スペシャリスト
YouTubeのルームツアーで魅了を公開
耐震性確保の安心住宅
中古の土地付き住宅やマンションの空き部屋を買い取り、新築同然にリノベーションし、若い世代でも手が届く価格で販売する『株式会社アートランド』の『リフレッシュ住宅』の人気が高まる一方だ。同事業のビジネスモデルを構築した代表取締役の武本尚さんは、『リフレッシュ住宅』の魅力をもっと多くの人たちに知ってもらいたいと、関西を中心に住宅を内見するYouTubeのルームツアーチャンネルを運営する「不動産屋ラムエイ」とのコラボでモデルとなる『リフレッシュ住宅』を公開、見た人からの問い合わせが後を絶たないという。
『リフレッシュ住宅』は、居住環境に恵まれた兵庫県西部の播磨地域を中心に中古住宅を一級建築士が顧客目線で構造チェックや水まわりチェックを行った上で購入、事業パートナーである工務店が新築並みにリノベーションし、それを毎月の住宅ローン返済額が周辺の家賃相場以下になるような価格で提供するというものだ。中には月々の返済が5万円以下の物件もある。
「物件を見られた方は、まるで新築住宅みたいとビックリされていますが、『リフレッシュ住宅』の特長はそれだけではありません。耐震性があり、建物状況調査などの情報提供が行われ住宅に対し国交省が登録した住宅・不動産業界の団体が付与する安心R住宅の標章を獲得していますし、さらには既存住宅を販売した売主が基本構造部分の瑕疵について買主に対して負う瑕疵担保責任を確実に履行するための保証期間5年の既存住宅売買瑕疵保険にも当社が加入するので、安心・安全も担保されるのです」
こうした好条件が評判になり、年間40棟前後も売れる状況が続いてきた。購入者の7〜8割が30代以下の若い世代だ。加えて、コロナ禍で急速に広がったテレワークに伴う新たな需要や、九州や中国地方から関西圏で就職した人たちで都会暮らしから田舎暮らしを望む人たちの需要も後押しし、販売実績は好調だ。
「不動産屋ラムエイ」のYouTubeルームツアーチャンネルで2023年4月には兵庫県三木市上の丸町の建物面積166・05㎡、土地面積163・60㎡、販売価格3280万円、月々の支払94000円という木造2階建ての二世帯住宅を公開。ダイニングルーム、和室、洋室、天窓付き天井、システムキッチン、水回り、玄関、納戸、バルコニー、駐車スペースなど新築同然にリノベーションされた全体の様子がわかる。
(ライター/斎藤紘)
Eメール/fresh@artland-fr.jp
http://www.artland-fr.jp/
ログハウスから一般住宅に対象を拡大
選択肢多い住宅タイプ
「健康的で持続可能な生活様式」を意味する英語の頭文字をとった「LOHAS(ロハス)」を自然素材の注文住宅で実現する事業で存在感を高めている若き経営者がいる。建築事業や不動産事業を手がける「株式会社アヤメ企画」二代目代表取締役の青栁伸彦さん。土地探しから家づくりまでカバーするビジネスモデル『L-STYLE COCOCARA』を構築、気候風土に合った国産杉を使った主力のログハウスから自然素材の家を一般住宅まで拡大したもので、そのコンセプトは明確だ。
「当社は長年、保温、調湿効果が高く、耐熱性や遮音性、耐震性に優れた快適なログハウスを全国展開してきましたが、近年、気密性が高まった住宅の建材などから発生する化学物質やカビ、ダニなどによるシックハウス症候群が社会問題となり、自然素材への関心が高まっていることから、自然素材の家物をお客様の手の届く範囲でご提供することが時代の要請と考えて始めたのが『L-STYLE COCOCARA』です。国産材を使用することで豊かな自然を持続的に得る森林の育成にもつながり、SDGsにも寄与することできると思っています」
