ヒットの予感!! 2018


イギリス生活情報誌 
月刊
ミスター・パートナー
〒160-0022
東京都新宿区新宿
2-15-2岩本和裁ビル5F
TEL.03-3352-8107
FAX.03-3352-8605
 
右下:統合医療 クリニック徳
院長 高橋徳 氏
神戸大学医学部卒。兵庫医大助手を経て渡米、米ミシガン大学でポスドク、助手、デューク大学外科で准教授、教授を務めた後、ウイスコンシン医科大学外科教授。2013年、「統合医療クリニック高橋医院」開院。16年、『統合医療クリニック徳』開院。東北大、岐阜大、佐賀大非常勤講師。日本健康創造研究会会長。
研究で極めた統合医療を診療で実践
症状を改善する神経伝達物質に着目

東洋医学、代替医療を活用
自律神経機能の改善に有益

「古今東西の叡智が命を守る」「自律神経を整えてストレスをなくす」「人は愛することで健康になれる」「8つのツボで30の病気を治す」。2016年から17年にかけて米ウィスコンシン医科大学教授で『クリニック徳』の院長高橋徳さんが出版した著書に共通するキーワードがある。「オキシトシン」。西洋医学に東洋医学、伝統医学などの補完代替医療を加えた医療体系「統合医療」を長年研究し、実践する中でその作用に注目した脳内ホルモン、視床下部で産生される神経伝達物質だ。
「オキシトシンは、まだ詳しく解明されていないホルモンですが、良好な人間関係や五感への心地よい刺激などで分泌され、抗ストレス作用や抗不安作用があることが実験結果で示されています。ラットの実験で、急性ストレス負荷後にオキシトシンの投与を行うと、視床下部のストレス因子の増加が抑制されますし、世話をしてくれるものとの身体の接触がオキシトシン放出を促していることも確認されています。ハタネズミの実験では、外部から中枢神経にオキシトシンを投与するとパートナーを求め始め、オス、メス共に群れ合う行動が促進されます。また、人にオキシトシンを経鼻投与すると他人を信用する度合いが上昇します。こうした結果は、日常的な人や仲間との交流、接触がオキシトシン発現を増加させ、それによって心理行動や日常活動を調節していることを示すものです。つまり、オキシトシンの生理作用は、社会的愛着を持ち、良好な人間関係を築く有用性の科学的、医学的な根拠を提供しているといえます」
 統合医療で重要な位置を占める東洋医学や補完代替医療は、オキシトシンの発現を促すだけでなく、自律神経機能にも好影響を与えるという。
「瞑想、 ヨガ、太極拳による精神集中は前頭葉に直接作用して、その機能異常を補正してくれます。前頭葉の機能が正常化することで視床下部のオキシトシン神経への指令が亢進するのです。鍼やマッサージは末梢の知覚神経の刺激を経て、視床下部のオキシトシン神経の活性を高めます。瞑想、 ヨガ、太極拳、鍼、マッサージはまた、末梢の知覚神経の刺激を経て延髄に働き、自律神経機能の改善が期待できます。循環器や消化器は自律神経の調節を受けているので、改善された自律神経機能は循環器や消化器疾患の治療に有益です」
『クリニック徳』での診療は、こうした研究に依拠する。 
「標榜科目は内科、外科、漢方内科ですが、患者さんが本来持つ自然治癒力を高め、治そうという力を後押ししています。鍼灸、ヨガ、太極拳などを用いて心と体をほぐし、生活指導と漢方による体質ケアに移行し、場合によっては薬も取り入れながら症状の改善を目指します。重要なのは東洋、西洋医学どちらかを良い、悪いと決めつけるのではなく、患者さんに合う治療を探していくことなのです」
 国内の病院で消化器外科医として活躍後、研究のため渡米。東洋医学や補完代替医療への関心の高さを目の当たりにした高橋さんは、鍼灸の作用機序の解明の研究に着手し、書き上げた論文は100本超。
「日本の医療は、漢方や鍼灸などの伝統医療を擁しながら、明治以降軽視する傾向が続き、現在は西洋医学一辺倒の医療が主流を占めています。病気の早期発見や予防、根治、健康維持の増進などを目指す統合医療が日本でも増えていけばと思っております」

統合医療 クリニック徳
TEL:052-221-8881 FAX:052-221-8882 Eメール:kenkodojoclinic@gmail.com
ホームページ http://clinic-toku.com/

