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同窓の先代社長の思い胸に事業牽引
通信機器施工や測定機器校正で実績
通信機器施工や測定機器校正で実績
コロナ禍の危機を克服
未来に向け人材を育成
十和田湖や奥入瀬渓流などの景勝地で知られる青森県十和田市で約60年の歴史を刻む県立十和田工業高校である年に開かれた就職説明会。求人のために会社の概要を説明した同校OBの社長の話に感銘し、入社を決めた電気科の少年が、挫折しかけながらも努力を重ねた末に社長の後を継いで経営のトップに立つというサクセスストーリーを絵に描いたような経営者がいる。『センシン電気株式会社』の代表取締役社長金澤健一さん。通信機器や電気設備の施工管理、測定機器の校正という社会経済活動のインフラを支える事業を牽引する経営で貫くのは、「迅速な対応、信頼の技術、安心のサービス」を重視する経営理念だ。
「高校の電気科で学んだのは、電気の仕事は絶対に無くならないと考えたからです。就職説明会でこれまでの体験談や失敗談を包み隠さず話してくれた先代社長とフィーリングが合ったことと、公共事業を担っていることに魅力を感じたことが入社の決め手になりました。しかし、入社してからは地道な下積み時代が続きました。普通は5年、10年で一人前の職人になれるところを、10年経ってもなれず、辞めようと思ったことは何度もありましたが、社長が側にいて、いろいろとフォローをして下さったお陰で頑張ってこれたのです」
その先代社長に病気が発覚し、金澤さんに転機が訪れる。
「次期社長候補に私の名前が挙がったのです。私は彼の息子でもないですし、社長になったら会社の負債も運命もすべて背負わなくてはなりません。自分に何かメリットはあるのかと、随分悩みました。決意のきっかけは、やはり先代社長の存在でした。仕事のことからお酒の飲み方まで必要なことを全部教えてくれた先代社長が苦しみながらやつれていくのを見て、『この会社をつぶすわけにはいかない。ここで私が継がないと、社長を裏切ることになる』と思ったのです。私が会社を継いで、先代社長がやりたくてもできなかったことをやろうと覚悟を決めました」
2020年3月、先代社長が肺がんで他界した後、役員会議が開かれ、社員からの推薦もあって、金澤さんは2代目社長に就任した。
その強い覚悟で金澤さんが牽引する同社の事業は、防災行政無線や航空無線通信、防犯カメラ、車両無線関係などの施工管理、調査、保守を行う「通信機器サービス」、一般電気工事や弱電工事、その他付帯設備工事などの施工管理、調査、保守を担う「電気工事サービス」、電子機器用測定機器や度量衡機器の校正、ISO対応書類や校正証明書の作成、トレーサビリティ、試験成績書などの作成を請け負う「測定機器校正サービス」が3本柱だ。
こうした専門性の高い事業を担うのは、第一種電気工事士や第二種電気工事士、一級電気工事 施工監理技士、二級電気工事施工監理技士、高所作業車運転技能者、第一級陸上特殊無線技士などの専門資格を持つ技術者集団。
事業の中で特に高度の技術が求められるのが「測定機器校正サービス」。その実務を担うのがキャリブレーションセンターだ。
「キャリブレーションとは英語で校正、調整などを意味します。電子機器や通信機器、電気設備は設計や規格通りに作動しなければ重大な事故につながりかねません。こうした機器が正しく作動するかを測定する測定機器や度量衡機器は、多様な種類の精密部品で構成されていて、それらの精密部品は気温や湿度などの環境の変化でわずかに膨張したり、縮小したりすることがあります。こうした微少な変形の積み重ねは、経年変化として測定に影響を与え、測定結果に本来の値とは異なる誤差として表れます。測定機器の誤差を放置したまま測定を続けてしまうと、測定対象となる電子機器や通信機器、電気設備の品質や性能が維持できなくなるだけでなく、国が定める規格や規制に適合していることの証明もできなくなってしまいます。測定機器のキャリブレーションは標準器などを用いて測定機器や度量衡機器を正しい値になるよう調整したりする業務で、電子機器や通信機器、電気設備を正しく作動させる上で極めて重要で仕事なのです」
キャリブレーションセンターは、1996年に群馬県太田市に開設し、業務合理化のため2011年に本社に移し、新たな体制のもとで受注業務を増やしてきた。これまでキャリブレーションを実施した測定器は、電圧電流計、カウンター、発信器、レベル計、オシロスコープ、マルチメータ、レコーダ、ノギス、抵抗器など多岐にわたる。
同社は、1998年に品質マネジメントシステムを国際基準レベルで管理、運用していることを対外的に示す国際規格ISO9001の認証を取得、「測定機器校正サービス」「通信機器サービス」「電気工事サービス」の三事業を通じ、顧客満足の達成のための業務体制を築いてきた。
同社の仕事ぶりが信頼されているのは、取引先が国土交通省東京航空局や防衛省、警察、区役所、学校、大手電気会社、レーダー会社、電子機器会社、住宅設備会社、計測機器会社などに広がっていることからも伝わる。
その受注実績も、施工実績も洋上管制処理システム訓練シミュレータ等設置工事、飛行情報管理処理等設置工事、三宅島空港ITV装置更新工事、利尻空港外1空港用ITV装置更新工事、中標津空港RAG更新工事、大子RCAG更新工事、横須賀DME局舎架空電線交換工事、大田区仲六郷小学校体育館照明改修工事、大田区萩中小学校便所全面改修電気設備工事、新潟空港対空通信設備更新その他工事、大田区教育委員会防犯カメラ設備工事、大田区立小中学校緊急地震速報装置保守、防衛省共済組合市ヶ谷会館宴会場等音響装置保守、神奈川県警カーロケータ車載装置搭載替え工事、移動無線センター新宿サーバラック設置工事など多岐にわたる。
「当社の事業は特殊な仕事で、マニュアルを見ただけではなかなかできないような仕事です。一般住宅ではなく、役所や空港など大きな施設が対象で、技術力と経験が求められます。当社には長年にわたって蓄積した技術と経験があり、それが発注元の機関や会社から信頼を得てきた礎だと思っています」
こうして前進してきた同社だが、金澤さんが社長に就任した2020年3月は新型コロナウイルスによる感染症が拡大し始めた時期で、経営危機に直面する。
「工事もほとんどストップをしてしまい、火の車でした。さらに当然ですが、社長に就任した際に、私が負債を背負うこととなりました。お金も入ってこないし、支えてくれた先代社長もいないし、就任したばかりで何をすれば良いのかもわかりませんでした。ただ、会社を潰してはダメだという思いだけは頭にあり、どうすれば資金調達できるだろうか模索し、各所に駆け寄って頭を下げるという日々でした。当社は幸いにも歴史も長く仕事の実績があり、先代社長が築いた人脈もあって何とか資金を調達することができました。『仕事はもうけも大事だけれど、相手とどれだけ信頼関係を構築できるか、その仕事がどれだけ続くかの方が重要』という先代社長の教えが身に沁みました」
業績を回復軌道に乗せた金澤さんが今、経営で大切にしているのは現場を最優先することだ。
「私も現場で育ったので良く分かりますが、現場の環境が良くならないと会社は良くならないからです。そして、社員との信頼関係も大切にしています。社員あっての会社なので、そこはしっかり守っています」
もう一つ、力を入れているのが、会社の未来を託せる人材の育成だ。
「社会情勢はどんどん変化しますから、これからは変化に強い人材を育てていくことが求められます。とっさのトラブルや変化に対応できて、周りの仲間と一緒に解決できる人材です。また、新たな社風も取り入れていこうと、女性社員や外国人採用にも積極的に舵を切りました。人は財産ですので色々な考え方や価値観を持った人を採用し、技術の進化と共に変化し、多様化する電気通信のニーズに応えていきたいと思っています」
母校での就職説明会での先代社長の出会いが人生の起点になった金澤さん、先代社長の思いを引き継ぎながら、「目的は徹底的に定めて、手段は柔軟に変えていく」姿勢で事業を拡大していく決意は固い。
(ライター/斎藤紘)
未来に向け人材を育成
十和田湖や奥入瀬渓流などの景勝地で知られる青森県十和田市で約60年の歴史を刻む県立十和田工業高校である年に開かれた就職説明会。求人のために会社の概要を説明した同校OBの社長の話に感銘し、入社を決めた電気科の少年が、挫折しかけながらも努力を重ねた末に社長の後を継いで経営のトップに立つというサクセスストーリーを絵に描いたような経営者がいる。『センシン電気株式会社』の代表取締役社長金澤健一さん。通信機器や電気設備の施工管理、測定機器の校正という社会経済活動のインフラを支える事業を牽引する経営で貫くのは、「迅速な対応、信頼の技術、安心のサービス」を重視する経営理念だ。
「高校の電気科で学んだのは、電気の仕事は絶対に無くならないと考えたからです。就職説明会でこれまでの体験談や失敗談を包み隠さず話してくれた先代社長とフィーリングが合ったことと、公共事業を担っていることに魅力を感じたことが入社の決め手になりました。しかし、入社してからは地道な下積み時代が続きました。普通は5年、10年で一人前の職人になれるところを、10年経ってもなれず、辞めようと思ったことは何度もありましたが、社長が側にいて、いろいろとフォローをして下さったお陰で頑張ってこれたのです」
その先代社長に病気が発覚し、金澤さんに転機が訪れる。
「次期社長候補に私の名前が挙がったのです。私は彼の息子でもないですし、社長になったら会社の負債も運命もすべて背負わなくてはなりません。自分に何かメリットはあるのかと、随分悩みました。決意のきっかけは、やはり先代社長の存在でした。仕事のことからお酒の飲み方まで必要なことを全部教えてくれた先代社長が苦しみながらやつれていくのを見て、『この会社をつぶすわけにはいかない。ここで私が継がないと、社長を裏切ることになる』と思ったのです。私が会社を継いで、先代社長がやりたくてもできなかったことをやろうと覚悟を決めました」
2020年3月、先代社長が肺がんで他界した後、役員会議が開かれ、社員からの推薦もあって、金澤さんは2代目社長に就任した。
その強い覚悟で金澤さんが牽引する同社の事業は、防災行政無線や航空無線通信、防犯カメラ、車両無線関係などの施工管理、調査、保守を行う「通信機器サービス」、一般電気工事や弱電工事、その他付帯設備工事などの施工管理、調査、保守を担う「電気工事サービス」、電子機器用測定機器や度量衡機器の校正、ISO対応書類や校正証明書の作成、トレーサビリティ、試験成績書などの作成を請け負う「測定機器校正サービス」が3本柱だ。
こうした専門性の高い事業を担うのは、第一種電気工事士や第二種電気工事士、一級電気工事 施工監理技士、二級電気工事施工監理技士、高所作業車運転技能者、第一級陸上特殊無線技士などの専門資格を持つ技術者集団。
事業の中で特に高度の技術が求められるのが「測定機器校正サービス」。その実務を担うのがキャリブレーションセンターだ。
「キャリブレーションとは英語で校正、調整などを意味します。電子機器や通信機器、電気設備は設計や規格通りに作動しなければ重大な事故につながりかねません。こうした機器が正しく作動するかを測定する測定機器や度量衡機器は、多様な種類の精密部品で構成されていて、それらの精密部品は気温や湿度などの環境の変化でわずかに膨張したり、縮小したりすることがあります。こうした微少な変形の積み重ねは、経年変化として測定に影響を与え、測定結果に本来の値とは異なる誤差として表れます。測定機器の誤差を放置したまま測定を続けてしまうと、測定対象となる電子機器や通信機器、電気設備の品質や性能が維持できなくなるだけでなく、国が定める規格や規制に適合していることの証明もできなくなってしまいます。測定機器のキャリブレーションは標準器などを用いて測定機器や度量衡機器を正しい値になるよう調整したりする業務で、電子機器や通信機器、電気設備を正しく作動させる上で極めて重要で仕事なのです」
