▼ 医療法人社団 辻整形外科クリニック

人工股関節手術後レントゲン写真
人工膝関節手術後レントゲン写真
埋め込む人工関節は数多くの機種の中から個々の患者に適したものを選んで手術

　欧米で開発された人工関節置換術は、今や日本でもポピュラーな治療法となり、毎年7万人を超える患者に行われている。人工股関節手術は、炎症・変性・破壊によって傷んだ股関節を人工股関節を用いて修復する手術。すり減ってきた大腿骨頭を切除しステムとヘッドという部品を挿入し、すり減った寛骨臼を削りカップとライナーという部品を設置する手術である。股関節痛の強度な方、歩行困難となってきた方、股関節の拘縮をきたし日常生活に支障をきたしてきた方、股関節周囲の筋力低下をきたしてきた方が適応となる。
『辻整形外科クリニック』は、人工股関節手術と人工膝関節手術が専門。これまでの症例数は3000例に近く、その実績は一目置かれている。筋肉を傷つけないことで早期の回復を可能にした、MIS（最小侵襲手術）と呼ばれる手法を用い、術後の痛みや外見への影響が抑えられるという利点もある。
　こうした手術は厳密な処置が求められるため、直視下で行うことを重視している。例えば、人工股関節置換術は股関節の前方もしくは後方からの切開で行うが、当クリニックでは前方からの切開を貫く。このことにより関節内すべてが直視できる。また、関節切開を股関節の曲がる内面にすることで、合併症の脱臼を起こりにくくするなど、正確な手術を心がけている。「現在では適切な手術を受ければ、人工関節を20年保たせることも期待できる」と力強く話す辻理事長。まずは人工関節置換術を行うために患者との対話を重視し、日常の生活スタイルを十分に確認。生活スタイルに合わせて人工関節や手法を適切に選び、患者の負担が少なくなるようにとミリ単位の手術を行っている。
（ライター／矢田和彰）

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