上左:下肢静脈瘤手術室
上右:シャント手術室
中左:透視室
中右:血管診療技師によるエコー検査
下右:医療法人 NVS 名古屋血管外科クリニック
下左:相川潔 理事・下肢静脈瘤センター長
日本外科学会専門医。脈管専門医。血管内レーザー焼灼術指導医。1991年、名古屋大学医学部卒。名古屋大学医学部付属病院、桐生厚生総合病院、ノースカロライナ大学、名古屋第一赤十字病院、大垣市民病院外科医長等を経て、現職に就く。2013年、同センター開設、センター長就任。
理事長・院長 櫻井恒久 氏
1976年名古屋大学医学部卒業。大垣市民病院、愛知県立尾張病院勤務を経て、1987年、名古屋大学医学部第一外科学助手就任。その後、講師、助教授を歴任。2002年大学を辞職してかわな病院へ。名古屋大学卒の4人の弟子とともに2012年、『名古屋血管外科クリニック』を開院。
人工透析のシャント造設で実績
下肢静脈瘤の日帰り手術も好評

血管外科医の知見を動員
治療トラブル回避に注力

『名古屋血管外科クリニック』は、人工透析に必要不可欠なシャント治療と下肢静脈瘤レーザー治療を診療の柱に掲げる医院。名古屋大学第一外科で助教授を務めた櫻井恒久院長とその教え子の経験豊富な血管外科医がその知見を動員。年間のシャント治療数は、国内3本の指に入る。下肢静脈瘤センター長の相川潔さんも血管外科医の一人だ。
「透析に必要な血液量を確保するために動脈血を静脈に流す特殊な血液回路をシャントといいますが、かつてはシャントを作る専門医が少なく、シャントトラブルが後を絶ちませんでした。この状況に風穴を開けたのが櫻井院長です。十数年前に名古屋市昭和区のかわな病院で高度な技術でのシャント治療を始め、対応できないくらいの患者さんが訪れるようになり、2012年に櫻井院長を筆頭に血管外科医5人でシャント治療専門の医院として開院しました」
 人工透析は、慢性腎不全末期症状に対する腎代替療法の代表格。その95%は血液透析という。血液を抜き出し、戻す出入り口のことをバスキュラーアクセスといい、それを作る代表的な手法がシャント造設術だ。
「血液透析は、具体的には腕や足の血管に針を刺して血液をとり、透析器で血液を浄化し、再び体内へ戻しますが、静脈に針を刺すだけでは血液の量が少ないため、十分な血液が流れている動脈とつなぎ、静脈に流れる血液量を多くする方法が開発されました。このつないだ血管をシャントと呼んでいます。シャントは非生理的な流れであるため、血管が狭くなったり、詰まったり、バイ菌に感染したり、コブができたり、腕や指が腫れたりするトラブルが少なくありません」
 同医院は、こうしたトラブル回避に努めてきた。
「シャントには、自己血管内シャントと人工血管内シャントの2種類があります。自己血管内シャントは、前腕で動脈と静脈を吻合して作るものが一般的です。このシャントがもっとも詰まりにくく、一般的に5年後も50%以上の患者さんで使い続けることができます。一方、人工血管内シャントは使用できる静脈がない場合、人工血管を皮下に埋め込んでシャントを作製しますが、穿刺により人工血管が傷んで、場合によっては2、3年で荒廃してしまうほか、人工血管への感染や吻合部が狭くなることによる閉塞のリスクもあります。上肢に良い静脈がない場合は、止むを得ませんが、当医院ではできるだけ自己血管内シャントを作るようにしています。いずれにしろ使える血管の数は限られており、シャントは長期的な治療計画を立てて作られるべきです」
 一方の下肢静脈瘤については、日帰り治療で実績を重ねる。
「日帰り治療は、レーザーによる手術がメインになります。まず血管診療技師が超音波検査機器で検査し、下肢静脈瘤の有無をはじめ下肢の血管全体の状態を確認し、必要があれば後日手術を行います。局所麻酔を使用し、静脈内にレーザーファイバーを入れ、レーザー光線を照射して悪くなった静脈を治療します。手術後、弾性ストッキングで深部静脈血栓症などの合併症の発症を防ぎます。手術後の処置を含め、1時間半程度で終わります。下肢静脈瘤は、女性に多く発症し、妊娠出産を契機に発症することがあります。男性でも立ち仕事をしている方に発症のリスクがあります。命に関わるような疾患ではありませんが、生活の質にも影響を与えますので、早期の検査、治療をお勧めしています」

