21世紀の輝く
リーダーたち
リーダーたち
天性の才覚でペットの心身を救う
人の鑑定歴も15年
人の鑑定歴も15年
ペットに負担をかけない
唯一無二のトリミング
犬の訓練士やトリミングスタジオの経営に携わりながら霊感・霊視・透視鑑定やカウンセリング、動物向けエナジーヒーラーとしても活躍していいる『Briller』代表の友里嘉さん。動物が大好きで一般的なヒーラーの印象と異なる友里嘉さんだが、元気パワーを与える『エナジーヒーリング』で動物たちの悩みや苦しみ、怒りなどの辛い気持ちを癒やしている凄腕のヒーラーだ。
また、15年以上の鑑定歴をもつスピリチュアル鑑定師としても活躍しており、大手占いサイトで鑑定師として6年間フル稼働、現在も継続中だ。人間を対象とした「電話占い鑑定」「個人占い鑑定」、動物を対象とした『エナジーヒーリング』などで多くの方や動物の苦しみ、悩みを救う経験豊富な鑑定士兼ヒーラーとして活動している。
リラックスして相談できるような落ち着いた雰囲気の中で行われる「個人の霊視鑑定」では、電話の声のエネルギーから物質や時間の制限のない霊的な世界にアクセス。相談者の現状だけでなく、過去や未来の姿や問題の根本的な原因や改善点などを知ることができる。
相談内容は、恋愛や不倫、同性愛、仕事の悩み、対人関係のトラブル、相手の気持ち、言葉の真意や物事の本質や流れなど多岐に渡る。人は生きていく中で様々な困難に直面するが、誰にもいえずに独りで抱え込んでしまっている方も多い。不安や悩みを抱え、エネルギーが下がると気持ちのバランスが崩れて気分が落ち込みやすくなったり、疲れやすくなったり、眠れなくなったりと運気の低迷に繋がりやすくなってしまう。相談者に良い結果も悪い結果もしっかりと伝えた上で、問題の本質や運気の流れ、エネルギー低下の原因を知り、改善に向かうように細かくアドバイスを行っている。低迷していた運気の流れを整え、良い運気を掴むことで相談者の未来を切り開き、笑顔で過ごせる日常が迎えられるようにお手伝いする。
霊感・霊視・透視を使った的確なアドバイスと相談者の不安な心にそっと寄り添うことで、落ち込んでいた気持ちが少しでも軽くなるようサポートしている。
病気や怪我などで悩んでいる動物たちのエネルギーの状態を整え、症状緩和や改善に向けたサポートを行う『アニマルエナジーヒーリング』も好評だ。言葉で気持ちを伝えることができない動物の気持ちを霊視し、悩みの原因となっている部分に触れ、必要なパワーを注入する。自己治癒力が向上し、歩行困難の改善や関節の動きの改善、食欲増進や便秘改善、ストレス軽減など様々な効果が期待できる。『エナジーヒーリング』を受けてぐったりとしていた愛犬や愛猫が自力で立ち上がり、食事や排泄ができるようになることも。また、ストレスが軽減して表情が明るくなったりと大切な愛犬や愛猫が元気になったと感謝する飼い主の声が耐えない。症状や老化現象などで苦しむ動物の辛さが少しでも緩和・改善でき、上手に付き合っていけるように動物と飼い主の様々な悩みに丁寧に寄り添ってくれる。
友里嘉さんが経営する「トリミングスタジオ」では、病気や持病を持っていたり、シニア犬でも身体に負担をかけずにトリミングができる『時短コース』を行っている。痴呆や持病の発作などのリスクを抱えるシニア犬のトリミングを断る店は多い。しかし、シニアの犬こそ、おしっこやうんちを漏らして汚れてしまったり動きが少なく褥瘡ができることがあるため、キレイにしておく必要がある。オプションで1000円プラスにはなるが、通常トリマー一人で2時間かけて行うトリミングを二人で半分の時間で仕上げる『時短コース』では、一人が身体を支えてもう一人がカットすることで寝たきりでも無理なくカットができる。
トリマーの主任は、浜松市で一番歴史のあるトリミング専門学校で20年講師をしていた経験があり、高い技術力はもちろん知識も豊富。トリミング中に病気を発見し、命が助かった犬もいるという。トリミングが苦手で噛み付いてしまう子や緊張してしまう犬には必要に応じて精神安定と苦手意識克服の『エナジーヒーリング』をしながら、できるだけ負担がかからないよう配慮。『アニマルエナジーヒーリング』を受けてから、『トリミング』を行うことも可能。心と身体の両面から動物の健康をサポートしている。
(ライター/彩未)
唯一無二のトリミング
犬の訓練士やトリミングスタジオの経営に携わりながら霊感・霊視・透視鑑定やカウンセリング、動物向けエナジーヒーラーとしても活躍していいる『Briller』代表の友里嘉さん。動物が大好きで一般的なヒーラーの印象と異なる友里嘉さんだが、元気パワーを与える『エナジーヒーリング』で動物たちの悩みや苦しみ、怒りなどの辛い気持ちを癒やしている凄腕のヒーラーだ。
また、15年以上の鑑定歴をもつスピリチュアル鑑定師としても活躍しており、大手占いサイトで鑑定師として6年間フル稼働、現在も継続中だ。人間を対象とした「電話占い鑑定」「個人占い鑑定」、動物を対象とした『エナジーヒーリング』などで多くの方や動物の苦しみ、悩みを救う経験豊富な鑑定士兼ヒーラーとして活動している。
リラックスして相談できるような落ち着いた雰囲気の中で行われる「個人の霊視鑑定」では、電話の声のエネルギーから物質や時間の制限のない霊的な世界にアクセス。相談者の現状だけでなく、過去や未来の姿や問題の根本的な原因や改善点などを知ることができる。
相談内容は、恋愛や不倫、同性愛、仕事の悩み、対人関係のトラブル、相手の気持ち、言葉の真意や物事の本質や流れなど多岐に渡る。人は生きていく中で様々な困難に直面するが、誰にもいえずに独りで抱え込んでしまっている方も多い。不安や悩みを抱え、エネルギーが下がると気持ちのバランスが崩れて気分が落ち込みやすくなったり、疲れやすくなったり、眠れなくなったりと運気の低迷に繋がりやすくなってしまう。相談者に良い結果も悪い結果もしっかりと伝えた上で、問題の本質や運気の流れ、エネルギー低下の原因を知り、改善に向かうように細かくアドバイスを行っている。低迷していた運気の流れを整え、良い運気を掴むことで相談者の未来を切り開き、笑顔で過ごせる日常が迎えられるようにお手伝いする。
霊感・霊視・透視を使った的確なアドバイスと相談者の不安な心にそっと寄り添うことで、落ち込んでいた気持ちが少しでも軽くなるようサポートしている。
病気や怪我などで悩んでいる動物たちのエネルギーの状態を整え、症状緩和や改善に向けたサポートを行う『アニマルエナジーヒーリング』も好評だ。言葉で気持ちを伝えることができない動物の気持ちを霊視し、悩みの原因となっている部分に触れ、必要なパワーを注入する。自己治癒力が向上し、歩行困難の改善や関節の動きの改善、食欲増進や便秘改善、ストレス軽減など様々な効果が期待できる。『エナジーヒーリング』を受けてぐったりとしていた愛犬や愛猫が自力で立ち上がり、食事や排泄ができるようになることも。また、ストレスが軽減して表情が明るくなったりと大切な愛犬や愛猫が元気になったと感謝する飼い主の声が耐えない。症状や老化現象などで苦しむ動物の辛さが少しでも緩和・改善でき、上手に付き合っていけるように動物と飼い主の様々な悩みに丁寧に寄り添ってくれる。
友里嘉さんが経営する「トリミングスタジオ」では、病気や持病を持っていたり、シニア犬でも身体に負担をかけずにトリミングができる『時短コース』を行っている。痴呆や持病の発作などのリスクを抱えるシニア犬のトリミングを断る店は多い。しかし、シニアの犬こそ、おしっこやうんちを漏らして汚れてしまったり動きが少なく褥瘡ができることがあるため、キレイにしておく必要がある。オプションで1000円プラスにはなるが、通常トリマー一人で2時間かけて行うトリミングを二人で半分の時間で仕上げる『時短コース』では、一人が身体を支えてもう一人がカットすることで寝たきりでも無理なくカットができる。
トリマーの主任は、浜松市で一番歴史のあるトリミング専門学校で20年講師をしていた経験があり、高い技術力はもちろん知識も豊富。トリミング中に病気を発見し、命が助かった犬もいるという。トリミングが苦手で噛み付いてしまう子や緊張してしまう犬には必要に応じて精神安定と苦手意識克服の『エナジーヒーリング』をしながら、できるだけ負担がかからないよう配慮。『アニマルエナジーヒーリング』を受けてから、『トリミング』を行うことも可能。心と身体の両面から動物の健康をサポートしている。