キャリブレーションセンターは、1996年に群馬県太田市に開設し、業務合理化のため2011年に本社に移し、新たな体制のもとで受注業務を増やしてきた。これまでキャリブレーションを実施した測定器は、電圧電流計、カウンター、発信器、レベル計、オシロスコープ、マルチメータ、レコーダ、ノギス、抵抗器など多岐にわたる。
同社は、1998年に品質マネジメントシステムを国際基準レベルで管理、運用していることを対外的に示す国際規格ISO9001の認証を取得、「測定機器校正サービス」「通信機器サービス」「電気工事サービス」の三事業を通じ、顧客満足の達成のための業務体制を築いてきた。
同社の仕事ぶりが信頼されているのは、取引先が国土交通省東京航空局や防衛省、警察、区役所、学校、大手電気会社、レーダー会社、電子機器会社、住宅設備会社、計測機器会社などに広がっていることからも伝わる。
その受注実績も、施工実績も洋上管制処理システム訓練シミュレータ等設置工事、飛行情報管理処理等設置工事、三宅島空港ITV装置更新工事、利尻空港外1空港用ITV装置更新工事、中標津空港RAG更新工事、大子RCAG更新工事、横須賀DME局舎架空電線交換工事、大田区仲六郷小学校体育館照明改修工事、大田区萩中小学校便所全面改修電気設備工事、新潟空港対空通信設備更新その他工事、大田区教育委員会防犯カメラ設備工事、大田区立小中学校緊急地震速報装置保守、防衛省共済組合市ヶ谷会館宴会場等音響装置保守、神奈川県警カーロケータ車載装置搭載替え工事、移動無線センター新宿サーバラック設置工事など多岐にわたる。
「当社の事業は特殊な仕事で、マニュアルを見ただけではなかなかできないような仕事です。一般住宅ではなく、役所や空港など大きな施設が対象で、技術力と経験が求められます。当社には長年にわたって蓄積した技術と経験があり、それが発注元の機関や会社から信頼を得てきた礎だと思っています」
こうして前進してきた同社だが、金澤さんが社長に就任した2020年3月は新型コロナウイルスによる感染症が拡大し始めた時期で、経営危機に直面する。
「工事もほとんどストップをしてしまい、火の車でした。さらに当然ですが、社長に就任した際に、私が負債を背負うこととなりました。お金も入ってこないし、支えてくれた先代社長もいないし、就任したばかりで何をすれば良いのかもわかりませんでした。ただ、会社を潰してはダメだという思いだけは頭にあり、どうすれば資金調達できるだろうか模索し、各所に駆け寄って頭を下げるという日々でした。当社は幸いにも歴史も長く仕事の実績があり、先代社長が築いた人脈もあって何とか資金を調達することができました。『仕事はもうけも大事だけれど、相手とどれだけ信頼関係を構築できるか、その仕事がどれだけ続くかの方が重要』という先代社長の教えが身に沁みました」
業績を回復軌道に乗せた金澤さんが今、経営で大切にしているのは現場を最優先することだ。
「私も現場で育ったので良く分かりますが、現場の環境が良くならないと会社は良くならないからです。そして、社員との信頼関係も大切にしています。社員あっての会社なので、そこはしっかり守っています」
もう一つ、力を入れているのが、会社の未来を託せる人材の育成だ。
「社会情勢はどんどん変化しますから、これからは変化に強い人材を育てていくことが求められます。とっさのトラブルや変化に対応できて、周りの仲間と一緒に解決できる人材です。また、新たな社風も取り入れていこうと、女性社員や外国人採用にも積極的に舵を切りました。人は財産ですので色々な考え方や価値観を持った人を採用し、技術の進化と共に変化し、多様化する電気通信のニーズに応えていきたいと思っています」
母校での就職説明会での先代社長の出会いが人生の起点になった金澤さん、先代社長の思いを引き継ぎながら、「目的は徹底的に定めて、手段は柔軟に変えていく」姿勢で事業を拡大していく決意は固い。
(ライター/斎藤紘)
センシン電気 株式会社
TEL/03-3741-6451
FAX/03-3741-7577
Eメール/kanazawa@senshin-e.co.jp
FAX/03-3741-7577
Eメール/kanazawa@senshin-e.co.jp
ホームページ
https://senshin-e.co.jp/
https://senshin-e.co.jp/
建設残土処理に光る社会貢献意識
幅広い事業体制を築いた経営手腕
幅広い事業体制を築いた経営手腕
四会社の総合力で対応
人材重視の姿勢が奏功
建設現場で出る大量の建設残土の処理は、社会基盤の整備を担う建設工事を円滑に進める上で重要なプロセスだ。多数の犠牲者を出した2021年の熱海市の大規模土石流災害でクローズアップされたこの建設残土の受け入れ、処理で建設業界を支えている企業グループがある。『ライフ建設』『ライフ興産』『ライフ開発』『ニシオカリース』の四つの事業会社で形成する栃木県真岡市の『ライフグループ』。そのトップに立つ会長菱沼博之さんが構築した20超の事業の一つが建設残土関係事業だ。「地域社会に貢献する」との経営理念を象徴する。
「建設のトータルサービス業を標榜し、幅広い事業展開でお客様の多様なニーズにお応えできる体制を整えているのが当グループの強みです。中でも建設残土関連事業は重要な位置を占めています。建設残土は専門的には建設発生土といい、再利用されないもの処分は、公共事業では指定処分が徹底されているものの、一部の地方公共団体では自由処分になっていて、違法に捨てたり、埋め立てたりする事例が後を絶ちません。その結果、土砂崩れの災害が発生しやすくなるなど、周辺地域や住民の皆様に迷惑をかけることとなります。こうした課題を視野に、当グループでは数カ所で保有する建設残土処分場で受け入れ、処理する体制を築き、残土の処理に悩む建設業者を対象に、残土の処理や埋立ての際の手続きなどを包括的にサポートしています」
このほかの事業で柱になっているのは、「土木・建築工事」「造成工事」「解体工事」「太陽光・風力・水力発電トータルプランナー事業」「重機・車両リース」。
「土木・建築工事」のうち土木工事は道路改良、河川改修、下水道工事、造成工事、外構工事などに対応、建築工事は民間施設の建築や既存建築物の修繕や補強などを行う。「造成工事」は、山や傾斜地、溝、窪地などを整備することで土地を目的の用途に適した形状にするもので、保有する機材や技術を駆使し、設計段階から最終的な整備段階までトータルな施工が可能だ。「解体工事」は、古くなった店舗やビルの新装開店のための解体、購入した土地にあるアパートなどの件俗物の解体、住宅の建て替えや 住宅の一部分の取り壊しまで対応する。
「太陽光・風力・水力発電トータルプランナー事業」は、太陽光や風力、水力など再生可能エネルギーを利用した発電所の建設をサポートする。出力が1000kw以上のメガソーラーと呼ばれる規模の太陽光発電所をはじめ、風力発電所、水力発電所を一から造るうえで必要な不動産、測量調査、設計、土木、建設、保守管理など各分野のエキスパートの力を結集してプロジェクトを一貫体制で完結させる。
「重機・車両リース」は、パワーショベルやローラ、キャタピラー、クローラダンプ、草刈機、バックホー、杭打機、破砕機、水中ポンプ、発電機、ジョーククラッシャーなど、特殊車両10種を含め36種の重機や車両を必要に応じて業者にリースする。
これらの事業以外にも、産業廃棄物の運搬及び処理、建築資材の販売、コンクリート圧送工事、土木建築に関する測量及び設計、改良土の仕入販売、肥料販売、木材チップの製造販売、環境アセスメントに係わるコンサルタント、立木の伐採、土石採取、重機機器の修理、不動産の売買仲介斡旋、不動産の管理、自動車修理、組立ハウスやユニットハウスなどの簡易ハウスの賃貸及び販売なども行い、法人、個人を問わず、依頼や相談があれば、四社のいずれかが対応する。
「当グループでは、県下に数台しかないような特殊作業車も揃えているほか、熟練のオペレーターも擁していて、お客様の多様なニーズにワンストップでお応えできる体制を同業他社より常に一歩先んじて作業環境を整えてきたことが信頼につながっていると思っています」
事業を展開する場は、国内に止まらず、海外でもダムの建造や水力発電の開発などを人道支援のような形で手掛け、菱沼さんは今後、さらに海外事業を拡充させていく考えだ。
ウイングの広いこうした事業体制を築いた菱沼さんの経営手腕で光るのは人材重視の姿勢だ。
「グループ全体では、約600人の従業員が日々汗を流して頑張ってくれていますが、皆優秀で現場を任せられる者も育っています。人材こそ企業の要であるというのが信条で、学歴などで人を測ることはせず、熱意と誠意と創意が備わっているかで判断したことと、一人ひとりの従業員がそれぞれの持ち味を生かして切磋琢磨できるような環境整備に力を入れてきた努力の成果だと思っています。海外からの人材も多く登用しています」
菱沼さんは、自衛隊を除隊した後、父親の仕事を手伝いながら建設業のノウハウを学び、24歳の時に独立。30代半ばに不渡り手形で10数億円もの借金を背負ったが、3年ほどで返済したものの、その後は引きこもって哲学書などの読書に耽る日々を過ごした。しかし、どれだけ本を読んでも世の中のためにはならないと考え、世の中に貢献したいとの思いを膨らませたとき妻の国子さんと出会ったのを機に再起して事業を起こし、成長軌道に乗せた。
国子さんは現在、中核会社の『ライフ建設』の社長として経営を担う。
「社会貢献の志を社の礎として、今後も人のために役立つ仕事を続けていく所存です」
現場の仕事も経営も好きで、チャレンジスピリットが旺盛という菱沼さんの経営意思に揺らぎはない。
(ライター/斎藤紘)
人材重視の姿勢が奏功
建設現場で出る大量の建設残土の処理は、社会基盤の整備を担う建設工事を円滑に進める上で重要なプロセスだ。多数の犠牲者を出した2021年の熱海市の大規模土石流災害でクローズアップされたこの建設残土の受け入れ、処理で建設業界を支えている企業グループがある。『ライフ建設』『ライフ興産』『ライフ開発』『ニシオカリース』の四つの事業会社で形成する栃木県真岡市の『ライフグループ』。そのトップに立つ会長菱沼博之さんが構築した20超の事業の一つが建設残土関係事業だ。「地域社会に貢献する」との経営理念を象徴する。
「建設のトータルサービス業を標榜し、幅広い事業展開でお客様の多様なニーズにお応えできる体制を整えているのが当グループの強みです。中でも建設残土関連事業は重要な位置を占めています。建設残土は専門的には建設発生土といい、再利用されないもの処分は、公共事業では指定処分が徹底されているものの、一部の地方公共団体では自由処分になっていて、違法に捨てたり、埋め立てたりする事例が後を絶ちません。その結果、土砂崩れの災害が発生しやすくなるなど、周辺地域や住民の皆様に迷惑をかけることとなります。こうした課題を視野に、当グループでは数カ所で保有する建設残土処分場で受け入れ、処理する体制を築き、残土の処理に悩む建設業者を対象に、残土の処理や埋立ての際の手続きなどを包括的にサポートしています」
このほかの事業で柱になっているのは、「土木・建築工事」「造成工事」「解体工事」「太陽光・風力・水力発電トータルプランナー事業」「重機・車両リース」。