医療法人 NVS 名古屋血管外科クリニック
TEL:052-744-1233(完全予約制)
ホームページ http://www.nvs-clinic.com/

花粉症の体質改善
西洋医学では、対症療法しかないスギ花粉症も、ホメオパシーで体質改善をすると、年々服用する抗アレルギー剤が、減っていき、症状も改善していく。

現代人の自律神経
体調不良で受診する方の半分以上が、自律神経、特に交感神経がすり切れてしまっている場合が多い。抗うつ剤を内服するより、運動療法、マインドフルネス呼吸法などにより、改善する方が多い。

統合メディカルケアセンターTree of Life
朴澤耳鼻咽喉科 院長 朴澤孝治 氏
東北大医学部卒。同大大学院医学研究科博士課程卒。医学博士の学位取得。米国ハーバード大学とワシントン大学の客員研究員を経て東北大附属病院講師、中国医科大学客員講師、東北大医学部助教授を歴任。病院勤務を経て2011年、『朴澤耳鼻咽喉科』開院。日本ホリスティック医学協会副会長。
ホリスティック医学実践に注力
身体の全体を捉えた療法を追求

西洋医学と補完医療をつなぐ
自然治癒力高める療法動員

 人間をまるごと全体的にみる。医学博士で耳鼻咽喉科の国内屈指の名医、『朴澤(ほうざわ)耳鼻咽喉科』の院長朴澤孝治さんが、医院に併設された『統合メディカルケアセンターTree of Life』で力を注ぐホリスティック医学の真髄だ。人間の身体を肉体、精神、心、霊魂の総体ととらえ、西洋医学だけでは対応できない疾患の治療に伝統医療や食事療法、徒手療法、エネルギー療法など様々な補完・代替医療を採り入れ、人間が本来備えている自然治癒力を高め、不調を正常化する。
「私たちが抱える病気、症状の約70%は、西洋医学を中心とした現代医学で解決できるとされています。一方、未だ現代医学で解決できない分野もあります。生活習慣病や慢性疾患、アトピー性皮膚炎、機能性胃腸症、花粉症、うつなどの疾患は、近代西洋医学では効果に限界があることは否めません。この様な病気には薬物治療など対症的な治療が行われますが、長期に服用する薬物の副作用も心配されます。こうした医学の現状から見直されているのが、人間に本来備わった自然治癒力を引き出す補完・代替医療です。この様な医学全体の状況を包括的にとらえ、補完・代替医療を患者さんに適した時期や組み合わせなどを検討して統合的、体系的に用いるのがホリスティック医学です」
 ホリスティック医学に本格的に取り組みだしたのは、開院して1ヵ月後に起きた2011年の東日本大震災がきっかけになったという。
「未曽有の災害に遭ったことで、東北の人たちは経験したことのない肉体的、精神的ダメージを負いました。深いダメージからくる嗅覚や味覚の障害、さまざまなアレルギー症状、耳嗚りやめまいを患った患者さんは、ガイドラインに沿った治療だけでは根本から回復しません。個々を全人的に受け止め、一人ひとりに合った治療法を探っていく必要があると痛感し、症状だけを診るのではなく、症状に陥った根本原因を探るホリスティック医学の研究を進めたのです」
 朴澤さんが2017年11月に副会長に就任した日本ホリスティック医学協会によるホリスティック医学の定義は、その性格を明確にする。
「ホリスティックは、全体など意味するホロスを語源とする言葉で、一個体は孤立に存在するのではなく、それをとりまく環境すべてと繋がっているという考え方です。協会では、全的な健康観に立脚する、自然治癒力を癒しの原点におく、 患者が自ら癒し、治療者は援助する、 様々な治療法を選択、統合し、最も適切な治療を行う、 病の深い意味に気づき自己実現をめざす、という5つの視点で定義しています」
 その実践の場が、『統合メディカルケアセンターTree of Life』だ。
「『Tree of Life』では、西洋医学の優秀な診断能力という側面を大切にし、悠久の歴史を持つ東洋医学、自然治癒力を引き出す自然医学を包括した新たな医療のカタチを追求します。鍼灸や漢方、アーユルヴェーダ医学などの伝統医療、サプリメント、ハーブなどの栄養療法、マッサージ、メディカルリンパドレナージなどの徒手療法、自然治癒力を高めるホメオパシーやフラワーレメディ、ヨーガ、マインドフルネス呼吸法、ヒプノセラピーなどのエネルギー療法、最新のアンチエイジング医療を動員し、相談に訪れる方の声に親身に耳を傾け、身体の状態に必要なものだけを組み合わせた、最適なオーダーメイドな治療を提案したいと思っています」

