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いちだんと寒くなりました。皆様はお元気ですか。
アンティーク
 いよいよ、今年も残すところあと1ヶ月。来月の半ばからは再びロンドンへ向かいます。

 さる11月19日(土)の板橋区での講演会には、たくさんの方に来ていただきました。その中に9月の「井形慶子とめぐるイギリスの旅」(朝日旅行)の参加者がいらっしゃったとのこと。
 いつも思うのですが、出版を通して未知の方々と出会うこと以上に、再会できたり、数年経ってお目にかかれることに感激してしまいます。「懐かしい」と言って下さると、短い時を共有したことがかけがえのない思い出になるのですね。

 今年は仕事を詰め込みすぎて、イベントなどで行き届かなかった点もあったかと、少々反省してましたので。

暮らすように旅するコッツウォルズ いよいよ「井形慶子の暮らすように旅する英国コッツウォルズ」(宝島社)>>>アマゾン が発売となります。これまで大変リクエストの多かった(MP読者の中では人気No.1)のこのエリアに、日帰りでも、滞在しても良き友人のように役に立つフォトエッセイです。

 私自身、ロンドンと同じくらいコッツウォルズを訪ねたのですが、100近い村の中で時間ばかりが迫ってきて、「一体何を見て、何を食べればいいのか」パニックになることも多くありました。

 特にコッツウォルズはロンドンと並んでアンティークショップの宝庫です。今回は厳選した17の村にひっそりたたずむアンティーク店の数々(全22軒!)をはじめ、代々受け継がれる小さな工房で作られる靴、ジャケット。そして60代、70代の方々でも叶う、楽しめるホームステイのあれこれを、写真と共に詳しく書いています。

 ページをめくるだけで牧歌的で、かつ、もぎたてのリンゴのような清々しいイメージが伝わってくる一冊に仕上がりました。ぜひ、書店さんでお手に取ってみて下さい。
 さて、2012年5月28日(月)〜6月5日(火)まで9日間に渡る「井形慶子とめぐるコッツウォルズの家々とカシミア街道、そして欧州最大のアンティークフェア」(仮題です!)が、先ほど決定いたしました。「井形さん、また買い物しましょう」など、たくさんのお問い合わせをいただき、また開催する力をいただきました。(コッツウォルズウィンドアカデミー>>>

 何と言っても目玉はコッツウォルズ3日間のホームステイです。打ち合わせに来られた旅行会社の方も、もうすぐ発売の「井形慶子の暮らすように旅する英国コッツウォルズ」をご覧になって、「うわーっ、小さなアンティーク店まで紹介してある。こんな本が欲しかったんです!」と、早速付せんを付けておられました。
 お忙しい師走、夜眠る前に1ページずつめくりながら、ずっと変わらないイギリスで最も美しい村のシンプルな暮らしにふれていただければ嬉しいです。
 ご参考までに。>>>
(動画がご覧になれます)

好きなのに淋しいのはなぜ
 また、この秋最後の恋愛エッセイ、男と女がどうすればうまくいくのか描いた「好きなのに淋しいのはなぜ」(集英社文庫)>>>アマゾンが発売中です。

「井形さんの波瀾万丈な半生を思いつつ、『好きだから書いた』本は読むと面白いから不思議だ」

「愛し過ぎた方が負けとかいうよりも、お互い好きで一緒になったのなら、お互いの事を理解して支えあうのは当然だと思うし、そうすることによって長く一緒にいることができるのだと分かりました」

「結婚はゴールではなく、一緒にいるための選択の一つというのも素敵だと思いました」

 など、一部、ご本人にご了解いただきご感想を紹介させていただきました。常日頃、身近な男性、恋や結婚に悩む女性、そして自分自身について。絡まった糸をほぐすよう書きました。
 晩秋の切ない風景と相まって、深まる「好き」という言葉に集約される所在ない思い。身近な人と分かり合えて、大切にしたり、されたりしながら歳をとってゆく。
 普通のことがとても難しく思えた時、ぜひ開いて欲しいエッセイです。

 昨日も朝3時に起きてベッドで本を2冊読んだ後出社しました。こんな小さな幸せの裏で、今なお震災によって、多くの方々が不自由な暮らしを強いられていることを思い返します。

 毎週水曜日 の東京新聞「本音のコラム」ももうすぐ1年を迎えます。今の日本は不条理なことが多すぎますが、ロンドンと東京での暮らしをぶれることなく大切にしていきたいと思っています。
 皆様もお元気でお過ごし下さい。

P.S.
ブログという、超アナログの私にとって手に負えないことを始めようかと思っています。少しずつ、私が見つけた大好きなものを皆様にご紹介できれば……。
「よみがえれ! 老朽家屋」(新潮社)の内容につながる試みです。
最初はゴタゴタするかもしれませんが、また楽しいことが始められそうです。



もうすぐ年末です。皆様お変わりありませんか
12月8日(木)発売予定
『井形慶子の暮らすように旅する英国コッツウォルズ』(宝島社)
AMAZONで予約受付始まりました>>>

オールドマンズテーラー イギリスツアー、英国展、講演会など、今年はイベントごとが続きました。

 この一ヶ月間は体を少し休めつつ、従来の執筆、編集、会社の雑務など片付けておりました。
 これはこれでやり始めると、今まで溜まっていた案件やファイルされていない資料が次々とあらわれ、私の苦手な「紙類」との戦いに明け暮れております。
 そんな中、編集スタッフと山梨県富士吉田市に出かけました。
 「オールドマンズテーラー」さんの服作りの現場を見てインタビューするため。

オールドマンズテーラー

オールドマンズテーラー
オールドマンズテーラー
忍野八海
 その後は近くにある日本名水100選の一つ、忍野八海を訪れ、その清流で育ったイワナの塩焼き、名水を使ったソバと豆腐をいただきました。

 「本物の水の色を見せてあげる」と言った私の言葉に半信半疑だったスタッフも、透明な群青色の水の底に感激してのぞき込んでいました。
忍野八海
 阪急英国フェアに来られた方はお分かりのように、私の服への興味はこの数年、住宅リフォームを追従するように日々大きくなっております。50代になったからこそ、少し贅沢して、可愛いパターンでかつ上質な素材を身にまといたいと思うのです。

展示会 しむらさんご夫妻の仕事場は、紡績の現場も含めてとても刺激的でした。お招きいただいた展示会も、丹念に織られた麻のお洋服が見事で、バイヤーさん達の目もキラキラ輝いていました。
忍野八海
展示会  展示会

