井形慶子 イギリス
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  掲載クライアント
 
吉見歯科医院 院長
吉見英広氏
東京都出身。歯学博士。神奈川歯科大学成長発達歯科学講座非常勤講師、神奈川矯正研究会インストラクター、IAAID ASIA副会長、水滸会臨床実習コース主催(噛み合わせの理論と実践)、噛み合わせに重点を置く革新的な治療で歯科医療をリード。
「私自身が努力し、自分自身に妥協を許さない姿勢を見せれば、後進もモチベーションが上がり、夢ももてるはず」と語る吉見院長。講習会に集まった歯科医には、個別に指導をしたいとも語る。

最新の研究成果を
歯科医が絶賛

 東京都町田市つくし野で、インプラントから矯正、顎関節症の治療までを行う『吉見歯科医院』。健康な口腔環境づくりと、対処療法ではない〝根治〟を掲げる吉見英広院長は、2012年12月、ウィーンで行われた学会で研究成果を発表し、大きな反響を呼んだという。
 吉見院長が研究発表を行ったのは、フランス・エクス=マルセイユ大学のジーンダニエル オースリーブ教授が会長を務めるInternational Academy of Advanced Interdisciplinary Dentistry(IAAID・国際先進学際歯科学会)のヨーロッパ本部の学術大会だ。吉見院長は以前から、IAAIDの発起人でもあるドナウ大学総合歯科学センター長ルドルフ・スラブチェック教授、神奈川歯科大学学長の佐藤貞雄教授が共同で生みだした新しい噛み合わせの考え方「オーストリアンナソロジー」の研究を重ねてきた経緯があり、その理論をアジア支部の日本代表としてプレゼンテーションを行うことになったという。
「プレッシャーは非常に大きかったですね」と振り返る吉見院長。トップレベルの歯科医が世界中から集まる学会で、研究内容を誤りなく、そして正確な英語で伝えなければならない。そして聴衆から〝日本の代表〟と見なされる重圧。
 吉見院長は医院での診察時間の合間をぬって、学術的な用語にも詳しい英語の教師について猛特訓を始め、表現の修正から発音の矯正などを徹底的に学習した。75枚にわたるスライドもすべて自ら作成したという。
 そして迎えた当日。会場となったウィーン医科大学のベルンハルト・ゴットリーブ歯学部講堂で吉見院長の発表が始まるや否や、聴衆のざわめきがぴたりと止み、スライドが進む度に、貴重なデータを記録しようと聴衆から一斉にシャッターが切られる音が響いたという。結果は大成功。これまで歯科医が〝勘〟や〝感性〟で行っていたものを数値化し、誰もが理解でき間違いのないよう確認できるようにした理論に、惜しみない拍手が贈られた。「臨床において知りたかった答えを明確に伝えられた」と吉見院長は達成感とともに語る。
 吉見院長は常に新しい挑戦を続けている。現在は、フィット感が良く軽くて丈夫というこれまでにない義歯を制作中だ。「技工士からは前例がないと言われたが、〝やったことがないなら、一緒にやりましょう〟と説得して作り上げました。患者さんにとってもメリットになりますし、私自身の喜びにも繋がる」と吉見院長は語る。
 吉見院長の夢のひとつは、日本の歯科医の全体的なレベルの引き上げだ。定期的に講習会を開催しているほか、歯科医が集まり情報交換ができる場も創出したいという。その実現のために現在どうすべきか、毎日の課題として仕事に落とし込む。
「体験したこと、学んだことがすべて仕事に還元できる。仕事が楽しくて仕方ないですね。いま50歳ですが、これからやりたいこと、やるべきことがたくさんあります」と吉見院長。
 ウィーンでの研究発表は各地で反響を呼び、13年はイタリアで開催される学会にも出席する予定だ。ハンガリーなど欧州からも様々な反響が来ているという。世界の歯科学において、吉見院長をはじめとした日本の歯科医が先駆的存在となる日も近い。
(ライター/岡本茉衣)
 
吉見歯科医院
TEL/042-795-1359 FAX/042-795-1398
FAX PC TEL BOOK  
ホームページ http://www.yoshimi-shika.com/
 
