会社 J&C 代表取締役
共放鳴氏
中国・湖南省出身。中国の大学で機械電気工学を専攻。卒業後、国費留学生として来日、北海道の室蘭工業大学に入学。研究生終了後は同大学で客員研究員を務める。後輩から誘われて札幌の建設コンサルティング会社に入社。専門以外の分野の学問を修得。10数年勤務した後、『J&C』設立。
共放鳴氏
中国・湖南省出身。中国の大学で機械電気工学を専攻。卒業後、国費留学生として来日、北海道の室蘭工業大学に入学。研究生終了後は同大学で客員研究員を務める。後輩から誘われて札幌の建設コンサルティング会社に入社。専門以外の分野の学問を修得。10数年勤務した後、『J&C』設立。
左:『トップクリーンSS-1』を用いて処理したインキ排水
右:『JCCW水処理システム』
右:『JCCW水処理システム』
地球環境の改善目標に事業展開
水質浄化・土壌修復に技術を投入
水質浄化・土壌修復に技術を投入
中国から留学して博士号を取り、起業、特許を取得した水質浄化と土壌修復の技術をベースに高性能製品を開発する。
「地球環境の改善に貢献できる会社を目指して歩み続けたい」。水質浄化剤や土壌改良剤の開発、製造を手掛ける札幌市の『J&C』代表取締役の共放鳴(きょう ほうめい)さんの事業目的は明確だ。中国の大学を卒業後、国費留学で来日、室蘭工業大学で学んで工学博士の学位を取った研究者でもある共さんは、母国の水質や土壌汚染の深刻化に心を痛め、その思いは福島第一原子力発電所事故で放出された放射性物質による汚染に苦しむ福島にも向かい、汚染処理で効果が確認された自社製品がそれぞれの地で活用されることを願い、普及に力を注ぐ。
共さんは、2001年から2013年までの間に、水処理装置や土壌改良材の製造方法など7件の発明技術で特許を取った。2011年に公開された水処理装置は、札幌市の日本仮設株式会社との共同開発技術をベースに改良を加え、小型ながら処理容量が大きく、攪拌槽と沈殿槽を分離することもできる新たな特徴を備えた装置。2010年に公開された土壌改良剤の製造方法は、貝や魚介類が化石化した貝化石や草木などを原料に使い、植生に悪影響を及ぼさず、添加量が少量で足りる改良剤の製造方法。こうした技術を基盤に実用化を目指して研究を続けた。
その努力は3つの製品となって結実した。一つはハイパワー中性無機系凝集剤『トップクリーンSS|1』。多孔質の吸着性天然鉱物を主原料とした水質浄化剤で、汚濁水に投入撹拌することによって急速に凝集、沈殿、清澄水とフロックに分離する。汚濁水の清澄水化、SS(浮遊汚濁成分)の除去、鉛、水銀、亜鉛など工場廃水の有害物質の除去などに効果を発揮し、土木建設工事、工場、塗料などの廃水処理、河川、湖沼などの浄化で利用できる。急速な反応とフロックの沈降速度が速く、処理装置の小型化をはかることでコスト削減も可能だ。
ハイパワー中性土壌改良剤『トップグリーンDK|1』も、天然鉱物が主原料。有機質、無機質に関係なく固化による土壌改良が短時間でできる。含水率の高いヘドロ汚泥も簡単に固化できる。保水、保肥、通気、重金属などのブロック、植生促進などに効果が期待でき、河川、海などのヘドロの処理、造成地の土質改良での利用を想定したものだ。
『JCCW水処理システム』は、工事現場の汚濁水や工場排水などの浄化を目的とした装置。操作は凝集剤の投入量の調整だけ。据付面積が約2.4㎥のコンパクトサイズで、短時間で 設置、撤去が可能だ。処理能力は最大でI時間に 45㎥。海水も処理できる。