 ところで、高血圧と言われて以来、玉ねぎ、生しいたけ、玄米を昼、夜と食べ続けるうちにガクンと下降。食べ物の威力はすごい! と改めて思いました。
 レシピは来年出版する本にぜひ記したいと思い、今、あれこれ試しています。たとえば……九州から取り寄せた玉ねぎと生しいたけを網焼きして、橙(だいだい)を絞って玄米といただく。これはが私の夕食です。超シンプルだけど、体中の血がとてもきれいになるような気がしています。
求むイギリス人男性の同居人約束のない日曜日
 この秋は
「求む! イギリス人男性の同居人」(ポプラ社)
「あなたが待つ夜」(河出書房新社)
「約束のない日曜日」(ポプラ文庫)

そして「好きなのに淋しいのはなぜ」(集英社文庫) 詳細はこちら>>>
と、恋の本が続きます。
 恋愛エッセイというより、自分の人生を振り返って描いたイギリス人との恋、道ならぬ恋、欠点だらけの彼といかに親友のような関係を築いたか……など。

あなたが待つ夜好きなのに淋しいのはなぜ 「分かる! 分かる!」とのめり込むように読んで下さったとメールをいただくと、嬉しくなります。
 特に私の場合、失恋、離婚、別れやその手前の不安をテーマにするので、心の奥にしまい込んでいた思いが顔を出すのかもしれません。

 英国エッセイとは違う秋の4冊、ぜひご感想をお寄せ下さい。

MP編集部からのお知らせ

アンティークフェア<井形慶子英国ツアー催行>
かねてよりたくさんのお問い合わせをいただいておりました
「井形慶子と行く英国ツアー2012」が、6月催行予定にて現在計画中です。
ホームステイ、巨大アンティークフェア訪問などを予定しておりますが、詳細・ご予約開始日などは、決まり次第お知らせいたします。


<ミニ英国展 東京・吉祥寺開催>
2012年1月中旬、東京・吉祥寺にてミニ英国展を開催することが決まりました。
英国に関する本や手仕事もご用意する予定です。
随時、詳細は更新していきます。
どうぞお楽しみに!





紅茶アドバイザーの林原さんと。今年もこの英国フェアは前夜祭からスタート。

お世話になる阪急の皆様、ゲストの方々との英国話に花が咲きます。

フェア初日は朝10時のオープンを控え、早朝4時から開店準備に追われました。


コッツウォルズのタイル

昨年に引き続きデンツ村ソフィーさんのニット製品、新絵柄も加わったコッツウォルズのタイルをご用意。



スタッフ総出の出店準備に、私も

「Queenie and Ted」のリンダさん、カリーさんと久々の再会。 そして、ロンドンの下町イーストエンド、コロンビアロード「Queenie and Ted」よりリンダさんカリーさんをお招きして、ブランド布の端切れで可愛いコサージュを作る実演販売をいたしました。


開店と同時に私達のお店もたくさんのお客様で溢れかえりました。

狭いブースでなかなかゆっくり商品をご覧いただけないのでは? と心苦しく思っておりましたが、ご来場いただいた皆様の「素敵ねー」「うわぁ、これ可愛い」という声に、少しホッとしました。

阪急阪神百貨店の椙岡会長には本当にお世話になってます。

当初、講演会後失礼してに帰京する予定でしたが、お店のあまりの大反響とお店にいたMP編集部スタッフからの要請に応えて、その後もお店に出させていただきました。


その分、多くのお客様、そして私の本をご愛読下さっている皆様との素晴らしい出会いがありました。

いよいよ開店。来賓の方にもたくさんお越しいただきました。
昨年に続き私達のお店を訪ねて下さるリピーターの方、わざわざ関東から新幹線で駆けつけて下さる方、ここ数年の私のイギリスツアーに参加してくださった方、本当にありがとうございました。

デザイナーのジェフ・バンクス氏。

中には、「先生のツアーに参加した時に妊娠していた子が生まれました!」と、赤ちゃんを連れてうれしい報告も。

また私の留守中に車椅子で私を訪ねてくださったというショートカットの女性は、厳しい闘病生活の中お見えになったと聞きました。

恐縮です。本当にありがとうございました。
お心当たりの方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡下さい。
連日、本当に多くのお客様にお越しいただきありがとうございました。

そしてわざわざ差し入れをお持ち下さる方もいらっしゃいました。

ベルばらママの昆布とスコーン(3日分の食事に)、可愛いポーチ、カップケーキのお姉様。
中には昼食用にと、わざわざ和菓子を買ってお持ち下さる方も。

皆様、ごちそうになりました!!

さすがに食の都・大阪。安くて美味しいものも堪能しました。

約束のない日曜日
ご来店いただいた皆様のおかげで、忙しくも楽しい日々を過ごすことができました。

大阪はやっぱりいいなと、皆で話しつつ帰京いたしました。

新刊「約束のない日曜日」(ポプラ文庫)は、槇村さとるさんによる表紙がすてきです。
読書の秋にぜひお読み下さい。

至らなかった点の反省と次回への夢を思いながらの後片付け。こうして今年の英国フェアは終わりました。
After British Fair
リンダさん&カリーさんからお手紙をいただきました!

We really wanted to say a massive

thanks for all your help and

hospitality when we came to Osaka.

We had a brilliant time both

business-wise and personally.

It was such a priviledge to meet

you all and the wonderful

Japanese customers.

 

Our trip to Kyoto and Tokyo

was amazing and made us

love Japan even more!

 

Please send everyone our best wishes

and thanks again for your warm

welcome and giving us the amazing

opportunity of attending the British

Fair. We will remember it fondly, always.