(左下)足浴装置(漢方薬浴・炭酸泉足浴)
(右)漢方薬抽出自動包装機ハニル・パートナー

診療時間/
火曜日 14:00~18:00
木曜日 9:00~12:00 14:00~18:00
金曜日 9:00~12:00
土曜日 9:00~12:00 13:00~15:00
休診日/月・水・日曜日・祝日・第1、3、5火曜日
がんなどの難病に
治療の選択肢を増やす統合医療

 がんなどの難病の場合、化学療法や手術など標準的な治療法が使えない場合、患者は様々な療法を試せる自由診療を受けたいと思うものだ。保険診療を行う「タカハシクリニック」に併設された「カムクリニック」では、そうした患者のために、代替療法や中医学の漢方を取り入れた補完代替医療での診療を専門に行っている。このところ多くのがん患者からの問い合わせが増えているという。病院で行える治療は全て行い、他に治療法はないと言われた患者が、「がん難民」となって増えているのだ。
 同院ではがんに対しては『高濃度ビタミンC点滴療法』を行っている。高濃度ビタミンCの抗ガン作用で症状を緩和し、少しでも質の高い生活を送って欲しいとの想いから始めたのだという。また『免疫細胞療法』も取り入れている。これは血液を採取して、ガン細胞を攻撃するリンパ球を増幅させ、それを患者自身の体に戻す治療法だ。このようにがんの標準療法以外に選択肢を持てるということは、患者の希望を拡げることに繫がるのではないだろうか。
(ライター/本名広男)
 
カムクリニック
TEL/047-710-0990 FAX/047-710-0991 Eメール/matsudocamclinic@gmail.com
FAX PC TEL BOOK  
ホームページ http://www.cam-clinic.com/ http://www.takahashi-clinic.biz/ http://www.takahashiclinic.jp/
 
近藤元治院長
京都府立医大で内科教授附属病院院長。日本での『ハイパーサーミア治療』の普及に邁進し、「ガンになってもあきらめないで!(毎日健康サロン)」を出版している。
標準療法を受けていた方が『ハイパーサーミア』での治療を希望する場合は千春会病院で「セカンドオピニオン外来」を予約して受診(TEL 075-954-2175)を。保険適用(3割負担の場合)で一連の治療(およそ2カ月間)約27,000円

診療時間/予約制 週1回の固定枠
休診日/土曜日午後・日曜日・祝日
標準療法に次ぐ第4の対ガン戦略
『ハイパーサーミア(ガンの温熱療法)』

 「千春会ハイパーサーミアクリニック」は、手術・化学療法・放射線療法の標準治療の効果が見られなくなった患者が、セカンドオピニオンによりたどり着く所だ。同クリニックでは、標準療法に次ぐ「第4の対ガン戦略」と位置づける『ハイパーサーミア(ガンの温熱療法)』を行っている。これは身体の深部にあるガンを42℃以上に加温して破壊するのが目標で、周囲の正常組織にダメージを与えず、化学療法や放射線療法との併用で効果を上げている。国内で開発された電磁波加温装置「サーモトロン RF-8」は、患部を電極で挟み40分間治療するもので、副作用のない優しい治療法。強敵であるガンを縮小させるのは副作用でダメージが大きいため、ガンの増殖を抑制し、温度で免疫を高め、ガンの疼痛を抑えながら前向きにガンと闘うための有力な武器になる。健康保険が使えて経済的な負担が少ないのも魅力だ。
 主治医から「標準治療が効かなくなった」と見放されても、決して諦めずに『ハイパーサーミア』でガンと闘おう。「ガン治療はネバー・ギブアップ」が、近藤院長と患者の合い言葉だ。
(ライター/本名広男)
 
千春会ハイパーサーミアクリニック
TEL/075-958-6310 FAX/075-958-6320
FAX PC TEL BOOK  
ホームページ http://www.senshunkai.or.jp/medical/hyperthermia/
 
在宅で睡眠時無呼吸症候群の治療が行えるCPAPを導入している。協力クリニックと共に「BAK療法」や「NK細胞療法」も行う。

診療時間/9:00〜12:00 14:00〜18:00
     水・土曜日9:00〜12:30
休診日/日曜日・祝日・第3土曜日
通常の医療の他に自由診療部門として
がん治療を補完する代替医療を行う

