スケールメリットを生かした健全な牧場経営を目指す同社が取り入れた"繁殖牛委託オーナー制度"。契約後14日間は無条件でクーリングオフが可能。途中解約は10%の違約金がかかる。さらに私の牛が死亡したときには同社の牛を代わりに提供してもらえるので興味があったら即ホームページにアクセス。
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繁殖牛委託オーナー制度に参加して
食品自給率200%の北海道を元気に!
日本の食糧生産基地である北海道の農家、酪農家、畜産農家が元気になることを願っている会社が北海道札幌市にある。それが『株式会社 なの花畑』だ。"繁殖牛委託オーナー制度"を取り入れて、北海道の第一次産業が健全に運営できるようサポートしているという。その取り組みを取材した。
広大な大地を利用して栽培した農産物、豊かな自然がはぐくんだ海の幸……北海道は美味しい食材の宝庫だ。この恵まれた自然を生かして、クリーンで安心・安全な食づくりを念頭に掲げ、北海道の畜産農家と全国の消費者を結ぶ架け橋となっているのが『株式会社 なの花畑』。北海道全域を拠点に、道内各地の牧場に農業生産法人を設立し、地域の状況や気候に合わせた牧場経営を行い、農業生産基盤の確立を目指している。
地元ブランドを前面に出した農産物や食料加工品の販売、観光牧場をはじめとするアグリビジネスの展開など、先頭に立って北海道の畜産事業の未来を築いている同社だが、数ある事業の中でも、『株式会社 なの花畑』ならではの〝繁殖牛委託オーナー制度〟に、今注目が集まっている。
これは高齢化・後継者不足といった深刻な問題を抱えている生産者農家の現状を解決しようと生まれたもので、たとえば繁殖牛を1頭100万円で購入し、飼育委託期間を6年とした場合。子牛の予定売却利益金が95000円という契約であったら、購入後は毎年95000円ずつの子牛売却利益金が支払われ、6年目には95000円にプラスして、契約した金額に応じて、繁殖牛を買い戻してくれるという仕組み。委託期間が1年なら20000円、3年なら50000円と、委託する期間によって子牛予定売却利益金も変わってくる。牛の頭数が増えれば人件費や飼育費が抑えられるので、利益を生むことが可能になるのだという。ある意味、銀行や証券会社にある商品を買うのと同じ感覚……牛を飼って資産を活用しよう! という制度なのだ。
(ライター/深井みさわ)
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