Vol4…光のなみだ
『Leier-Seeie』Vol1…ヘンデル、バッハ、光の波紋 Vol2…光の歓び Vol3…光のゆめ(各2,940円)
編曲・ライアー/中正雄
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現代人の心に静けさと平安を齎してくれる
ライアーがもつ究極のヒーリングサウンド
殺伐とした現代社会にあって、私たちは日ごろ様々なストレスにさらされている。常に周りのことに振り回されて、自分が何をして、どうしたらいいのか分からなくなり、精神を病む人も多い。そんななか、癒しを求める人々の間で静かなブームになっているのが「ライアー」の響き。はるか昔、ギリシア神話の中でヘルメスが作ったといわれるドイツ楽器の竪琴である「ライアー」は、演奏者のひざのうえに、まるで小さな子どもを抱くように抱えて弾く小さな楽器。ライアーの魅力は、何といっても美しい弦の響き。伸びやかな響きと想像力をたくましくしてくれる余韻には、魂を静めるかのような不思議な力がある。弦を弓でもなく、いろいろな機械の仕掛けを使うのでもなく、指で直接触れて音をつくる演奏に際してのこの非近代的・非合理的な部分が、ライアー独特の素朴な音色を生み出す。その音は、機械のパーフェクトなものに慣れてしまった現代人が失ってしまった人間的な「何か」を思い出させてくれるのだ。そんなライアーの魅力を広く伝えようと北海道で愛好家たちが集って活動しているのが「ライアー・ゼーレ」。主に札幌で様々なワークショップやコンサートを行ない、精力的に普及に努めている。会長は、ライアー奏者として世界的に活躍する仲正雄氏。「心が落ち込んだときにライアーの響きに出会うとなぜか心が落ち着き、心に灯りが点る。ライアーには、悲しみから立ち直り、素顔の自分を取り戻すための癒しとパワーがある。心の平安が様々な弊害によって妨げられている現代人にとって、ライアーという楽器はうってつけなのです」と仲氏。そんな仲氏が奏でるライアーの音色は、多くの人々の心を癒し、定期的に開催されるコンサートは毎回大盛況。そんな仲氏が、「現代人に静けさの持つ力を伝えたい」とクラシックの名曲などを演奏したCDを発表。多くの反響があり、すでにシリーズは4作目まで発売されている。HPからの購入も可能。ぜひ気軽にお問い合わせを。
(ライター/石崎緑子)
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