井形慶子 イギリス
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  掲載クライアント
 
アイエス・テクノロジー・ジャパン 株式会社代表取締役社長
山﨑幸登氏
2001年1月、アメリカ合衆国ハワイ州に「IS Technology, Inc.」を設立。2001年3月、茨城県下妻市に日本営業所を開設。2005年4月、「アイエス・テクノロジー・ジャパン有限会社」設立。2005年6月、「アイエス・テクノロジー・ジャパン株式会社」に組織変更。
高性能なLED蛍光灯で
照明器具での省エネを

節電を考えて蛍光灯を間引いていると思わぬ落とし穴が。そこで「アイエス・テクノロジー・ジャパン」の照明用アイテムで省エネを。

 オフィスなどで節電のために蛍光灯を間引いている光景を見ることがあるが、照明器具がラピットスタート方式の場合は、安定器が加熱し危険になる事がある。2灯用の器具で2本とも外しておいてもラピットスタート方式の場合、電力を消費してしまい安定器も悪い状態になってしまう。1本のみ残しておいても同様に問題がある。蛍光灯を間引くだけだとランニングコストが期待した以上に減らないばかりか器具に危険を与えることになる。この時便利なのが「アイエス・テクノロジー・ジャパン」が開発したダミー管球の『ECOMIND TUBE〈DUMMY〉』だ。これを2灯用の照明器具の片方につけておけば、もう片方だけを点灯させておくことができ、安定器の負荷を軽減できる。このダミー管球を使えば、蛍光灯を全部点灯させた時に比べ約50%の節電ができる。
 しかし根本的にランニングコストを抑えるならばLEDへの交換が必要だ。蛍光灯よりも消費電力が少なくて済み、はるかに長寿命なので、結果的にランニングコストは安く付く。だが問題はイニシャルコストだ。LEDの管球に変える場合、一般には土台となる器具の交換が必要となる。
 そこでオススメしたいのが、LED蛍光灯『ECOMIND TUBE』だ。土台の器具がラピッドスタート式であれば既存のものがそのまま流用できるので、わざわざLED用の器具に取り替える必要が無く工事不要。蛍光灯の交換だけで簡単にLEDの恩恵を受けることができる。従来の蛍光灯の40%の節電効果があり、また、発熱や発火にいたるような安定器の負荷を軽減できる。通常の蛍光灯との混在もできるので、移行期には非常に便利な製品だ。この『ECOMIND TUBE』、『ECOMIND TUBE〈DUMMY〉』と併用すれば更なる省エネ効果が期待できる。また、安定器を新製品『ECO BOX』に交換することで7Wの省エネ効果が期待できると共に、グロータイプやインバータタイプにもLED化することができる。
(ライター/本名広男)
 
アイエス・テクノロジー・ジャパン 株式会社
TEL/029-848-3308 FAX/029-848-3309 Eメール/sales@istj.co.jp
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株式会社 ソラリス 代表取締役
田中秀和氏
毎日新聞販売店を運営していく中で築き上げたネットワークを活かし、古紙回収業に着手、さらに不用品回収まで展開していく中で、2010年に『株式会社ソラリス』を設立。東京23区で家電の回収と海外輸出でのリユース事業を行っている。
従来のリユース事業を発展
廃プラスチックを資源に再生

不用品の回収・リユースを行う『株式会社ソラリス』は、ゴミとなる古紙やプラスチック類のリサイクル事業に乗り出す。

 不用品回収業を展開する『ソラリス』では、不用な電化製品を回収して、海外へ輸送してリユースを行っている。さらに同社は新たな展開として、従来の業務を発展させ、ゴミとなる古紙やプラスチックなどを資源として再生する事業に乗りだすために、試験を重ねているという。
「古紙に関しては何社かの企業さまと回収の契約をして古紙問屋の事業をスタートし、機密文書処理サービスなども同時に利用いただいています。古紙に関しては無料で回収しており、分別していただければこちらからお支払いすることもあります。弊社では多角的に事業を行っているので、リユース・リサイクル部門に関しては、循環型社会を目指すための貢献として儲けようという考えはありません。今の世の中は我々大人が作ってきた。これは人の親として子ども達を見ると実感します。私の事業はささやかな第一歩かも知れませんが、次世代に循環型社会を用意してあげたいという想いがあります。廃プラスチックに関しては試験中です。プラスチックは廃棄しても土として自然に戻らない。であれば、ゴミにするのではなく、もう一度人間が有効に活用できる資源として再生して、自然の邪魔者にならないようにしたいのです。さらに燃料としてエネルギーに使えればゴミとしての形が無くなります」と『ソラリス』の田中代表は語る。
 プラスチックの原料となる石油は有限の資源だ。廃プラスチックから燃料や繊維としてリサイクルが行えれば、より循環型の社会に近づくことができる。
「こうした廃棄物処理については、社会的な要請があるといえるでしょう。弊社ではこれまで回収と海外でのリユースを行ってきましたが、リユースができない廃プラスチックの資源リサイクルは弊社の課題だと考えています」
 社会的要請から自らを進化させる『ソラリス』への期待は大きい。
(ライター/本名広男)
 