「土木・建築工事」のうち土木工事は道路改良、河川改修、下水道工事、造成工事、外構工事などに対応、建築工事は民間施設の建築や既存建築物の修繕や補強などを行う。「造成工事」は、山や傾斜地、溝、窪地などを整備することで土地を目的の用途に適した形状にするもので、保有する機材や技術を駆使し、設計段階から最終的な整備段階までトータルな施工が可能だ。「解体工事」は、古くなった店舗やビルの新装開店のための解体、購入した土地にあるアパートなどの件俗物の解体、住宅の建て替えや 住宅の一部分の取り壊しまで対応する。
「太陽光・風力・水力発電トータルプランナー事業」は、太陽光や風力、水力など再生可能エネルギーを利用した発電所の建設をサポートする。出力が1000kw以上のメガソーラーと呼ばれる規模の太陽光発電所をはじめ、風力発電所、水力発電所を一から造るうえで必要な不動産、測量調査、設計、土木、建設、保守管理など各分野のエキスパートの力を結集してプロジェクトを一貫体制で完結させる。
「重機・車両リース」は、パワーショベルやローラ、キャタピラー、クローラダンプ、草刈機、バックホー、杭打機、破砕機、水中ポンプ、発電機、ジョーククラッシャーなど、特殊車両10種を含め36種の重機や車両を必要に応じて業者にリースする。
これらの事業以外にも、産業廃棄物の運搬及び処理、建築資材の販売、コンクリート圧送工事、土木建築に関する測量及び設計、改良土の仕入販売、肥料販売、木材チップの製造販売、環境アセスメントに係わるコンサルタント、立木の伐採、土石採取、重機機器の修理、不動産の売買仲介斡旋、不動産の管理、自動車修理、組立ハウスやユニットハウスなどの簡易ハウスの賃貸及び販売なども行い、法人、個人を問わず、依頼や相談があれば、四社のいずれかが対応する。
「当グループでは、県下に数台しかないような特殊作業車も揃えているほか、熟練のオペレーターも擁していて、お客様の多様なニーズにワンストップでお応えできる体制を同業他社より常に一歩先んじて作業環境を整えてきたことが信頼につながっていると思っています」
事業を展開する場は、国内に止まらず、海外でもダムの建造や水力発電の開発などを人道支援のような形で手掛け、菱沼さんは今後、さらに海外事業を拡充させていく考えだ。
ウイングの広いこうした事業体制を築いた菱沼さんの経営手腕で光るのは人材重視の姿勢だ。
「グループ全体では、約600人の従業員が日々汗を流して頑張ってくれていますが、皆優秀で現場を任せられる者も育っています。人材こそ企業の要であるというのが信条で、学歴などで人を測ることはせず、熱意と誠意と創意が備わっているかで判断したことと、一人ひとりの従業員がそれぞれの持ち味を生かして切磋琢磨できるような環境整備に力を入れてきた努力の成果だと思っています。海外からの人材も多く登用しています」
菱沼さんは、自衛隊を除隊した後、父親の仕事を手伝いながら建設業のノウハウを学び、24歳の時に独立。30代半ばに不渡り手形で10数億円もの借金を背負ったが、3年ほどで返済したものの、その後は引きこもって哲学書などの読書に耽る日々を過ごした。しかし、どれだけ本を読んでも世の中のためにはならないと考え、世の中に貢献したいとの思いを膨らませたとき妻の国子さんと出会ったのを機に再起して事業を起こし、成長軌道に乗せた。
国子さんは現在、中核会社の『ライフ建設』の社長として経営を担う。
「社会貢献の志を社の礎として、今後も人のために役立つ仕事を続けていく所存です」
現場の仕事も経営も好きで、チャレンジスピリットが旺盛という菱沼さんの経営意思に揺らぎはない。
(ライター/斎藤紘)
株式会社 ライフ建設
TEL/0285-81-7916
Eメール/lifeconstruction@themis.ocn.ne.jp
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基礎工事の全工程を貫く職人魂と技
妥協を許さず労をいとわず作業遂行
妥協を許さず労をいとわず作業遂行
数千本の鉄筋自社加工
掘削もスコップ手掘り
「家は一生に一回のお買い物、何千万円もします。基礎工事はそのうちの数パーセントですが、私は何千万円の仕事をしているつもりでいます」
住宅の土台を造る基礎工事を手がけて30年超、『有限会社信和土建』の代表宍戸信照さんが仕事で貫いてきた心構えだ。基礎工事は事前の地盤調査も含めれば大きく分けて八つの工程、細かく分ければさらに多くの工程から成り、建物が完成すればそれらの施工結果は見えなくなるが、その一つひとつの工程を、妥協を許さず、労をいとわず、整然と仕上げていく仕事ぶりにその心構えが映し出される。
「基礎工事とは、建物と地面のつなぎ目となる土台を作る工事で、住宅建築の工程の中でも建物の丈夫さを左右する極めて重要な工程です。建物自身の重量や地震などの色々な外力で建物が倒壊しないよう建物を安全に支える構造に仕上げなければなりません。しかし、工事現場は平坦な土地だけではなく、急傾斜や崖に面した土地など様々です。標準的な工法では対応できないケースもあり、現場の状況に見合った最善の工法を考えて施工しますが、基本は図面通り、水平垂直に施工をすることが最も重要です」
神奈川県相模原市にある同社の広い敷地には、たくさんの建設資材や道具類などをきちんと納めた資材置き場があり、その一角に資材の加工場もある。ここでの作業から、宍戸さんがいかに仕事と真剣に向き合っているかがわかる。土台づくりに必要な鉄筋の加工作業だ。
「掘削し、砕石を固めた地盤の外周部に建物の建築位置を間違えないようにするための捨てコンというコンクリートを流し込んだ後に、格子状の鉄筋を組み立てる配筋工事を行います。コンクリートは押しつぶそうとする力に対しては強いのですが、引っ張る力や曲げる力に対しては弱い素材です。その弱点を補うために引っ張りに対して強い鉄筋を組み合わせる配筋で強度を確保するのですが、この工程で使う鉄筋も、作業効率や仕上がりの美しさの観点から既製品を使わず、加工場で加工します。鋼材メーカーから鉄筋用棒鋼を仕入れ、住宅の構造から必要数を割り出し、配置場所や形状を図面に落とし、構造に合うよう加工していきます。その数、大小合わせて数千本は下らないと思います。継ぎ足しが必要ない8・5mの鉄筋も使っています」
コンクリートの打設も鏡面のイメージに仕上がるよう力を尽くす。
「型枠内に生コンクリートを流し込んだ後は、タンパーという道具でコンクリートを叩いて不要な水や空気を除去して密度を高める締固めを行いますが、締固めだけでは表面に凸凹ができてしまいますので、コテなどを使って表面を均す作業を行います。1ミリの凸凹も、はみ出しもないように角も90度に美しく正確に仕上げるよう手を抜かず作業します」
コンクリートを均すコテは、左官コテ作りで約100年の歴史がある兵庫県三木市の梶原鏝製作所の名工の手になるコテを使う。様々な種類を揃え、現場の形状や季節、気温によって使い分ける。コンクリートを流して土台を整えた後はその上を歩く際に靴を履き替え、雨が降って被せているシートが汚れると綺麗に汚れを拭き取るほど美しさにもこだわる。
妥協を許さぬ仕事ぶりは、工事初期の掘削工事でも貫かれる。
「掘削工事は、通常はパワーショベルなどの重機を用いて基礎の地盤まで土を掘り返しますが、当社は雨が降っても崩れないように、平らな部分は重機で掘り、崩れやすい外周部や梁はスコップで根気よく掘り進めます。小型重機が出た時に導入してみたのですが、現場での移動に手間がかかったり、角の仕上がりがきれいにできなかったりと課題が多く、以後、手掘りにこだわってやってきました。手掘りは難しい地形にも対応できますし、何より仕上がりが美しく、無駄な土も出ません」
建物の位置を出す丁張り作業も、昔ながらの水糸を使って正確を期す。掘削後の砂利引きも打設したコンクリートの厚さが変わらないように土質を見極め、砂利の大小を判断しながら引いてゆく徹底ぶりだ。防湿シート敷設、型枠組み、アンカーボルト設置、養生、型枠外しなど他の工程も同様に手を抜くことはない。
こうした仕事ぶりは、専門家からも高く評価され、宍戸さんに工事を依頼した建築デザイナーは「素晴らしい完成度の高い仕事に、いつも感動しています」との感想を寄せた。また、建物の欠陥や手抜きを確認する住宅検査専門会社ホームリサーチ社が優れた建築職人を顕彰するマイスター制度で、宍戸さんは最高レベルの三ツ星の配筋マイスターと転圧マイスターに認定されたほか、全国工務店グランプリでも優れた職人に贈られる「匠の盾」を受賞した。
「スラブ配筋は、全箇所結束がされており、継手は千鳥配置されている。立ち上がり部分の配筋は、多重結束を避けた割り付けがされており、整然とした規則正しい施工状態。基礎の仕上がりは、目立った気泡もなく、全体的に平滑なコンクリート面で、スペーサーブロックの沈み込みは見受けられず、均一で良好な転圧状態。アンカーボルトの設置状況も埋め込み寸法に誤差が殆ど見受けられず、すっきりとした配置。基礎外周部へも養生がされ、汚れへの配慮が窺える」
住宅検査専門会社で審査に当たった認定員の評価がその実力を証明する。
「人にも時代にも流されない、自分というのをしっかり持っている人」
二人三脚で歩んできた妻直美さんからこういわれる宍戸さん、建設業を営んでいた父親が他人の保証人になったりして窮状に陥った少年時代から家業の手伝いを始め、職人に成長し、基礎工事の匠とまで評されるようになった今も職人魂は健在だ。
「自分より上の人はいるし、限りなく仕事が変化していくので自分ができると思ったら終わってしまう。一回でも自分が納得してしまったら、そこから上にはいけなくなってしまう。これでいいやと満足せずに、どんどん腕を上げていくということ、これが職人だと思っています」
(ライター/斎藤紘)
掘削もスコップ手掘り
「家は一生に一回のお買い物、何千万円もします。基礎工事はそのうちの数パーセントですが、私は何千万円の仕事をしているつもりでいます」
住宅の土台を造る基礎工事を手がけて30年超、『有限会社信和土建』の代表宍戸信照さんが仕事で貫いてきた心構えだ。基礎工事は事前の地盤調査も含めれば大きく分けて八つの工程、細かく分ければさらに多くの工程から成り、建物が完成すればそれらの施工結果は見えなくなるが、その一つひとつの工程を、妥協を許さず、労をいとわず、整然と仕上げていく仕事ぶりにその心構えが映し出される。
「基礎工事とは、建物と地面のつなぎ目となる土台を作る工事で、住宅建築の工程の中でも建物の丈夫さを左右する極めて重要な工程です。建物自身の重量や地震などの色々な外力で建物が倒壊しないよう建物を安全に支える構造に仕上げなければなりません。しかし、工事現場は平坦な土地だけではなく、急傾斜や崖に面した土地など様々です。標準的な工法では対応できないケースもあり、現場の状況に見合った最善の工法を考えて施工しますが、基本は図面通り、水平垂直に施工をすることが最も重要です」
神奈川県相模原市にある同社の広い敷地には、たくさんの建設資材や道具類などをきちんと納めた資材置き場があり、その一角に資材の加工場もある。ここでの作業から、宍戸さんがいかに仕事と真剣に向き合っているかがわかる。土台づくりに必要な鉄筋の加工作業だ。
「掘削し、砕石を固めた地盤の外周部に建物の建築位置を間違えないようにするための捨てコンというコンクリートを流し込んだ後に、格子状の鉄筋を組み立てる配筋工事を行います。コンクリートは押しつぶそうとする力に対しては強いのですが、引っ張る力や曲げる力に対しては弱い素材です。その弱点を補うために引っ張りに対して強い鉄筋を組み合わせる配筋で強度を確保するのですが、この工程で使う鉄筋も、作業効率や仕上がりの美しさの観点から既製品を使わず、加工場で加工します。鋼材メーカーから鉄筋用棒鋼を仕入れ、住宅の構造から必要数を割り出し、配置場所や形状を図面に落とし、構造に合うよう加工していきます。その数、大小合わせて数千本は下らないと思います。継ぎ足しが必要ない8・5mの鉄筋も使っています」