共さんは、2013年8月、室蘭工業大学の名誉教授吉田豊博士とともに、放射性物質によって汚染された福島県の農地の除染現場で、自社の凝集剤と凝固剤の効果を調べる実験を行った。その結果、分離処理した処理水のセシウム濃度は厚生省の食品基準値10ベクレル以下を大幅に下回る1.0ベクレルで、汚染水に対するセシウム量の除去率は99.9%に達し、処理水をそのまま河川や海に放出することが可能なレベルを実現したことを確認した。
「除染現場の除染後の汚水をドラム缶に溜め、2トントラックで現場に運んだ『JCCW水処理システム』で処理し、浄化された水を除染用水貯蔵タンクに回収、分離された沈降汚泥は脱水袋に出すプロセスの作業を複数の現場で繰り返すか、あるいは一箇所に水浄化ステーションを設置し、吸引車で汚水を運んで処理するか、いずれかの方法を採用すれば、福島の環境浄化を効率的に行うことができると確信しています」
共さんは、アメリカ・アトランタで「GREEN SOLUTIONS」という会社と中国・上海の自由貿易区で「必藍科技発展有限公司」を経営、グローバルな視点で環境問題に取り組んできた。
「中国は家畜の排泄物による汚染が深刻です。6割~8割の排泄物が雨などによって溶けて土壌を汚染し、地下水や河川に流れ込んで水質も汚染してしまうのです。当社の技術でそれを塞ぎ止め、もとの綺麗な大地に戻せる自信があり、中国の湖南省の長沙で合弁会社を設立し、家畜の排泄物を使った雨に溶けなく流出しない汚染のない堆肥の大量生産が成功した。かつて日本が環境問題に直面したように、中国も同じ問題に苦しんでいます。経済的に発展することは良いことですが、美しかった川や大地が汚されてしまうのはとても悲しいことです。私はそんな現状に心を痛めていて、何とかしたいという一心で、環境改善技術の研究に全力を傾注しています。アメリカと上海及び長沙の会社はどちらも業績は好調で、特に上海の会社は目覚ましい発展を遂げています。今後もグループ全体で力を合わせ、地球環境の改善に寄与できる技術開発に努め、普及させていきたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)
「地球環境の改善に貢献できる会社を目指して歩み続けたい」。水質浄化剤や土壌改良剤の開発、製造を手掛ける札幌市の『J&C』代表取締役の共放鳴(きょう ほうめい)さんの事業目的は明確だ。中国の大学を卒業後、国費留学で来日、室蘭工業大学で学んで工学博士の学位を取った研究者でもある共さんは、母国の水質や土壌汚染の深刻化に心を痛め、その思いは福島第一原子力発電所事故で放出された放射性物質による汚染に苦しむ福島にも向かい、汚染処理で効果が確認された自社製品がそれぞれの地で活用されることを願い、普及に力を注ぐ。
共さんは、2001年から2013年までの間に、水処理装置や土壌改良材の製造方法など7件の発明技術で特許を取った。2011年に公開された水処理装置は、札幌市の日本仮設株式会社との共同開発技術をベースに改良を加え、小型ながら処理容量が大きく、攪拌槽と沈殿槽を分離することもできる新たな特徴を備えた装置。2010年に公開された土壌改良剤の製造方法は、貝や魚介類が化石化した貝化石や草木などを原料に使い、植生に悪影響を及ぼさず、添加量が少量で足りる改良剤の製造方法。こうした技術を基盤に実用化を目指して研究を続けた。
その努力は3つの製品となって結実した。一つはハイパワー中性無機系凝集剤『トップクリーンSS|1』。多孔質の吸着性天然鉱物を主原料とした水質浄化剤で、汚濁水に投入撹拌することによって急速に凝集、沈殿、清澄水とフロックに分離する。汚濁水の清澄水化、SS(浮遊汚濁成分)の除去、鉛、水銀、亜鉛など工場廃水の有害物質の除去などに効果を発揮し、土木建設工事、工場、塗料などの廃水処理、河川、湖沼などの浄化で利用できる。急速な反応とフロックの沈降速度が速く、処理装置の小型化をはかることでコスト削減も可能だ。