青栁さんが自然素材にこだわるのは、幼少期にアトピー性皮膚炎に悩んだ体験が背景にあるという。『L-STYLE COCOCARA』で提供する住宅は、「自然素材の家」「デザイン住宅CASAの家」「建築家とつくる注文住宅DESIGNCASA」「国産材ログハウス」「高性能住宅ワンズキューボ」「シンプルな平屋」「断熱の家」「HOMA」の8タイプ。この中の「HOMA」は、国内外に名を馳せる建築家とタッグを組み、優れた建材によって快適で住みやすく、災害に強い家を造り上げるもので、歳月を重ねるごとに美しくなる木の家「Wood」、ヴィンテージ要素を取り入れた重厚感あふれる佇まいの家「Vintage」、木の素材をモダンにアレンジしたシャープなスクエア型の家「Square」、 降り注ぐ太陽の光が似合うどこまでも明るく自然な家「Natural」、日本の伝統建築と最先端が交わるモダンスタイルの家「Japanese」、日本の伝統家屋「町家」を現代風にアレンジした家「Galvalume」、時が経つほどに味わいを増す強く美しいレンガ造りの家「Bric」、時を経ても飽きることのない究極にシンプルな家「Simple」の8タイプがあり、青栁さんは選択肢の広さを重視した。
演劇界から転じて家業を承継した青栁さん、猛勉強で修得した建築、不動産の知識だけでなく、豊かな感性と発想力で新たな地平を切り拓いていく。
(ライター/斎藤紘)
Eメール/cococara@ayame-kikaku.co.jp
技能五輪全国大会で好成績の技術
小さな工事も労厭わず
「わが家を施工するような気持ちで一つひとつ大切に施工に取り組んでいく」
『株式会社山一』代表取締役の山田一稀さんが仕事で貫くスタンスだ。中学卒業後、大工職人の道に進み、工務店で腕を磨いて若干23歳で独立起業、家の価値や機能を高めるリフォームや修理をワンストップで完遂する施工体制を築いた若き経営者だ。23歳以下の職人が技を競う技能五輪全国大会の建築大工部門に神奈川県代表として出場し、優秀な成績を収めた経験と技術が確かな仕事ぶりに表出する。
「技能五輪全国大会で優秀な成績を収めたことは一つの誇りではありますが、過去の栄光に満足することなく、常に技術の研鑽に努め、より高度な技術で地域の皆様に貢献していきたいと思っています」
この言葉通り研鑽に努め、2級建築大工技能士の国家資格も取得した山田さん、スタッフには「営業部は売り上げを気にするな、施工部はスピードを気にするな」と語り、余計な工事の提案は行わず、予算の範囲で施主が満足するような対応をすることと、焦らず丁寧に納得のいく仕事に徹することを大事にしているという。
業務は、フローリングやクロスの張替え、間切りの変更、キッチンやトイレ、浴室のリフォーム、家具の修理、断熱施工、耐震工事、バリアフリー化工事、防水対策工事、ウッドデッキ工事、外壁や屋根の塗装など多岐にわたる。耐震工事では、家の構造や状態を調査したうえで、外壁や天井、土台部分の補強など建て直しせずに、なし得る耐震工事を提案、バリアフリー化工事では、自宅での療養や介護が必要になった場合に備えて段差の解消や手すりやスロープの設置、車いすでも使える引き戸への交換や間口の拡張、車いすでも利用できる洗面台への交換など幅広く対応する。
「購入された中古住宅や相続した空き家を自分たち好みに隅々までリフォームしたい、資金もしっかりかけ計画的にリフォームしたい、災害などによる雨漏りや屋根や外壁の損壊で急いで修理したいなどと、当社に寄せられるご要望は様々です。急なことで資金の準備が十分でない場合にも安心してご依頼できるよう予算面でも柔軟なご提案をさせていただいています」
雨戸の建付けが悪い、ドアが壊れた、タンスの扉が取れた、引き出しの開け閉めがしにくくなったなどといった小さなトラブルにも対応する姿勢から施主に親身に寄り添う心が伝わる。
(ライター/斎藤紘)
Eメール/yamaichikensetsu55@gmail.com
技術力が光る外構・造園・内装左官工事
設計から自社一貫体制
アートウォールseed(門柱)、パレットHG(塗り壁)、エコモックフェンス(フェンス)、マイポートNEXTワイド(カーポート)、クラッシュロック(砂利)、コルジリネ(植栽)、ネイチャーターフ(人工芝)。『アイディールガーデン株式会社』代表取締役の古竹竜一さんが外構・エクステリア工事で使う資材の一端だ。化成品や建材の大手メーカーの建材部門で14年間勤める中で培った知識と品質を見極める目で厳選したもので、デザイン性と機能性を兼ね備えた外構が形成され、施主に笑顔をもたらしてきた。