(ライター/彩未)
Briller
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Instagramには、施術中の様子などと共に様々な事例を紹介。愛犬・愛猫の不調にお悩みの方は、まずチェックしてみて。
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https://briller-s.com/
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健康寿命の延伸に注ぐ医師の情熱
ノルディックウォーキングを推奨
ノルディックウォーキングを推奨
介護予防に最適と指摘
著書で医学的効果詳述
少子化による人口減少が止まらず、高齢化が加速する国、人生百年時代の声も聞かれる世界屈指の長寿国、この二つの側面を持つ我が国で重要性を増しているのが、介護を必要とせず、自立して生活ができる健康寿命の延伸だ。医師の立場から、この課題に先駆的に取り組み、有効な手段としてスキーのストックに似たポールを持って歩く北欧フィンランド発祥のノルディックウォーキングを推奨し、普及に情熱を注いできたのが『医療法人松徳会松谷病院』院長で医学博士の松谷之義さんだ。2022年11月に刊行した著書「私とノルディックウォーキングとの歩み」は、超高齢化時代の健康を考える上で必携の一冊だ。
「少子高齢化が大きな社会問題になりつつあった2000年、家族の負担を軽減し、介護を社会全体で支えるために政府が乾坤一擲、出した政策が介護保険制度の創設でありました」
著書でこう指摘した介護保険制度の根幹をなすのが介護予防だ。介護保険法は「要介護状態の発生をできる限り防ぐ(遅らせる)こと、そして要介護状態にあってもその悪化をできる限り防ぐこと、さらには軽減を目指すこと」と定義、国民の努力義務として「自ら要介護状態となることを予防するため、加齢に伴って生ずる心身の変化を自覚して常に健康の保持増進に努める」ことと規定した。松谷さんは、介護保険制度が始まる2年前に介護サービス計画(ケアプラン)の立案を担う介護支援専門員の資格を取得、2000年には病院にケアプランセンターを、翌年には介護老人保健施設を開設するなど時代の要請に応える体制を構築しただけでなく、2005年には、介護予防に関連して健康寿命を延ばすための方策を示した著書「医師がすすめる介護予防―健康寿命をのばそう」を刊行した。この過程で出会ったのがノルディックウォーキングだ。
「介護先進国フィンランドへ視察に出かけ、なかでも印象に残ったのは、中高年者たちがストックを持って列をなして歩いている風景でした。質問すると『両手に杖を持って歩くので安心で、しかも速く歩けます』とのこと。私もスキーを楽しんでいるので理解できました。帰国後にノルディックウォーキングの研修会、学会、各種講演会をさせていただきました。その経験から、運動器の機能向上に特に注力を注ぎたいと考えたのです」
松谷さんは、2007年に著書「ノルディックウォーキングのススメ―メタボも介護もこれで解決!北欧生まれの新しいスポーツ」を刊行したが、介護保険制度が始まった2000年に218万人だった要介護要支援認定者が2021年には689万人と3倍強に増えた現状を背景に出版したのが2022年の新著だ。
2本のポールを使って歩くノルディックウォーキングは、1930年ころからフィンランドのクロスカントリーチームのオフシーズンのトレーニングとして行われたことに端を発するウォーキング運動。人気は北欧からヨーロッパ、アメリカ、世界へと広がり、娯楽的要素を含んだ非常に効果的な有酸素運動として愛好者が増え続けている。
「通常のウォーキングは圧倒的に下半身の筋肉が使われますが、ノルディックウォーキングはポールを使って4足歩行するために上半身から下半身まで全身の90%以上の筋肉を使うといわれています。特に鍛えられるのが上腕三頭筋、いわゆる二の腕や肩から背中にかけての僧帽筋。脂肪燃焼効果が非常に高い有酸素運動でもあり、肩こりの改善やヒップアップ、正しい姿勢のキープにも役立ちます。こうした効果が期待できるうえに、ポールを使用するので膝や腰への負担が軽く、ボールの使い方や歩幅の調整で運動量の負荷を変化させることもできるのも特長です。場所や季節を問わず、ポールとシューズさえ揃えばすぐにでも始められ、一人でも仲間とでもでき、ポールを選ぶ楽しみもあるのがノルディックウォーキングの魅力です」
松谷さんは、運動機能が低下し日常の生活が満足にできないロコモティブシンドローム、内臓脂肪型肥満や高血圧、高血糖、脂質異常症の中の二つ以上が合わさったメタボリックシンドローム、認知症の予防や改善にもノルディックウォーキングが有効であることも指摘する。
著書ではこのほか、ノルディックウォーキングの実践法、運動生理学的観点からの実験データ、ノルディックウォーキングの研究成果と医療への応用、虚弱な高齢者にも対応できるディフェンシブウォーキングの提唱、腕の運動量を増やし酸素摂取量を上げて効率よく脂肪を燃焼させる伸縮ポールの開発、さらには医学的な観点から見た健康寿命の現状と対策などを詳述している。多くの紙数を割いたノルディックウォーキングの実践法をみれば、ポールやシューズなど道具や服装の選び方、効率的なポールの突き方がよくわかる。
最終章では、病院のある大阪府枚方市での「ノルディックウォーキングを利用した介護予防の成果」として、その活動を紹介している。具体的には、枚方健活フェスタ「こころの健康・からだの健康まつり」のプログラムにノルディックウォーキングを加えて実行したことや市の介護予防事業の一環としてノルディックウォークを活用した介護予防運動講座を開いたことをその内容や結果を含め詳しく書いている。
「日本が長寿国であることはよく知られていますが、最近では少子高齢化による働き手の不足が懸念されるところです。平均寿命は医療技術の進歩でまだ伸びる可能性はありますが、問題は健康寿命がどれだけ伸びるかです。厚生労働省は、2019年に健康寿命の在り方に関する有識者研究会の報告書を公表し、健康寿命の目標を2040年までに男女とも3年以上延伸することを打ち出しました。この目標が達成されると健康寿命は男女とも75歳以上になります。健康寿命が終わる原因は、高齢による衰弱や関節疾患、転倒骨折などの廃用症候群関連であり、この原因をしっかりと捉え予防していくことが健康寿命を延伸させる上で最も重要なことです。そのためにもノルディックウォーキングの有効性に目を向けていただきたいと思っています」
著書は、健康寿命の延伸にかけた松谷さんの長年にわたる努力の結晶でもある。
(ライター/斎藤紘)
著書で医学的効果詳述
少子化による人口減少が止まらず、高齢化が加速する国、人生百年時代の声も聞かれる世界屈指の長寿国、この二つの側面を持つ我が国で重要性を増しているのが、介護を必要とせず、自立して生活ができる健康寿命の延伸だ。医師の立場から、この課題に先駆的に取り組み、有効な手段としてスキーのストックに似たポールを持って歩く北欧フィンランド発祥のノルディックウォーキングを推奨し、普及に情熱を注いできたのが『医療法人松徳会松谷病院』院長で医学博士の松谷之義さんだ。2022年11月に刊行した著書「私とノルディックウォーキングとの歩み」は、超高齢化時代の健康を考える上で必携の一冊だ。
「少子高齢化が大きな社会問題になりつつあった2000年、家族の負担を軽減し、介護を社会全体で支えるために政府が乾坤一擲、出した政策が介護保険制度の創設でありました」
著書でこう指摘した介護保険制度の根幹をなすのが介護予防だ。介護保険法は「要介護状態の発生をできる限り防ぐ(遅らせる)こと、そして要介護状態にあってもその悪化をできる限り防ぐこと、さらには軽減を目指すこと」と定義、国民の努力義務として「自ら要介護状態となることを予防するため、加齢に伴って生ずる心身の変化を自覚して常に健康の保持増進に努める」ことと規定した。松谷さんは、介護保険制度が始まる2年前に介護サービス計画(ケアプラン)の立案を担う介護支援専門員の資格を取得、2000年には病院にケアプランセンターを、翌年には介護老人保健施設を開設するなど時代の要請に応える体制を構築しただけでなく、2005年には、介護予防に関連して健康寿命を延ばすための方策を示した著書「医師がすすめる介護予防―健康寿命をのばそう」を刊行した。この過程で出会ったのがノルディックウォーキングだ。