株式会社 ソラリス
TEL/03-5925-8682 FAX/03-3351-6163
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ホームページ http://www.solaris.co.jp/
 
株式会社 BAMBOO-GLOBAL 代表取締役社長
宇野幸己氏
福井県出身。23歳の時内閣府主催の「青年の船」で世界を視察するなかで「自分は日本で何ができるのか」という問題意識を持ち、それが現在の『バングロ』開発に結びついているという。工業高校で20年間教鞭を取った後、2004年より竹繊維の開発に携わり8年の歳月をかけ『バングロ』を開発する。
持続可能な社会のために
竹由来の新しい繊維素材

『BAMBOO-GLOBAL』が開発した竹を原料とする糸『バングロ』は、環境への観点から合成繊維に代わる素材として期待が持たれている。

 アジアを中心に広く分布している竹は、世界で最も資源の豊富な植物のひとつ。繁殖力が強く、切ってもまたすぐに生えてきて2~3年で成長する生命力あふれる植物なので、適度に消費することがその地の環境保全にも繫がる。また、その成長には肥料や農薬は不要。土に帰るゼロ・エミッション資源なので、エコロジーの観点からこれからの製品素材として期待されている。
 この竹の繊維を利用した糸『バングロ』を開発したのが『BAMBOO-GLOBAL(バンブーグローバル)』だ。現在、衣服などに使用されている素材は合成繊維が主流となっているが、合成繊維は石油を消費し、廃棄すれば環境への負荷が大きい。『BAMBOO-GLOBAL』の代表宇野幸己氏は次のように語る。
「竹は資源としてサスティナブルな素材。石油資源を浪費したり、廃棄物となって将来の環境に悪影響を与えることはありません。人々の環境に対する意識の高まりと共に、『バングロ』は合成繊維に代わって生地素材の主流になっていくものと考えています」
 また、竹にはもともと抗菌・消臭効果があり『バングロ』にもその特徴が引き継がれている。さらに夏涼しく、冬温かい。
「『バングロ』は、綿繊維と同じ位の太さまで開繊し、綿繊維と混紡したもの。これまでにも竹由来の繊維はあったのですが、それらは化学薬品で竹のセルロースをとりだしたレーヨン糸。この『バングロ』は直接竹を開繊しているので、より竹の特性を持っており自然に近い素材と言えるでしょう」
『BAMBOO-GLOBAL』では、県内外の織布、染色企業と『バングロ』を使用した生地を開発し、衣料品、バック、帽子、医療用シーツ、カーテン等あらゆる分野の商品化に取り組んで行く予定。そしてゼロ・エミッション資源を使用したアジアの特産品として、欧米への輸出も計画中だ。
(ライター/本名広男)
 
株式会社 BAMBOO-GLOBAL
TEL/0776-89-1325 FAX/0776-89-1326 Eメール/bamboo-global@cosmos.ocn.ne.jp
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ホームページ http://bamboo-global-uno.jomdo.com/
 
瓢玄郷 郷主
舛田瓢觀氏
昭和24年5月富山県富山市に生まれる。富山高校を卒業後、富山県事務吏員に。平成3年11月から約50回の個展を開催。平成7年5月「8月8日・瓢簞の日」を制定。平成14年県を退職し、瓢簞工芸作家に。平成18年9月に常設展示場を開設。
地元でも敬愛される
瓢簞一筋の工芸作家