 

Kind Regards to everyone

 

Linda and Kally (Queenie and Ted)

あなたたちが大阪に来られたとき、

手厚いおもてなしなどを私たちにして

下さったことに心からありがとうと

言いたいです。

私たちは英国フェアでの体験、

並びに日本滞在、ともに素晴らしい

時間を過ごすことができました。

あなたたちに出会えたこと、そして

素晴らしい日本のお客様に出会えた

ことを大変うれしく思います。

 

私たちが小旅行で訪れた京都と

東京は驚くほど素晴らしく、

私たちを日本好きにしてくれました。

 

今回の来日は、関わってくださった

すべての方に感謝しています。

このことは一生忘れません。

 

みなさんどうもありがとう。

 

リンダ&カリー(Queenie and Ted)

英国フェアにて



今年も英国フェアが開催されます
 阪急うめだ本店にて行われる「英国フェア2011」が今年は、10月5日(水)〜10月11日(火)の7日間開催します。

ソフィーさんのセーター、残りわずかです!!
購入ご希望の方は、お急ぎご来店下さい。

ご要望をいただき、8日、9日、10日の三連休も
井形慶子が来店して皆様をお待ちしています。


 今年のテーマは「かわいいロンドン」

 10階の販売ブースでは、前回数日で完売となったソフィーさんのボタンジャケット、水玉のワンピース、コッツウォルズの工房で作られたタイル。

 バックナンバーそして完売となりながらも、再販のリクエストをたくさんいただいた秘蔵バックナンバーを販売部より、2種類ご用意しました。

 保存用とのことでわずかしか販売できませんが、この機会ではないと手に入らない、まさに幻のバックナンバー!先着順ですのでお早めにどうぞ。
 私も店頭におりますので、ぜひお声をかけてください。
 大阪でお会いできる日を楽しみにしています。>>>


英国フェアで販売予定のワンピース また、今回の英国フェアには、ロンドン、コロンビアロードで人気上昇中の「Queenie and Ted」のお二人も来日します。長寿ドラマ「イーストエンダー」を地でゆくお二人。ご自宅の裏庭に建つあざやかなブルーの工房で、袖を通すだけでハッピーな気分になれるポップなジャケットや、やわらかなビスコースとコットンの水玉ワンピース(限定6着)も販売します。(嬉しい「手洗い可」)

 小鳥や人参などキッチンやガーデンで見たアップリケを縫い付けたワンピースは、デニムやレギンスと組み合わせると、ポップなロンドンの装いに。(私はスリップドレスと組み合わせて、羽織って楽しんでます)

 40代、50代、60代……歳をとるほどきれいなお色の明るい服を着たいなと思うこの頃。しかも軽くて動きやすいこと。MPがご提案するこの秋のジャケット、ワンピース、そしてタイル。いずれも数量限定のため、お早めにお越し下さい。私も時々ブースにいる予定です。皆様とお目にかかれることを楽しみにしています。

 また、当日はイギリス関連の著作も販売いたします。どうぞお誘い合わせの上、お越し下さい。 
約束のない日曜日
あなたが待つ夜 また、この10月には「あなたが待つ夜」(河出書房新社)に次いで、「約束のない日曜日」(ポプラ文庫)が登場します。
 大好きだった男性との突然の別れ――そこに現れた男性は――装画は槇村さとるさん。武蔵野の雑木林に囲まれた離れの出来事、そして悲しい過去は銚子の霧笛に隠されて……。
 この秋の恋愛エッセイもどうぞお楽しみに!

ふぉふぃーさん ソフィーさんの新作ジャケット コッツウォルズのペインティングタイル

キイーニー&テッドのお二人  MP表紙

『イギリス式シンプルライフ』感想をいただきました>>>


台風一過涼しい日が続いています。
 悲喜こもごもも含めて、たくさんの経験は書くエネルギーにつながっています。なのに、こうもやることが多いと、一つ一つの経験が自分の中で消化不良を起こしそうになったり……。
 今日という日は二度とめぐってこないのだと言い聞かせ、10年日記をせっせと書いていた昔が懐かしくなります。

 ちくまwebの連載、「吉祥寺おせっかい日記」に登場するタロット・リーダー菜子さんは、お盆の前後、人の気は千々に乱れて落ち着かないものだと言っていました。今年は震災もあり、放射能の漠然とした不安もありで、気づかないうちに深層心理が揺らいでいるのだそう。
 お盆の怪人に私も巻き込まれつつあるのかと思うほどです。
 今年の夏は、連日あまりにも暑いので、編集部にいる日は、コンビニにも行きません。
冷房の効いた部屋でひたすら原稿を書いているのです。一日中放っておいてくれたらいいのに、社員との打ち合わせや財務関係の電話が重なると、集中の糸がプチンと切れます。それを立て直すのに小一時間。仕事が進まない自分を情けなく思うのです。
 以前できたことができなくなると、齢をとったのだろうか不安になるのは皆さんも同じでしょうか?

 出版不況の昨今、執筆業だけで食べていける人は全著者の1%ぐらいといわれています。
 書けることはありがたいはずなのに、時々いくつもの仕事を兼任している状況がうらめしくなることもあります。
求む! イギリス人男性の同居人
 8月以降から秋にかけては恋愛をテーマにした本が出る予定です。『求む! イギリス人男性の同居人』(ポプラ社刊)はその第一陣です。
 新聞原稿や住宅や英国エッセイと違って恋愛ものは、自分が本の世界にどっぷり感情移入しなければ書けません。
一人静かに想いを馳せることのできる環境作りは至難のワザなのです。
 前に石原慎太郎さんとお話した折、「エッセイならどこででも書けるが、小説はムリ」と、おっしゃっていたことを思い出しました。都知事でもある石原氏の場合、籠もって原稿を書くわけにもいかないのに、どうするのだろうとたくさんの「?」が浮かんだのです。
 しかも、一日の必要睡眠時間も私の6時間よりはるかに長いのです。知事という多忙な身なのに、どうやって仕事を切り上げるのかと、たくさんの「?」です。

 あくまでマイペースで突き進むのが石原流と思いますが、送ったインタビューゲラは割と早くに見て下さいました。(ただし、解読不可な書き文字に頭を抱えましたが)「いずれ政局を舞台にした小説を書くつもり」と伺って、妙に勇気づけられたことを思い出します。
イギリス式シンプルライフ
イギリス式シンプルライフ読者の方から

イギリス式シンプルライフ(35歳 会社員)

 表紙タイトルに「節約8割 ぜいたく2割」とあるように、シンプルライフというのは家づくりにしろ食生活にしろ、ただの金をかけない質素な生活という意味ではなく、本当に価値あるものを大切に使い続けることです。モノがあふれる私達の生活に取り入れるのはなかなか難しいのですが、その上で価値観や審美眼を磨かなければなりません。
 本書に紹介されているイギリスの人々のライフスタイルは示唆に富んだものだと思います。その根底にあるのは、シンプルライフというのは個々の価値観に基づいた人生を謳歌するものであり、決して社会状況や景気に左右されるものではない自由な発想と知りました。私達日本人の環境を見回しても、様々な大きな変化の最中であり、今、まさにそういった考えを必要としている時期だと思います。

気どらない生き方(48歳 保育士)