「介護先進国フィンランドへ視察に出かけ、なかでも印象に残ったのは、中高年者たちがストックを持って列をなして歩いている風景でした。質問すると『両手に杖を持って歩くので安心で、しかも速く歩けます』とのこと。私もスキーを楽しんでいるので理解できました。帰国後にノルディックウォーキングの研修会、学会、各種講演会をさせていただきました。その経験から、運動器の機能向上に特に注力を注ぎたいと考えたのです」
松谷さんは、2007年に著書「ノルディックウォーキングのススメ―メタボも介護もこれで解決!北欧生まれの新しいスポーツ」を刊行したが、介護保険制度が始まった2000年に218万人だった要介護要支援認定者が2021年には689万人と3倍強に増えた現状を背景に出版したのが2022年の新著だ。
2本のポールを使って歩くノルディックウォーキングは、1930年ころからフィンランドのクロスカントリーチームのオフシーズンのトレーニングとして行われたことに端を発するウォーキング運動。人気は北欧からヨーロッパ、アメリカ、世界へと広がり、娯楽的要素を含んだ非常に効果的な有酸素運動として愛好者が増え続けている。
「通常のウォーキングは圧倒的に下半身の筋肉が使われますが、ノルディックウォーキングはポールを使って4足歩行するために上半身から下半身まで全身の90%以上の筋肉を使うといわれています。特に鍛えられるのが上腕三頭筋、いわゆる二の腕や肩から背中にかけての僧帽筋。脂肪燃焼効果が非常に高い有酸素運動でもあり、肩こりの改善やヒップアップ、正しい姿勢のキープにも役立ちます。こうした効果が期待できるうえに、ポールを使用するので膝や腰への負担が軽く、ボールの使い方や歩幅の調整で運動量の負荷を変化させることもできるのも特長です。場所や季節を問わず、ポールとシューズさえ揃えばすぐにでも始められ、一人でも仲間とでもでき、ポールを選ぶ楽しみもあるのがノルディックウォーキングの魅力です」
松谷さんは、運動機能が低下し日常の生活が満足にできないロコモティブシンドローム、内臓脂肪型肥満や高血圧、高血糖、脂質異常症の中の二つ以上が合わさったメタボリックシンドローム、認知症の予防や改善にもノルディックウォーキングが有効であることも指摘する。
著書ではこのほか、ノルディックウォーキングの実践法、運動生理学的観点からの実験データ、ノルディックウォーキングの研究成果と医療への応用、虚弱な高齢者にも対応できるディフェンシブウォーキングの提唱、腕の運動量を増やし酸素摂取量を上げて効率よく脂肪を燃焼させる伸縮ポールの開発、さらには医学的な観点から見た健康寿命の現状と対策などを詳述している。多くの紙数を割いたノルディックウォーキングの実践法をみれば、ポールやシューズなど道具や服装の選び方、効率的なポールの突き方がよくわかる。
最終章では、病院のある大阪府枚方市での「ノルディックウォーキングを利用した介護予防の成果」として、その活動を紹介している。具体的には、枚方健活フェスタ「こころの健康・からだの健康まつり」のプログラムにノルディックウォーキングを加えて実行したことや市の介護予防事業の一環としてノルディックウォークを活用した介護予防運動講座を開いたことをその内容や結果を含め詳しく書いている。
「日本が長寿国であることはよく知られていますが、最近では少子高齢化による働き手の不足が懸念されるところです。平均寿命は医療技術の進歩でまだ伸びる可能性はありますが、問題は健康寿命がどれだけ伸びるかです。厚生労働省は、2019年に健康寿命の在り方に関する有識者研究会の報告書を公表し、健康寿命の目標を2040年までに男女とも3年以上延伸することを打ち出しました。この目標が達成されると健康寿命は男女とも75歳以上になります。健康寿命が終わる原因は、高齢による衰弱や関節疾患、転倒骨折などの廃用症候群関連であり、この原因をしっかりと捉え予防していくことが健康寿命を延伸させる上で最も重要なことです。そのためにもノルディックウォーキングの有効性に目を向けていただきたいと思っています」
著書は、健康寿命の延伸にかけた松谷さんの長年にわたる努力の結晶でもある。
(ライター/斎藤紘)
医療法人 松徳会 松谷病院
TEL/072-859-3618
積極的保育を貫いて間もなく半世紀
開園前後に得た出会いと学びを回想
開園前後に得た出会いと学びを回想
記念誌公刊の準備開始
写真から思い出が蘇る
1976年5月1日に開園した大阪・大東市の『社会福祉法人弘法会認定こども園大東わかば保育園』が2026年に50周年を迎える。この間、園児に寄り添い、成長を見守ってきた園長山本良一さんは、開園50周年記念誌を公刊することを決断し、準備に入った。子どもや保育園を取り巻く社会状況や環境が時代と共に変わる中で歩み続けた歴史、「積極的保育」という独自の保育理論とその実践などの思い出が脳裏の中で走馬灯のように去来するという山本さん、記念誌の準備のための資料を集める最中に倉庫から見つかった写真から開園前後に出会った様々な人々の記憶が蘇ってきたという。
山本さんは高校卒業後に2年ほど銀行に勤めたが、福祉の道に進みたいと思うようになって関西学院大学社会学部社会学コースに入学、ここで日本の社会福祉理論の構築に貢献した社会福祉学者の岡村重夫教授の講義を受けたことが、児童福祉、保育の道につながっていく。岡村教授は東京帝国大学を卒業後、大阪市立大学を経て1970年から関西学院大学教授を務めた。主な著書に「社会福祉学総論」「地域福祉論」などがある。
「大学3年になったときに岡村先生の社会福祉理論に出会ったのです。それも、単位取得とは関係のない聴講というかたちで一年間、そして必修として一年間、さらに大学院に在籍した3ヵ月間に数回少人数クラスで講義を受けました。岡村先生の理論は、哲学、社会倫理学の素養を背景に持つ社会福祉の対象を、人間の社会関係の主体的側面を対象とするという明解な理論でした。先生の社会福祉学論は現在にあっても社会福祉の世界では岡村理論として確固とした地位を占めている理論です。岡村先生から直接講義を聴くことができたのは、全く幸運なことでした。先生の理論に出会うことによって社会福祉の世界に進むことを大学3年生時に決意したのです」
また、若者たちの人生の友として奉仕の生活を続けてきた教育家和田重正氏の著書「あしかび全集」をはじめほとんどの著書を読み、人格形成で大きな影響を受ける。
「和田先生の著書『葦かびの萌えいずるごとく』の中の『空気のように』『本心を生きる』『眼を開けて』『いのりましょう』『生きるとは選択である』『今が一生』『今すぐ立派な人になれる』『良いことはする』『安心してまごころを丸出しに』『奇跡的な問題解決力』などの文章を読むことによって自己変革を徐々に体験したように思います」
この後、社会福祉学者で後に関西学院大学で学長を務めた武田建教授と岡村教授の導きで大阪市中央児童相談所の児童福祉士として歩み出した。ここで所長を務めていた精神科医の林脩三氏から薫陶を受けたほか、「医療におけるケースワークの実際」の著書がある杉本照子社会学博士からケースワークについても学んだ。
山本さんは大阪市中央児童相談所で約8年間働く中で、「長く子供たちに接して成長を見守れる仕事がしたい」と考えが強まり、1976年に『大東わかば保育園』を開設したが、林脩三氏から学ぶ機会を持ち続けた。
「林先生が大阪市を退職された後、京都の私立大学の教授に転出されて、福祉関係で働いていた有志約15人で林先生を囲む会を結成し、約20年間、談話および会食の活動をしていました。その囲む会のメンバーに『保育に哲学を』といった趣旨の発言をしていた記憶が残っています。『保育に哲学を』は、大学で2年間、岡村重夫先生から学び、そして8年間、精神科医でもあった林脩三所長と接することから自然に意識するようになったと思います。哲学といっても何も難しいものとしてではなく、『一人ひとりの子どもをよく見つめて、子どもの立場に立って考える』ということでした」