ハイパワー中性土壌改良剤『トップグリーンDK|1』も、天然鉱物が主原料。有機質、無機質に関係なく固化による土壌改良が短時間でできる。含水率の高いヘドロ汚泥も簡単に固化できる。保水、保肥、通気、重金属などのブロック、植生促進などに効果が期待でき、河川、海などのヘドロの処理、造成地の土質改良での利用を想定したものだ。
『JCCW水処理システム』は、工事現場の汚濁水や工場排水などの浄化を目的とした装置。操作は凝集剤の投入量の調整だけ。据付面積が約2.4㎥のコンパクトサイズで、短時間で 設置、撤去が可能だ。処理能力は最大でI時間に 45㎥。海水も処理できる。
共さんは、2013年8月、室蘭工業大学の名誉教授吉田豊博士とともに、放射性物質によって汚染された福島県の農地の除染現場で、自社の凝集剤と凝固剤の効果を調べる実験を行った。その結果、分離処理した処理水のセシウム濃度は厚生省の食品基準値10ベクレル以下を大幅に下回る1.0ベクレルで、汚染水に対するセシウム量の除去率は99.9%に達し、処理水をそのまま河川や海に放出することが可能なレベルを実現したことを確認した。
「除染現場の除染後の汚水をドラム缶に溜め、2トントラックで現場に運んだ『JCCW水処理システム』で処理し、浄化された水を除染用水貯蔵タンクに回収、分離された沈降汚泥は脱水袋に出すプロセスの作業を複数の現場で繰り返すか、あるいは一箇所に水浄化ステーションを設置し、吸引車で汚水を運んで処理するか、いずれかの方法を採用すれば、福島の環境浄化を効率的に行うことができると確信しています」
共さんは、アメリカ・アトランタで「GREEN SOLUTIONS」という会社と中国・上海の自由貿易区で「必藍科技発展有限公司」を経営、グローバルな視点で環境問題に取り組んできた。
「中国は家畜の排泄物による汚染が深刻です。6割~8割の排泄物が雨などによって溶けて土壌を汚染し、地下水や河川に流れ込んで水質も汚染してしまうのです。当社の技術でそれを塞ぎ止め、もとの綺麗な大地に戻せる自信があり、中国の湖南省の長沙で合弁会社を設立し、家畜の排泄物を使った雨に溶けなく流出しない汚染のない堆肥の大量生産が成功した。かつて日本が環境問題に直面したように、中国も同じ問題に苦しんでいます。経済的に発展することは良いことですが、美しかった川や大地が汚されてしまうのはとても悲しいことです。私はそんな現状に心を痛めていて、何とかしたいという一心で、環境改善技術の研究に全力を傾注しています。アメリカと上海及び長沙の会社はどちらも業績は好調で、特に上海の会社は目覚ましい発展を遂げています。今後もグループ全体で力を合わせ、地球環境の改善に寄与できる技術開発に努め、普及させていきたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)
株式会社 J&C
TEL:011-790-6525 FAX:011-790-6524 Eメール:kyo.h@j-and-c.com
美容鍼・鍼灸 休息治療院 院長
柳澤学氏
大学卒業後、お茶の会社に就職。その後、介護福祉士の国家資格を取得し介護に従事。2005年、鍼灸塾で鍼灸臨床を学び始める。2007年、あん摩マッサージ指圧師、鍼師、きゅう師免許取得。治療院勤務を経て2008年、独立し『美容鍼・鍼灸 休息治療院』を開設。2015年、支店「みぃんとこ」開設。
柳澤学氏
大学卒業後、お茶の会社に就職。その後、介護福祉士の国家資格を取得し介護に従事。2005年、鍼灸塾で鍼灸臨床を学び始める。2007年、あん摩マッサージ指圧師、鍼師、きゅう師免許取得。治療院勤務を経て2008年、独立し『美容鍼・鍼灸 休息治療院』を開設。2015年、支店「みぃんとこ」開設。