半世紀にわたり瓢簞栽培を続け、作品に仕上げてきた工芸作家
舛田瓢觀氏は、地元でも様々な活動を行う地域に根ざした芸術家だ。

 工芸作家舛田瓢觀氏は、50年にわたり自宅横の畑で瓢簞を栽培し、オブジェや花器などを創作している。漆も塗らず、金箔も施さず、絵も文字も入れないのだ。10年ほど乾燥させた素瓢簞を使う瓢觀氏の作品は、独特の素朴なぬくもりにあふれている。『素瓢簞の魅力』の追求に没頭し続けている瓢觀氏の行動は、美術工芸品の創造というよりは何か人生哲学をも究めているとすら思わされる。瓢觀氏は「傷・アザ・虫喰いも総てその子の個性。自然がつくる造形美と素肌美に触れて頂き、それらを楽しんで欲しい」と語る。
 瓢觀氏は国内で約50回の個展を開催し素瓢簞の魅力を広めてきた。平成7年の全日本愛瓢会総会で「瓢簞の日」の制定に尽力し、さらに同年12月には『富山の瓢簞おじさん』としてテレビ放映された。瓢簞の形である8が並ぶ平成18年8月8日には、みのもんた氏の番組の「今日は何の日」というコーナーで、「瓢簞の日」が取り上げられて出演した。
 現在、JR富山駅北口から徒歩約5分のタワー111の3階に常設展示「瓢觀の世界—素瓢簞の魅力—」を主宰しており、誰もがいつでも気軽に「瓢觀の世界」に触れることができる(もちろん無料)。
 瓢觀氏は富山県の事務吏員在職中から、瓢簞の栽培と創作活動以外にも文化人として県内外で様々な活動を行ってきた。富山インドネシア友好協会の理事として、インドネシアに建設された日本語の研修宿泊施設の実現に尽力してきた。また、福野町(現南砺市)の文化等を保存するために集まった有識者の会である『時の会』に参加してアドバイザーを努めた。さらに、留学や仕事の研修などで富山に来ている外国人をも招待して開催される国際交流のつどい『明日のふるさと夢フォーラム』の司会を15年にわたって担当した。芸術家というと孤高のイメージがあるが、カラオケも得意な瓢觀氏は誰からも愛される地元の人士なのだ。
(ライター/本名広男)
 
舛田瓢觀
TEL/090-9767-1215 FAX/076-468-3965(沢崎商店) Eメール/hyougen-masuda@ezweb.ne.jp
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ガーデン工房ふりーふ 代表
永島徹男氏
エクステリアから、土を生かし苔を用いたオリジナルの庭づくりを提案、陽当たりを考慮した新たな魅力を生み出すリフォームまでをコーディネートする。
庭づくりのステージを作り上げ
庭づくりの楽しさを伝えたい

「施主自身が創り上げていく庭」を提案する『ガーデン工房ふりーふ』永島代表に庭づくりのあり方を伺った。

  「庭には、そこに住む人の好みや考え方だけでなく、人生があふれ出るものです」
 そう語ってくれたのは『ガーデン工房ふりーふ』の永島徹男代表だ。代表はガーデンデザイナーとして、現在までオリジナリティ溢れたこだわりの庭を演出している。その施工は、まず自身が施主の要望を踏まえて、時にはアドバイスしながら一つひとつの庭に心を込めて、その人その人の住まいを通しての庭づくりを楽しみながら行い、世界に一つの庭をつくりあげる。これが『ガーデン工房ふりーふ』の庭づくりの第一ステージとなる。次の第2ステージは、施主自身が庭づくりを引き継ぎ、自分が望む庭づくりを育ませていく。この流れで庭づくりの楽しさを各家庭に伝えていかなければ、庭が生きないと考えている。
「庭づくりにおいて 『手入れが楽』とか『しなくても良い』みたいな言葉が流行っているようですが、実際にはメンテナンスが必要となってしまうものです。日本は古来よりものを大切にし、もったいない精神がありましたが、安くて便利なものが流行り、使い捨てが当たり前の贅沢な世の中になってしまいました」と永島代表。そんなこれからの日本に向けて提言する。
「日本には匠の技が多くある。日本製というものにもっと誇りを持って欲しいと思います。再利用できるものに使い道を与えればいいものができます。例えば、石材とか樹木とか再利用は可能ですし、レンガなども使い方、表現の仕方ひとつで見え方がずいぶんに変わってきます。一見ゴミとしてあつかってしまう物や草木も充分に使いこなせますよ。私はこうした発想の転換を日々行っています」
 なにより、庭を通してのコミュニケーションが第一で、一つの庭の施主の思いを実現させるのが、庭づくりの基本だという。季節を通して庭の表情が変わるのが施主の喜びとなる。それこそが永島代表の想いがとどいた瞬間なのだ。
(ライター/朝霞瑞穂)
 