外構・エクステリア工事は、内装左官工事や造園工事と並ぶ業務の柱。
「外構・エクステリアは、建物を外から見た際のイメージを演出すると同時に、防犯性やセキュリティの維持向上やプライバシーの確保などの役割も担っています。施工に当たっては、お客様が思い描く理想の外構・エクステリアの姿をお聞きし、景観と機能のバランスを考えながら、家を建てた際の設計図なども参考にして設計し、資材を選び、配置し、お客様に心からご納得いただけるよう仕上げます。新規の工事だけでなく、リガーデンも可能です」
内装左官工事では、体や環境に優しい上に、優れた調湿力で一年を通して快適な室内環境を実現する漆喰や珪藻土、シラスなどの天然素材を多用する。技術力の高さを示すのがモルタル造形だ。
「壁面にモルタルを塗り付け、固まるまでにナイフで削る、ブラシで叩くなどの加工を施して着色し、まるで本物の石やレンガを積んだように見せる工法です。素材に経年劣化したような風合いを醸し出すエイジング塗装でアンティークな質感を出すこともできます。建物の壁や塀などのほか室内で施工し、インテリアのいらない内装としてお客様に喜ばれています」
造園工事も、古竹さんの空間構成技術が生かされる。
「お庭は、住んでいる人だけでなく、来客や近隣住民、通りすがりの人にも心のやすらぎと癒しをもたらすのが役割です。華やかで明るい雰囲気のお庭、厳かで落ち着いた雰囲気のお庭など、お客様のイメージに沿った演出を施し、隅々まで生命力に満ちあふれたお庭を造りあげます」
これらの業務は一戸建て住宅だけでなく、マンションや店舗なども対象で、提案から設計、施工、アフターケアまで自社一貫体制で対応できるのが同社の強みだ。相談、見積もり、現地調査は無料だ。
(ライター/斎藤紘)
Eメール/idealgarden.20210118@gmail.com
「BtoB」中心のオーダーメイドに高評価
キッズ家具に独自視点
「デザイナーの熱量とモノづくり職人の熱量のぶつかり合いが極上の作品を生み出す」
量販店の家具の対極にある手作りのオーダーメイド家具で注目度を高める『創作工房一志家具製作所』代表の市川一志さんは、この製作プロセスに醍醐味を感じながら製作に打ち込んできた家具職人だ。製作する家具の大半が設計事務所やデザイナーオフィス、内装会社などの専門家からの依頼によるもので、「BtoB」が中心。設計段階から発注元のデザイナーとディスカッションを重ね、意図を汲み取って形にしていく。
「量販店などには安くて良い家具はいっぱいありますが、私たちとは立ち位置が異なります。当工房の家具は、すべてオーダーメイドのため、事前の打ち合わせで、お客様が何を求めているのかを感じることを重視しています。その過程で双方の熱量がぶつかり合いますが、一つのデザインに収斂していき、唯一無二の洗練された家具が生まれのです」
同工房には、市川さんを含め五人の家具職人が在籍し、単独で時に力を合わせて製作するが、その仕上がりは市川さんが好きな北欧家具の中心、デンマークの「シンプルで飽きの来ない、長く使い続けられる上質な家具」の特長に重なる。
市川さんは、陶芸家の父と染色家の母の下に生まれ、中学生のころから家具に関心を持ち、高校で家具を学び、さらに家具専門学校で技術を身に着けた根っからの家具職人。「BtoB」の家具製作のほかKids(キッズ)向け家具の製作に力を入れているのも特長だ。
市川さんは、「モンテッソーリ教育」に関心があり、家具を介した物理的環境が子どもの成長に与える影響を掘り下げ、商品開発に役立てている。幼少期より本物に触れることで、ポジティブな情動と創造的な思考が養うのではと考えている。また、京都芸術大学プロダクトデザイン科の学生とともに「おとなとこどもが使う家具」の探求に携わり、産学連携で商品開発を進めギャラリーでの展示会なども行っている。
