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コスモグループ 最高経営責任者(CEO)
矢野浩行氏
昭和62年3月、東海大学教養学部卒業。平成10年8月、コスモ商会設立。以後、輸入業、調剤薬局、喫茶店、エステティックサロン、学習塾、音楽出版、映画・テレビ番組の制作、介護事業、クリニックの経営等々多彩な事業を展開する。
(左)『Dione(ディオーネ)会津若松店』
木村和枝氏
(右)『Dione(ディオーネ)横浜港南台店』
前田彩香氏
Dione(ディオーネ) 横浜港南台店
2045-830-6505
0神奈川県横浜市港区港南台4-24-1
港南台メディカルビル1F
Dione(ディオーネ) 会津若松店
20242-23-7166
0福島県会津若松市栄町3-18
http://www.datsumousalon-dione.jp
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ブームの真相を説く!
次を考えた経営で勝つ
ヒット商品やブーム商品はいかに作られるのか。多彩な事業を展開する『コスモグループ』最高経営責任者(CEO)矢野浩行代表に伺った。
「まず、ヒットとブームは違います。まずそこを抑えておかなければなりません。ヒットというのは永続的なものですが、ブームは続かないものなのです。またブームは勝手に起きるものではなく、起こすものなのです。当然、ブームを起こす人間がいなければ起きないものです。待っているだけだとブームは起きません」
そう語るのは多彩な事業を展開する『コスモグループ』の最高経営責任者矢野浩行代表だ。確かにさまざまなブームはあるが、それらは広告代理店やメディアが仕掛けているわけで、自然にブームになっているものは少ない。
「ブームになった商品と違い、ヒット商品は長く売れ続けます。ブームは一時のもの。例えばスマートフォンはブームというよりヒット商品だと思います。次の新しい性能を持つスマートフォンは現れるでしょうが、無くなることはないでしょう。誰でも一過性の商品で良いと思う人はいないでしょう。しかしなかなかヒット商品というものは生まれません。だから層を絞ったブームを狙う。ただそれは一瞬で終わる」
誰もが自分の会社で扱う商品のヒットやブームを狙う。しかし矢野代表はそこに落とし穴があると警鐘を鳴らす。
「経営的に一番危ないのが、ブームとなった商品が売れている頂点の時期。売れたらそれで満足してしまう。しかしブーム商品というのはいずれ売れなくなる商品なので、売れている時に力を抜いてはいけないのです。ブームは終わることを考え、次の商品の準備をしておかなければなりません。だから自社商品のブームの時舞い上がってしまうのは命取りになりかねません」
ブームで商品が売れれば、突然売り上げが何倍にもなるので会社を拡張しなければならない。人も大勢入れて設備も増やすことになる。しかしあくまでもブームなので終わりが来る。そうすると増えすぎた人件費や設備等の維持ができなくなる。
「企業では一発あてて大もうけしようと考えるのは大きな間違い。それはリスクが大きすぎるのです。だから継続してブーム商品を出し続けなければならない」
一発屋というと歌手や芸人を連想するが、会社の場合一発屋だと倒産に結びつくのだという。確かにブームを作るのは大変だが、作ってからがもっと大変だということなのだ。
また、ブーム商品を作ったときにそれが自分の力なのか、商品の力か、見極めなければならない。自分が良い製品を作ったからブームとなったと勘違いする人は多い。たまたま欠けてた市場ニーズにはまっただけかも知れない。
「たまたま売れたというのはブームではないと思います。それを勘違いすれば間違いの元。そういう人は2度目に失敗することが多い。例えば商品同様、店でも同じですね。1店舗目が、たまたま場所が良くて当たり、それを自分の力と勘違いして2店舗目を出して潰れるケースが多い」
さらに矢野代表はもう一つのブーム商品の危険性を語る。
「ブーム商品を後追いする二番手の商品を出す会社があります。ブーム商品で二番では遅いと感じられますが、それが大手だった場合、一番手を追い抜いてしまう可能性が高い。どんなに小さな会社がヒット商品を作っても、大手には抜かれてしまうもの。特許をとっていようが大手は同じようなものを作って追撃するのです。そしてそこで大手に追いつかれたらアウトになります。だから小さい会社がブーム商品を出すのは危険ではあります」
ブーム製品というのは必ず真似をされるということ。そうした競争で負けないためは営業力を強化しなければならないという。
「ブームを起こす原動力というのは営業なのです。商品が良くてもそれだけではブーム商品にはなりません。だから営業が命なのです。よく間違うのが、良い製品だからこそ売れると思うこと。そうではなく真似した製品でも販売力があれば売れるものなのです」
そのブームにつながる販売力とは何か。矢野代表は続けて語る