ガーデン工房 ふりーふ
TEL/046-248-1118 FAX/046-248-6498 Eメール/honsya@tou-you.co.jp
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建築工房 縁樹 代表
金田桂一氏
1975年宮崎県生まれ。家業の大工職人を経て、7年後宮崎市内ハウスメーカーの現場監督へ就く。2007年『建設工房 緑樹』を設立。「イメージを具体化する事」を正面から向き合い、語り、快適で理想の生活ができるよう提案。
施主様の思いを具現化
喜びを分かち合い完成に

施主様とひとつの想いを共有し理想の住まいを叶えていく『建築工房 縁樹』。安心と快適な理想の住まいを提案し具現化する。

  『建築工房 縁樹』の金田桂一代表は、施主様の理想とする住まいを実現するためにバックアップし、夢を住宅として具現化することを最大のテーマとしている。同社の家づくりは、施主様が求めていることを把握するために、話し合う事を大切にしている。
「考えを明確化するための分析シートが準備してありますので、それに沿い施主様にイメージを言葉にしていただきます。また、家族のライフプランや趣味の話、日常の話、子育て等も話し合い、気になるインテリア、内装、雑紙の切り抜きなどそれらを基におおまかなデザインの方向性を絞り、施主様の思いを形にしていきます。住宅資金、別途資金、余力資金などの総予算もこのとき検討するのです」と、金田代表。
 同社にはシックハウスで悩む人に向けた『芯呼吸空間』や、木の温もりと塗り壁の『木ぐるみの家』などの基本コンセプトを持ち、施主の意向に応じて提案していく。遊び心いっぱいの『Engi style』などニーズに合わせたコンセプト住宅は好評だ。
 話し合いでイメージが固まったら、施工を行う現地での敷地で建築条件の確認後、施主様の意向に沿ったオリジナルのプランをもとに調整を重ね、プランを決定し、概算見積と資金計画書を提案。このとき仮住まいの相談までの、きめ細いフォローをしておく。
 そして契約。ここから確認申請・解体工事・地盤調査・地鎮祭・仮住まい・借入れ手続き等々が続き、施工に入る。この煩雑な手続きにも金田代表は寄り添ってサポートしてくれる。
 そしていよいよ完成の時。第三者機関の厳しい検査を受け全ての工事が完了した後、施主様の確認後に引き渡しとなる。『建築工房 縁樹』はアフターメンテナンスや保証も充実し、安心で快適な住まいを約束してくれるのだ。
(ライター/本名広男)
 
建築工房 縁樹
TEL/0984-48-5007 FAX/0984-48-5006 Eメール/kei08090@ruby.plala.or.jp
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松本技術コンサルタント 株式会社 代表取締役
松本邦男氏
1948年大分県生まれ。1972年日本大学理工学部短期工科土木専攻卒。1968年より東京都の鉄道土木設計業者で東北新幹線高架橋・トンネル・地下鉄などの設計業務に携わり、1976年に測量士の資格を取得。1977年に帰郷し、『松本技術コンサルタント株式会社』を設立。1991年より大分県測量設計業協会理事、2009年より会長を歴任。2001年に技術士(建設部門)河川・砂防及び海岸海洋の資格も取得。
景観や生物を取り戻す
新しい護岸緑化工法