上:女性専用の鍼灸院なので明るい院内。
下左:女性鍼灸師で店長の西本美紀さん
『休息治療院みぃんとこ』
TEL.052-228-0106
営業時間:10:00~18:00
定休日:不定休
http://higasiku.kyu-soku.com/mi_html
下左:女性鍼灸師で店長の西本美紀さん
『休息治療院みぃんとこ』
TEL.052-228-0106
営業時間:10:00~18:00
定休日:不定休
http://higasiku.kyu-soku.com/mi_html
女性に笑顔もたらす美容鍼の技
施術前後の変化が証明する実績
施術前後の変化が証明する実績
凝り固まった顔の筋肉を鍼(はり)と休息で元の形に戻す独自の美容鍼「美鍼(びじん)」が多くの女性を笑顔にする。
『美容鍼・鍼灸 休息治療院』のホームページに、院長柳澤学さんによる美容目的の鍼(はり)施術「美鍼(びじん)」の施術の前後を比べた写真が掲載されている。女性の口回りから顎回りがリフトアップし、顔の下半分のフェイスラインが大きく変化しているのがわかる。撮影した写真は受療者に提供し、承諾を得たものはホームページでも公開、その柳澤さんの流儀は「美鍼」の効果への揺るぎない自信を示すものだ。
「顔も筋肉からできています。 肩こりと同じく、日頃の負担の中で伸びたり縮んだりしたまま固まってしまいます。凝り固まってしまった顔の筋肉に鍼を打つことで血流を促し、むくんだり、または、たるんだりしている箇所を元の形に戻すのが『美鍼』です。顔のサイズが一回り小さく変わるくらいの効果があります。変化が小顔までいかなくても、リフトアップやむくみを改善する美容効果は出ます」
施術メニューには、「休息+美鍼コース」と「美鍼コース」がある。施術の間隔、期間を事前にきちんと提示し、施術後の変化を写真で示す流れがシステム化され、安心して施術を受けることができる。
「施術前のカウンセリングでは体の状態など施術に必要な情報を色々聞かせていただきます。その上で、脚、腰、背中、首と全身のマッサージと鍼灸の組み合わせで施術を進めていきます。顔の施術は、顔にマッサージを加えた後、鍼を打ち、そのまま10分ほどお待ちいただきます。その間に、マッサージの約10倍ともいわれる鍼灸のリラックス効果によって眠ってしまう人が少なくありません。10分後、顔の鍼をとれば施術終了です」
また、バストアップを希望する女性も少なくない。
「バストアップは胸を出す必要はありません。肩の前にある中府(ちゅうふ)というツボに鍼治療をすることで鎖骨が引き上がり、バストアップ効果があります。1~3回の鍼治療で6割ぐらいの方に胸にハリが出たとか、谷間ができたなど効果がありました」など、柳澤さんのもとには感謝の言葉が届く。
「美鍼の効果は次の日の化粧のノリでわかります。バストアップはあまり期待していませんでしたが、気づいたらハリがでていました」「美鍼は顔の血流がよくなって朝の化粧のノリがとてもよくなりました。オススメです」「体の軽さにびっくりしました。エステやマッサージなど色々通いましたが、今ではこちらだけで大満足です」……。
柳澤さんは大学卒業後、サラリーマンを経て、介護福祉士の国家資格を取り介護の仕事に就いた。その後、これからの時代は手に職をつけた方がいいと鍼灸の世界に足を踏み入れた。鍼灸塾で鍼灸臨床について本格的に学び始め、あん摩マッサージ指圧師、鍼師、きゅう師の国家資格を取得し、治療院勤務を経て2008年に独立して『休息治療院』を開設した。しかし、その時点では美容鍼という概念は頭になかったという。