朴澤耳鼻咽喉科
TEL:022-397-8338 FAX: 022-397-8334 Eメール:info@hozawa.jp
ホームページ
 http://tree-of-life.jp/
 http://hozawa.jp/  

中左:「食いしばり防止装置」当日15分で制作可能
実用新案特許取得 登録3177755号
中右:『「食いしばり」をなくせば頭痛・肩こり・顎関節症はよくなる!』(現代書林) 1,300円+税
下:医療法人 西村歯科
院長 西村育郎 氏
群馬大学工学部化学工学科卒。1992年、愛知学院大学歯学部卒。歯科医院勤務を経て、1995年、『西村歯科』開院。考案した睡眠時無呼吸症候群防止具、顎位矯正器具、スプリントなど4件が実用新案登録。著書に「『食いしばり』をやめれば不調はよくなる!」、DVD著作に「西村式顎関節症治療法実践セミナー」「簡素化確実化顎関節症治療法」「顎関節治療チェアーサイド実践法!」。
研究を重ね、独自の顎関節症治療法考案
悪化の主因食いしばりの防止に力点

実用新案のスプリント利用
周到にステップ踏んで治療

 あごが痛む、口が開かない、あごを動かすと音がする。こうした症状が特徴の顎(がく)関節症は不安感を生じさせ、食事に支障をきたし、QOL生活の質を悪化させる。『西村歯科』の院長西村育郎(いくお)さんは、この厄介な疾患を集中的に研究、臨床経験と歯科医療の知見を動員して「西村式治療法」を考案、治療実績を重ねる屈指の名医。改善症例は年間3百を超え、全国から治療に訪れている。
「顎関節症の原因は複雑であり、不良な歯のかぶせ治療によるストレスや噛み合わせの悪さ、怪我などさまざまな要因によって強い力が顎の関節にかかる場合に起こりますが、これまでの治療経験から、歯の食いしばりが症状を悪化させる大きな原因とわかりました。食いしばりさえしなければ、だんだん顎の状態は良くなってきます。食いしばりには、夜寝ている時の食いしばりと日中の食いしばりがあります。日中の食いしばりは意識すると常に歯と歯を離すことができますが、問題なのは意識できない、寝ている時の食いしばりです」
 西村さんの治療は、食いしばりの防止から始まる。2012年には、食いしばり防止用の装置「前歯スプリント」が実用新案登録された。
「食いしばりを防止するために、就寝時に上顎前歯に装着する前歯スプリントと、昼用の下顎の歯に装着するマウスピースを利用します。前歯スプリントは通常よく使用されるマウスピースより小さいサイズで、食いしばっても1点でしか下顎の歯に当たらず、奥歯の方はすべてすいた状態になる構造になっています。これで寝ている時に無意識に食いしばっても大丈夫です。通常のマウスピースは、歯全体に当たってしまい、かえって症状が悪くなるケースが多いのです。初診時に前歯スプリントをお渡しし、装着を指導しますが、それだけで、症状の20~50%は回復が得られています。昼間用のマウスピースは、下顎の歯に装着して顎のズレを治す装置です。下顎を上顎の中心に持っていき、下の顎が前方に行くように制作します。装置を3ヵ月ぐらい入れていると装置を外しても下顎が前方に移動し、食いしばりが無くなり易くなります。同時に姿勢が良くなり、身体の緊張が緩和され、首肩が楽になって身体に生じた様々な不定愁訴がなくなります」
 顎関節症の治療は、精緻な技術でステップを踏んで進められる。
「当医院ではまず、顎の位置を手で正しい位置にもって行き、痛みが無くなるのを体感していただきます。その上で治療に入り、第一段階としてマウスピースで下顎の位置を正しい位置へもって行きます。位置決めでは、左手の指で0の字を作り、右手で触診するO-ringテストを必ず使ってアゴの痛みが消える位置を判断します。 正しい噛み合わせの場所を顎が記憶した段階で、マウスピースをはずし、正しい位置の噛み合せになるように仮歯を作成し装着します。問題がなければその状態を保つために、仮歯は取り除いて同じ位置に同じ形状大きさの本格的なかぶせを作成し装着します。アレルギーがある場合は金属ではなくオールセラミックを使用します。後は経過観察だけです」
 群馬大学工学部化学工学科を卒業した西村さんは、40歳で歯科医師になるという異色の経歴を持つ。歯科医師に治療技術を伝えるセミナーや講習会も行っている。2017年には、その知見を網羅した著書「『食いしばり』をやめれば不調はよくなる!」を出版し、注目された。