ネコヤナギを使った護岸の緑化工法を提唱する『松本技術コンサルタント』は、試験施工を成功させ、同工法の本格的な普及を目指している。

 大水害などに備える河川の護岸工事は重要なものだが、人工的なコンクリートでの施工は、自然の中にあって景観を殺伐とさせてしまう。また勾配の緩いコンクリート護岸では、子どもが河川に滑り落ち、上れなくなる事故が発生することもある。
『松本技術コンサルタント』ではこうした問題に、ネコヤナギを使った護岸の緑化工法を提案している。この工法では、自然の景観を取り戻し、河川の生物の生息場所を提供する。
 ネコヤナギは岩の亀裂、河床や岩の間、コンクリート護岸の目地等の劣悪な場所にも自生するほど着床力が強く、岩の亀裂やコンクリートの目地であっても旺盛に繁殖し、その成長力は、挿し木をして半年で三倍に成長する。枝は幹は太径化せず多枝性で柔軟性に富み、洪水がきたとしても受け流してしまう強さとしなやかさを持つ。また、一時的に枝が枯れても再び萌芽し、成長する強い生命力を持つ。このため緑化速度が最短3年と短期間で緑化が実現できる。
 そのネコヤナギの強い生命力で護岸を被い、春にはコンクリートで覆われた無機質な景観を、ネコヤナギの白銀綿毛でできた花穂により早春の川岸を美しく演出。夏から秋にかけては川岸をグリーンベルト化し、景観を回復させるのがこのネコヤナギを使った工法だ。また、護岸のコンクリート面を被ったネコヤナギは、岸から滑った場合の足がかりとなり、水際での滑り止めとなる効果が期待できる。
 さらに、ネコヤナギに集まった虫等が水面に落下して、多くの魚類に餌を提供し、魚類の生育環境を改善する。ネコヤナギの水没した枝や根の部分は、水生生物の生息場所や隠れ家となる。これらのことから、河川に生息する生物の生態系環境が豊かになることが期待されている。同社の試験施工の後、各地ですでに本格施工が始まっている。
(ライター/本名広男)
 
松本技術コンサルタント 株式会社
TEL/0979-23-3636 FAX/0979-23-4139 Eメール/sys@matsugc.co.jp
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加藤整骨院 院長
加藤幹氏
昭和57年5月27日生まれ。仙台接骨院医療専門学校卒。仙台市宮城野区で開業していたが、東日本大震災に遭い、宮城県多賀城市に移転。「体を丸ごと診る」をコンセプトにカウンセリングを重視した治療法で地域の人々の症状緩和に貢献している。
震災乗り越え
地域に根差す理由

地元民が足繫く通う宮城県多賀城市の『加藤整骨院』。
震災の苦しみを乗り越えた同院の軌跡と院長の思いを綴る。

 未曾有の被害を出した東日本大震災から1年余り。被災地には苦しみを乗り越え、立ち直った数多くの企業とその経営者たちがいる。ここ『加藤整骨院』もその一つ。前年に開業した矢先、震災に見舞われた。水浸しの事務所を前に一時は閉院も考えた、と語る加藤院長。ある出来事を機に気持ちが切り替わったそうだ。
「うちに通っていた小学生の男の子が毎日手伝いに来てくれたんですよ。自分の家も大変なのに。後でその子のお父さんから言われたんですけど、私に辞めてほしくなかったみたいなんですよ。それ聞いた時に、すごく嬉しくて泣けちゃったんですよね」
 もう一度ここで頑張ろう。亡くなった患者さんのためにも、自分を頼って来てくれる人達のためにもここで、愛する宮城県で治療を続けていこう。そう決意を固める。その後、被害の大きかった宮城野区から多賀城市に移転して、続けている。
「体をまるごと診る」というコンセプトの下、多くの患者さんから絶大な信頼を寄せられる同院では、横浜の治療師・松原先生発案による「CBS(クリニカル バイオホログラフィック システム)」という治療法を採用している。症状の原因を患部だけでなく、食事や習慣、ストレスなど生活全般から突き止め、改善していく方法で、根治に繋がる療法と好評だ。同院の理念に相応しい、ホリスティックな技術と言える。
 震災は今でも忘れられない辛い記憶だ。けれど、あれがあったからこそ強くなれた、と加藤院長は言う。
「宮城県から出ることは考えられない。それが使命というわけではないけれど、震災を知らない子ども達にも伝えていきたいんです。現代でも食べ物に困ることがあったんだとかね。今は色んな人に感謝の気持ちを伝えたい。患者さん、横浜の松原先生、岩佐先生、巣鴨のオステオパシー治療室の川村先生、ボランティアの方達やMPスタッフの方。みんなに感謝しています」
(ライター/乾雅美)
 
加藤整骨院
TEL/022-349-9926 FAX/022-349-9926
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