「最初のうちは、顔の施術は体の治療の延長という事でとりたてて宣伝はせず、希望があればやるという程度でした。ある日お客様から 『美容鍼はやってないのですか』と尋ねられ、初めて顔の鍼が美容鍼と呼ばれている事を知りました。鍼灸学生時代は鍼が美容に使えるということは一切教えてもらえませんでしたから。それが始まりでした。当時、名古屋では美容鍼灸を本格的にやっている治療院は少なく、他が真剣にやっていないならやってみようかと取り組み始めたのです」
今では、女性向け全国誌でも取り上げられるほど知名度を上げた。
「整形や他の美容法のように無いものを外から補うのではなく、人が本来持っているものを引き出すのが『美鍼』。一人でも多くの女性に笑顔になっていただきたいとの思いで、これからも腕を磨いていきます」
2015年6月、柳澤さんは同じビルの3階に支店となる女性専用の鍼灸院『休息治療院 みぃんとこ』を開設、トライデントスポーツ医療看護専門学校を卒業し美容鍼灸師として活動していた西本美紀さんを支店長に起用、美と健康を女性ならではの視点でアドバイスする場を整えた。西本さんは「自然な美こそが最高の美。身体が本来持っている力を引き出し、内面から綺麗になることを大切に、様々な角度からのアドバイスに美容鍼を加え、全ての効果の相乗効果を生み出します」と意欲を燃やす。
(ライター/斎藤紘)
『美容鍼・鍼灸 休息治療院』のホームページに、院長柳澤学さんによる美容目的の鍼(はり)施術「美鍼(びじん)」の施術の前後を比べた写真が掲載されている。女性の口回りから顎回りがリフトアップし、顔の下半分のフェイスラインが大きく変化しているのがわかる。撮影した写真は受療者に提供し、承諾を得たものはホームページでも公開、その柳澤さんの流儀は「美鍼」の効果への揺るぎない自信を示すものだ。
「顔も筋肉からできています。 肩こりと同じく、日頃の負担の中で伸びたり縮んだりしたまま固まってしまいます。凝り固まってしまった顔の筋肉に鍼を打つことで血流を促し、むくんだり、または、たるんだりしている箇所を元の形に戻すのが『美鍼』です。顔のサイズが一回り小さく変わるくらいの効果があります。変化が小顔までいかなくても、リフトアップやむくみを改善する美容効果は出ます」
施術メニューには、「休息+美鍼コース」と「美鍼コース」がある。施術の間隔、期間を事前にきちんと提示し、施術後の変化を写真で示す流れがシステム化され、安心して施術を受けることができる。
「施術前のカウンセリングでは体の状態など施術に必要な情報を色々聞かせていただきます。その上で、脚、腰、背中、首と全身のマッサージと鍼灸の組み合わせで施術を進めていきます。顔の施術は、顔にマッサージを加えた後、鍼を打ち、そのまま10分ほどお待ちいただきます。その間に、マッサージの約10倍ともいわれる鍼灸のリラックス効果によって眠ってしまう人が少なくありません。10分後、顔の鍼をとれば施術終了です」
また、バストアップを希望する女性も少なくない。
「バストアップは胸を出す必要はありません。肩の前にある中府(ちゅうふ)というツボに鍼治療をすることで鎖骨が引き上がり、バストアップ効果があります。1~3回の鍼治療で6割ぐらいの方に胸にハリが出たとか、谷間ができたなど効果がありました」など、柳澤さんのもとには感謝の言葉が届く。
「美鍼の効果は次の日の化粧のノリでわかります。バストアップはあまり期待していませんでしたが、気づいたらハリがでていました」「美鍼は顔の血流がよくなって朝の化粧のノリがとてもよくなりました。オススメです」「体の軽さにびっくりしました。エステやマッサージなど色々通いましたが、今ではこちらだけで大満足です」……。