「ブーム製品を作りたければ、製品を売る前に自分を売れということです。モノを売るのではなく自分を売れということなのです。モノを売っている人と、自分を売っている人を比べると、全然営業の質が違う。営業をする人間の顔が窓口になってしまえば、商品は二の次で何でも買ってくれるもの。逆にモノを売ろうとする人は、モノがいいからこそ買ってもらえると考える」
営業マンがモノを売らなかったらヒット商品もブーム商品もできない。だから作ることではなく売ることがヒット商品やブーム商品につながる。そして矢野代表は極意を語る。
「重要さを順番にすれば『自分を売る、製品を売る、モノを作る』。これがヒット商品やブーム商品のための方程式なのです」
小さなお子さんのために開発
我慢が不要の脱毛法
女性にとりむだ毛の処理は手間と暇がかかる体の手入れ。化粧や美容などいくら時間を費やしても足りないもの。そこで気になるのが脱毛の施術を行っているサロン。さまざまな方法があるが、主流なのはどうやらレーザーを使った脱毛の方法。しかしニュースなどでは、やけどなどの事故をよく見かける。
そこで今回レーザー脱毛ではない新しい施術をしてくれるという福島県のハイパースキン脱毛専門サロン「ディオーネ」会津若松店の木村和枝店長にお話を伺った。
従来のレーザーを使った脱毛は、強力な光線を使うため痛みがあり、時としてその熱のため、やけどやシミなどのトラブルが発生することがあったが、同店の新しい方法とはどのようなものか。
「『ディオーネ』で行っている脱毛の方法であるハイパースキン脱毛は、高エネルギーのレーザーは使いません。レーザーを使った脱毛は黒色に反応するレーザーや光で毛を焼いて、それと共に毛根や毛乳頭自体を破壊するものでした。それらは侵襲性が高く体に影響を与える方法なので、医師の指導下で行った方が良い施術なのです。当店のハイパースキン脱毛は、レーザーではなく特殊な光を使い体感温度も38度で熱さや痛みを伴わない施術。そのため体への影響がないので、お子さまや年輩の方にも安全な方法なのです。この施術を受けながらお菓子などを食べてリラックスしている小学生のお子さまもいらっしゃるくらいです」と、木村店長。続けてそのハイパースキン脱毛誕生の来歴を語る。
「実はこのハイパースキン脱毛は、腕などの毛が濃くて悩んでいた小学生の女の子がいて、エステサロンを経営していたその子のお父さんが『子どもでもできる脱毛法を』と開発された由来があるのです。子供の肌は傷つきやすく、毛はまだ細い。さらに子どもは痛みにも敏感。そんな子どものデリケートな肌に対応するためにハイパースキン脱毛が開発されました。だからもともとが小さな女の子のために考えられた優しい脱毛法なのです」
そうなるとハイパースキン脱毛の原理が知りたくなる。
「ハイパースキン脱毛は厳密にいえば脱毛ではなく抑毛とでも言った方が良いかもしれません。今現在ある毛には一切手を加えないのです。今ある毛髪は自然に抜けていきますが、そのままだと次の毛が生えてきて、毛のある状態が維持されるのです。ハイパースキン脱毛では、その新しく生えてくる毛の発毛を抑制するのです。すると毛はだんだんと少なくなり、脱毛した状態のようになります」
自然な発毛サイクルを利用
生えてくる毛を抑制する
自然に毛が抜けたその後には新しい毛が生えるように発毛の準備が行われる。発毛を促すための信号が、毛が生える元のバルジという部分に送られると、それがトリガーとなり発毛因子が皮脂腺から栄養分を供給されながら毛乳頭に向かう。毛乳頭に届いた発毛因子(毛のもととなる種)は、今度は血管から栄養を吸収しながらどんどん毛として成長していく。この発毛のサイクルがあるお陰で、毎日毛が抜け落ちても全体の量が減らないのだ。
「ハイパースキン法は、今生えている毛ではなく、発毛前のバルジから生まれる毛の種である発毛因子のみに特殊な光を照射する事で発毛そのものを抑えるという新技術なのです。新しく毛が生えてくることを予防するわけですね」
発毛因子を抑えるだけなので強力なレーザーが不要なわけだ。また、体にも影響がないので、施術の間にインターバル期間をおく必要がない。
「従来のレーザーを使った施術では、体にダメージを与えるので3ヵ月に1度の頻度で行われますが、このハイパースキン法の場合は、短期間に行っても体への影響はありません。発毛因子を抑制するための光の照射は低温で行われ、すこし暖かいという程度。ただ、発毛サイクルとの兼ね合いがありますので、1ヵ月に1度の施術をオススメしています」
さらにこのハイパースキン法は安全で安心な方法のため、さまざまな可能性を持っている。いままで脱毛を行えなかった高齢者にも対応できるのだ。
「外に出られない高齢者の方にも利用していただきたいので、介護施設での展開も考えています。このハイパースキン脱毛は、子どもや大人すべての世代をカバーできる脱毛法なのですが、ただ、男性のおひげには対応していないのが残念な所です」
自然な発毛サイクルの原理を応用したハイパースキン脱毛。痛みややけどの恐れがない子どもでも安心なこの脱毛法で、もう「我慢する脱毛」は過去のものになっていくのではないだろうか。
(ライター/本名広男)
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