こうした様々な学びの中から山本さんが『大東わかば保育園』で貫いた「積極的保育」が生まれた。
「積極的保育とは、現実的な諸問題にとらわれずに、子どもの力を信じて伸ばしていくことを第一に考え、安心、信頼、感動を重視して保育に取り組む姿勢のことです。現実的な諸問題とは、行政への書類提出、各種審議会や保育団体などからの文書、研修会の案内、研究機関などからのアンケートなどへの対応、不審者対策、感染症対策、虐待問題、情報公開、業務の記録化など保育の第一線が直面する事務上の様々な問題を指します。この状況の中で、園長が強い心を持って保育士などと力を合わせ、保護者や地域の住民の理解を得ながら保育に全力で取り組む姿勢です」
その象徴が「自由遊びの時間」だ。約350㎡の園庭で、年齢ごとにクラス分けした保育とは別に、午前8時半~9時半、午後4時前~4時半の2回、1歳児から5歳児までが一緒に遊ぶ。昼食後も1、2歳児、3~5歳児の順に園庭で遊び回る。1歳児、2歳児が給食後に園庭に出て遊ぶ例はほとんどないという。
「年齢の壁を越えて自由に入り乱れて遊ぶと、自然に友達との遊び方を学んだり、危険を察知して避ける力を身に付けたりして、自分を伸ばすことに意欲的な子どもが育っていくのがわかります。何気ない遊びが学びに進化していくのです。少子化、核家族化、働く母親の増加、テレビゲームの普及、遊び場の不足など子どもを取り巻く環境は大きく変わり、子どもだけで自由に遊ぶことが少なくなってしまったうえに、子どもが巻き込まれる事故や事件もあり、子どもだけで家の外で遊ばせることに社会全体が消極的になっています。こうした傾向は子どもの成長にいいはずはなく、年が離れた子ども同士が自由に遊ぶ機会を保育園で設けることは重要と考えます」
開園50周年記念誌の準備の最中、倉庫から見つかった写真で思い出したのは、開園した年の秋頃、山本さんがたまたま出席した大阪ソーシャルワーカー協会の会合でのことだ。
「岡村重夫先生から『保育の方で苦労してくれるんだね』という声をかけてくださったことです。約10年ぶりに出会った私のことを覚えて下さっていたことだけでもありがたいのに『保育で苦労してくれるんだね』ということばをかけてくださったことに感激したことを思い出しました。私が大阪市中央児童相談所を退職して保育園を開設したことを林修三所長から聞いておられたのだろうと思われ、半世紀前のことが蘇り、懐かしさに胸がいっぱいになります」
(ライター/斎藤紘)
写真から思い出が蘇る
1976年5月1日に開園した大阪・大東市の『社会福祉法人弘法会認定こども園大東わかば保育園』が2026年に50周年を迎える。この間、園児に寄り添い、成長を見守ってきた園長山本良一さんは、開園50周年記念誌を公刊することを決断し、準備に入った。子どもや保育園を取り巻く社会状況や環境が時代と共に変わる中で歩み続けた歴史、「積極的保育」という独自の保育理論とその実践などの思い出が脳裏の中で走馬灯のように去来するという山本さん、記念誌の準備のための資料を集める最中に倉庫から見つかった写真から開園前後に出会った様々な人々の記憶が蘇ってきたという。
山本さんは高校卒業後に2年ほど銀行に勤めたが、福祉の道に進みたいと思うようになって関西学院大学社会学部社会学コースに入学、ここで日本の社会福祉理論の構築に貢献した社会福祉学者の岡村重夫教授の講義を受けたことが、児童福祉、保育の道につながっていく。岡村教授は東京帝国大学を卒業後、大阪市立大学を経て1970年から関西学院大学教授を務めた。主な著書に「社会福祉学総論」「地域福祉論」などがある。
「大学3年になったときに岡村先生の社会福祉理論に出会ったのです。それも、単位取得とは関係のない聴講というかたちで一年間、そして必修として一年間、さらに大学院に在籍した3ヵ月間に数回少人数クラスで講義を受けました。岡村先生の理論は、哲学、社会倫理学の素養を背景に持つ社会福祉の対象を、人間の社会関係の主体的側面を対象とするという明解な理論でした。先生の社会福祉学論は現在にあっても社会福祉の世界では岡村理論として確固とした地位を占めている理論です。岡村先生から直接講義を聴くことができたのは、全く幸運なことでした。先生の理論に出会うことによって社会福祉の世界に進むことを大学3年生時に決意したのです」
また、若者たちの人生の友として奉仕の生活を続けてきた教育家和田重正氏の著書「あしかび全集」をはじめほとんどの著書を読み、人格形成で大きな影響を受ける。
「和田先生の著書『葦かびの萌えいずるごとく』の中の『空気のように』『本心を生きる』『眼を開けて』『いのりましょう』『生きるとは選択である』『今が一生』『今すぐ立派な人になれる』『良いことはする』『安心してまごころを丸出しに』『奇跡的な問題解決力』などの文章を読むことによって自己変革を徐々に体験したように思います」
この後、社会福祉学者で後に関西学院大学で学長を務めた武田建教授と岡村教授の導きで大阪市中央児童相談所の児童福祉士として歩み出した。ここで所長を務めていた精神科医の林脩三氏から薫陶を受けたほか、「医療におけるケースワークの実際」の著書がある杉本照子社会学博士からケースワークについても学んだ。
山本さんは大阪市中央児童相談所で約8年間働く中で、「長く子供たちに接して成長を見守れる仕事がしたい」と考えが強まり、1976年に『大東わかば保育園』を開設したが、林脩三氏から学ぶ機会を持ち続けた。
「林先生が大阪市を退職された後、京都の私立大学の教授に転出されて、福祉関係で働いていた有志約15人で林先生を囲む会を結成し、約20年間、談話および会食の活動をしていました。その囲む会のメンバーに『保育に哲学を』といった趣旨の発言をしていた記憶が残っています。『保育に哲学を』は、大学で2年間、岡村重夫先生から学び、そして8年間、精神科医でもあった林脩三所長と接することから自然に意識するようになったと思います。哲学といっても何も難しいものとしてではなく、『一人ひとりの子どもをよく見つめて、子どもの立場に立って考える』ということでした」
こうした様々な学びの中から山本さんが『大東わかば保育園』で貫いた「積極的保育」が生まれた。
「積極的保育とは、現実的な諸問題にとらわれずに、子どもの力を信じて伸ばしていくことを第一に考え、安心、信頼、感動を重視して保育に取り組む姿勢のことです。現実的な諸問題とは、行政への書類提出、各種審議会や保育団体などからの文書、研修会の案内、研究機関などからのアンケートなどへの対応、不審者対策、感染症対策、虐待問題、情報公開、業務の記録化など保育の第一線が直面する事務上の様々な問題を指します。この状況の中で、園長が強い心を持って保育士などと力を合わせ、保護者や地域の住民の理解を得ながら保育に全力で取り組む姿勢です」
その象徴が「自由遊びの時間」だ。約350㎡の園庭で、年齢ごとにクラス分けした保育とは別に、午前8時半~9時半、午後4時前~4時半の2回、1歳児から5歳児までが一緒に遊ぶ。昼食後も1、2歳児、3~5歳児の順に園庭で遊び回る。1歳児、2歳児が給食後に園庭に出て遊ぶ例はほとんどないという。
「年齢の壁を越えて自由に入り乱れて遊ぶと、自然に友達との遊び方を学んだり、危険を察知して避ける力を身に付けたりして、自分を伸ばすことに意欲的な子どもが育っていくのがわかります。何気ない遊びが学びに進化していくのです。少子化、核家族化、働く母親の増加、テレビゲームの普及、遊び場の不足など子どもを取り巻く環境は大きく変わり、子どもだけで自由に遊ぶことが少なくなってしまったうえに、子どもが巻き込まれる事故や事件もあり、子どもだけで家の外で遊ばせることに社会全体が消極的になっています。こうした傾向は子どもの成長にいいはずはなく、年が離れた子ども同士が自由に遊ぶ機会を保育園で設けることは重要と考えます」
開園50周年記念誌の準備の最中、倉庫から見つかった写真で思い出したのは、開園した年の秋頃、山本さんがたまたま出席した大阪ソーシャルワーカー協会の会合でのことだ。
「岡村重夫先生から『保育の方で苦労してくれるんだね』という声をかけてくださったことです。約10年ぶりに出会った私のことを覚えて下さっていたことだけでもありがたいのに『保育で苦労してくれるんだね』ということばをかけてくださったことに感激したことを思い出しました。私が大阪市中央児童相談所を退職して保育園を開設したことを林修三所長から聞いておられたのだろうと思われ、半世紀前のことが蘇り、懐かしさに胸がいっぱいになります」