柳澤さんは大学卒業後、サラリーマンを経て、介護福祉士の国家資格を取り介護の仕事に就いた。その後、これからの時代は手に職をつけた方がいいと鍼灸の世界に足を踏み入れた。鍼灸塾で鍼灸臨床について本格的に学び始め、あん摩マッサージ指圧師、鍼師、きゅう師の国家資格を取得し、治療院勤務を経て2008年に独立して『休息治療院』を開設した。しかし、その時点では美容鍼という概念は頭になかったという。
「最初のうちは、顔の施術は体の治療の延長という事でとりたてて宣伝はせず、希望があればやるという程度でした。ある日お客様から 『美容鍼はやってないのですか』と尋ねられ、初めて顔の鍼が美容鍼と呼ばれている事を知りました。鍼灸学生時代は鍼が美容に使えるということは一切教えてもらえませんでしたから。それが始まりでした。当時、名古屋では美容鍼灸を本格的にやっている治療院は少なく、他が真剣にやっていないならやってみようかと取り組み始めたのです」
今では、女性向け全国誌でも取り上げられるほど知名度を上げた。
「整形や他の美容法のように無いものを外から補うのではなく、人が本来持っているものを引き出すのが『美鍼』。一人でも多くの女性に笑顔になっていただきたいとの思いで、これからも腕を磨いていきます」
2015年6月、柳澤さんは同じビルの3階に支店となる女性専用の鍼灸院『休息治療院 みぃんとこ』を開設、トライデントスポーツ医療看護専門学校を卒業し美容鍼灸師として活動していた西本美紀さんを支店長に起用、美と健康を女性ならではの視点でアドバイスする場を整えた。西本さんは「自然な美こそが最高の美。身体が本来持っている力を引き出し、内面から綺麗になることを大切に、様々な角度からのアドバイスに美容鍼を加え、全ての効果の相乗効果を生み出します」と意欲を燃やす。
(ライター/斎藤紘)
美容鍼・鍼灸 休息治療院
TEL:052-961-8705
株式会社 優健工業 代表取締役
金城健二氏
東京都出身。高校を卒業後、建築内装業で軽鉄ボード工事の職人見習いとして働く。幾つかの内装工事会社で経験を積み重ねる中で独り立ちの思いが高まり、2003年、23歳で一人親方として独立。『優健工業』を設立し、2009年、法人化を果たす。社員のほか専属の職人40人を牽引。
金城健二氏
東京都出身。高校を卒業後、建築内装業で軽鉄ボード工事の職人見習いとして働く。幾つかの内装工事会社で経験を積み重ねる中で独り立ちの思いが高まり、2003年、23歳で一人親方として独立。『優健工業』を設立し、2009年、法人化を果たす。社員のほか専属の職人40人を牽引。
内装工事に表出する情熱と信念
従業員の意欲尊重し事業を牽引
従業員の意欲尊重し事業を牽引
内装工事一筋に経験を重ね、起業して法人化を果たし、従業員と一丸となって多様なニーズに応え、成長を牽引する。
「与えられたポジションで全力を尽くす」「自分のビジョンさえしっかりしていれば、嫌なことでも辛いことでも堪えられる」。内装工事、リフォームを手掛ける『優健工業』代表取締役の金城健二さんは、社会に出てから内装工事一筋に生き、信念を貫き通して起業を達成した若き経営者だ。従業員の自主性、意欲を尊重し、成長を牽引してきた。
「施工に当たっては、今まで積み重ねてきたノウハウを生かしたり、流行りのものを採り入れたりもしますが、皆で意見を出し合うことも大切にし、様々な角度から提案してもらうようにしています。それによって私自身の勉強になることも多いですし、刺激も受けます」
店舗、事務所の内装工事ではプロジェクトマネージャーと営業担当がタッグを組み、施工期間の短縮化、徹底したコスト管理を図りながらクライアントが求める理想の内装空間を追求、戸建て住宅やマンションのリフォームでは、ライフステージごとの暮らし向きの変化も視野に多彩なメニューを用意。リノベーションも手掛ける。