 「水野内科クリニック」では、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の治療を専門に行っているが、自由診療として代替療法である『高濃度ビタミンC点滴療法』等の点滴療法やサプリメントによる栄養指導も通常の医療を補完するものとして行っている。『高濃度ビタミンC点滴療法』は、手術や抗ガン剤、放射線治療等の標準的治療法の効果が不十分な場合や標準的治療法の副作用を軽減し、QOL(生活の質)を高めたりする場合に行われる。「高濃度のビタミンC」は、ガン細胞の周囲で鉄などの微量な金属とフェントン反応を起こして過酸化水素を生成、その強力な酸化作用で、分解酵素であるカタラーゼを産生できないガン細胞のみを殺していく。またビタミンCはミトコンドリアの機能を正常化し、免疫システムを刺激して免疫力を高める。『高濃度ビタミンC点滴療法』は、天然の抗がん剤でありながら免疫力を高めるという、これまでにない身体に優しい理想の治療法なのだ。
(ライター/本名広男)
 
水野内科クリニック
TEL/0256-32-3582 FAX/0256-32-3100 Eメール/info@mizuno-clinic.com
FAX PC TEL BOOK  
ホームページ http://www.mizuno-clinic.com/
 
アンチエイジング外来では、各種カウンセリングも。一般内科外来では糖尿病、高脂結晶、高血圧症、通風などの生活習慣病予防や、アレルギー疾患の治療も実施中。完全個室での実施は、来院者のプライバシーへの配慮から。

大塚由美理事長

診療時間/9:00〜12:30 14:00〜18:00
休診日/日曜日・祝日・水、土曜日午後
アンチエイジング外来が出色
高濃度ビタミンC点滴で"がん治療"も

 福岡県福岡市、地下鉄の次郎丸駅そばに『医療法人FAAおおつかクリニック』はある。当クリニックは「アンチエイジング外来」(点滴療法外来)も併設しており、病的な老化の予防や、その観点からの体調管理を希望する来院者へのケアを行っている。
 自身の体調不良に悩んでいる折に、ひょんなことから「抗加齢医学」に出会ったという理事長の大塚由美氏は「老化のスピードを極力遅らせながら、生涯元気に暮らすことを目指すのが抗加齢医学です」と説明する。その上で「プラセンタ(ヒト胎盤エキス製剤)注射のことを知り、点滴療法の指導も、点滴療法研究会から受け、自分自身でその効果を確かめました」と述べる。
 また同クリニックでは、高濃度のビタミンC点滴や深部加温のできる「インディバ」という機器を使用する温熱療法を活用した〝体にやさしいがん治療〟を展開している。大塚氏は前者の有効性をこう語る。「高濃度ビタミンCは〝天然の抗がん剤〟とも言われ、(一般的な)抗がん剤との併用で相乗効果も期待できます。抗がん剤の服用が続いて効果が乏しくなった患者さんなどが利用しています」
(ライター/富田充)
 
医療法人 FAAおおつかクリニック
TEL/092-874-8171 FAX/092-874-8172
FAX PC TEL BOOK  
ホームページ http://www.faa-otsuka.jp/
 
古田一徳院長
<専門分野>
肝臓、胆のう、胆管、すい臓疾患の手術成績の向上
肝胆膵がんの化学(抗がん剤)治療
内視鏡外科手術、肝移植など。

他の病院で治療していても、セカンドオピニオン外来で相談にのることができる。『高濃度ビタミンC点滴』は、がん治療の他にビタミンCの抗酸化効果によりアンチエイジング分野でも期待されている。

診療時間/9:30~13:00 15:30~18:30
休診日/金曜日・祝日・土・日曜日午後
臓器異常は早期発見・早期診断が重要
些細なことでも相談に来てほしい

 「ふるたクリニック」では、内科・外科・消化器科の保険診療の他に、自由診療として日本ではまだ取り入れているところが少ない先進的な医療で、病気の予防や難病治療に当たっている。それにより従来の医療では対処できない患者も受け入れている。
 何となく調子が悪いといったような、一般診療では病名が付かない症状に対しても自由診療の各種点滴療法などで、体が本来持っている機能を回復させ、体の不調に対処している。
 また、点滴療法の一つである『高濃度ビタミンC点滴』は副作用のないがん治療法として、手術や抗ガン剤、放射線療法のがんの3大標準療法ができなくなった患者に希望を与えている。ビタミンCを体内に大量に投与すると、組織内に過酸化水素が発生してがん細胞を選択的に殺していく。体に負担が無いので生活の質を維持したまま療養生活が可能な治療法なのだ。なお、『高濃度ビタミンC点滴』の前に、血液クレンジング(オゾン療法)も施行している。同クリニックの自由診療は重粒子線がん治療などの先進医療と違い、安価で待たされなくて済むのも魅力だ。
(ライター/本名広男)
 
