「アイムス」の三村聡代表コンサルタント。「第一次産業からの視点に立ち、ある製品・サービスはあらゆるところにつながっており、すべてのつながりを意識したマネジメントシステムを構築するという姿勢を忘れないようにしたい」
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真に役立つISO認証の構築・取得から運用まで
中小企業をサポートするISOコンサルティング会社
あなたの会社はISO認証を取得しているだろうか。ISOは経営効率化、売上向上の大きな武器。福岡を拠点に活躍する『アイムス』は、ISO認証取得コンサルティングを専門とするマネジメントのプロ集団だ。「成功するISO」とはなにか、その3つのキーワードとはなにか。多くの企業を成功に導いたアイムスの理念を伺った。
最近、あちこちで目にする「ISO認証取得」の文字。あそこも取得したらしいし、うちもそろそろ……とお考えの方も多いだろう。ISOとは「国際標準化機構」の略であり、世界共通の規格を満たしている証。しかし、ISOのせいで仕事が煩雑になった、マニュアルが業務の流れに合わない、正直なところどんな効果があるのかよくわからない、といった声も聞こえてくるのが現実だ。
ISO認証取得コンサルティングを専門とする『アイムス』の三村聡代表コンサルタントは、「成功するISO」と「失敗するISO」には大きな違いがある、と語る。その基本となるのが、3つのキーワードだ。失敗するISOの典型は、型通りに書類を整えた、マニュアルを定めた、とにかく認証さえ取得すれば、といったもの。そもそも自社の現状、強みや弱点をしっかりと把握、分析しなければ、成功は難しい。では、成功するISOとはなにか。
「ISOとはルールを決め、それを守り、守られているかどうかチェックし、改善を続けていくという仕組みそのものです。このシステムが作りやすく、無理なく続けやすいものこそ、成功するISOといえます」と三村氏。「作りやすい」「使いやすい」「続けやすい」の3つのキーワードをベースに、自社の現状をしっかりと洗い出し、真似ごとではない自社の規格や手順・ルールに従ったマニュアルを作成する。他社のマニュアルのコピーでは、ISOを真にあなたの会社の武器にすることはできないのだ。「組織自身が今持っているものを最大限に生かすことが、成功するISOの第一歩です」と三村氏は断言する。その結果、組織の目指すあり方、目標が具体的になり、業務の効率化や売り上げの向上といった効果へと結びついていくのだという。
代表の三村氏は、学生時代は農業分野を専攻、環境問題に取り組み、リオデジャネイロで開かれた地球サミットに学生代表として参加するなど、意欲的に活動してきた。そして1999年、29歳のときにISOコンサル会社を立ち上げる。異色の経歴により培った幅広い視野と独自の視点は、三村氏の成功するコンサルティングの確かなベースとなっている。広大な範囲のシステム作りを行うには、小手先のシステム変更では成功には結びつかない。「業務のすべての流れをシステムでとらえ、一か所だけでなくその前後の作業にまで目を配る。それにより、仕事の流れがスムーズになり、良い結果を生むことができます」と三村氏。ある製品、あるサービスは、みなあらゆるところでつながっており、そのすべてのつながりを意識したマネジメントシステムを構築していくことが大切なのだ。
『アイムス』では、ISO認証取得のためのサポートだけでなく、ISO取得後の悩みにも対応している。自社のISOを見直す、さらによいものにしていくためには、「品質マネジメント8原則」を知るべき、と三村氏。品質マネジメント8原則とは、
1 顧客重視
2 リーダーシップ
3 人々の参画
4 プロセスアプローチ
5 マネジメントへのシステムアプローチ
6 継続的改善
7 意思決定への事実に基づくアプローチ
8 供給者との互恵関係
の8つを指す。三村氏は、「これらは経営の基礎であり、土台。8原則は今後登場するすべてのマネジメントシステムに適用できるものだといえます」とその重要性を力説する。この原理原則を知り尽くした三村氏のアドバイスは、非常にわかりやすく具体的、かつ実践的。その効果を証明するのは、多くのクライアントの満足の声だ。
いかにISOで会社を良くするか、ISOとはなにか、ISOになにができるのか。常に自らに問いかけながら、企業とともに成長していく。本拠地福岡のみならず、全国に活躍の幅を広げていく『アイムス』のさらなる展開に、大いに期待したい。
(ライター/石井奈緒子)
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