(ライター/斎藤紘)
社会福祉法人 弘法会 認定こども園 大東わかば保育園
TEL/072-878-4121
それぞれのリーダー性を発揮し、地域に応じた事業を展開
チームとして時代に応じた法人運営を実施
チームとして時代に応じた法人運営を実施
幼児教育の重要性強調
「SDGs」の取り組みも
「報道などで不適切な保育が注目される保育現場のネガティブなイメージを一新し、社会からすばらしい仕事と注目されるような保育業界の新たなブランディングのための形を提案していきたい」
長崎、福岡、東京、神奈川で保育、児童福祉、障がい児支援、子育て支援などを目的とした施設などを展開する『社会福祉法人正道会』二代目理事長の松尾肇浩さんは、社会の課題に対する状況認識と問題意識から事業活動の方向性を見定め、その意義と目的を落とし込んだ法人理念を具体化し、情報発信で活動全体を可視化してきた気鋭のリーダーだ。問題意識から浮かびあがるのは独自の視点だ。
「今の保育現場は社会状況に追いついていないといわざるを得ません。こども家庭庁が国主体で初めて実施した実態調査で、2022年4月から12月に虐待や暴行を含めた不適切な保育が全国の認可保育所で914件あったことが明らかになりましたが、この状況を受けて、保育現場では様々な解決策を講じてきました。しかしながら現在でも問題発覚は相変わらず続いています。この課題に真摯に向き合うこと、また今一度、保育観を再構築し直す時期だと考えます」
松尾さんは、この課題の背景の一つに保育士が置かれている労働環境があると考え、現在の副理事長の松尾正次郎さん、松尾健さんと共に法人内で協議を重ね、2019年に従業員満足度アンケートを実施し、時間固定勤務や時短勤務、選択性週休3日制など職員一人ひとりのライフステージに合わせた働き方を選択できる制度の充実を図った。更に人事労務管理、人事評価制度や人材育成計画はICTを活用して導入を進めてきた。
「当法人は、運営拠点が地域に分かれていること、開園期間の長短、経験者の割合など様々な区分の中で、課題を抽出し、改善に向けて取り組まなくてはなりません。現場の一線で働く職員の意見や意向をしっかりと聞くことから始め、働きやすい環境を整えることが大切だと考えています」
そのような考え方から令和5年度から新たに「従業員サーベイ」を活用し、より現場の声を活かせるように整えていくという。
松尾さんは、現在の教育体制全体の視点からも幼児教育の重要を指摘する。
「今の教育は幼児教育から始まり、大学で終わりますが、例えば大学入試制度が変わると、トップダウンのように高、中、小と教育内容が変化していきます。文部科学省の問題行動・不登校調査で全国の小中高校と特別支援学校で2022年度に認知されたいじめの件数は約68万件、不登校は約30万人にのぼったことがわかりましたが、このような教育環境の中で起きていることに目を向けるべきです。私は幼児教育をしっかり行い、そこで身につけたことが小、中、高でも連続性をもって引き継がれていくボトムアップの教育こそがこの問題の解決の鍵になると思っています」
保育園の実際の運営はこの考えに基づくものだ。
「教育とは教えることではく、可能性を引き出すことだと考えています。当法人の幼児、児童施設では、子どもの国籍、障がいの有無にかかわらず、同じ場で遊び、コミュニケーションを取る中で様々な経験を積むことができることを大切にしています。日々の生活や主体的な遊びの中で非認知能力を育んでいきます。非認知能力とは可視化することができない多様な人間力を指し、具体的には主体性、柔軟性、想像力、自制心、自己肯定感、自信、回復力、やり抜く力、社会性、協働力や共感力など、生きていくうえで欠かせないスキルのことで、幸福感や社会的成功に密接な関係があるといわれています。私たちはそのような学びや目標に向かう力、他者や周囲と適切に関わる力、感情をコントロールする力などを育んでいきます」
こうした考えや方針で『正道会』が4都県で運営する施設のタイプは、0歳児から2歳児までを預かる「小規模保育所」、生後3ヵ月児から小学校就学前までの乳幼児を預かる「保育園」「幼保連携型認定こども園」、子どもが病気の際に自宅での保育が困難な場合に一時的に保育する「病児保育施設」、放課後に適切な遊びや生活の場を整えて健全な育成を図る学童くらぶ寺子屋「学童クラブ元気っ子クラブ」、地域の中で安心して子育てができるように支援する「子育て支援拠点施設」に加え、2023年には福岡と関東で満3歳から就学前までの障がいを持つ児童の発達支援や放課後等デイサービスを行う多機能型事業所「ピノキオプラス」を開園するなど、多様性を重視する松尾さんの信条を反映して多種多様だ。
各施設では地球規の課題に立ち向かう「SDGs」や自然との共生共学の大切さを身につけさせる活動にも取り組んでいる。水資源を守る活動として、井戸のある保育園では水遊びなどに井戸水を使う。「誰一人取り残さない世界を作る」目標を目指す活動として、関東の副理事長を中心に、地域の子どもたちや保護者に手作りの温かい食事を提供する「ピノキオ食堂」を6保育園で実施。着なくなった子ども服や玩具を集めて必要としている子どもに贈る「どうぞBOX」を4保育園に設置、3施設にソーラーパネルを導入して太陽光発電を利用している。
自然との共生共学は、構造材に地域の木材を使って建てた園舎で保育するもので、長崎市のこども園は日本建築士事務所協会連合会主催の建築賞で最高の国土交通大臣賞を、福岡県那珂川市のこども園は福岡県木造・木質化建築賞で優秀賞を受賞した。
松尾さんは、保育や児童福祉活動自体を「SDGs」の「すべての人に健康と福祉、質の高い教育を」という目標、働きやすい環境づくりを「ジェンダー平等を実現しよう」「働きがいも経済成長も」という目標を目指す活動と位置づける。
「少子化が進む昨今、保育業界は経営面から園児獲得競争に走りがちですが、乳幼児期は、子どもが生涯にわたる人間形成の基礎を培う重要な時期であると同時に、社会の発展にとっても非常に重要な意義を持つものです。保育園や幼稚園にうまく順応できない園児や不登校の児童なども含めて誰一人取り残すことがないよう、多種多様な居場所を作る役割を担っていきたいと考えています」
(ライター/斎藤紘)
「SDGs」の取り組みも
「報道などで不適切な保育が注目される保育現場のネガティブなイメージを一新し、社会からすばらしい仕事と注目されるような保育業界の新たなブランディングのための形を提案していきたい」
長崎、福岡、東京、神奈川で保育、児童福祉、障がい児支援、子育て支援などを目的とした施設などを展開する『社会福祉法人正道会』二代目理事長の松尾肇浩さんは、社会の課題に対する状況認識と問題意識から事業活動の方向性を見定め、その意義と目的を落とし込んだ法人理念を具体化し、情報発信で活動全体を可視化してきた気鋭のリーダーだ。問題意識から浮かびあがるのは独自の視点だ。
「今の保育現場は社会状況に追いついていないといわざるを得ません。こども家庭庁が国主体で初めて実施した実態調査で、2022年4月から12月に虐待や暴行を含めた不適切な保育が全国の認可保育所で914件あったことが明らかになりましたが、この状況を受けて、保育現場では様々な解決策を講じてきました。しかしながら現在でも問題発覚は相変わらず続いています。この課題に真摯に向き合うこと、また今一度、保育観を再構築し直す時期だと考えます」
松尾さんは、この課題の背景の一つに保育士が置かれている労働環境があると考え、現在の副理事長の松尾正次郎さん、松尾健さんと共に法人内で協議を重ね、2019年に従業員満足度アンケートを実施し、時間固定勤務や時短勤務、選択性週休3日制など職員一人ひとりのライフステージに合わせた働き方を選択できる制度の充実を図った。更に人事労務管理、人事評価制度や人材育成計画はICTを活用して導入を進めてきた。
「当法人は、運営拠点が地域に分かれていること、開園期間の長短、経験者の割合など様々な区分の中で、課題を抽出し、改善に向けて取り組まなくてはなりません。現場の一線で働く職員の意見や意向をしっかりと聞くことから始め、働きやすい環境を整えることが大切だと考えています」