コンクリートの打設も鏡面のイメージに仕上がるよう力を尽くす。
「型枠内に生コンクリートを流し込んだ後は、タンパーという道具でコンクリートを叩いて不要な水や空気を除去して密度を高める締固めを行いますが、締固めだけでは表面に凸凹ができてしまいますので、コテなどを使って表面を均す作業を行います。1ミリの凸凹も、はみ出しもないように角も90度に美しく正確に仕上げるよう手を抜かず作業します」
コンクリートを均すコテは、左官コテ作りで約100年の歴史がある兵庫県三木市の梶原鏝製作所の名工の手になるコテを使う。様々な種類を揃え、現場の形状や季節、気温によって使い分ける。コンクリートを流して土台を整えた後はその上を歩く際に靴を履き替え、雨が降って被せているシートが汚れると綺麗に汚れを拭き取るほど美しさにもこだわる。
妥協を許さぬ仕事ぶりは、工事初期の掘削工事でも貫かれる。
「掘削工事は、通常はパワーショベルなどの重機を用いて基礎の地盤まで土を掘り返しますが、当社は雨が降っても崩れないように、平らな部分は重機で掘り、崩れやすい外周部や梁はスコップで根気よく掘り進めます。小型重機が出た時に導入してみたのですが、現場での移動に手間がかかったり、角の仕上がりがきれいにできなかったりと課題が多く、以後、手掘りにこだわってやってきました。手掘りは難しい地形にも対応できますし、何より仕上がりが美しく、無駄な土も出ません」
建物の位置を出す丁張り作業も、昔ながらの水糸を使って正確を期す。掘削後の砂利引きも打設したコンクリートの厚さが変わらないように土質を見極め、砂利の大小を判断しながら引いてゆく徹底ぶりだ。防湿シート敷設、型枠組み、アンカーボルト設置、養生、型枠外しなど他の工程も同様に手を抜くことはない。
こうした仕事ぶりは、専門家からも高く評価され、宍戸さんに工事を依頼した建築デザイナーは「素晴らしい完成度の高い仕事に、いつも感動しています」との感想を寄せた。また、建物の欠陥や手抜きを確認する住宅検査専門会社ホームリサーチ社が優れた建築職人を顕彰するマイスター制度で、宍戸さんは最高レベルの三ツ星の配筋マイスターと転圧マイスターに認定されたほか、全国工務店グランプリでも優れた職人に贈られる「匠の盾」を受賞した。
「スラブ配筋は、全箇所結束がされており、継手は千鳥配置されている。立ち上がり部分の配筋は、多重結束を避けた割り付けがされており、整然とした規則正しい施工状態。基礎の仕上がりは、目立った気泡もなく、全体的に平滑なコンクリート面で、スペーサーブロックの沈み込みは見受けられず、均一で良好な転圧状態。アンカーボルトの設置状況も埋め込み寸法に誤差が殆ど見受けられず、すっきりとした配置。基礎外周部へも養生がされ、汚れへの配慮が窺える」
住宅検査専門会社で審査に当たった認定員の評価がその実力を証明する。
「人にも時代にも流されない、自分というのをしっかり持っている人」
二人三脚で歩んできた妻直美さんからこういわれる宍戸さん、建設業を営んでいた父親が他人の保証人になったりして窮状に陥った少年時代から家業の手伝いを始め、職人に成長し、基礎工事の匠とまで評されるようになった今も職人魂は健在だ。
「自分より上の人はいるし、限りなく仕事が変化していくので自分ができると思ったら終わってしまう。一回でも自分が納得してしまったら、そこから上にはいけなくなってしまう。これでいいやと満足せずに、どんどん腕を上げていくということ、これが職人だと思っています」
(ライター/斎藤紘)
有限会社 信和土建
TEL/042-763-4443
水道関連工事を貫く地域貢献意識
水漏れ修理や本管工事で信頼獲得
水漏れ修理や本管工事で信頼獲得
困り事に24時間対応
業績を支える調査能力
社会のインフラ中のインフラ、水道のトラブルの解決や布設工事による地域貢献に情熱を注ぐ若き経営者がいる。福岡県田川市を拠点に事業を展開する『嶋本工業株式会社』の代表取締役嶋本祐介さん。緊急時は24時間対応し、水道緊急修繕工事、本管工事、仕切弁まわり復旧工事、屋外排水工事、給水引込工事、夜間緊急水道修繕工事、漏水給湯器配管替え工事、漏水調査など年間300件超にものぼる工事実績から、その働きぶりと信頼度の高さが伝わる。
嶋本さんは、試験で公衆衛生や水道行政、給水装置の構造・性能、給水装置工事法、給水装置施工管理法、給水装置計画などの知識が求められ、地方自治体などの水道事業者から水道法に基づく指定給水装置工事事業者の指定を受ける上で必須の給水装置工事主任技術者の国家資格を持つ水道のスペシャリスト。田川市のほか飯塚市や香春町、添田町、直方市の指定工事店に指定され、数多くの施工を手がけてきた。
事業は、大きく分けて三つある。第一が水漏れ修理。
「日々の暮らしの中で最も使用頻度の高い水回り設備に急なトラブルが発生すると、とても不便に感じると思います。中でも水漏れは早期の修理が必要です。キッチン、洗面台、トイレ、風呂場、駐車場、庭などどこにでもある蛇口、正式には水栓又は水栓金具といいますが、その部品である星型のハンドルやシングルレバーなどのナットやボルトなどの緩み、パッキンやコマ、バルブなど内部パーツの劣化や摩耗、破損で水漏れを起こします。水道管本体も長期間の使用による腐食や破損が原因で水漏れを起こすことがあります。当社に修理の依頼があれば、速やかに対応し、原因を見極めた上で適切な方法で修理します。水漏れ箇所や原因がわからない場合には、音聴棒と呼ばれる道具による聴音調査で、見えない水道管の状況を確認し、的確に修理します」
水道代が高くなっている気がする、水が漏れている音がするなどといった気になる症状がある場合も、嶋本さんは水道メーターや止水栓の音を確認し、漏水しているかを調査して対応する。
二つ目が、給排水衛生設備工事。
「給排水衛生設備は、建物や敷地内で日々利用される水を必要な場所に供給し排水する給水管や排水管、排水桝、雨水枡、給湯設備などの設備。水道から濁った水や錆び水が出てくる、雨が降っていない日も水たまりができることがあるなどといった症状がみられる場合は、給排水衛生設備に何らかの不具合が発生している可能性があり、早急に対処する必要があります。キレイな水を運び、汚れた水を排出する設備が正常に機能するよう施工場所や建物に合った最適な設備機器、工事方法、工程などを提案し、迅速に対応します」
三つ目が、本管工事。
「当社は、公共工事の水道本管工事にも対応しています。これまで自治体からの依頼で何度も施工を担当してきた実績があります。道路の下に埋まっているライフラインなどを調べる試掘工、水道管を替える場合は一時的に代わりの管を布設する仮設管布設工、本管布設工、新たに布設した水道管の中に水を引き込み、洗浄後水を通す洗管通水作業、本管から水道水を家庭に送るための給水管布設工など水道事業者の指示に従い、安全を第一に作業を進めていきます」
同社のホームページのブログを見れば、工事現場での奮闘ぶりが手に取るようにわかる。
「本日は夜間に水道修繕依頼の件です。宅地内のメ-タ-手前からの水道漏水。鉛管φ13mmで漏れている箇所が、なんと200m下の土の中。木の根、がれき類などが出るわ出るわで大変でした」「今回は排水工事です。意外と簡単そうに見えて難しいのが排水工事だと私は思っています。水道とは違って圧をかけて流れるのではなく、排水管に勾配をつけ、高いところから低い所にもっていかないと流れません。最終地点に流れるように計算し、勾配をつけないといけないんです。今回も無事完了です」「道路にて漏水しているとのことで現場到着。晴天でのこれは流石に漏水確定です。掘削してみると、使用されていない水道(鉛管)から漏水です。今回も無事修理完了です」
嶋本さんは、プロ野球選手になるのが夢で、高校は大分県にある強豪校に進み甲子園を目指したが、一年生の時に肩を壊して断念。卒業後は、「重要なライフラインの一つである水道を守ることは快適な生活を送るために必要不可欠な仕事」と水道工事業界に進み、先輩の職人の背中を見ながら現場で経験を重ね、自信がついて独立したのが20代。当初は全く仕事がなく、現実の厳しさに打ちひしがれたが、ここで終わるわけにはいかないと奮起一転、知り合いの会社に入って経営のノウハウを学び、法人化を果たした。今は約15人と現場で汗を流す日々を送る。水道の急なトラブルで困っている家庭があれば、たとえ真夜中でも現場に駆けつける、その親身な対応で信頼を集めてきた。
「スタッフと一緒に笑い合える職場を作り、良い仕事ができて生活も充実するような好循環の中で、これからも地域に根ざし、水道インフラを守ることを通じて住民の皆さんのより安心で快適な生活に貢献していきたいと思っています。また、今後は世界に目を向け、これまで培ったノウハウを生かして水道が普及していない国や地域で少しでもお役に立てるような活動を行えたらと考えています」
仕事に向き合う姿勢は、あくまで前向きだ。
(ライター/斎藤紘)
業績を支える調査能力
社会のインフラ中のインフラ、水道のトラブルの解決や布設工事による地域貢献に情熱を注ぐ若き経営者がいる。福岡県田川市を拠点に事業を展開する『嶋本工業株式会社』の代表取締役嶋本祐介さん。緊急時は24時間対応し、水道緊急修繕工事、本管工事、仕切弁まわり復旧工事、屋外排水工事、給水引込工事、夜間緊急水道修繕工事、漏水給湯器配管替え工事、漏水調査など年間300件超にものぼる工事実績から、その働きぶりと信頼度の高さが伝わる。
嶋本さんは、試験で公衆衛生や水道行政、給水装置の構造・性能、給水装置工事法、給水装置施工管理法、給水装置計画などの知識が求められ、地方自治体などの水道事業者から水道法に基づく指定給水装置工事事業者の指定を受ける上で必須の給水装置工事主任技術者の国家資格を持つ水道のスペシャリスト。田川市のほか飯塚市や香春町、添田町、直方市の指定工事店に指定され、数多くの施工を手がけてきた。
事業は、大きく分けて三つある。第一が水漏れ修理。
「日々の暮らしの中で最も使用頻度の高い水回り設備に急なトラブルが発生すると、とても不便に感じると思います。中でも水漏れは早期の修理が必要です。キッチン、洗面台、トイレ、風呂場、駐車場、庭などどこにでもある蛇口、正式には水栓又は水栓金具といいますが、その部品である星型のハンドルやシングルレバーなどのナットやボルトなどの緩み、パッキンやコマ、バルブなど内部パーツの劣化や摩耗、破損で水漏れを起こします。水道管本体も長期間の使用による腐食や破損が原因で水漏れを起こすことがあります。当社に修理の依頼があれば、速やかに対応し、原因を見極めた上で適切な方法で修理します。水漏れ箇所や原因がわからない場合には、音聴棒と呼ばれる道具による聴音調査で、見えない水道管の状況を確認し、的確に修理します」
水道代が高くなっている気がする、水が漏れている音がするなどといった気になる症状がある場合も、嶋本さんは水道メーターや止水栓の音を確認し、漏水しているかを調査して対応する。
二つ目が、給排水衛生設備工事。
「給排水衛生設備は、建物や敷地内で日々利用される水を必要な場所に供給し排水する給水管や排水管、排水桝、雨水枡、給湯設備などの設備。水道から濁った水や錆び水が出てくる、雨が降っていない日も水たまりができることがあるなどといった症状がみられる場合は、給排水衛生設備に何らかの不具合が発生している可能性があり、早急に対処する必要があります。キレイな水を運び、汚れた水を排出する設備が正常に機能するよう施工場所や建物に合った最適な設備機器、工事方法、工程などを提案し、迅速に対応します」