さらに、技術力が評判になり、チーク天然木集成材で作った写真立てやカッティングボードなどが大阪府大東市のふるさと納税返礼品に採用されたほか、桧無垢材のカウンターを香港の会社から受注するなど活躍するシーンが広がっている。
(ライター/斎藤紘)
Eメール/info@issi-furniture-design.com
企業向け個人向けコースとも充実
視野に入れる海外展開
「変化の速いIT業界で、他にはない魅力あふれる技術者を育成し、社会に貢献する」
システムコンサルティング、エンジニア人材育成、ドローン空撮を事業の3本柱にコロナ禍の2020年6月に創業した『株式会社ReAct』のビジョンだ。ITに精通した少数精鋭の頭脳集団を牽引する代表取締役社長の木村晋輔さんは、エンジニアスクールや大手IT技術専門学校で講師を務めるなどエンジニアとして10年以上の経験があり、特にIT人材の育成で声価を高め、経営を成長軌道に乗せた。人材育成事業は、企業向けのエンジニア人財育成コースと個人向けのエンジニアスクールコースの二つの方法を導入したのが特長だ。
「エンジニア人財育成コースは、新卒社員や新人エンジニアを対象に企業をビジネスマンやエンジニアとして支えるために必要な知識や技術、ソフトウェア開発に必要な知識と技術が習得できるよう実務に沿った形で指導します。プログラミング基礎研修から始まり、ソフトウェア開発の流れ、Webシステムの基礎知識、プログラミング基礎文法と演習、データベース基礎と演習、セキュリティの基礎知識、バージョン管理の基礎知識、フレームワーク基礎と演習、ソフトウェア開発のグループワークなどが講義内容です」
エンジニアスクールコースは、収入をあげたい、エンジニアに興味がある、違う仕事に転職したいといった個人を対象に、約4ヵ月から10ヵ月かけて、週1回、1コマ2〜3時間の実際の実務形式(OJT)方式による授業でマンツーマンで行う。ソフトウェア開発の流れ、プログラムの基礎知識、開発環境の構築方法、プログラミング言語のJavaやPHPの基礎文法、Webの仕組み、Webページを作成するための言語HTML、Webページのスタイルを設定する言語CSS、データベースとデータベース言語SQL、フレームワーク基礎、Webアプリケーション作成などが学べるので、就職後も即戦力として活躍できる力が養えるという。
創業から3年、コロナ禍でも黒字経営を維持し、社員は10人を超えるまで成長した。
「社員全員で切磋琢磨しながら事業に取り組んできた努力が業績につながったと思っています。今後の目標としては、パッケージシステムを作って大きく展開させていきたいと考えています。また、数年以内に海外展開を考え、そこで様々な価値観に触れて会社のさらなる成長を目指していきたいとも思っています」
(ライター/斎藤紘)
Eメール/contact@react-system.co.jp
https://react-system.co.jp/
IT人材不足の中で驚異的な採用実績
OCMで当事者意識向上
業務の効率化や生産性向上のためのIT活用が急加速で進む時代にあって、IT人材の慢性的な不足が大きな課題になる中、創業時わずか四人だったITエンジニアを約15倍の62人まで増やした会社がある。ITエンジニアを企業に派遣し、システム開発などをサポートするSES(システムエンジニアリングサービス)を手がける『株式会社オーシーエム』。驚異的な人材確保を可能にしたのは「エンジニアファースト」を経営理念に掲げ、エンジニアがこの会社なら働きたいと思える労働環境を構築した二代目代表取締役の押田和浩さんの経営手腕だ。押田さんは、NTT-ME東北や伊藤忠グループのCTCテクノロジーで活躍したITエンジニア。創業者である父親から経営を引き継いで以来、技術者の思いに寄り添う姿勢を鮮明にし、様々な社内体制の整備を進め、改善を重ねてきた。その代表例が賃金報酬テーブルの明白化だ。