そのような考え方から令和5年度から新たに「従業員サーベイ」を活用し、より現場の声を活かせるように整えていくという。
松尾さんは、現在の教育体制全体の視点からも幼児教育の重要を指摘する。
「今の教育は幼児教育から始まり、大学で終わりますが、例えば大学入試制度が変わると、トップダウンのように高、中、小と教育内容が変化していきます。文部科学省の問題行動・不登校調査で全国の小中高校と特別支援学校で2022年度に認知されたいじめの件数は約68万件、不登校は約30万人にのぼったことがわかりましたが、このような教育環境の中で起きていることに目を向けるべきです。私は幼児教育をしっかり行い、そこで身につけたことが小、中、高でも連続性をもって引き継がれていくボトムアップの教育こそがこの問題の解決の鍵になると思っています」
保育園の実際の運営はこの考えに基づくものだ。
「教育とは教えることではく、可能性を引き出すことだと考えています。当法人の幼児、児童施設では、子どもの国籍、障がいの有無にかかわらず、同じ場で遊び、コミュニケーションを取る中で様々な経験を積むことができることを大切にしています。日々の生活や主体的な遊びの中で非認知能力を育んでいきます。非認知能力とは可視化することができない多様な人間力を指し、具体的には主体性、柔軟性、想像力、自制心、自己肯定感、自信、回復力、やり抜く力、社会性、協働力や共感力など、生きていくうえで欠かせないスキルのことで、幸福感や社会的成功に密接な関係があるといわれています。私たちはそのような学びや目標に向かう力、他者や周囲と適切に関わる力、感情をコントロールする力などを育んでいきます」
こうした考えや方針で『正道会』が4都県で運営する施設のタイプは、0歳児から2歳児までを預かる「小規模保育所」、生後3ヵ月児から小学校就学前までの乳幼児を預かる「保育園」「幼保連携型認定こども園」、子どもが病気の際に自宅での保育が困難な場合に一時的に保育する「病児保育施設」、放課後に適切な遊びや生活の場を整えて健全な育成を図る学童くらぶ寺子屋「学童クラブ元気っ子クラブ」、地域の中で安心して子育てができるように支援する「子育て支援拠点施設」に加え、2023年には福岡と関東で満3歳から就学前までの障がいを持つ児童の発達支援や放課後等デイサービスを行う多機能型事業所「ピノキオプラス」を開園するなど、多様性を重視する松尾さんの信条を反映して多種多様だ。
各施設では地球規の課題に立ち向かう「SDGs」や自然との共生共学の大切さを身につけさせる活動にも取り組んでいる。水資源を守る活動として、井戸のある保育園では水遊びなどに井戸水を使う。「誰一人取り残さない世界を作る」目標を目指す活動として、関東の副理事長を中心に、地域の子どもたちや保護者に手作りの温かい食事を提供する「ピノキオ食堂」を6保育園で実施。着なくなった子ども服や玩具を集めて必要としている子どもに贈る「どうぞBOX」を4保育園に設置、3施設にソーラーパネルを導入して太陽光発電を利用している。
自然との共生共学は、構造材に地域の木材を使って建てた園舎で保育するもので、長崎市のこども園は日本建築士事務所協会連合会主催の建築賞で最高の国土交通大臣賞を、福岡県那珂川市のこども園は福岡県木造・木質化建築賞で優秀賞を受賞した。
松尾さんは、保育や児童福祉活動自体を「SDGs」の「すべての人に健康と福祉、質の高い教育を」という目標、働きやすい環境づくりを「ジェンダー平等を実現しよう」「働きがいも経済成長も」という目標を目指す活動と位置づける。
「少子化が進む昨今、保育業界は経営面から園児獲得競争に走りがちですが、乳幼児期は、子どもが生涯にわたる人間形成の基礎を培う重要な時期であると同時に、社会の発展にとっても非常に重要な意義を持つものです。保育園や幼稚園にうまく順応できない園児や不登校の児童なども含めて誰一人取り残すことがないよう、多種多様な居場所を作る役割を担っていきたいと考えています」
(ライター/斎藤紘)
社会福祉法人 正道会
TEL/095-865-6011
Eメール/honbu@seido-kai.com
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ホームページ
https://seido-kai.com/
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施主様自らも
チェックできる配筋検査
チェックできる配筋検査
図面通りに作業することが
正確で無駄のない工事に繋がる
神奈川県相模原で長年にわたって基礎工事を手がけている『有限会社信和土建』は、細部にまでこだわった正確で妥協のない施工に定評がある。年間を通して工事依頼が絶えない実力と実績を兼ね備えた建設会社として厚い信頼を寄せられている。今回は、代表取締役の宍戸信照さんにコンクリートを打つ前の段階で行う基礎の鉄筋が正しく配置されているか、本数に間違いはないか、といった点をチェックする配筋検査について伺った。
この配筋検査は第三者検査機関のチェックを受けるものだというが、家を建てる施主様自らもチェックできるものだという。
「専門知識が必要な場合もありますが、図面とメジャーさえあれば自分で検査できます。配筋検査とは図面に記されている数量や仕様と実際に施工された物が一致しているかどうかをチェックするものです。主な項目は、鉄筋の配置、かぶり厚さ、鉄筋の波打ち、鉄筋定着の長さ、鉄筋の太さ(径)、防湿シート、ホールダウン金物の位置•本数・固定状況、アンカーボルトなどになります」
鉄筋の配置であれば、網目状に組んである鉄筋の幅を測れば図面の指示通りに鉄筋が配置されているかがチェックできる。園面に「@300」と書かれていれば、30㎝間隔で鉄筋を組んであるか確認するといった具合だ。次に鉄筋のかぶり厚さで。コンクリートの表面から鉄筋表面までの最短距離のことで、鉄筋がどれくらいコンクリートに覆われているか、かぶっているかを示す数値を確認する。立ち上がり部分は40㎜以上、底面は60㎜以上のかぶり厚さが最低限の数値で、住宅の仕様によってこの数値は異なってくる。厚さを確保するために、スペーサーやサイコロと呼ばれるコンクリートの塊を設置し、鉄筋から型枠までの距離を測定してチェックすれば、かぶり厚さの計測も可能。しっかりと図面を読み解けば、施主でもある程度のチェックが可能なのが配筋検査だ。
「現場というのは、図面通りの作業をする場所であり、そのための準備が、より正確で無駄のない工事に繋がります。図面を引いた段階で、どの長さの鉄筋が何本必要かは簡単に割り出せます。雨で現場に出られない日は、工場で鉄筋を規定通りの長さに切るという作業を行う。何より資材の無駄が出ず、エコに繋がります。これからの職人は、〝地球に優しい〟仕事が求められると考えています」
(ライター/長谷川望)
正確で無駄のない工事に繋がる
神奈川県相模原で長年にわたって基礎工事を手がけている『有限会社信和土建』は、細部にまでこだわった正確で妥協のない施工に定評がある。年間を通して工事依頼が絶えない実力と実績を兼ね備えた建設会社として厚い信頼を寄せられている。今回は、代表取締役の宍戸信照さんにコンクリートを打つ前の段階で行う基礎の鉄筋が正しく配置されているか、本数に間違いはないか、といった点をチェックする配筋検査について伺った。
この配筋検査は第三者検査機関のチェックを受けるものだというが、家を建てる施主様自らもチェックできるものだという。
「専門知識が必要な場合もありますが、図面とメジャーさえあれば自分で検査できます。配筋検査とは図面に記されている数量や仕様と実際に施工された物が一致しているかどうかをチェックするものです。主な項目は、鉄筋の配置、かぶり厚さ、鉄筋の波打ち、鉄筋定着の長さ、鉄筋の太さ(径)、防湿シート、ホールダウン金物の位置•本数・固定状況、アンカーボルトなどになります」