ふるたクリニック
TEL/044-959-5116 FAX/044-959-5117
FAX PC TEL BOOK  
ホームページ http://www.furuta-healthcare.com/ http://www.furuta-clinic.jp/
 
長伏小学校に隣接する各種クリニックが集まるエリアの一角に、「吉村眼科内科医院」はある。併設の有限会社ラッキースターでは、コンタクトレンズやサプリメント販売を行っている。

自身もがんを克服している吉村副院長。
その経験が治療に活かされている。

診療時間/8:30〜12:00 14:00〜18:00
(月・金曜日の午後は予約制)
火曜日午後16:00〜18:00
土曜日8:30〜12:30
休診日/日曜日・祝日・火曜日午前・木・土曜日午後
食事や生活習慣の改善で
がんになる前の予防が重要


  「吉村眼科内科医院」の吉村尚美(南音后)副院長は、前職の大学病院で、がんの専門医として標準の3大療法で患者を治療してきて、限界を感じて悩み、様々ながんの治療法を模索したという。「そうしているうちに自分自身ががんになったのです。自分は標準療法では治らないだろうと考え、自分の信じる治療法でがんを克服することができました。人によって合う治療法というのは変わってきますが、私の場合は、食事療法や栄養療法であるゲルソン療法などで治療しました。また、再発予防に『高濃度ビタミンC点滴療法』を、持続的に自分自身にも行っています。人間の体というのは何か一つのもので治るわけではないので、治療法は複合的に行います。ただ、どの病気も『病は気から』と申しますように、精神的ケアがもっとも大事だと思っています」
 それから吉村副院長は自分の経験から、がん患者に3大療法以外にも希望はあると、『高濃度ビタミンC点滴療法』や『免疫細胞療法』など様々な治療法を提供している。「がんは治療だけではなく予防が重要になってきます。食や生活の改善などで、がんにならないようにするためのセミナーを全国で行っています」と語る吉村副院長の指導を納得して行っていた患者の中には、全身に転移したがんを克服した方もいるという。また、がん予防や血行障害、疲労回復に「高濃度ビタミンC点滴療法」や「オゾン療法」をされる方もいる。
(ライター/本名広男)

 
吉村眼科内科医院
TEL/055-984-1333 FAX/055-984-1336
FAX PC TEL BOOK  
 
上田院長をはじめ、管理栄養士、看護師、事務スタッフなど、女性スタッフの明るい声が弾ける診療所だ。「もみの木醫院の診療科目は『養生しません科?』が適切かもしれませんね」と語る院長の上田操氏。

『もみの木醫院』は病気の治療管理というよりも、健康でない部分を持った方へのアドバイス・サポートを行ってくれる。健康に過ごしたい方に向けた各種教室や、健康管理のためのエクセルシートなどが、そうしたサポートの一端だ。
医療としてのオステオパシーで
西洋医学を補完する統合医療を

 木造の温かみのある建物の『もみの木醫院』では、内科や整形外科などを診療科目とする医院だが、器質的疾患が考えにくい患者さんに対しても愁訴の原因を探るために、同院では視診・触診等を十分に行いオステオパシー的考えも取り入れ、病状を改善できるように生活指導・治療をしている。オステオパシーは「身体はひとつのユニットであり、身体の諸器官や組織は互いに関連して機能している」、「身体は自己治癒力を備えている」、「身体の機能と構造は相互に関連する」との理論を応用した手技療法で、すべての人が本質的に持っている治癒能力を高め治癒を促進させる。同院の上田院長は本場アメリカでオステオパシーの理論と手技を習得し、生活指導だけでは改善できない患者さんに対して手技療法でバックアップしている。「西洋医学の進歩は素晴らしいですが、受診される患者さんは様々なので、既知の病名と治療法だけではうまくいかないこともあります。そんな時、オステオパシーの概念と治療法が役に立ちます。私にとってオステオパシーは西洋医学の一部分です」と、上田院長は語った。(ライター/朝霞瑞穂)
 
もみの木醫院
TEL/076-239-0136 FAX/076-239-0256
FAX PC TEL BOOK  
ホームページ http://mominokiclinicjp.web.fc2.com/
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