「店舗、事務所の内装工事は空間デザインが繁盛に結びつくこと、戸建て、マンションでは暮らしや気持ちにジャストフィットすることを第一に施工に臨んでいます。ホームページには事前にリフォームのシミュレーションを行うことができる仕組みを設け、空間構成だけでなく、内装のカラーコーディネートも見ていただけるようにしました。
23歳で独立、29歳で法人化を果たして8期目。「共に働く従業員や取引先のことを考えての決断でした。従業員のためにも福利厚生を整え、安心して堂々と働いてもらえる環境を整えたかったのです」
従業員へのこの想いが、今も全社一丸の業務体制を支える。
(ライター/斎藤紘)
「与えられたポジションで全力を尽くす」「自分のビジョンさえしっかりしていれば、嫌なことでも辛いことでも堪えられる」。内装工事、リフォームを手掛ける『優健工業』代表取締役の金城健二さんは、社会に出てから内装工事一筋に生き、信念を貫き通して起業を達成した若き経営者だ。従業員の自主性、意欲を尊重し、成長を牽引してきた。
「施工に当たっては、今まで積み重ねてきたノウハウを生かしたり、流行りのものを採り入れたりもしますが、皆で意見を出し合うことも大切にし、様々な角度から提案してもらうようにしています。それによって私自身の勉強になることも多いですし、刺激も受けます」
店舗、事務所の内装工事ではプロジェクトマネージャーと営業担当がタッグを組み、施工期間の短縮化、徹底したコスト管理を図りながらクライアントが求める理想の内装空間を追求、戸建て住宅やマンションのリフォームでは、ライフステージごとの暮らし向きの変化も視野に多彩なメニューを用意。リノベーションも手掛ける。
「店舗、事務所の内装工事は空間デザインが繁盛に結びつくこと、戸建て、マンションでは暮らしや気持ちにジャストフィットすることを第一に施工に臨んでいます。ホームページには事前にリフォームのシミュレーションを行うことができる仕組みを設け、空間構成だけでなく、内装のカラーコーディネートも見ていただけるようにしました。
23歳で独立、29歳で法人化を果たして8期目。「共に働く従業員や取引先のことを考えての決断でした。従業員のためにも福利厚生を整え、安心して堂々と働いてもらえる環境を整えたかったのです」
従業員へのこの想いが、今も全社一丸の業務体制を支える。
(ライター/斎藤紘)
株式会社 優健工業
TEL:03-6808-2506 FAX:03-6808-2507 Eメール:info@yu-ken-k.com
ホームページ http://yu-ken-k.com/
株式会社 野村昌弘の研究所 代表取締役
野村昌弘氏
石川県出身。高等工業専門学校卒業後、建設会社を経て地元に戻り高速道路会社NEXCOの子会社に入社。金沢大学大学院自然科学研究科で社会人として学び、博士(工学)の学位取得。2013年、『野村昌弘の研究所』設立。技術士、コンクリート診断士、測量士、一級土木施工管理技士。
野村昌弘氏
石川県出身。高等工業専門学校卒業後、建設会社を経て地元に戻り高速道路会社NEXCOの子会社に入社。金沢大学大学院自然科学研究科で社会人として学び、博士(工学)の学位取得。2013年、『野村昌弘の研究所』設立。技術士、コンクリート診断士、測量士、一級土木施工管理技士。
コンクリート劣化診断に注力
要因究明の研究成果を生かす
要因究明の研究成果を生かす
働きながら博士(工学)の学位を取得、コンクリートの劣化診断に特化した会社を設立、インフラ老朽化対策に貢献する。