鉄筋の配置であれば、網目状に組んである鉄筋の幅を測れば図面の指示通りに鉄筋が配置されているかがチェックできる。園面に「@300」と書かれていれば、30㎝間隔で鉄筋を組んであるか確認するといった具合だ。次に鉄筋のかぶり厚さで。コンクリートの表面から鉄筋表面までの最短距離のことで、鉄筋がどれくらいコンクリートに覆われているか、かぶっているかを示す数値を確認する。立ち上がり部分は40㎜以上、底面は60㎜以上のかぶり厚さが最低限の数値で、住宅の仕様によってこの数値は異なってくる。厚さを確保するために、スペーサーやサイコロと呼ばれるコンクリートの塊を設置し、鉄筋から型枠までの距離を測定してチェックすれば、かぶり厚さの計測も可能。しっかりと図面を読み解けば、施主でもある程度のチェックが可能なのが配筋検査だ。
「現場というのは、図面通りの作業をする場所であり、そのための準備が、より正確で無駄のない工事に繋がります。図面を引いた段階で、どの長さの鉄筋が何本必要かは簡単に割り出せます。雨で現場に出られない日は、工場で鉄筋を規定通りの長さに切るという作業を行う。何より資材の無駄が出ず、エコに繋がります。これからの職人は、〝地球に優しい〟仕事が求められると考えています」
(ライター/長谷川望)
有限会社 信和土建
TEL/042-763-4443
「SDGs」達成への寄与に心を砕きながら
人・建機一対派遣体制で土木工事を遂行
人・建機一対派遣体制で土木工事を遂行
環境に優しい施工遵守
重機も環境配慮型選定
「これからの建設業は、SDGsを視野に入れながら業務を進めなくてはなりません」
本州全域を舞台に、元請けのゼネコンからの要請に応え、人・建機一対派遣というハイブリッドの施工体制で土地造成や道路舗装など公共性の高い工事の一翼を担ってきた『株式会社開発工業』代表取締役社長の坂巻美代子さんは、国土を切り拓く一方、環境に影響を与える土木工事の特質を踏まえ、業務の遂行に当たっては持続可能でよりよい社会の実現を目指す「SDGs」の達成に寄与していくことに心を砕いてきた経営者だ。同社は、1973年に坂巻さんの夫が宅地造成業から始めた会社。坂巻さんは土木施工管理技士の国家資格を取得して事業を支え、夫が早世した後の1999年から経営を担い、夫が確立した人・建機一対派遣体制を堅持し、使われ易い会社として受注業務の8割を占めるゼネコン依頼の工事に対応してきた。
「建設業は、人々が安心して暮らせる社会をつくるための環境整備やまちづくり、道路や交通などのインフラ構築を担い、SDGsのゴール11の住み続けられる街づくりに寄与する仕事ですが、建設行為を通じて地域の自然環境に影響を与えることから、環境負荷抑制に配慮しなければならない責任も抱えています。施工に当たっては、安全管理と環境保全管理に責任を持つ施工管理者の指揮の下、環境にやさしい工事を心掛けています」
人・建機一対派遣体制で、監理技術者となるスタッフ、建機オペレーター、作業員と共に送り出す建機は5年ごとに更新し、創業以来導入した建機は205台にのぼるが、坂巻さんはここでも環境への配慮を重視して機種を選定してきた。抜群の視界性と優れた整地性能を有し、特定特殊自動車排出ガス基準をクリアした環境にやさしい クリーンエンジンを搭載した次世代ブルドーザーやショベルの旋回装置を電気駆動化するハイブリッドシステムで大幅な燃費低減効果を発揮し、CO2排出を抑制するハイブリッド油圧ショベル、低騒音型エンジンを搭載し、国の低騒音基準をクリアしたロードローラーなどを導入したのはその代表例だ。
機動力と施工力を最大化する人・建機一対派遣体制で行う業務は、土地造成や道路工事のほか、太陽光発電のメガソーラー用敷地の造成、都市部の河川浚渫、建設残土の処理などに及ぶが、坂巻さんの心の中心にあるのは、「未来に生きる子どもたちのためにも、緑豊かで住みやすい環境を整備していくこと」だ。
(ライター/斎藤紘)
重機も環境配慮型選定
「これからの建設業は、SDGsを視野に入れながら業務を進めなくてはなりません」
本州全域を舞台に、元請けのゼネコンからの要請に応え、人・建機一対派遣というハイブリッドの施工体制で土地造成や道路舗装など公共性の高い工事の一翼を担ってきた『株式会社開発工業』代表取締役社長の坂巻美代子さんは、国土を切り拓く一方、環境に影響を与える土木工事の特質を踏まえ、業務の遂行に当たっては持続可能でよりよい社会の実現を目指す「SDGs」の達成に寄与していくことに心を砕いてきた経営者だ。同社は、1973年に坂巻さんの夫が宅地造成業から始めた会社。坂巻さんは土木施工管理技士の国家資格を取得して事業を支え、夫が早世した後の1999年から経営を担い、夫が確立した人・建機一対派遣体制を堅持し、使われ易い会社として受注業務の8割を占めるゼネコン依頼の工事に対応してきた。
「建設業は、人々が安心して暮らせる社会をつくるための環境整備やまちづくり、道路や交通などのインフラ構築を担い、SDGsのゴール11の住み続けられる街づくりに寄与する仕事ですが、建設行為を通じて地域の自然環境に影響を与えることから、環境負荷抑制に配慮しなければならない責任も抱えています。施工に当たっては、安全管理と環境保全管理に責任を持つ施工管理者の指揮の下、環境にやさしい工事を心掛けています」
人・建機一対派遣体制で、監理技術者となるスタッフ、建機オペレーター、作業員と共に送り出す建機は5年ごとに更新し、創業以来導入した建機は205台にのぼるが、坂巻さんはここでも環境への配慮を重視して機種を選定してきた。抜群の視界性と優れた整地性能を有し、特定特殊自動車排出ガス基準をクリアした環境にやさしい クリーンエンジンを搭載した次世代ブルドーザーやショベルの旋回装置を電気駆動化するハイブリッドシステムで大幅な燃費低減効果を発揮し、CO2排出を抑制するハイブリッド油圧ショベル、低騒音型エンジンを搭載し、国の低騒音基準をクリアしたロードローラーなどを導入したのはその代表例だ。
機動力と施工力を最大化する人・建機一対派遣体制で行う業務は、土地造成や道路工事のほか、太陽光発電のメガソーラー用敷地の造成、都市部の河川浚渫、建設残土の処理などに及ぶが、坂巻さんの心の中心にあるのは、「未来に生きる子どもたちのためにも、緑豊かで住みやすい環境を整備していくこと」だ。
(ライター/斎藤紘)
株式会社 開発工業
TEL/046-241-3364
Eメール/info@kaihatsu-kogyo
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ホームページ
http://kaihatsu-kogyo.co.jp/
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舗装工事の確かな仕事ぶりに高評価
周到な工程で舗装が持つ機能を確保
周到な工程で舗装が持つ機能を確保
目指すは奇麗な仕上げ
チーム力で業務を完遂
人や車が安全に通行できるように道路や駐車場などの地盤面にアスファルトやコンクリートなどを敷き固める舗装工事の確かな仕事ぶりで発注元から高い評価を得てきたのが『株式会社五幸』だ。舗装工事業界で経験を重ねた代表取締役の森真哉さんが仲間4人と2013年に創業し、2021年に法人化を果たした会社。現在、スタッフはフィリッピン人の技能実習生を含めて11人に増え、チームワークを生かし、舗装工事とそれ付随する外構工事などの一般土木工事を設計通りに奇麗に仕上げる。
同社が手がけるのは、公共道路、私道、施設や店舗、住宅の駐車場。
「舗装工事は簡単のように見えますが、実は舗装は道路などの構成物でその構造は複雑なのです。上から表層、基層、上層路盤、下層路盤、路床の5つの層から成っていて、交通荷重を分散して下層に伝えたり、加重を受け止めたりする機能を持ち、工事では全体として路面の安全性や景観を維持する役目を果たせるように仕上げなくてはなりません」
工事に当たっては、工程に従って的確に進めるという。
「設計図をもとに現地の状況を確認して工事全体の工程表を作成し、機材の選定、騒音振動対策、交通規制の申請などを行います。工事は最下層である路床の作業から始め、ブルドーザーなどで均一にならした後、ローラーのついた重機でしっかり固めていきます。路盤ができたら、加熱したアスファルト混合物を路盤の上に敷きならし、重機で基層を固め、最後に表層を固めます。人や車がじかに接する部分なので、重さや摩耗に耐えられる強さ、滑りにくさ、耐水性がなくてはなりません。加えて、凹凸がなく平坦であること、ひび割れしにくく割れにくいこと、見た目の美しさも求められます。機械のオペレーターの手腕の見せ所です」
