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原田英也院長 1969年6月生まれ
・日本消化器内視鏡学会 専門医 ・日本外科学会 専門医
・日本体育協会公認 スポーツドクター ・マンモグラフィー認定読影医
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あの苦しかった胃カメラ検査も
『経鼻内視鏡検査』で楽に
青森県南部町の「はらだクリニック」は消化器を中心に内科、外科等の診療を行う医院だ。『経鼻内視鏡検査』を導入、苦しかった経口での内視鏡検査を経鼻にすることで楽に行えるようにし、消化器検査で病気の早期発見、早期治療を目指している。
がんはわが国の死亡原因の一位で、毎年多くの方が、がんで亡くなっている。そのなかでも胃がんや大腸がん、食道がんなどの消化管のがんは大きな比重を占めているが、近年、内視鏡検査により早期発見でき、がんを治すことができる。だから定期的な医療施設での受診が必要なのだ。しかし、通称胃カメラ検査(正式には上部消化管内視鏡検査)で管を口から飲んでの検査が必要となると知り込みする人は多い。技術の進歩で内視鏡は細くはなってきたがあの吐き気はつらいもの。咽頭反射といって人間は異物が喉に触ると反射的にそれを吐き出そうと体が反応する。
青森県南部町の「はらだクリニック」では苦しくない内視鏡検査である『経鼻内視鏡検査』を導入、患者の体の負担にならない検査を行っている。この検査は専用の内視鏡を用い、鼻から挿入するために、吐き気を感じずにすむものだ。この専用の内視鏡は細く作られており、口から入れる内視鏡が直径約10㎜なのに対して、この経鼻内視鏡は5・9㎜の細さ。また、しなやかなスコープに作られているので、狭い消化器内でも動きがなめらかで小回りがきき、まんべんなく観察することができる。
『経鼻内視鏡検査』の進め方は、まず麻酔のスプレーで鼻の部分に麻酔をかけ、効いてくるまで5分ほど待ち、ベッドに横向けに寝る。内視鏡は鼻の左右どちらにでも入れられるが、通りの良い方を選び挿入する。この時の痛みは、麻酔と事前処置をしているので、多くの方は感じないという。そして挿入しながら咽頭から食道、胃、十二指腸の順番で医師と一緒にモニターを見ながら観察を行う。このとき口からの内視鏡と違い医師との会話も可能なので何かあれば話すことができ安心だ。
検査時間は5分程度。終わった後は特に制限がなく、車を運転して帰ることもできる。
気になる料金だが、健康保険が適用されるので安心だ。金額は検査の内容によって多少異なるが、3割負担の場合、自己負担額は5000円が目安。ただし、人間ドックや自覚症状がなくて健康診断として内視鏡検査をする場合は、自由診療となりその分費用がかかるとのこと。
「はらだクリニック」では基本的に予約制だが、症状等に応じ初診時でも対応可能とのこと。電話での予約も受け付けており、検査を希望する方のニーズに応えてくれる。
胃カメラ検査でつらい思いをし、また検査を控えている方は『経鼻内視鏡検査』を試してみたらどうだろうか。
(ライター/本名広男)
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