医療法人 西村歯科
TEL:072-239-1518 FAX:072-239-1418 Eメール:web@nishimura-shika.com
ホームページ http://www.nishimura-shika.com/


右下:独立行政法人 国立病院機構 奈良医療センター
内科診療部長 玉置伸二 氏
奈良県立医科大学卒。大学病院、市中病院での研修後、母校に戻り臨床、研究、医学教育に従事。2011年、『奈良医療センター』内科医長に就任。現在、内科診療部長。日本内科学会や日本呼吸器学会、日本アレルギー学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本老年医学会などの専門医。
気管支喘息の緩和に温熱療法
発作抑制の効果を長期間維持

電極付きの内視鏡で温める
18歳以上の難治性患者対象

 重い気管支喘息の症状を緩和する新しい治療法がある。「気管支モプラスティ(BT)」。この療法を奈良県内で初めて導入した『国立病院機構奈良医療センター』の内科診療部長玉置伸二さんは、喘息発作抑制効果の長期間維持に有効と指摘し、治療実績を重ねている。
「気管支サーモプラスティは、カテーテルの先端に電極を取り付けたファイバー製の気管支用内視鏡を口や鼻から入れ、高周波電流で気管支の内側を65度に温める温熱療法です。これによって気管支の平滑筋という筋肉を減少させ、喘息発作時の収縮を抑制し、症状を緩和させることができるようになります。海外の実施例では、喘息発作の回数が減少し、治療効果が約5年間持続することが確認されています」
 この療法は、2015年4月から保険適応になった。対象は18歳以上の難治性患者で、ペースメーカなどの機器を使用していないことや治療に必要な薬剤に対して過敏症がないことなどの条件があるという。

独立行政法人 国立病院機構 奈良医療センター
TEL:0742-45-4591 FAX:0742-48-3512
ホームページ http://www.nho-nara.jp/

右下:医療法人 松徳会 松本クリニック
院長 松本和隆 氏
藤田保健衛生大学医学部卒。三重大学大学院医学系研究科博士課程修了。同大医学部附属病院糖尿病・内分泌内科助教、病棟医長、副科長などを経て2016年、『松本クリニック』糖尿病・内分泌内科開設。同大医学部非常勤講師。医学博士。日本糖尿病学会専門医。日本内科学会総合内科専門医。
糖尿病と合併症のリスク指摘
血糖コントロールで予防促す

発症しやすい日本人の体質
高血糖をサインに予防措置

『松本クリニック』の院長松本和隆さんは、糖尿病患者の大半が該当する2型糖尿病とタンパク質に関する学位論文で博士号を取得した糖尿病のエキスパート。正しい知識と適切な治療の重要性を強調する。
「日本人は、血糖値を下げるインスリンというホルモンが遺伝的に十分に分泌されない傾向があり、不適切な生活習慣が重なることで糖尿病を発症しやすくなります。糖尿尿を放置しますと、糖尿病網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害を併発し易くなり、心筋梗塞や脳梗塞、足の切断に繋がる下肢閉塞性動脈硬化症にもつながります。健診で高血糖と指摘された時には、精密検査を受け、専門家の指導を受けることが重要。食事療法や運動療法で血糖コントロールを行えば、予防、改善が可能です。改善されない場合は、インスリン療法、新しい注射剤のインクレチン製剤による治療など段階を追って治療を進めます」
 同クリニックでは、自己血糖測定器の使用法も指導している。また、PCやスマートフォンを用いての遠隔診療にも対応している。

医療法人 松徳会 松本クリニック
TEL:0598-25-1240 FAX:0598-25-1241
Eメール:matsumotoclinic1240@gmail.com
ホームページ http://www.matumoto-clinic.jp/


[イギリス生活情報誌]月刊 ミスター・パートナー 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-2 岩本和裁ビル5F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605