 井形さんの人気のシリーズは、自分で撮影した写真が紹介されているのが特徴だ。
 特に家の特徴を一瞬で見抜き、その住んでいる人の人生まで深く話を聞き出し、表向きの部分だけでなく、生き方に鋭く切り込む視点が面白い。
 イギリス人の高齢者が今、何を見て生きているのかが、読者にとっては他の本では見つけられない読みどころ。
 特にシンプルという生き方が努力して得るものでなく、やりたいことを気どらずにやるという事だと気付かされた一冊だった。


 前に新聞紙上のコラム「灼熱体育館を冷やせ」で書いた、大型冷風機を届けました。

灼熱体育館を冷やせ (『本音のコラム』6月22日付け東京新聞)
 それはある新聞記事から始まった。電気のつかない公営住宅に一人暮らす高齢者は、ひもじくて配給のおにぎりを夜中に食べるらしい。また防犯のため枕元に包丁を置いて眠る。
 力になりたいと調べるうち、今も約百十名の被災者が暮らす岩手県山田北小学校に行き着いた。まとめ役の年配男性は、今は配給食は充分あると教えてくれた。「必要なものありますか」と全国の方々から聞かれるが、皆に贅沢品を与えたくない。最低限の暮らしに慣れなければ、ここを出た後各々が自立できなくなる。だがしばらく話すうち「最近、中高生の部活が始まったが学校は遠い。街もない暗いがれきの中を遅くに帰って来るから心配だ。また窓を開ければ虫が入るから網戸も必要。夏場を控え、自治体に扇風機を申請しているが、いまだ返答がない」と聞き捨てならない実情を語ってくれた。
 六月、体育館での講演会で、うだる暑さに何人もの高校生が倒れたことを思い出す。グズな行政に任せられない。速攻で調べ、体育館用省エネ大型冷風機を発見、購入を即決。費用は編集部が出し、広告主の寄付金も充てた。さらに販売元の「三和式ベンチレーター」所長も一台提供することに。早速、現地に連絡すると喜んでくれた。ここを出て内陸に行った高齢者も、淋しさから過酷な体育館に戻っている。熱中症対策は国の急務だ。(作家)


 早とちりの私は、前に朝日新聞の記事を読み、とても助けたいと思った方が、山田町のどこかに一人で暮らしていると勘違いして、方々の避難所に連絡を入れた末、山田北小学校体育館の方とお話する機会を得たのが縁でした。

 その方は自らが勤める水産加工会社立ち上げと、被災者の方々のまとめ役をこなしていらっしゃいました。

 「甘えちゃいけないんだけど……」と必ず前置きして、色々なお話を伺う中で、これまで直接現地の人に支援を、という編集部の思いがまとまったのです。
 

 


 読者の方々がMPを購入して下さったお金と、また、ご賛同いただいた広告主の方々の広告費の一部から大型冷風機を購入し、設置することができました。


 折しも猛暑の日が続き、なるべく早くと三和式ベンチレーターの山内所長にお願いしていたのですが、何とか7月上旬に間に合いました。(現在は注文が混み合っているようです。)

 山田町観光協会の公式ブログにも紹介されました。 >>>


 当日は釜石、宮古など被害がひどかった海岸エリアに最も近い内陸部、遠野のスーパーにご協力いただき、「冷たいものが飲めたら……」と現地の方の希望で、凍らせたスポーツドリンク、お茶、ハエ取り紙、除菌シートも届けました。

 水産業の盛んな沿岸部では、腐敗した魚の臭い、ハエ、粉塵に悩まされていますので、これらは必需品。また、制菌効果のある「エランビタール」も共同浴場にとお渡ししました。

 スポーツドリンクの受け取りもあり、「遠野物語」で有名な遠野に前泊しましたが、街の食堂では報道関係の方をよく見かけました。未だに宿の予約は混み合っていますが、ひと頃よりは落ち着いたようです。


 被災地ではひと頃に比べてボランティアが減っています。大学生も就活に向かう夏、若者もグッと減っているそうです。何かをしたいと考えていた方は、仮設入居後の不安が募るこの夏から秋にかけて、行動に移られてはいかがでしょうか。

 この場を借りて、冷風機設置にご協力いただいた多くの方々、及び愛知県より冷風機を搬送してくださいました「三和式ベンチレーター」の方々にもお礼申し上げます。

 何より、たくさんの気付きを下さいました岩手県山田町の方々にお礼申し上げます。遠野、釜石、そして山田町は、傷跡は深くとも、とても美しいところです。皆様もぜひ、訪れて下さい。

詳細はこちらから
遠野市 http://www.city.tono.iwate.jp/
山田町 http://www.town.yamada.iwate.jp/
山田町観光協会 http://yamada-kankou.jp/





 井形慶子と行く英国ツアーのご報告
 すっかり恒例となりました井形慶子と行く英国ツアー。
 今年は「美しいコッツウォルズの家々と欧州最大のアンティークフェアを巡る旅」をテーマに、コッツウォルズ地方(チェルトナム、スタントン、ブロードウェイ、チッピングカムデン、ストウ・オン・ザ・ウォー)からウェールズ地方(チェルトナム、チェスター、ニューアーク)、ロンドンと、盛りだくさんのツアーメニューでした。

ジュディさん宅にえt 一足先に出発した私たちは、ツアーの皆様をヒースロー空港でお出迎え。
 長旅でお疲れの様子も、ようやくお会いできた喜びで笑顔がこぼれました。

アンティークフェア さて、ほかのツアーでは決してないと自負する豪華な7大特典には、イギリス人の家に短期ホームステイ体験ができるコースや、一般イギリス人の家見学、アンティークショップの業者がこぞっと現れるといわれる大規模なアンティークフェアスノードン登山電車で山頂に向かう絶景ウォーキング、ハイダウン刑務所内に更正を目的に設置されたレストラン「ザ・クリンク」など、移動距離もさることながら、体験するメニューも多彩なのがこのツアーの醍醐味です。

スノードン登山電車アンティークフェア 今回初となるスノードン登山電車の山頂ウォーキングは、小雨が降る曇り空で残念ながら頂上での絶景を見ることが出来ませんでしたが、スノードンの山を下りる頃から晴れ間が見え、車中では歓喜の声が飛び出すほど。

パブで昼食 アンティークフェアでは、100年前に作られたアンティークの小さな絵皿がたったの10ポンド(1,450円)で売られていたり、アールデコ風の金の置き時計が28ポンド(4,060円)だったりと、掘り出し物は探せばザクザクと見つかり、ツアーの皆さんもたっぷりお買い物を満喫されたようです。