高速道路関連会社の調査点検部門で働きながら国立大学大学院で学び、コンクリートの劣化現象の研究で博士(工学)の学位を取得、その知見を生かしてコンクリートの劣化診断に特化した会社を立ち上げた経営者がいる。『野村昌弘の研究所』の代表取締役野村昌弘さん。自らをコンクリートのファミリードクターと称し、老朽化した社会インフラの診断要請に応えながら、診断の精度を高める研究にも打ち込む。
「笹子トンネル天井崩落事故は、コンクリートの劣化対策が急務であることを示し、社会貢献のために独立した意義を再確認することができました。特に注力しているアルカリ骨材反応という劣化現象の研究では新しい発見があり、毎日が楽しい。優れた研究者との出会いを通じて研究者としての使命感も芽生えました」
アルカリ骨材反応とは、コンクリート中のアルカリと砂利や砂などの骨材が反応し、ひび割れなどを引き起こす現象。国土交通省もこれを重視し、公共建造物での対策に力を入れている。同社ではアルカリ骨材反応を中心に劣化損傷の要因を突き止め、対策を提案する。
「アルカリ骨材反応のほかに、海水飛沫や路面凍結防止剤の塩分による塩害、大気中の二酸化炭素がコンクリートに入ってきてPHを下げてしまう中性化現象、それに橋梁床版の主な劣化原因の疲労現象も対象になります。その他のいくつかの原因がコンクリートの劣化に関与していることを今後、学会で発表していく予定です」
診断では、構造物サンプルの判定に使う展開写真撮影機や蛍光樹脂塗料をひび割れなどに充填して調べる脱泡器など独自に開発した機器、透過型の高性能偏光顕微鏡など高性能の設備機器を駆使する。
「コンクリートの劣化現象については未解明な部分があり、これからも研究を続け、社会の要請に応えていきたいと思っています」
高速道路関連会社の調査点検部門で働きながら国立大学大学院で学び、コンクリートの劣化現象の研究で博士(工学)の学位を取得、その知見を生かしてコンクリートの劣化診断に特化した会社を立ち上げた経営者がいる。『野村昌弘の研究所』の代表取締役野村昌弘さん。自らをコンクリートのファミリードクターと称し、老朽化した社会インフラの診断要請に応えながら、診断の精度を高める研究にも打ち込む。
「笹子トンネル天井崩落事故は、コンクリートの劣化対策が急務であることを示し、社会貢献のために独立した意義を再確認することができました。特に注力しているアルカリ骨材反応という劣化現象の研究では新しい発見があり、毎日が楽しい。優れた研究者との出会いを通じて研究者としての使命感も芽生えました」
アルカリ骨材反応とは、コンクリート中のアルカリと砂利や砂などの骨材が反応し、ひび割れなどを引き起こす現象。国土交通省もこれを重視し、公共建造物での対策に力を入れている。同社ではアルカリ骨材反応を中心に劣化損傷の要因を突き止め、対策を提案する。
「アルカリ骨材反応のほかに、海水飛沫や路面凍結防止剤の塩分による塩害、大気中の二酸化炭素がコンクリートに入ってきてPHを下げてしまう中性化現象、それに橋梁床版の主な劣化原因の疲労現象も対象になります。その他のいくつかの原因がコンクリートの劣化に関与していることを今後、学会で発表していく予定です」
診断では、構造物サンプルの判定に使う展開写真撮影機や蛍光樹脂塗料をひび割れなどに充填して調べる脱泡器など独自に開発した機器、透過型の高性能偏光顕微鏡など高性能の設備機器を駆使する。
「コンクリートの劣化現象については未解明な部分があり、これからも研究を続け、社会の要請に応えていきたいと思っています」
株式会社 野村昌弘の研究所
TEL:076-255-7965 FAX:076-255-7965 Eメール:info@nomura-lab.com
ホームページ http://nomura-lab.com/