|
工務店 |
品川建築工房の家づくりへの想い
建物に対する安心・安全性はもとより、住む人がその家を愛し続けられ、生活もこころも豊かになる家が、品川建築工房の目指すプロとしての家づくり。そこには欠かせない『自然素材の持つチカラ』と、その仕事に携わる多くの人々と住む人の関係をはじめ、めぐりあいを大切に守り続けている。
|
人生を大きく左右する一大イベント
東京の木にこだわった『家づくり』
「品川建築工房」の家づくりの基本は自由設計デザイン住宅。「家族のライフスタイルの変化に対応できる家にしたい」「家族全体の希望を活かした家にしたい」など、お客様の要望に応える、『お客様第一の家づくり』をモットーにして、注文住宅やリフォームを請け負っている。特に、建物(構造・内装)に自然素材を用いることで、住環境を向上させ環境負荷を抑え、人に優しい住まいを提案。その代表的なプランが東京の木材で創る家の『樹香の家』だ。個性的な和風シンプルモダンを基本に落着いたデザインで、「東京の木の温もりと自然素材の風合を大切にする」「自然の恩恵を感じてほしい」あわせて「伝統技術との調和」がいっそう空間に安らぎを与えている。
同社の家づくりは、地産地消を基本に東京の木を基本仕様にしている。東京の面積の約40%は山林で、そのほとんどが人工林(人の手で植樹等管理されている山)。杉・檜をはじめ樹齢80年以上の立派な建築材に使える上質な樹が伐り出されるのを待っているという。ただブランド化されていないために、流通していないのが現状。つまり、「流通していない=低価格=山主さんが切らない=知られない=流通していない」と悪循環になっていたという。「山側に活気が無くなってしまっているのを憂い、東京で家づくりをしている私たちで何とかできないものかと考え、自分から山側の人たちと会い、交流し辿り着いたのが『顔の見える家づくり』でした」と語る品川太代表取締役。材木がどこの山で伐採されて、どこの製材所で製材され、どこの大工・工務店が造った家なのかを見せられる家づくりを山側と連携して追及しているという。
東京の山の作り方(植林)は埼玉県の秩父周辺のブランド材としても有名な『西川材』の産地と同じ。杉・檜・サワラ・欅・栗・樅など建築材として構造材や内装材にと豊富にあるそうだ。なかでも、構造材に使う杉・檜については、厳しい気候環境で育っているので、強度も北日本の材に匹敵するほど。多摩の人々は、昔は当たり前に地産地消をして家を建てていた。「流通が発達したからと言って無駄にCO2をまき散らし、石油燃料を消費するような家づくりは時代遅れですよね」と結んでくれた。
(ライター/土屋啓)
|