サウスウェル大寺院 また、ニューアークの街では、偶然サクソン時代に建てられた「サウスウェル大寺院」を発見。さまざまな時代様式の建築が、至るところに施され、見事なまでの美しさで、早速翌朝は、ツアーの皆様を集って早朝ウォーキングで、寺院内を見学させてもらいました。

 今回は、東北太平洋沖大地震の影響もあり、キャンセル者の心配がありましたが、定員を超えるお申し込みがあったとのことで、本当に嬉しいかぎり。
 皆様とともに過ごせた一週間は幸せでした。

 盛りだくさんのメニューで、皆様お疲れになっていないでしょうか。
 また、いつの日かお会いできる日を楽しみにしています。

集合写真


 庭のバラ、ローズマリー、カモマイルが涼やかな風になびいて咲き誇る夕暮れ、深呼吸して深く香りを吸い込みたいのに、「大気中の放射能」やいかにと考えてしまうのです。
 連日報道されている「原発問題」からは、この国の歩みそのものがあぶり出され、避難されている方々、現場で過酷な作業にあたっている方々を思うとやりきれない思いになります。
 今ほど私達が身の丈に合った自分目線の価値観や幸福論を持たねばと思ったことはありません。

 英国的シンプルで倹約的な暮らしは、減収から震災まで、自分の外側で起きる「社会状況の変化」に対応できる(振り回されない)強さと持久力をもたらせてくれました。
 イギリスで見つけた人の数だけ独創的な生き方に、これもあるし、あれもできると、選択肢の幅が広がるせいかもしれません。

 恒例の「井形慶子と行く美しいコッツウォルズの家々と欧州最大のアンティークフェアをめぐる旅」は、おかげ様で今年も満員御礼、たくさんの方に生の英国生活を体験していただければと思っています。
ロンドン生活はじめ また、今回予定が合わなかった方も今年は9月にもツアーを行う予定です。催行される旅行会社さんが、近く朝日新聞紙上にて告知されるそうです。

 5月発売の新刊は、「ロンドン生活はじめ! 50歳からの家づくりと仕事」。ロンドン生活をスタートさせて最初の一歩の物語です。
 ハムステッドのフラットをリフォームしながら書き綴った喜びと心配など、初めての日記エッセイが中心。50代になった著者として、母としての心情や社員、家族への思いなど書きました。
 第1章 ロンドンの我が家をリフォームする
 第2章 理想の住まいへ―リフォーム工事の極意
 第3章 ロンドン生活はじめ―小さなビクトリアンフラットの節約生活
 第4章 五〇歳の暮らしと仕事―あらたな出発は毎日用意されている
 第5章 日本とイギリス、寄りかからず生きていくために

イギリス式シンプルライフ 6月には毎年楽しみにして下さる読者の方々へ、手作り感あふれるフォトエッセイが登場します。
月収15万円で暮らす豊かな手引き
イギリス式シンプルライフ」


 皮ごと野菜の一皿ごちそうや、アイリッシュリネンを訪ねて、英国セーター紀行、コッツウォルズで一人生きる素敵なおばあちゃんなど……盛りだくさん。ページをめくるたび、シンプルな美しさに見とれていたい、そんな暮らし方を紹介しています。また、ホーリーロウのシンプルリフォームも写真初公開です。

 現在は夏から秋にかけて出版されるイギリス、東京を舞台にした恋愛エッセイのまとめに入っています。

 東京新聞の「本音のコラム」など週単位の連載にもやっと慣れた昨今です。このところ講演会も少しだけお引き受けしています。

 また、10月大阪・うめだ阪急で開催される英国フェア、デンツ村のボタンジャケットに加えて、ロンドンのデザイナーさんともお話を進めています。こうして何度も書くのは、服が大好きな私にとって、とても心躍る挑戦だから。仕事を通して挫折しても、仕事によって羽ばたける。今日もまた一日働けることに感謝です。

 なお、ミスター・パートナー8月号(7/10発売)の「がんばれ東北」特集では、多くの個人、企業の方々にご賛同いただき、義援金を寄付することができそうです。現在、制作中の特別ナンバー。どうかお楽しみに。

皆様もお元気でお過ごし下さい。
アマゾンからのご購入

ブックフェアウエディングタイル編集部より

      • ロイヤルウェディング限定コースター 残り2枚です。ご購入はこちらから>>>

      • 井形慶子ブックフェア(懐かしの初版本、在庫稀少の幻のハードカバー)を編集部でわずかに入手!
        お得なセット購入をお勧めします。

書店でも大人気! 
井形慶子の新刊「ロンドン生活はじめ!」

 
井形慶子ブックフェア

今年の春はあっとお馬に葉桜になりました

 

ロイヤルwedding余震が続く毎日です。
編集部でもなかなか落ち着いた仕事ができず、被災者の方々や原発で作業をされている方々の不安を思うと、心が痛み、とても心配です。
どうかお体を大切に。ゆっくり睡眠がとれますよう、編集部一同、祈っております

編集部では、オデッテ・ウェルズさんがデザインした
ロイヤルウエディング限定コースターを販売いたします。>>>
コッツウォルズの工房で心を込めて作られた、世界で20枚限りのタイル。
私も、試作品のチェックを何度もいたしました。
テーブルに一枚あるだけでウィリアム王子とケイトさんの幸せが溢れるようなできばえです。
今回、5月1日の日曜日にNHKBS1で放送されるロイヤルウエディング番組に私も出演いたします。
皆様のキッチンやテーブルにぜひ。
数に限りがありますのでお早めに!