三つ目が、本管工事。
「当社は、公共工事の水道本管工事にも対応しています。これまで自治体からの依頼で何度も施工を担当してきた実績があります。道路の下に埋まっているライフラインなどを調べる試掘工、水道管を替える場合は一時的に代わりの管を布設する仮設管布設工、本管布設工、新たに布設した水道管の中に水を引き込み、洗浄後水を通す洗管通水作業、本管から水道水を家庭に送るための給水管布設工など水道事業者の指示に従い、安全を第一に作業を進めていきます」
同社のホームページのブログを見れば、工事現場での奮闘ぶりが手に取るようにわかる。
「本日は夜間に水道修繕依頼の件です。宅地内のメ-タ-手前からの水道漏水。鉛管φ13mmで漏れている箇所が、なんと200m下の土の中。木の根、がれき類などが出るわ出るわで大変でした」「今回は排水工事です。意外と簡単そうに見えて難しいのが排水工事だと私は思っています。水道とは違って圧をかけて流れるのではなく、排水管に勾配をつけ、高いところから低い所にもっていかないと流れません。最終地点に流れるように計算し、勾配をつけないといけないんです。今回も無事完了です」「道路にて漏水しているとのことで現場到着。晴天でのこれは流石に漏水確定です。掘削してみると、使用されていない水道(鉛管)から漏水です。今回も無事修理完了です」
嶋本さんは、プロ野球選手になるのが夢で、高校は大分県にある強豪校に進み甲子園を目指したが、一年生の時に肩を壊して断念。卒業後は、「重要なライフラインの一つである水道を守ることは快適な生活を送るために必要不可欠な仕事」と水道工事業界に進み、先輩の職人の背中を見ながら現場で経験を重ね、自信がついて独立したのが20代。当初は全く仕事がなく、現実の厳しさに打ちひしがれたが、ここで終わるわけにはいかないと奮起一転、知り合いの会社に入って経営のノウハウを学び、法人化を果たした。今は約15人と現場で汗を流す日々を送る。水道の急なトラブルで困っている家庭があれば、たとえ真夜中でも現場に駆けつける、その親身な対応で信頼を集めてきた。
「スタッフと一緒に笑い合える職場を作り、良い仕事ができて生活も充実するような好循環の中で、これからも地域に根ざし、水道インフラを守ることを通じて住民の皆さんのより安心で快適な生活に貢献していきたいと思っています。また、今後は世界に目を向け、これまで培ったノウハウを生かして水道が普及していない国や地域で少しでもお役に立てるような活動を行えたらと考えています」
仕事に向き合う姿勢は、あくまで前向きだ。
(ライター/斎藤紘)
嶋本工業 株式会社
TEL/0947-23-0493
Eメール/info@shimamotokogyo.co.jp
Eメール/info@shimamotokogyo.co.jp
企業に有益なITエンジニアを育成
意識を変え経営ベクトルに合わせる
意識を変え経営ベクトルに合わせる
生い立ち
『株式会社テックキューブ』代表取締役、浅井治さんは、「エンジニア発の人財育成でエンジニアが生き生きと働く社会を作りたい」という志を抱き、2019年、株式会社テックキューブを創業。キャリアは、1980年代に遡り、IT/コンピュータの黎明期よりIT業界に携わる。当時は、ソフトウェアだけでなく、ハードウェアにも触れ、0と1でコンピュータの仕組みを語ることができる筋金入りにエンジニアだ。コンピュータの中枢であるオペレーティングシステムやネットワーク通信関連のシステムソフトウェアの開発に携わり、コンピュータの「いろは」を修得した。このスキルを活用して、大空を飛ぶ鷹の視点から、枝葉に紛れる虫(バグ)を見つめて急降下するような「火消屋」として一目置かれる存在だった。その後は、ユーザ企業に転職し、大手通信事業者でシステム企画やマーケティングを担当し、ビジネスの現場で、どのようにコンピュータに働いてもらうかを考察した。その後、社内外の研修講師や大学講師を務め、どのように教え、どのように伝えるべきかを探求し始め、これが、『場BOKⓇ』(バボック)編纂へ繋がる。
『場BOKⓇ』とは
ビジネスの現場に携わっていたことで、「コミュニケーション」の重要さだけでなく、「如何に他人に伝えるか?」「モノ事の本質は何か?」「どうやって伝えるべきか?」ということを経験的に学んだ。このような、浅井さん自身の経験から知り得たエッセンスを体系的に纏めた物が『場BOKⓇ』である。社会人生活の「副産物」でもある。
『場BOKⓇ』では、当日の演出やコンテンツだけでなく、その場に合ったシーンの仕上げることやアフターフォローにまで気を遣う。このような準備と心構え等の集大成が、『場BOK』であり、「場」創りのための知識体系(場BOK OF Knowledge)だ。
『場BOKⓇ』の目的は、ハレの日(特別な日)の演出である。その「場」に居合わせた人々の「特別な日」を「特別な演出」で、もてなす。そんな意味合いである。
『場BOKⓇ』は万能である
『場BOKⓇ』には、五感に訴える働きかけや脳科学、心理学を駆使して伝える技術が満載されており、『場BOKⓇ』を使うシーンは、各種のイベントやセミナーなどのプレゼンテーション、営業現場のようなビジネスシーンだけではない。日々の行事や家族内、仲間内でも使えるTipsは、どんな場面でも活用することができる。
『場BOKⓇ』の効果は無限である
このように、『場BOKⓇ』は、職場の会議や、家族とのコミュニケーション、非対面でのTV会議など、「会話」や「コミュニケーション」が存在するところであれば適用できる、そして、その効果は絶大だ。必ずや効果が得られ、生産的な結果が生まれてくる。
『場BOKⓇ』を適用することで、参加者の理解度が上がり、満足度も高くなり、コミュニケーションが闊達となり、必然的にクリエィティブになるので、想定以上の成果が得られることはある意味当たり前かもしれない。「類は友を呼ぶ。」このような「場」は伝播して拡がる。小さな「場」から始まり、チーム、部門、組織、業界、地区、市町村のように拡がる可能性を秘め、国家レベルまで拡がれば、多くの紛争や戦争は終結し、環境問題などの難問にも解決の糸口が見つかるかも知れない。そんな事始めが、『場BOKⓇ』なのだ。
和敬静寂
「和敬清寂」とは、茶道の精神を表現する言葉で、浅井さんの座右の銘である。
和敬は茶事における主客相互の心得、清寂は茶庭・茶室・茶道具などに関連する心得である。そう考えると、『場BOKⓇ』が編纂された背景や、過程が理解できる。
『場BOKⓇ』の背景には、「相手の立場を知る」、「相手を尊重する」考え方があり、いわゆる「おもてなし」の概念が根底に流れる。1:1、1:多、多:多など、いろいろなシーンが考えられるが、いずれの場合でも相手の立場や気持ちを考える。今、この瞬間、相手にとって、心地良い、居心地の良い、「場」なのだろうか。そのために、今、何をしたら良いのだろう。常にそう考える、禅の言葉を借りれば、「日々是好日」である。
※『場BOKⓇ』は、登録商標です。
(ライター/斎藤紘)
『株式会社テックキューブ』代表取締役、浅井治さんは、「エンジニア発の人財育成でエンジニアが生き生きと働く社会を作りたい」という志を抱き、2019年、株式会社テックキューブを創業。キャリアは、1980年代に遡り、IT/コンピュータの黎明期よりIT業界に携わる。当時は、ソフトウェアだけでなく、ハードウェアにも触れ、0と1でコンピュータの仕組みを語ることができる筋金入りにエンジニアだ。コンピュータの中枢であるオペレーティングシステムやネットワーク通信関連のシステムソフトウェアの開発に携わり、コンピュータの「いろは」を修得した。このスキルを活用して、大空を飛ぶ鷹の視点から、枝葉に紛れる虫(バグ)を見つめて急降下するような「火消屋」として一目置かれる存在だった。その後は、ユーザ企業に転職し、大手通信事業者でシステム企画やマーケティングを担当し、ビジネスの現場で、どのようにコンピュータに働いてもらうかを考察した。その後、社内外の研修講師や大学講師を務め、どのように教え、どのように伝えるべきかを探求し始め、これが、『場BOKⓇ』(バボック)編纂へ繋がる。
『場BOKⓇ』とは
ビジネスの現場に携わっていたことで、「コミュニケーション」の重要さだけでなく、「如何に他人に伝えるか?」「モノ事の本質は何か?」「どうやって伝えるべきか?」ということを経験的に学んだ。このような、浅井さん自身の経験から知り得たエッセンスを体系的に纏めた物が『場BOKⓇ』である。社会人生活の「副産物」でもある。
『場BOKⓇ』では、当日の演出やコンテンツだけでなく、その場に合ったシーンの仕上げることやアフターフォローにまで気を遣う。このような準備と心構え等の集大成が、『場BOK』であり、「場」創りのための知識体系(場BOK OF Knowledge)だ。
『場BOKⓇ』の目的は、ハレの日(特別な日)の演出である。その「場」に居合わせた人々の「特別な日」を「特別な演出」で、もてなす。そんな意味合いである。
『場BOKⓇ』は万能である
『場BOKⓇ』には、五感に訴える働きかけや脳科学、心理学を駆使して伝える技術が満載されており、『場BOKⓇ』を使うシーンは、各種のイベントやセミナーなどのプレゼンテーション、営業現場のようなビジネスシーンだけではない。日々の行事や家族内、仲間内でも使えるTipsは、どんな場面でも活用することができる。
『場BOKⓇ』の効果は無限である
このように、『場BOKⓇ』は、職場の会議や、家族とのコミュニケーション、非対面でのTV会議など、「会話」や「コミュニケーション」が存在するところであれば適用できる、そして、その効果は絶大だ。必ずや効果が得られ、生産的な結果が生まれてくる。
『場BOKⓇ』を適用することで、参加者の理解度が上がり、満足度も高くなり、コミュニケーションが闊達となり、必然的にクリエィティブになるので、想定以上の成果が得られることはある意味当たり前かもしれない。「類は友を呼ぶ。」このような「場」は伝播して拡がる。小さな「場」から始まり、チーム、部門、組織、業界、地区、市町村のように拡がる可能性を秘め、国家レベルまで拡がれば、多くの紛争や戦争は終結し、環境問題などの難問にも解決の糸口が見つかるかも知れない。そんな事始めが、『場BOKⓇ』なのだ。
和敬静寂
「和敬清寂」とは、茶道の精神を表現する言葉で、浅井さんの座右の銘である。
和敬は茶事における主客相互の心得、清寂は茶庭・茶室・茶道具などに関連する心得である。そう考えると、『場BOKⓇ』が編纂された背景や、過程が理解できる。
『場BOKⓇ』の背景には、「相手の立場を知る」、「相手を尊重する」考え方があり、いわゆる「おもてなし」の概念が根底に流れる。1:1、1:多、多:多など、いろいろなシーンが考えられるが、いずれの場合でも相手の立場や気持ちを考える。今、この瞬間、相手にとって、心地良い、居心地の良い、「場」なのだろうか。そのために、今、何をしたら良いのだろう。常にそう考える、禅の言葉を借りれば、「日々是好日」である。
※『場BOKⓇ』は、登録商標です。
(ライター/斎藤紘)
株式会社 テックキューブ
TEL/090-9817-2388
Eメール/asai@tech-cube.co.jp
Eメール/asai@tech-cube.co.jp
ホームページ
https://tech-cube.co.jp/
https://tech-cube.co.jp/
人生100年時代に備えて
金融の基礎知識を楽しく学ぶ
金融の基礎知識を楽しく学ぶ
オンライン講座で
気軽に参加しやすい