「SES企業では、大半の企業がグレーゾーンとなっている賃金報酬テーブルについて、参画プロジェクトの契約単金を個々のエンジニアに明示し、年俸を決定する仕組みを2023年4月から始めました。これにより、エンジニアは目指すべきスキルと報酬が明確になり、将来への具体的な目標設定が容易になると思っています」
特別休暇制度も独特だ。2022年からはインフレ手当や在宅手当、1時間単位での有給休暇制度、23年度にはパーソナル休暇やアディショナル休暇も追加した。もう一つ、注目すべきはOCM事務局の設置。1年任期でエンジニアが能動的にイベントや勉強会を企画運営する。事務局メンバーは立候補制で、手当も出す。社内コミュニケーションの活性化や参加意識、当事者意識の向上が目的だ。こうした取り組みが評価され、埼玉県の健康経営認定制度による認定や多様な働き方実践企業認定制度のプラチナ認定を取得、さらに東京都港区のワーク・ライフ・バランス推進企業認定事業でも認定された。同社の主力業務であるSESでは、エンジニア個々のスキルとクライアントが求めるスキルを擦り合わせた上でプロジェクトにエンジニアが常駐する形で参画するというスタイルを堅持。また、近年は人材採用に加え取引先の拡大にも力を入れてきた結果、金融系顧客などの新規取引拡大にも繋がっている。今後はさらに、社内教育制度の構築、社内ポータル構築など継続して社員エンゲージメントの向上ということを第一にアクションしていく考えだ。
(ライター/斎藤紘)
Eメール/info@ocm-net.co.jp
https://ocm-net.co.jp/
キャリアコンサルタント養成に注力
受験向けの講習で実績
テレワークが広がり始めたコロナ禍の2021年9月に出版され、注目を集めた書籍がある。『一般社団法人地域連携プラットフォーム』代表理事の柴田郁夫さんの「ワーク・エンゲージメントの実践法則|テレワークによって生産性が下がる企業、上がる企業|」。約35年前からテレワークの原点、サテライトオフィスの普及に力を注いできた経験と知見を生かしたものだが、その根底に流れる「幸せに働く人を一人でも増やしたい」という思いは、終身雇用制が崩れ、テレワークの普及と並行して柴田さんが情熱を注ぐ事業になった。
「大学院の建設工学研究科で住居史を研究し、住居での生活から発想の連鎖で生活の一部である働くという行為に関心が移り、ワークライフバランスを実現する手段として職住近接のサテライトオフィスの普及に携わるようになったのです。さらに、労働環境が劇的に変化していることや米調査企業のグローバル就業環境調査で我が国で仕事満足度を感じる従業員の割合は5%と調査対象145ヵ国中最低レベルだったことに着目し、働く人を幸せにする援助職であるキャリアコンサルタントの養成に力を入れるようになったのです。働く人のメンタル面の不調を改善するカウンセラーと能力や志向に気付きを与えるコーチの両方の働きをするキャリアコンサルタントが増え、それによって幸せに働く人も増えるような社会になることを願っています」
このキャリアコンサルタントの養成事業は、国家試験受験資格が得られる、厚生労働大臣が認定した養成講習150時間(内70時間は自宅での通信学習)や受験対策講座からなり、いずれもZoomを使ったオンライン学習が原則。北海道から沖縄まで全国から受講生が集まっている。講習や講座には、キャリアコンサルタントの国家資格と上位の一級技能士の国家検定資格を持つ柴田さんの知見が生かされるほか、柴田さんが出版した受験対策参考書や問題集が使われる。全国平均で試験の合格率は65%前後だが、同校の受講生の97%超が合格し、これまで合格した受講生は約800人にのぼるという。
柴田さんはこのほか、働く人個人ではなく、組織全体の活性化をサポートする『組織キャリア開発士』という独自の資格を作り、その養成講座や起業を目指す人を支援する『創業スクール』も開いている。
(ライター/斎藤紘)
Eメール/info@careerjp.work
https://careerjp.work/cc1/