山部社長の真摯な対応に顧客には資産家や企業オーナー、開業医など優良顧客の名が連ねる。その数は200人ほどになり、30人程度はすぐ検討に応じるほど。どうすれば、そこまでの信頼を得るほど成功を積み上げられることができるのであろうか。
「他の不動産業者とはひと味もふた味も違う」。そんな賞賛の声を得ているのが不動産投資アドバイザリーを行う『BRAVE』だ。社長の山部氏は波乱万丈の人生の中、プログラマー、建築業、不動産会社を経て、それらで培った経験を活かし創業。しかし、そこで失望したのは、業界の不誠実さ。ほとんどの不動産会社は、目先手数料優先で顧客は二の次。挙句の果てには売れ残りの物件情報をネットや紙面に広告を出し、あたかも素晴らしい物件かのように繕い、「あま~い」うたい文句で購買意欲を誘っている。(収益不動産に限る)それに対し、山部社長は「単純な話、本当に儲かるのなら人には勧めず、自分で買って売れば儲かるでしょ? 自分で買えない良い物件を顧客に一時的に預かってもらい、時期が来れば売却して、儲けてもらい儲けを再投資して貰っています。優良な顧客を上辺だけの悪徳から守り、不満や不安の「不」を取り除く作業を繰り返し、顧客に稼いでもらえば、自分自身にも報酬としてかえってくる。それが本当の不動産営業マンです」と語る。
不動産投資の入口である銀行融資。銀行が貸し渋りの傾向にある現代において、同社はなんと2%を切る安い借入金利で融資調達をしている。その理由は、銀行と社長の「普段の付き合い」や「取引による信頼関係」にある。銀行にとって、同社が抱える裕福な優良客は、不動産融資や預金、投資信託購入、個人年金購入などのアプローチする相手につながるのだ。また、物件に関する知識や目利きも確かなもの。取り扱った不動産を公開できる範囲で同社HPにて公開しているので一見の価値はある。通常、不動産仲介会社は成約物件を公表したがらない。その裏返しは、自慢できる話がないからと山部社長は語る。お客が本当に喜んでいるのなら掲載を拒否する人はいないですよと言う。
同じ理念をもった仲間が集う
不動産投資の愉快なサロン
『BRAVE』は、顧客の状況を正確に把握し、深く関わり合い、相互利益を伸ばす事を重んじる。2010年2月8日には、大阪谷町オフィスをオープン。投資家が集い、投資案件の話題で盛り上がるサロン的オフィスとなっている。悩みや情報を共有し合う中で、かけがえのない仲間となっていく、楽しく人間らしい時間が送れる居心地のいい場所だ。不動産投資の出口ともいえる、5~10年後を見据えた投資戦略のエッセンスも学ぶ事ができる。メンバーになるには、資産に応じた年会費と、面談を通じて理念の共有が出来るかが問われるのだ。
山部社長は、不動産投資はホテル経営に近く、良いサービス、良い部屋を提供した対価と考えている。その点を踏まえ、不動産投資に向いている人物像を聞くと、「自分勝手で自己の利益を優先させる人は騙されます。欲を抑えて、自分自身の状態を正確に把握し、努力を出来る人は負けません」との答え。相互利益を理解した上で努力し、出た結果に関して感謝ができる人物が理想なのだとか。
金融機関との強いつながりを持ち、物件に関しての目利きや運用にも長けた同社。その信頼を勝ち取っている良質な情報は玄人も唸らせるほど。コンタクトを取ってみれば、目から鱗の体験ができること請け合いだ。
(ライター/前川定)