さて、私の方は来週から5日間午前と深夜、NHK-BSプレミアムにて「BSアーカイブス」に出演します。
英国の選りすぐりドキュメンタリーは、読者の皆様にぜひ見ていただきたい秀作ばかり。
正直、私自身見てびっくりしました。NHKサイトへ
日本のテレビでイギリスの情報や生活シーンをなかなか見ることはできないので、これからイギリスに行かれる方にもお薦めしたい内容です。

今年前半は住宅にちなんだ本が出版されます。

私は家が大好きですが、最近は災害に強い家、エネルギーも含めて自給自足できる家にするには、どうすればいいのだろうと考えています。

戸建て願望きっと、今回の震災の影響で日本人の住宅観も大きく変わるのではないでしょうか。

建物よりもコミュニティー、なじみのある街、無理のない住宅ローン、現役を退いたら、お店でもできる立地がいいかな……など漠然と思っていたところに現れた昭和の一軒家。

セブンアンドアイ 1年半かけて書き下ろした「よみがえれ! 老朽家屋」(新潮社)は、前々から「終のリフォームについてぜひ書いて欲しい!」と読者の方々にたくさんの声をいただいて書き始めました。
中高年の住宅ローン、法令施工法、ローコストの技なども盛り込んでいますが、リフォームした老朽家屋は英国コテージと昭和が入り交じったなかなかの出来映え。ビフォー&アフターのカラー写真付きのノンフィクションドキュメンタリーです。
よみがえれ!老朽家屋エッセイにも書きましたが、この本の完成間際には東京脱出という騒動もありましたが、この地震で昭和の戸建ての真価もわかりました。
こんな簡単な耐震でいいのかなと思い続けたのですが……。
その結果はぜひ本書をお読み下さい。

表紙カバーは手に取るとこれまでにない明るい色彩。ここで本書のハイライトをお知らせします。
アマゾンからのご購入

目次より
第一章 立派な家より住みたい街を選ぶ
第二章 古家付き土地を狙う
第三章 350万円で店を兼ねた住まいを作る
第四章 バリアフリーにとらわれない終のリフォーム
第五章 おうちショップですべきこと
第六章 庶民のリフォームを阻む壁
第七章 自転車操業工務店の届かぬ悲鳴
第八章 中古リフォームで手に入れる未来

「老朽マンションの奇跡」に続く待望の住宅ドキュメンタリーの完成です!
前作に続き、装画は
「フリーター、家を買う」のトヨクラタケルさん。

夏の宵を思わせるきれいなブルーの帯を外すと、吉祥寺の商店街が描かれています。
将来、自宅の片隅でお店をやりたいという希望を15坪の古家でかなえるまでの実録です。

よみがえれ! 老朽家屋
本書より私にとって印象に残る言葉を抜き出しました。
未曾有の大震災が起き、東京も余震が続く中、ぜひともこの本を多くの方に読んでいただきたいと思っています。

(本文より)

体力、気力のある50代のうちに商店街や娘の家にも近い場所に
「おうちショップ」をつくるのだ。私は密かに決意した。

「エコっていうのなら、シャワーをやめて溜め湯に入るとかすればいい。私は貧乏性なんで、人並みの生活ができる家を増やして欲しいと」
専務はいつになく思い詰めた表情で言った。


都知事選も終わり、何かと考えることが多いこの頃です。
MP最新号では「もう原発はいらない」自宅で電気を作りごく普通の暮らしを営む家庭を取材しました。(今月号の内容はこちら目次へ
大好きな大原照子さんも登場されています。
本当に芯のある生き方を選択する人達には、ぶれない意志があるもの。

新しくちくまWEBでも連載を開始しました。
「東京の田舎暮らし 吉祥寺おせっかい日記」webちくま東京で田舎暮らし
1ヶ月に2回の更新です。お料理の話も出てきますので、お楽しみに。

この場でお会いできる方々にたくさんの原稿をお読みいただけるよう、研究していきますね。
みなさまもどうかお元気で。
これからも一緒にたくさんのことを考えていきましょう。




井形慶子の新刊
書店でも大好評いただいています

戸建て願望が第2位  よみがえれ老朽家屋が話題に


ザナショナルセレブレイションズ


限定20枚
ウィリアム王子&ケイトさん
結婚記念コースターを限定販売!


4月29日(金)にロンドンのウェストミンスター寺院で行われる、

ウィリアム王子とケイト・ミドルトンさんの結婚式。
長年の恋を実らせ、ついにゴールインとなった二人。イギリスでは、二人の結婚記念コインなどを始めとする、数々のグッズが販売され、大人気となっています。
Mpでは、昨年阪急阪神百貨店にて催された「英国フェア2010」で大反響を呼んだ、「タイル・オブ・ストウ」のオデッテ・ウェルズさんがデザインした、オリジナルコースターを、20枚限定で販売いたします!
注文は、お電話またはメールにて、
ミスター・パートナー編集部へご連絡ください。

お電話 03-3352-8107
担当/野村 光
seisaku-2@mrpartner.co.jp


タイル
コースター「ロイヤルウェディング」
各 3,570円(税込)
サイズ 120mm×120mm×15mm
重さ138g
白地20枚 限定販売


東北地方太平洋沖地震で被災された皆さまへ

3月11日、白昼のさなか突如東北・関東を襲った大震災に
不安な日々を送られている方も多いと思います。
とくに宮城、岩手、茨城の方は被害が大きいようで
心配でなりません。
今回の地震によってお亡くなりになった方、
また被災された方々に、
心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
余震被害も侮れませんので、十分に注意をしてください。

新刊です。詳しくはクリック↓
戸建て願望 アマゾンから
セブンアンドアイからのご購入>>>


有隣堂アトレ目黒有隣堂 アトレ目黒店にて『日本人の背中』(集英社文庫刊)が
注目の日本人コーナーで店頭展開していただいてます。

欧米人から見た日本人の姿とは? 
被災地での日本人の姿に多くの外国人たちは賛辞の声を寄せました。
井形慶子20年間の取材ノートから見えてきた、おもはゆいけれど、
読んで納得の姿をぜひご一読ください!

日本人の背中


272号また、ミスターパートナー5月号(4月9日発売)では
今回の原発問題を受けて、緊急特集を組むことになりました。
<日英緊急ドキュメント・前編>
大地・空気・水、
命を汚すぐらいならもう原発はいらない!
自宅で電気を作る英国人を訪ねました。
ウェールズからの警告。

ぜひ、ご一読下さい。

井形慶子

 

こちらもぜひご覧下さい。
原発を扱った山岸涼子氏作品
『パエトーン』無料公開

井形慶子近影
年明け以来多忙な日々が続き、やっと更新できますが、まめにチェックをしてくださった皆様、ごめんなさい。
今年に入り新聞など連載が増え、現在数冊の本が進行中で10分ランチも日課になりました。
夜、写真整理をしていると、イギリスの家庭料理がことさらおいしそうで、そのフラストレーションから夜はファミレスでこってりしたものをつい食べてしまいます。
しかも12時前後ゲラを付け合わせながらという、甚だダイエットに背を向けた生活にパンツのウエストがきつくなるのも自業自得でしょう 。

いちごロンドンでは案外と規則正しい生活を送れるのに、この原因は私自身作業が10年前に比べスローになったせいかもと思うわけです。
そんな自分にとって一番リラックスできる時間といえば、家事をすること。洗濯物を干したり、武蔵野の野菜を使った料理を作ったり、冷蔵庫やトイレの掃除など、手を動かしていると頭が休まるのです。

