企業の抱えた問題を改善し業績向上に導く、まさに企業ドクター。行政書士や社会保険労務士の業務もこなす幅広さと豊富な経験に、多くの企業が信頼を寄せている。現在、日刊工業新聞のセミナー講師としても活躍中。韓国のミネラルや有機ゲルマニウムを豊富に含む『湧泉玉水』や、高級美容石けん『リーゲルマ』、水素水サーバー『ワンナー』の販売など、健康事業への取り組みにも旺盛だ。
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問題発見・解決力をもつ社員を生み出す
効果が業績に現れる、話題の『企業ドクター』
例えば、ダムも水が豊富にあれば中の状況が見えにくいが、水が減ってくると壁の亀裂やたまっているドロが見えてくるもの。経済不況の今は問題点がわかりやすいとき。変革を起こすなら、逆にチャンスだといえるだろう。そこで、数々の中小企業や組織団体を改善し、信頼と評判を勝ち取っている、企業ドクターをご紹介。
「リストラはしない」ことをかかげ、企業体質改善を行なっている『グリップス』の堀内智彦社長。ポイントは社員の人格向上にある。自分で問題を発見し、自分の力で解決する社員に、そして、社員全員がベクトルを合わせ、一丸となって成長していく会社に導いていく。大手企業、零細企業、派遣社員、経営者とあらゆる立場を経験し吸収してきた堀内社長はただのコンサルタントではない。単なる知識やあるべき姿を伝えるのは評論家でしかないと考える堀内社長は、むしろ、その知識の覚え方・使い方を、望むビジョンへの具体的な道筋を教える。よって、これまで業界問わず、人が集う組織ならどんな組織でも実際に数字に見える形で改善をもたらしてきた。費用対効果にこだわる堀内社長は、投資効率を5倍以上目指す、企業ドクター「ドクトル・ホリコン」と呼ばれる存在なのだ。
最初の三ヵ月は治療で言う初診のようなもの。クライアント企業の現状分析と、堀内社長とクライアント、クライアントの社内間の人間関係を調整する。そのために、クライアントに必ず約束してもらうのが「過去を否定しない・犯人捜しをしない・個人を攻撃しない」という『ドクトルの三原則』だ。役職にとらわれず、公平に関わることで、安心して鎧を脱ぎ捨て、裸で対話できる環境を作る。研修をはじめると、社員それぞれが意外な能力や可能性を持っていることが見えてくるとのこと。評価の低かった社員が、能力を発揮し出すこともしばしば。だからこそ、社員にレッテルを貼ってはいけない、そして、リストラはしないのが、堀内社長のやり方だ。現状在るものを生かし、根底から強い企業体質にしてくれる堀内社長に、10年以上の契約続行を求めてくる企業も多い。
(ライター/前川定)
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