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素問八王子クリニック 院長
真柄俊一氏
1939年新潟市生まれ。1964年新潟大学医学部卒業。産婦人科医、第一生命医事研究室勤務などをへて、2003年1月より素問八王子クリニックを開業。『がんを治す「仕組み」はあなたの体のなかにある』(現代書林)、『がん、自然治癒力のバカ力』(現代書林)、『がんを治すのに薬はいらない』(幻冬舎)などの著作がある。 |
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3大治療に頼らず
自然治癒力でがんを治す
「素問八王子クリニック」では食事や意識を変えることによって遺伝子ネットワークの働き自体を変え、がんを治癒に導く。
「素問八王子クリニック」は免疫療法によるがん治療専門クリニックで、2003年1月の開院以来、総数2700名以上のがん患者の治療を行ってきた。真柄院長は、意識や食事、生活習慣を変えること、および刺絡(鍼治療の一種)によって、がんに関する遺伝子ネットワークの働き自体を変えることができると説く。
「遺伝子が人間の生体機能をコントロールしている」とするのがこれまでの考え方であった。しかし、スタンフォード大学の生物学者ブルース・リプトンの研究によって物理的刺激や化学的刺激、あるいは「意識」といった、細胞の外からやってくるシグナルを細胞膜がキャッチして遺伝子に伝え、遺伝子の働き自体に変化が起こるということが分かってきた。これが『エピジェネティクス』と呼ばれる新しい生物学の考え方であり、欧米では最近の10年位の短期間で、主流になってしまった。「遺伝子がヒトの命を支配している」とする考え方は過去のものとなりつつある。
この最先端の研究結果に基づいて、ジーンサイエンス社が「キャンテクト」という画期的な遺伝子検査を開発した。治療開始前と一定期間治療をうけた後において、「がん促進遺伝子」および「がん抑制遺伝子」の働きに大きな変化が起こることが実証されたのである。
真柄院長は、それらの事実を最新の著書『がんを治すのに薬はいらない(幻冬舎、2012年7月刊)』で発表して、大きな反響をよんでいる。
同院ではこれらの治療を通じて、ある患者では、200個以上あった両側の肺腺がんが僅か4ヵ月でほとんど消失するという驚くような実績を上げている。
がんの3大治療法を使わずに、副作用もなく、自然治癒力の向上によって多くの患者を生還させているのだ。
(ライター/本名広男)
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