ご家庭での食育にも生かしてほしい
岩手産小麦の風味が優しいモチモチベーグル
表面はカリッ、中はモチモチとした食感の美味しさはもちろん、素材へのこだわりが根強い人気を集めているベーグル店がある。「手作り工房きくぱん」のベーグルは、岩手県認定の「食の匠」に選ばれたオーナーの横沢きくさんが、素材を選び抜いて手作りした安心安全の味わいだ。岩手県産の「南部小麦」を、昔ながらの石臼で丹念に挽いた全粒粉の小麦を筆頭に、世界自然遺産の白神山地から採取された「白神こだま酵母」、「自家栽培大豆で作った豆乳、おから」などのこだわり食材を材料に使用している。卵・バター・牛乳等の動物性油脂は一切使用せず、三温糖、天日塩で風味豊かに仕上げた。噛みしめると南部小麦の優しい風味が香り、自然の甘みがふわっと広がる。
地元産南部小麦との出会いをきっかけにパン工房を作ったという横沢さんは、「子どもたちに手作りの味を!」をモットーに、地域に密着した活動を行っている。親子パン教室やパン&お菓子作り講座もその一環だ。また、朝食ベーグルから始める家庭での「食育」も勧めている。「ムッチリと噛みごたえのあるベーグルは、ゆっくりとよく噛んで食べることで顎を鍛え、脳の働きを活発にしてくれます。子供たちからお年寄りまで、家族みんなで召し上がって欲しいですね」と語ってくれた。
「手作り工房きくぱん」では、プレーンのベーグルに加え、自家米のひとめぼれと雑穀を混ぜ込んだ『いわて雑穀ごはんベーグル』や、岩手県ふるさと食品コンクールで優良賞を受賞した和風味の豆シリーズなど、オリジナリティ溢れるベーグルを販売している。冷凍保存で長期保存も可能なので、常備して毎朝焼き立ての味を楽しもう!
(ライター/下田美保)
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