少子高齢化社会の進行で年金支給額が減少の一方を辿る中、自らの力で人生100年時代を生き抜く術を身につけていかねばならない。「FIRE(早期リタイア)を目指すには」「年1000万円貯めた人の節約術を紹介」「今から老後資金を賢く貯める方法」といったネットニュースも散見されるが、いざ実行に移すとなるとなかなかその通りにはいかなかったりする。そこでオススメしたいのが、『元銀行員が教える、ゼロから学べる金融リテラシー講座』。講師を務めるのは、大学卒業後、地方銀行員として二年ほど務めた後、個人投資家へと転身し、今では投資歴七年目だという長谷川友紀さん。
「投資を始めたきっかけは、21歳の頃に好きだった人に騙され、大きな借金を背負ってしまったこと。それから、金融や投資の勉強を始めました。この不安定な時代だからこそ、自分自身で稼ぐ力や能力をしっかりと身につけることでどんな逆境にも立ち向かっていけるはず。誰かに幸せにしてもらうのではなく、自分で幸せを掴みとること、自立していくことが大切だと思っています」
講座のテーマは、「明るく楽しくなるべく簡単に」。投資に関する基礎知識から資産を作るまでの道のり、投資詐欺に遭わないための見極め方など、恋愛や私生活も交えた長谷川さんの実体験を踏まえた講座は、金融知識が全くない初心者でも親しみやすく分かりやすい内容となっている。今まで講義に参加したのは、20〜60代までの専業主婦やOL、サラリーマン、経営者など幅広い年齢層や職種の方たち。「投資は難しくて自分にはできない」と嘆いていた参加者のほぼ全員から、「講座を受けて投資が良いイメージに変わった」という感想が寄せられており、他にも「気づいたら資産が作れていた」「楽しくわかりやすく理解することができた」「とにかく面白かった」といった喜びの声が挙がっているという。
同講座を受ければ、「投資って何だか難しそうだし、危険そうで手を出したら怖い」といったネガティブなイメージがガラリと変わるはずだ。長谷川さんがメインに投資しているのは、社会貢献型といわれる「ESG」。企業の成長においてEnvironment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の三つの観点で配慮することが必要という考え方。企業が、環境面への配慮、社会への貢献、企業統治が適正に行われているかなど、この「ESG」に配慮して活動することで社会全体に良い循環が生まれると考えられている。よって、「ESG投資」というのは、「ESGの視点で企業を分析し、投資先を選ぶ方法のこと。従来のように企業の業績や財務状況など経済面での評価だけで投資を決めるのではなく、「ESG」の視点も加えて投資をしていくことは、「SDGs」にも繋がっていく。つまり、資産を運用しながら社会貢献もできるという、誰にとっても嬉しい投資なのだ。
「日本での投資詐欺被害額は、年間3000億を超えるといわれています。金融に関する知識がないまま社会生活を送ってしまうことが詐欺被害を拡大させる原因になっており、実は少し注意すれば投資詐欺話の矛盾に気づけることが多いのですが、無知なことで目先の利益に騙されてしまっていることが多いといわれています。詐欺に流れるお金を減らして必要なところに資金を流せたら世界の貧困問題などを減らせる可能性があるそうです。自身の資産を増やしながら社会貢献できるというのは、やりがいがありますよね」
長谷川さんは、女性誌『mina』『CREA』『美人百花』などでカリスマ投資家として特集が組まれ、全国各地で講師を依頼されるほどの実力者。マンツーマンカウンセリングも人気で、その際には、プライバシーを確保できる五つ星ホテルのラウンジやスイートルームで実施。「人それぞれ事情や生活環境が異なるが、どんな方にも真剣に取り組みたい」という思いが根底にあるそうだ。
また、その生活スタイルも憧れの的でSNSでもファンが多い。投資家生活により、時間や資金に余裕がある長谷川さんは、趣味のホテル巡りを満喫して年間200日ほどホテル生活をしたり、自身の経験値を上げるために様々な場所に旅行をしたりと、悠々自適な生活を送っている。
「お金に余裕があるということは素晴らしい経験をもたらしてくれます。時間がある時は、お気に入りのリゾートホテルでゆったり過ごしています。開放的な空間で羽を伸ばしてリフレッシュすることが新たなひらめきに繋がったり、仕事の能率を上げてくれたりします。それに、インスピレーションが沸く場所、モチベーションが保てる場所、本物に触れることは、無理をしてでも早く経験する方が自分のレベルを強制的に引き上げてくれます。これは23歳の頃に本物の資産家から教えられたことでもあります」
(ライター/山根由佳)
気軽に参加しやすい
少子高齢化社会の進行で年金支給額が減少の一方を辿る中、自らの力で人生100年時代を生き抜く術を身につけていかねばならない。「FIRE(早期リタイア)を目指すには」「年1000万円貯めた人の節約術を紹介」「今から老後資金を賢く貯める方法」といったネットニュースも散見されるが、いざ実行に移すとなるとなかなかその通りにはいかなかったりする。そこでオススメしたいのが、『元銀行員が教える、ゼロから学べる金融リテラシー講座』。講師を務めるのは、大学卒業後、地方銀行員として二年ほど務めた後、個人投資家へと転身し、今では投資歴七年目だという長谷川友紀さん。
「投資を始めたきっかけは、21歳の頃に好きだった人に騙され、大きな借金を背負ってしまったこと。それから、金融や投資の勉強を始めました。この不安定な時代だからこそ、自分自身で稼ぐ力や能力をしっかりと身につけることでどんな逆境にも立ち向かっていけるはず。誰かに幸せにしてもらうのではなく、自分で幸せを掴みとること、自立していくことが大切だと思っています」
講座のテーマは、「明るく楽しくなるべく簡単に」。投資に関する基礎知識から資産を作るまでの道のり、投資詐欺に遭わないための見極め方など、恋愛や私生活も交えた長谷川さんの実体験を踏まえた講座は、金融知識が全くない初心者でも親しみやすく分かりやすい内容となっている。今まで講義に参加したのは、20〜60代までの専業主婦やOL、サラリーマン、経営者など幅広い年齢層や職種の方たち。「投資は難しくて自分にはできない」と嘆いていた参加者のほぼ全員から、「講座を受けて投資が良いイメージに変わった」という感想が寄せられており、他にも「気づいたら資産が作れていた」「楽しくわかりやすく理解することができた」「とにかく面白かった」といった喜びの声が挙がっているという。
同講座を受ければ、「投資って何だか難しそうだし、危険そうで手を出したら怖い」といったネガティブなイメージがガラリと変わるはずだ。長谷川さんがメインに投資しているのは、社会貢献型といわれる「ESG」。企業の成長においてEnvironment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の三つの観点で配慮することが必要という考え方。企業が、環境面への配慮、社会への貢献、企業統治が適正に行われているかなど、この「ESG」に配慮して活動することで社会全体に良い循環が生まれると考えられている。よって、「ESG投資」というのは、「ESGの視点で企業を分析し、投資先を選ぶ方法のこと。従来のように企業の業績や財務状況など経済面での評価だけで投資を決めるのではなく、「ESG」の視点も加えて投資をしていくことは、「SDGs」にも繋がっていく。つまり、資産を運用しながら社会貢献もできるという、誰にとっても嬉しい投資なのだ。
「日本での投資詐欺被害額は、年間3000億を超えるといわれています。金融に関する知識がないまま社会生活を送ってしまうことが詐欺被害を拡大させる原因になっており、実は少し注意すれば投資詐欺話の矛盾に気づけることが多いのですが、無知なことで目先の利益に騙されてしまっていることが多いといわれています。詐欺に流れるお金を減らして必要なところに資金を流せたら世界の貧困問題などを減らせる可能性があるそうです。自身の資産を増やしながら社会貢献できるというのは、やりがいがありますよね」
長谷川さんは、女性誌『mina』『CREA』『美人百花』などでカリスマ投資家として特集が組まれ、全国各地で講師を依頼されるほどの実力者。マンツーマンカウンセリングも人気で、その際には、プライバシーを確保できる五つ星ホテルのラウンジやスイートルームで実施。「人それぞれ事情や生活環境が異なるが、どんな方にも真剣に取り組みたい」という思いが根底にあるそうだ。
また、その生活スタイルも憧れの的でSNSでもファンが多い。投資家生活により、時間や資金に余裕がある長谷川さんは、趣味のホテル巡りを満喫して年間200日ほどホテル生活をしたり、自身の経験値を上げるために様々な場所に旅行をしたりと、悠々自適な生活を送っている。
「お金に余裕があるということは素晴らしい経験をもたらしてくれます。時間がある時は、お気に入りのリゾートホテルでゆったり過ごしています。開放的な空間で羽を伸ばしてリフレッシュすることが新たなひらめきに繋がったり、仕事の能率を上げてくれたりします。それに、インスピレーションが沸く場所、モチベーションが保てる場所、本物に触れることは、無理をしてでも早く経験する方が自分のレベルを強制的に引き上げてくれます。これは23歳の頃に本物の資産家から教えられたことでもあります」
(ライター/山根由佳)
女性投資家 長谷川友紀
TEL/080-1582-6952
Eメール/charismayukichan@gmail.com
Instagram/@charisma.yukichan
Eメール/charismayukichan@gmail.com
Instagram/@charisma.yukichan
全身を診る歯科衛生士として活躍
食・身体・心のトータルヘルスケア手法考案
食・身体・心のトータルヘルスケア手法考案
顎関節症の前段階である
歯列接触癖(TCH)改善で実績
食、身体、心の3方向から全身の健康をサポートする独創的なプログラムで存在感を高めている女性歯科衛生士がいる。『国際TCHケアオフィス株式会社』の代表取締役イ・リナさん。TCHとは、「Tooth Contacting Habit」の略で、上下の歯を持続的に接触させる歯列接触癖のことだ。自身、食いしばりによるTCHで体調を崩し、それを改善する過程で独自の口腔周囲筋弛緩術を編み出したのを機に身体全体に関心が向かい、歯科食育士やメンタルケア心理士などの知見も生かして、食、身体、心に働きかけるトータルヘルスケア手法『イリナプログラムⓇ』を考案、「全身を診る歯科衛生士」として活躍の場を広げた。
イ・リナさんの進路を大きく転換させた歯列接触癖は、イ・リナさんの解説を聞けば、だれにでも起こっていることがわかる。
「普段、上下の歯列間には1㎜から3㎜の隙間があり、 上下の歯が接触するのは、物をかむ時と飲み込む時だけです。その時以外に上下の歯を接触させる癖が歯列接触癖です。ストレスや緊張で歯を食いしばったり、何かに集中したりしている時に起こりやすく、この癖があると顎関節症やストレートネックなどにつながる可能性があるだけでなく、肩こり・巻き肩・腰痛・そり腰・ひざの痛み・頭痛・めまい・吐き気を引き起こしてしまいます」
イ・リナさんが歯列接触癖に苦しんだのは、大阪の歯科医院で歯科衛生士として働き始めたころのことで、そこから「全身を診る歯科衛生士」へと変身するストーリーが始まる。