コッツウォルズでお会いした一人暮らしの老婦人に習ったリラックス法なのです。詳しくは現在制作進行中の「イギリス式シンプルライフ」(宝島社)でご紹介する予定です。
いつも多くの方に読んでいただいているフォトエッセイ、どうぞお楽しみに。

振り返ればこの3年間、リフォームに明け暮れ、自分のこれからの住まい、ひいては老後の生き方までも考えたりしました。
 この春、住宅にちなんだ新刊が出版されます。

 時はまさに引っ越しやリフォームや住宅購入に目覚める春です。いつか自分の家を持ちたいと考える方にも意欲が炸裂するはずです。

以下、これから出る本です。

 

戸建て願望よみがえれ!老朽家屋「戸建て願望
 こだわりを捨てない
ローコストの家づくり」
>>>
←(新潮文庫)3月29日(火)
こぐれひでこさんの解説が
また読み応えたっぷり。
感涙の住宅ノンフィクションです。
一軒家をあきらめないと思える作品。


「よみがえれ! 老朽家屋」
(新潮社)4月18日(月)→
いよいよ登場!
老朽マンションの奇跡をしのぐ迫力。
ボロ家リフォームの金字塔となる
作品
とは、担当者の弁。
冗談抜きでこれから家を何とかしようと終のリフォームを考える方にもぜひ!
長年の取材を経て書き上げました。

アマゾンから セブンアンドアイ
また5月には、私の初めてのロンドン生活をあますことなく綴ったエッセイが出ます。いずれも実録です。

たった数年でいろんなことがめまぐるしく変わり、戸惑いもありますが、先の見えないこのラッシュを駆け抜けてみようと思っています。
まさかここまできてこんな生活に追い込まれるとは思わなかったのですが、スタッフに支えられ(邪魔をされ)仕事を楽しんでいきます。井形慶子と行く英国ツアーや講演会にもたくさんのご参加をいただき、感謝感激です。

花粉症にはたっぷりの水分が必要です。最近、サーモスの水筒を買って朝入れたお茶が深夜も熱いのに毎日感動しています。一見、面倒そうですが、オススメします。荒熱の取れた熱い飲み物は、本当においしいですよ。皆様もお元気でお過ごし下さい。

 日頃から野菜は無農薬の産直野菜を地元農家で買っていたのですが、東京新聞の連載や今月から始まるちくまWeb新連載「東京の田舎ぐらし」の執筆に加え、春に発売予定の新刊の執筆など、手帳に書き込まれたスケジュールをながめ、買いに行く時間の確保も難しそうな状態。そこで、今月から思い切って産直野菜を自宅に届けてもらうことにしました。
 北海道の大地で育てた健康な野菜たちは農薬や化学肥料などを一切使わない、安心して食べられる「Club大地」の野菜です。なかでも「ひでさんにんじん」は、まるでフルーツのように甘く、新鮮なので野菜の水分がたっぷり。これとぽくぽくした優しい食感のジャガイモ「大地のりんご」と一緒に蒸せば、簡単ホットサラダができあがります。野菜のうまみがギュッと濃縮され、調味料など必要ないほど絶品です。
 鮮やかなオレンジ色のニンジンは特大3Lサイズ。少々不格好なのですが、それは自然栽培の証。この、驚くほどに甘いニンジンを食べてしまえば取るに足らない問題です。
 これから毎月旬の野菜が我が家に届くのかと思うと、すでに到着が待ち遠しくなっています。

大地のりんご
大地のりんご 混み 3kg 1,310円
栗色をした新ジャガは皮がやわらかいので、小ぶりのものは、皮のまま甘辛く煮込んで煮っころがしに。おおぶりはそのまま鍋に入れてじゃがバターにしても美味。

にんじんひでさんニンジン 特大5kg 1,750
フレッシュな甘さのニンジンは、スティックサラダにもオススメです。シャキシャキの歯ごたえがたまりません。

【会員特典】

  • 商品価格を約10%割引の会員価格にてご提供致します。(セール品は除外させていただきます)
  • 同梱1個口(20kg以内)の金額6,000円以上の場合送料無料になります(クール便代金のみ別途ご負担いただきます)

【会費】
 一般会員 3,000円 1年間有効
 ( 初年度のみ入会金2,000円が掛ります。 )

 〒099-1361 北海道常呂郡置戸町境野354-3
 Tell 0157-55-2500
 Fax 0157-55-2504
 http://www.club-daich.jp/



春のおとずれ

東京新聞の連載が始まり、各方面の皆様より反響のお電話やお手紙をいただき、
あらためて新聞というメディアの大きさに驚かされています。

現在、新刊の準備のため、毎日遅くまで編集部に残り、
ロンドンの写真とにらめっこをしています。
1回の取材で撮影してくる写真は1000点以上。
その膨大なフォトライブラリーの中から、
「これ」という写真を選んでいくのです。

3月は文庫本が発売される予定です。
詳しくはまたお知らせしますが、私のこだわりがつまった一冊です。
どうぞお楽しみに。

また、今月より60分に拡大したラジオ番組『West end Talk』ですが、編集部のヒカルも出演しています。
英国取材秘話や編集会議の裏話も飛び出し、トークが盛り上がっています。
皆様、ぜひお聞き下さいね。

井形慶子のラジオ番組

井形慶子がパーソナリティを務める情報番組
「West end Talk」(FM FUJI 東京78.6MHz 甲府83.0MHz)が
2月6日(日)のON AIRより60分に拡大します。
毎日曜日 a.m.9:00〜9:54
井形慶子の最新刊の話、最旬イギリス情報とともにゲストをお招きし、
楽しいトークを展開。
これまで以上に充実した内容でお届けします。
どうぞお楽しみに!