森さんが独立、起業したのは35歳の時。社名の『五幸』は「創業メンバーの5人皆が幸せになるように」との思いを込めたものだ。
「幸いにも、私にとって師匠のような存在の方が共に働き、色々と助けてくれたお陰で事業を軌道に乗せることができました。現在のスタッフは20代の若手が中心で、当社のパワーになっています。まだ成長段階にある部分も多いので、とにかく経験を積んでもらうおうと、機械のオペレーターといった重要な仕事も任せるようにしています。将来がとても楽しみです」
(ライター/斎藤紘)
チーム力で業務を完遂
人や車が安全に通行できるように道路や駐車場などの地盤面にアスファルトやコンクリートなどを敷き固める舗装工事の確かな仕事ぶりで発注元から高い評価を得てきたのが『株式会社五幸』だ。舗装工事業界で経験を重ねた代表取締役の森真哉さんが仲間4人と2013年に創業し、2021年に法人化を果たした会社。現在、スタッフはフィリッピン人の技能実習生を含めて11人に増え、チームワークを生かし、舗装工事とそれ付随する外構工事などの一般土木工事を設計通りに奇麗に仕上げる。
同社が手がけるのは、公共道路、私道、施設や店舗、住宅の駐車場。
「舗装工事は簡単のように見えますが、実は舗装は道路などの構成物でその構造は複雑なのです。上から表層、基層、上層路盤、下層路盤、路床の5つの層から成っていて、交通荷重を分散して下層に伝えたり、加重を受け止めたりする機能を持ち、工事では全体として路面の安全性や景観を維持する役目を果たせるように仕上げなくてはなりません」
工事に当たっては、工程に従って的確に進めるという。
「設計図をもとに現地の状況を確認して工事全体の工程表を作成し、機材の選定、騒音振動対策、交通規制の申請などを行います。工事は最下層である路床の作業から始め、ブルドーザーなどで均一にならした後、ローラーのついた重機でしっかり固めていきます。路盤ができたら、加熱したアスファルト混合物を路盤の上に敷きならし、重機で基層を固め、最後に表層を固めます。人や車がじかに接する部分なので、重さや摩耗に耐えられる強さ、滑りにくさ、耐水性がなくてはなりません。加えて、凹凸がなく平坦であること、ひび割れしにくく割れにくいこと、見た目の美しさも求められます。機械のオペレーターの手腕の見せ所です」
森さんが独立、起業したのは35歳の時。社名の『五幸』は「創業メンバーの5人皆が幸せになるように」との思いを込めたものだ。
「幸いにも、私にとって師匠のような存在の方が共に働き、色々と助けてくれたお陰で事業を軌道に乗せることができました。現在のスタッフは20代の若手が中心で、当社のパワーになっています。まだ成長段階にある部分も多いので、とにかく経験を積んでもらうおうと、機械のオペレーターといった重要な仕事も任せるようにしています。将来がとても楽しみです」
(ライター/斎藤紘)
株式会社 五幸
TEL/0561-76-9855
Eメール/gokou_550@outlook.jp
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ホームページ
https://gokou550.com/
https://gokou550.com/
ダイヤモンド工具を使った高精度工法
コンクリート構造物の穿孔切断で実績
コンクリート構造物の穿孔切断で実績
耐震補強などにも寄与
コスト削減に経営努力
ダイヤモンドの粒子を固着させた特殊工具による穿孔、切断技術で、インフラ設備の配管配線のための鉄筋・鉄骨コンクリートの孔あけ工事やコンクリート建造物の補修・解体工事、橋梁耐震補強のための鋼材固定工事などに寄与してきたのが『株式会社DAI企画』だ。熟達の職人を牽引して施工に当たる代表取締役の徳丸浩樹さんは、「全国どこでも臨機応変な工事が可能な対応力と技術力」で活躍の場を広げていく考えだ。
同社には、「埋設物を避け、コンクリートに穴を開けたい」「コンクリート建造物の劣化状況を調べたい」「橋梁の補修や耐震補強工事で協力してほしい」「あとアンカー工事を任せたい」といった依頼が寄せられ、それぞれの工事の内容を詳しくヒアリングした上で、同社が得意とする工法から最適のものを選んで対応する。
「当社が得意とする工法は三つあり、その一つが『ダイアモンドコア』。ダイヤモンドを多数埋め込んだ穿孔用刃物のダイヤモンドビットでコンクリート構造物の壁や床に電気や空調設備などのケーブルや配水管の穴を開ける工法で、穿孔精度に優れています。『ウォルソー』は、ダイヤモンドの粒子を固着させた切削工具ダイヤモンドブレードを搭載したマシンを切断物の予定切断線に沿って設置したレール上を走らせながら切断する工法で、改修や耐震工事などに用いられます。『ワイヤーソー』は、ピアノ線にダイヤモンド砥粒を固定したダイヤモンドワイヤーを回転させながら切断対象物に巻きつけ切断する工法で、曲面状の構造物などの切断に威力を発揮します」
このほか同社は、コンクリート構造物の補強や拡張、橋梁耐震補強のために、『ダイアモンドコア』でコンクリートに穴を開け、金属製の補強部材などをアンカーボルトで固定するアンカー工事も数多く手がける。徳丸さんは、受注した業務全般で、作業の効率と安全性、的確な工程によるコストダウンを追求し、信頼を集めてきた。
本業とは別に、徳丸さんは2022年12月に、JR大阪環状線の大正駅近くに酒好きが気楽に立ち寄れる立ち飲みの「酔っぱらいスタンドぴぃーちゃん!!」を開店。全国の焼酎や日本酒の銘酒、生ビール、ウイスキー、酎ハイ、ソフトドリンクなどを揃え、オリジナルのチャーシューやスペアリブなどのオススメ料理も楽しめる人気店になっている。
(ライター/斎藤紘)
コスト削減に経営努力
ダイヤモンドの粒子を固着させた特殊工具による穿孔、切断技術で、インフラ設備の配管配線のための鉄筋・鉄骨コンクリートの孔あけ工事やコンクリート建造物の補修・解体工事、橋梁耐震補強のための鋼材固定工事などに寄与してきたのが『株式会社DAI企画』だ。熟達の職人を牽引して施工に当たる代表取締役の徳丸浩樹さんは、「全国どこでも臨機応変な工事が可能な対応力と技術力」で活躍の場を広げていく考えだ。
同社には、「埋設物を避け、コンクリートに穴を開けたい」「コンクリート建造物の劣化状況を調べたい」「橋梁の補修や耐震補強工事で協力してほしい」「あとアンカー工事を任せたい」といった依頼が寄せられ、それぞれの工事の内容を詳しくヒアリングした上で、同社が得意とする工法から最適のものを選んで対応する。
「当社が得意とする工法は三つあり、その一つが『ダイアモンドコア』。ダイヤモンドを多数埋め込んだ穿孔用刃物のダイヤモンドビットでコンクリート構造物の壁や床に電気や空調設備などのケーブルや配水管の穴を開ける工法で、穿孔精度に優れています。『ウォルソー』は、ダイヤモンドの粒子を固着させた切削工具ダイヤモンドブレードを搭載したマシンを切断物の予定切断線に沿って設置したレール上を走らせながら切断する工法で、改修や耐震工事などに用いられます。『ワイヤーソー』は、ピアノ線にダイヤモンド砥粒を固定したダイヤモンドワイヤーを回転させながら切断対象物に巻きつけ切断する工法で、曲面状の構造物などの切断に威力を発揮します」
このほか同社は、コンクリート構造物の補強や拡張、橋梁耐震補強のために、『ダイアモンドコア』でコンクリートに穴を開け、金属製の補強部材などをアンカーボルトで固定するアンカー工事も数多く手がける。徳丸さんは、受注した業務全般で、作業の効率と安全性、的確な工程によるコストダウンを追求し、信頼を集めてきた。
本業とは別に、徳丸さんは2022年12月に、JR大阪環状線の大正駅近くに酒好きが気楽に立ち寄れる立ち飲みの「酔っぱらいスタンドぴぃーちゃん!!」を開店。全国の焼酎や日本酒の銘酒、生ビール、ウイスキー、酎ハイ、ソフトドリンクなどを揃え、オリジナルのチャーシューやスペアリブなどのオススメ料理も楽しめる人気店になっている。
(ライター/斎藤紘)
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