「仕事中など何かに集中する際の緊張による食いしばりが原因で、極度の肩凝りや頭痛に悩まされました。歯列接触癖です。この癖は昔からあったのですが、社会人になってから悪化し、口が徐々に開かなくなっていったのです。そこで休日の度に整体やマッサージ、あるいは顎関節症の治療をする病院などに通い、口腔周辺から全身に至るまでを強く揉みほぐす施術を受け続けました。しかし、症状は改善するどころか、めまいや吐き気まで出てきて仕事にも行けなくなる始末。口も開かず、硬い物を食べると激痛が走るという毎日でした。これは何かがおかしい。もしかすると力強く揉んだりしてはダメなのではと考え、筋肉やリンパ、骨について独自で勉強を進めると、押さない、揉まない治療法という真逆の考え方があることを知りました。藁をもつかむ気持ちで自己流の施術を行うと、口が開き出して痛みが消えたのです。この体験が何よりも大きかったのです」
その後、イ・リナさんは、同じように噛み締め癖のあった勤務先の院長に施術し、「患者さんにもやってあげてほしい」といわれたことからサービスとして施術を始めたところ、要望が増え、自然発生的にコースができたという。さらに、何とか多くの要望に応えようとして考えたのが、他の歯科医療従事者を対象にした口腔周囲筋に特化した『TCH緩和ケアプログラム』に関するセミナーの開催。さらに、口の施術だけでは足りないと考え、整体ボデイケアセラピストの資格も取得し、「全身を診る歯科衛生士」へとつながった。
「『TCH緩和ケアプログラム』は今までにない施術で、顎関節症になる前からケアできるプログラムです。施術はとても弱い力で、お口の中からとお顔を手で触れて行います。一切、押さない、揉まない、痛くない方法なので、痛みに不安のある方もリラックスして受けていただけます」
イ・リナさんは、歯科医師や歯科衛生士、歯科助手などの歯科医療従事者を対象に、咀嚼弛緩ベーシック講座や口輪筋・表情筋弛緩ベーシック講座、また各アドバンス講座の名称で『TCH緩和ケアプログラム』に関するセミナーを全国の歯科医院にて開催、歯列接触癖や食いしばりが起こる原理や優しく触れるだけの筋弛緩術などを伝授している。
一方、食、身体、心に働きかけるトータルヘルスケア手法『イリナプログラムⓇ』は、イ・リナさんが持つ歯科衛生士や歯科食育士、整体ボディケアセラピスト、メンタルケア心理士、薬膳インストラクター、マクロビオテックセラピストなどの資格に裏付けられた知識や技術を生かしたものだ。
「『食』は食育としての添加物の話、離乳食の話、薬膳からのケアを図ります。特に薬膳は、薬膳インストラクターの知識を生かした薬膳レシピをお教えします。『身体』は、『TCH緩和ケアプログラム』で歯列接触癖だけでなく顎関節症や開口障害の改善、リフトアップを図り、整体ボディケアで肩こりや腰痛などを治療するほか、エステ感覚の小顔矯正で顎のエラや頬骨のでっぱりを解消します。骨盤矯正も可能です。『心』には、うつ状態などメンタルの不調をカウンセリング心理士の知見を生かして緩和を図ります」
イ・リナさんの指導で、『イリナプログラムⓇ』を実践するインストラクターが全国で次々に誕生、その普及に力を注いでいる。身体のケアは完全非公開の会員制サロンで行い、食育学や離乳食・幼児食、薬膳、舌、MFTについてはオンラインにてセミナーも開催している。また、イ・リナさんは、歯科医院向けに、イリナチュラルというオリジナルブランドの『オーラルマッサージジェル』も開発し、販売している。
「顎関節症を治療する際、口がスムーズに開き、痛みの軽減効果があります。治療の前後に緊張している方に提供すれば、リラックス効果にも繋がります。オーラルマッサージジェルを使用した歯肉マッサージは、歯科医院での治療を心地よい瞬間に変えます。また、歯磨き粉としても使用できます」
イ・リナさんは、フィリピン人とスペイン人のハーフの父と日本人の母の娘としてフィリピンのマニラで生まれ、京都で育った。個人事業主として独立する際、コンサルタントから「日本で一番有名な歯科衛生士になる覚悟はありますか」と問われ、「誰もやっていないことを推し進めなければならない」との覚悟で「はい」と答えたという。その最終目標は「百万人を笑顔にする」ことだ。
(ライター/斎藤紘)
歯列接触癖(TCH)改善で実績
食、身体、心の3方向から全身の健康をサポートする独創的なプログラムで存在感を高めている女性歯科衛生士がいる。『国際TCHケアオフィス株式会社』の代表取締役イ・リナさん。TCHとは、「Tooth Contacting Habit」の略で、上下の歯を持続的に接触させる歯列接触癖のことだ。自身、食いしばりによるTCHで体調を崩し、それを改善する過程で独自の口腔周囲筋弛緩術を編み出したのを機に身体全体に関心が向かい、歯科食育士やメンタルケア心理士などの知見も生かして、食、身体、心に働きかけるトータルヘルスケア手法『イリナプログラムⓇ』を考案、「全身を診る歯科衛生士」として活躍の場を広げた。
イ・リナさんの進路を大きく転換させた歯列接触癖は、イ・リナさんの解説を聞けば、だれにでも起こっていることがわかる。
「普段、上下の歯列間には1㎜から3㎜の隙間があり、 上下の歯が接触するのは、物をかむ時と飲み込む時だけです。その時以外に上下の歯を接触させる癖が歯列接触癖です。ストレスや緊張で歯を食いしばったり、何かに集中したりしている時に起こりやすく、この癖があると顎関節症やストレートネックなどにつながる可能性があるだけでなく、肩こり・巻き肩・腰痛・そり腰・ひざの痛み・頭痛・めまい・吐き気を引き起こしてしまいます」
イ・リナさんが歯列接触癖に苦しんだのは、大阪の歯科医院で歯科衛生士として働き始めたころのことで、そこから「全身を診る歯科衛生士」へと変身するストーリーが始まる。
「仕事中など何かに集中する際の緊張による食いしばりが原因で、極度の肩凝りや頭痛に悩まされました。歯列接触癖です。この癖は昔からあったのですが、社会人になってから悪化し、口が徐々に開かなくなっていったのです。そこで休日の度に整体やマッサージ、あるいは顎関節症の治療をする病院などに通い、口腔周辺から全身に至るまでを強く揉みほぐす施術を受け続けました。しかし、症状は改善するどころか、めまいや吐き気まで出てきて仕事にも行けなくなる始末。口も開かず、硬い物を食べると激痛が走るという毎日でした。これは何かがおかしい。もしかすると力強く揉んだりしてはダメなのではと考え、筋肉やリンパ、骨について独自で勉強を進めると、押さない、揉まない治療法という真逆の考え方があることを知りました。藁をもつかむ気持ちで自己流の施術を行うと、口が開き出して痛みが消えたのです。この体験が何よりも大きかったのです」
その後、イ・リナさんは、同じように噛み締め癖のあった勤務先の院長に施術し、「患者さんにもやってあげてほしい」といわれたことからサービスとして施術を始めたところ、要望が増え、自然発生的にコースができたという。さらに、何とか多くの要望に応えようとして考えたのが、他の歯科医療従事者を対象にした口腔周囲筋に特化した『TCH緩和ケアプログラム』に関するセミナーの開催。さらに、口の施術だけでは足りないと考え、整体ボデイケアセラピストの資格も取得し、「全身を診る歯科衛生士」へとつながった。
「『TCH緩和ケアプログラム』は今までにない施術で、顎関節症になる前からケアできるプログラムです。施術はとても弱い力で、お口の中からとお顔を手で触れて行います。一切、押さない、揉まない、痛くない方法なので、痛みに不安のある方もリラックスして受けていただけます」
イ・リナさんは、歯科医師や歯科衛生士、歯科助手などの歯科医療従事者を対象に、咀嚼弛緩ベーシック講座や口輪筋・表情筋弛緩ベーシック講座、また各アドバンス講座の名称で『TCH緩和ケアプログラム』に関するセミナーを全国の歯科医院にて開催、歯列接触癖や食いしばりが起こる原理や優しく触れるだけの筋弛緩術などを伝授している。
一方、食、身体、心に働きかけるトータルヘルスケア手法『イリナプログラムⓇ』は、イ・リナさんが持つ歯科衛生士や歯科食育士、整体ボディケアセラピスト、メンタルケア心理士、薬膳インストラクター、マクロビオテックセラピストなどの資格に裏付けられた知識や技術を生かしたものだ。
「『食』は食育としての添加物の話、離乳食の話、薬膳からのケアを図ります。特に薬膳は、薬膳インストラクターの知識を生かした薬膳レシピをお教えします。『身体』は、『TCH緩和ケアプログラム』で歯列接触癖だけでなく顎関節症や開口障害の改善、リフトアップを図り、整体ボディケアで肩こりや腰痛などを治療するほか、エステ感覚の小顔矯正で顎のエラや頬骨のでっぱりを解消します。骨盤矯正も可能です。『心』には、うつ状態などメンタルの不調をカウンセリング心理士の知見を生かして緩和を図ります」
イ・リナさんの指導で、『イリナプログラムⓇ』を実践するインストラクターが全国で次々に誕生、その普及に力を注いでいる。身体のケアは完全非公開の会員制サロンで行い、食育学や離乳食・幼児食、薬膳、舌、MFTについてはオンラインにてセミナーも開催している。また、イ・リナさんは、歯科医院向けに、イリナチュラルというオリジナルブランドの『オーラルマッサージジェル』も開発し、販売している。
「顎関節症を治療する際、口がスムーズに開き、痛みの軽減効果があります。治療の前後に緊張している方に提供すれば、リラックス効果にも繋がります。オーラルマッサージジェルを使用した歯肉マッサージは、歯科医院での治療を心地よい瞬間に変えます。また、歯磨き粉としても使用できます」
イ・リナさんは、フィリピン人とスペイン人のハーフの父と日本人の母の娘としてフィリピンのマニラで生まれ、京都で育った。個人事業主として独立する際、コンサルタントから「日本で一番有名な歯科衛生士になる覚悟はありますか」と問われ、「誰もやっていないことを推し進めなければならない」との覚悟で「はい」と答えたという。その最終目標は「百万人を笑顔にする」ことだ。
(ライター/斎藤紘)
国際TCHケアオフィス 株式会社
TEL/090-9986-2166
Eメール/dh.kawata@gmail.com
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ホームページ
https://irina-program.com/
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医療機器の認証業務に光る使命感
キャリアアップの末に掴んだ適職
キャリアアップの末に掴んだ適職
厳格な審査体制のもと
顧客満足を重視
「挑戦する精神を忘れることなく、安全なモノづくりのお手伝いをする、最良のパートナーであること」
メーカーが製造販売する医療機器や体外診断用医薬品の品質、有効性、安全性を審査し、認証する高度に専門的な業務を担う『ナノテックシュピンドラー株式会社』の代表取締役社長シュピンドラー千恵子さんのモットーだ。挑戦する精神は、航空会社の客室乗務員からスタートし、国際線のチーフパーサーや外資系航空会社との共同運航を経験した後、ドイツの半導体装置メーカーの日本法人に転職、その事業を継承して起業、その業務の中で出会った認証業務の世界に進んだキャリアアップの軌跡とも重なる。
シュピンドラーさんが認証業務の世界に踏み出した拠点になったのは、1997年に設立した『有限会社シュピンドラーアソシエイツ』。現社の前身だ。
「ドイツの半導体装置メーカーの日本法人に入社後、そのメーカーが日本から撤退することになったのですが、日本にはまだ製品のユーザーがいましたので、1994年にそのメンテナンス事業を承継したのです。事業を進めて3年経ったころ、EUで製品の安全性の基準が厳しくなり、多くの日本のメーカーが輸出に苦慮していたことから、規制に対応するためのコンサルティングの要望が多くなりました。その後、EUの認証機関とパートナーシップを組み、その日本事務所として活動を始めたのが今の会社の原点です」
