TRXシリーズ(25mm~200mm) 124,000円~
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目に見えない空気の漏れ、ムダを「見える化」し
工場の電力量削減をサポートするエア用超音波流量計
2011年夏本番を迎え、電力供給について懸念が広まっている。節電は社会全体で取り組むべき、まさに急務といえよう。全国各地の工場ではさまざまな見直しが行われているものの、見落とされがちな存在がある。それは空気だ。空気だからタダ、と思い込みがちだが大間違い。工場における電力使用量の実に20~30%が、工場エアを作るコンプレッサーによって消費されているのである。また、空気は無味無臭、無害なため、漏れていようが過剰に使おうが、気にとめないまま見過ごされている。しかし、この見えないムダに着目したのが、計測機器、センサー、システムのトップメーカー「愛知時計電機」だ。
同社の『超音波流量計「TRX」シリーズ』は、目に見えない工場エアを「見える化」し、工場の省エネ化に大きく貢献する。配管内の空気の流れを超音波センサーで高精度に計測。ごくわずかなエア漏れや異常もキャッチする。超音波だから計測する管内に障害物がなく、圧力損失はゼロ。また、可動部分がないためダスト、ミストに強く、耐久性に優れているところも特長だ。駆動は外部電源型とリチウム電池内蔵型の2タイプ。10年稼働の内臓電池タイプならば電源工事不要、設置場所を選ばない。なにより安価であり、費用対効果の大きさは特筆すべきものがある。すでに導入した大手電機メーカーでは、約20%のエア漏れを発見。すべて改修した結果、エアコンプレッサー電気使用量が約800万円/年も削減されたという。中、大口径タイプは現在自動車関連メーカーなどが続々と採用中。2011年7月には待望の小口径タイプがラインナップに加わり、より幅広く、さまざまな現場のニーズに応えることが可能となった。
目に見えないものを見えるように。確かな技術力と柔軟な発想で、日本はもちろん世界に躍進する愛知時計電機。TRXシリーズは、工場エアの削減による電力消費量、CO2の削減に大きく貢献するとして、2011愛知環境賞「優秀賞」を受賞。よりよい社会の実現に向けて、同社の果たす役割はますます大きなものとなっていくだろう。
(ライター/石井奈緒子)
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