MPスタッフ

 
新年あけましておめでとうございます
北アイルランドの小さな町、バンブリッチのリネン工場ノロウィルスやインフルエンザが流行しています。
皆様、お元気ですか。

1ヶ月前の今頃は、大寒波のイギリスで立ち往生していた私です。

すでにお伝えしたようにスコットランド、ボーダー地方では、カシミヤやウールを今も地場産業にしている人々に出会い、前々から関心が高かったクラフトによる経済の立て直しについて取材を続けました。また、大雪の北アイルランドにも苦肉の策で飛ぶことができ、アイリッシュリネンを作り続ける人々の真摯な取り組みに感銘を受けたことです。

これらのことは現在連載中の東京新聞「本音のコラム」(毎週水曜日)や 今年のエッセイに登場する予定です。

セルフリッジのウインターセール
スコットランドの雪景色ところで、年末年始にかけてたくさんのクリスマスカードや年賀状をいただきました。
本当に遅ればせながらですが、いつも気に掛けて下さる読者の皆様に感謝申し上げます。

新刊の「突撃! ロンドンに家を買う」(アマゾンアマゾンサイトへ)も、おかげさまでたくさんの方々に読んでいただき、「すでに家を買った」から「これからロンドンに家を探すところです」など、うれしい感想をいただいています。私にとって生涯の夢を一つ成し終えた今、あれからどんなロンドン生活を送ってきたか、それを一冊の本にまとめました。

今日、次作の原稿が書き上がり、この場で改めて刊行時期などお伝え致しますので楽しみにお待ち下さいませ。
ロンドンライフ、シンプルライフ、そして人生後半をどう生きていくか、それが大きなテーマになりそうです。
そしてもう一冊が、昨年から書いていた『奇跡のリフォーム』第二弾!! 最終段階です。今度は一軒家で……ご期待下さい。

若くして海外に飛び立つ人は多いのですが、最近では50代、60代になって夢を叶える人も少なくないのです。
「ミスター・パートナー」でも大人、50代などのキーワードで留学やホームステイを特集すると、毎回大きな反響をいただきます。
子育て、仕事を一段落させ、そこそこの蓄えや人脈も作り、良識や知性も兼ね備え、いいことづくし。
誰のためでもなく、自分のしたかったことに没頭できるのがこんな50代からではないかと思っております。
いわば、人生の黄金期ですね。
私も思う存分楽しみたいと思っています。
ロンドンのスローンスクェアのカフェにてところで、今年から2年間はケイトさんとウィリアム王子のロイヤルウェディングがあり、ロンドン五輪がありと、イギリスが俄然注目されそうです。
私達のもとにも講演や英国ツアーなど、新たなお話をいただいています。すでに今年6月の「井形慶子と行く英国ツアー」は、ほぼ定員に達し、ご検討いただいている方々よりのお問い合わせも尽きません。井形慶子と行く英国ツアー

また、9月には朝日新聞関連の朝日旅行でも、ひと味違うツアーの企画に入っていらっしゃいます。それにちなんで朝日新聞社内浜離宮では、イギリスの旅についてお話します。朝日旅行関連講演

あれやこれやで年始より終電コースの生活が続き、スペインから帰ってきた林信吾さんに「井形、死にそうな顔してるぞ」と、無礼な年始の挨拶をされた私。
いつもこの時期は机に向かって朝から晩までという滑り出しですが、くしゃみやせきから身を守りつつ、今年も一年頑張るからと周りには話しています。

講演といえば、アットホームな雰囲気で今年も横浜の県立神奈川近代文学館でお話しさせていただきます。県立神奈川近代文学館での講演
主催のN.G.Sジャパンは、3500以上ものイギリスの個人のお庭を公開し、「イエローブック」でも有名な「ザ・ナショナル・ガーデン・スキーム」の姉妹団体です。
お庭を大切にするチャリティらしく、会場となる場所は横浜の高台にあり、少し歩くと魅力的なカフェや港が見える美しい住宅街が広がるエリア。
当日晴れていたら、しばし私も散策が楽しめるかなと思っています。

お話は「英国式、古い家の楽しみ方」です。コッツウォルズで見たもの、ロンドンの我が家で感じたことなどをふまえ、今年ますます注目される中古リフォームにも触れたいと思います。県立神奈川近代文学館での講演
当日はティータイムもあるそうです。
ゆっくりとした横浜での午後を満喫してください。

今、これを書いてて思ったのですが、最近、私の周りでもツィッターやブログを立ち上げる方が多く、「ブログやりませんか」というお話もいただきます。私自身、このジャンルに詳しくないため、相変わらず掲示板というオーソドックスなスタイルで続けております。

毎日ブログを更新するのもすごい労力だと感じます。
読む側としては楽しいのですが、アナログ派の私にとって、更新し続けることはほぼ不可能。

結局、全ての根本はブラインドタッチでワープロが打てないところから来ているのです。
その分、口数も多く、頭で文が作れるという技にもますます磨きがかかり、最近では携帯でしゃべって原稿を入稿する遠隔ライティングもお手のものとなりました。

だから何だと思われるでしょうが、30代後半、本を書きつつ一番怖かったのが失明でした。
もし、目が見えなくなったら、もう書くことが出来なくなるのだという不安は、今はありません。
ともあれ、意味不明なメールを突然送りつけることは、なるべく止めようとわかりやすい省略文も開発中。
いずれ特技に加わることでしょう。

ロンドンのクラフトマンが作ったジャケット某ディレクターさんはメールやツィッターをゴミだと言いました。大切な連絡は必ず電話で来るものよと。
通信手段は多様化しても、私は書き文字や話し言葉を大切にしようと思っています。毎週日曜日の「West End Talk」も2月からは1時間に拡大されます。パーソナリティを務めて通算20年に迫るという恐ろしい長寿番組です。
(途中で番組名が変更になりましたが)MPのラジオ番組
BGMにUKサウンズが流れる、とても面白く、中身の濃いFM番組と自負しております。
一度、是非聴いてみて下さい。ご感想もお待ちしております。

そういえば、今年も参画させていただくことになりました。
阪急百貨店英国フェアの講演、およびイギリスから探し出した大反響のニット、タイル、その他の販売です。
今年らしくロンドンにもフォーカスして、ビックリするような可愛くて上質なもの達を連れてきます。
すでにヒカルとクマは現地とのやりとりを開始して、カントリーサイドにある工房の方々も張り切っていらっしゃるようです。(今年限定のものも出るかもしれません。)
まだ先の10月のイベントですが、私自身サンプルが来るたびにワクワクしています。

最後になりましたが、来週か再来週あたり、風邪についてのコラムを書こうと思っています。
お風呂と風邪のいい関係について、あれこれ考え、実行している小さなことなど・・・。
掲載される東京新聞は、キオスクでも100円で購入できる上質な新聞です。
「地方在住なので手に入らない」というお問い合わせを関東圏以外の方からいただいております。
購読手続きなどの情報をもうしばらくお待ち下さい。

まだまだ寒い日が続きそうです。
どうか皆様、ご自愛くださいませ。




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