『シュピンドラーアソシエイツ』では、機械や装置メーカーが製品をEU加盟国へ輸出する際に、EUの安全基準条件を満たすことを証明するCEマークの取得を支援する事業から始めたが、その後、ドイツやオランダの認証機関の公式オフィスとして国際技術基準に基づく安全適合性評価や医療機器の製品審査、医療機器の品質マネジメントシステムISO13485の審査業務、無線試験業務などあらゆる製品の安全審査に携わるようになった。そして2005年、現在の業務の厚生労働省登録認証機関となり、医療機器や体外診断用医薬品認証業務を開始し、2015年、『ナノテックシュピンドラー株式会社』に改組した。
医療機器とは、人や動物の疫病の診断、治療、予防に使用され、身体の構造や機能に影響を及ぼすことが目的とされる機械器具類のことで、人体に与えるリスクに応じて、一般医療機器、管理医療機器、高度管理医療機器の三つに分類される。一般医療機器は体外診断用機器やメス、ピンセット、X線フィルムなど、管理医療機器は物理療法機器、電子内視鏡、MRI、消化器用カテーテルなど、高度管理医療機器は透析機器、ペースメーカー、放射線治療装置などだ。
体外診断用医薬品とは、疾病の診断に使用されることが目的とされている医薬品のうち、人や動物の体に直接使用されることのないもので、具体的には、各種器官の機能、免疫能、血液凝固能などの生体機能の診断や罹患の有無、疾患の部位、進行程度の診断、治療の方法や効果の程度の診断、妊娠の有無の診断、血液型や細胞型の診断などを目的とした医薬品だ。
これらの製品を製造販売する場合には、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(医薬品医療機器等法)に基づいて、品目ごとに品質、有効性、安全性について第三者認証を受ける必要がある。この第三者認証を行うのが、厚生労働大臣の登録を受けた登録認証機関だ。
登録認証機関として登録されるには、国際標準化機構及び国際電気標準会議が定めた製品の認証を行う機関に関する基準並びに製造管理及び品質管理の方法の審査を行う機関に関する基準に適合することや、製造販売事業者に支配されていないことなど、厚生労働省の厳しい審査をパスしなければならない。
2015年に登録認証機関として登録された『ナノテックシュピンドラー』の認証業務で、シュピンドラーさんが重視するのは、信頼性と公平性はもとより、顧客対応だ。確実な審査ときめ細やかな対応やご相談など総合的に最善のサービス提供を重視している。顧客あっての企業だからだ。
「当社は、認証業務について、信用、信頼、敬意、公平の精神に基づき、誠実な行動をすること、法令や規定、基準を遵守すること、機密保護を厳守することを行動指針として定めています。この指針の下で、電気や化学、薬学、生物、物理などを専攻した専門性の高い審査員、品質管理システム調査員が確実な認証を迅速に行います。また、公平で透明度の高い認証業務サービスを提供することを重要な責務として認識し、国際的な規格、基準、関連法規に従って、公平性に対して影響を及ぼす利害関係を管理して、客観的に公平性のある認証業務活動を確実に行います。さらに、製品の適合性評価を行う認証機関に対する要求事項を規定した国際規格ISO/17021とISO/IEC17065に基づくマネジメントシステムを確実に運営します。こうした認証業務体制を維持するために、毎年各々の部門で品質目標を設定し、その達成度を定期的にレビューし、スキルとサービスの向上に努めています」
同社は、医療機器や体外診断用医薬品の認証業務のほか、体外診断用医薬品として承認申請を目指す研究用試薬を対象に分析学的妥当性及び製造工程における品質などの評価、確認を行う認定検査試薬確認業務を2018年から始めた。また、電気電子機器や通信機器、機械などの安全性、機器が発する電磁波が周囲の機器に影響を与えず、他からの電磁波の影響を受けずに動作する性能である電磁両立性EMCの試験、無線試験なども国内外の試験所と連携して行い、世界のマーケットに向けて製品を販売するときに必要な製品の安全性の適合評価も支援する。
「ものづくりは、設計開発、製造、安全性評価、認証というプロセスを経て世に製品を送り出しますが、私たちはその最後の部分(安全性評価と認証)を担っているに過ぎません。ともすれば権威的な印象を持たれかねない役どころですが、サービス精神とチャレンジ精神を生かして、お客様のニーズに寄り添える認証機関でありたいと思っています。愛情込めて開発された製品が、無事にマーケットに送り出されることが私たちの最大の喜びです」
「We can work it out !(解決の道を拓く)」
これが、「コツコツと努力を重ね、ひとつひとつの仕事を丁寧に仕上げ、ひとつひとつの実績を栄養にし、堅実経営で確実に前進し、100年続く会社にすること」を企業理念に掲げるシュピンドラーさんの挑戦する精神の神髄だ。
(ライター/斎藤紘)
顧客満足を重視
「挑戦する精神を忘れることなく、安全なモノづくりのお手伝いをする、最良のパートナーであること」
メーカーが製造販売する医療機器や体外診断用医薬品の品質、有効性、安全性を審査し、認証する高度に専門的な業務を担う『ナノテックシュピンドラー株式会社』の代表取締役社長シュピンドラー千恵子さんのモットーだ。挑戦する精神は、航空会社の客室乗務員からスタートし、国際線のチーフパーサーや外資系航空会社との共同運航を経験した後、ドイツの半導体装置メーカーの日本法人に転職、その事業を継承して起業、その業務の中で出会った認証業務の世界に進んだキャリアアップの軌跡とも重なる。
シュピンドラーさんが認証業務の世界に踏み出した拠点になったのは、1997年に設立した『有限会社シュピンドラーアソシエイツ』。現社の前身だ。
「ドイツの半導体装置メーカーの日本法人に入社後、そのメーカーが日本から撤退することになったのですが、日本にはまだ製品のユーザーがいましたので、1994年にそのメンテナンス事業を承継したのです。事業を進めて3年経ったころ、EUで製品の安全性の基準が厳しくなり、多くの日本のメーカーが輸出に苦慮していたことから、規制に対応するためのコンサルティングの要望が多くなりました。その後、EUの認証機関とパートナーシップを組み、その日本事務所として活動を始めたのが今の会社の原点です」
『シュピンドラーアソシエイツ』では、機械や装置メーカーが製品をEU加盟国へ輸出する際に、EUの安全基準条件を満たすことを証明するCEマークの取得を支援する事業から始めたが、その後、ドイツやオランダの認証機関の公式オフィスとして国際技術基準に基づく安全適合性評価や医療機器の製品審査、医療機器の品質マネジメントシステムISO13485の審査業務、無線試験業務などあらゆる製品の安全審査に携わるようになった。そして2005年、現在の業務の厚生労働省登録認証機関となり、医療機器や体外診断用医薬品認証業務を開始し、2015年、『ナノテックシュピンドラー株式会社』に改組した。
医療機器とは、人や動物の疫病の診断、治療、予防に使用され、身体の構造や機能に影響を及ぼすことが目的とされる機械器具類のことで、人体に与えるリスクに応じて、一般医療機器、管理医療機器、高度管理医療機器の三つに分類される。一般医療機器は体外診断用機器やメス、ピンセット、X線フィルムなど、管理医療機器は物理療法機器、電子内視鏡、MRI、消化器用カテーテルなど、高度管理医療機器は透析機器、ペースメーカー、放射線治療装置などだ。
体外診断用医薬品とは、疾病の診断に使用されることが目的とされている医薬品のうち、人や動物の体に直接使用されることのないもので、具体的には、各種器官の機能、免疫能、血液凝固能などの生体機能の診断や罹患の有無、疾患の部位、進行程度の診断、治療の方法や効果の程度の診断、妊娠の有無の診断、血液型や細胞型の診断などを目的とした医薬品だ。
これらの製品を製造販売する場合には、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(医薬品医療機器等法)に基づいて、品目ごとに品質、有効性、安全性について第三者認証を受ける必要がある。この第三者認証を行うのが、厚生労働大臣の登録を受けた登録認証機関だ。
登録認証機関として登録されるには、国際標準化機構及び国際電気標準会議が定めた製品の認証を行う機関に関する基準並びに製造管理及び品質管理の方法の審査を行う機関に関する基準に適合することや、製造販売事業者に支配されていないことなど、厚生労働省の厳しい審査をパスしなければならない。
2015年に登録認証機関として登録された『ナノテックシュピンドラー』の認証業務で、シュピンドラーさんが重視するのは、信頼性と公平性はもとより、顧客対応だ。確実な審査ときめ細やかな対応やご相談など総合的に最善のサービス提供を重視している。顧客あっての企業だからだ。
「当社は、認証業務について、信用、信頼、敬意、公平の精神に基づき、誠実な行動をすること、法令や規定、基準を遵守すること、機密保護を厳守することを行動指針として定めています。この指針の下で、電気や化学、薬学、生物、物理などを専攻した専門性の高い審査員、品質管理システム調査員が確実な認証を迅速に行います。また、公平で透明度の高い認証業務サービスを提供することを重要な責務として認識し、国際的な規格、基準、関連法規に従って、公平性に対して影響を及ぼす利害関係を管理して、客観的に公平性のある認証業務活動を確実に行います。さらに、製品の適合性評価を行う認証機関に対する要求事項を規定した国際規格ISO/17021とISO/IEC17065に基づくマネジメントシステムを確実に運営します。こうした認証業務体制を維持するために、毎年各々の部門で品質目標を設定し、その達成度を定期的にレビューし、スキルとサービスの向上に努めています」
同社は、医療機器や体外診断用医薬品の認証業務のほか、体外診断用医薬品として承認申請を目指す研究用試薬を対象に分析学的妥当性及び製造工程における品質などの評価、確認を行う認定検査試薬確認業務を2018年から始めた。また、電気電子機器や通信機器、機械などの安全性、機器が発する電磁波が周囲の機器に影響を与えず、他からの電磁波の影響を受けずに動作する性能である電磁両立性EMCの試験、無線試験なども国内外の試験所と連携して行い、世界のマーケットに向けて製品を販売するときに必要な製品の安全性の適合評価も支援する。
「ものづくりは、設計開発、製造、安全性評価、認証というプロセスを経て世に製品を送り出しますが、私たちはその最後の部分(安全性評価と認証)を担っているに過ぎません。ともすれば権威的な印象を持たれかねない役どころですが、サービス精神とチャレンジ精神を生かして、お客様のニーズに寄り添える認証機関でありたいと思っています。愛情込めて開発された製品が、無事にマーケットに送り出されることが私たちの最大の喜びです」
「We can work it out !(解決の道を拓く)」
これが、「コツコツと努力を重ね、ひとつひとつの仕事を丁寧に仕上げ、ひとつひとつの実績を栄養にし、堅実経営で確実に前進し、100年続く会社にすること」を企業理念に掲げるシュピンドラーさんの挑戦する精神の神髄だ。
(ライター/斎藤紘)
ナノテックシュピンドラー 株式会社
TEL/04-7135-8000
Eメール/bz@nanotecspindler.com
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