注目情報はこれだ! 2025

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日本を支える
福祉の現場
強度行動障害に焦点
経験から著書を刊行

 自分の思いが伝えられず、自傷行為や他者への攻撃、物を壊すといった行動が頻繁にあり、特別な支援が必要な強度行動障害とどう向き合うかのヒントになる本が2025年1月に刊行された。『株式会社ヒロイチカンパニー』代表取締役の佐藤弘江さんの著書「きっとすべてがベスト 強度行動障害をもっと理解するための本」。シングルマザーとして強度行動障害の息子を育て、障害者グループホーム4館を千葉県鎌ケ谷市で営む中で得た経験と知見をときにおかしく、ときに胸を打つエピソードを通して綴った一冊だ。
佐藤さんの息子は目を離すと、危険なものを口に入れたりする多動性障害や強度行動障害のある自閉症で、生活する場としてグループホームを探したものの、入れる施設がなく、それなら自分で作ればいいと、グループホームの「ヒロイチホーム」を開設した。現在、20代から50代までの男性9人、女性8人が生活しているが、大半が重度知的障害者でその半数が強度行動障害者という。
「本書を読むことで、強度高度障害を持つ彼らの療育と支援が苦しいものではなく、少しでも前向きなものになるように、そして重い障害のある子どもの親御さんが元気になれるように願っています。2024年は、ラジオ、雑誌、テレビなどのメディアいくつかに出させて頂く機会がありました。今回の著書は、もちろん障害に関わる支援者の皆さんやご家族様が一人でも多く読んでくださることが目的ではありますが、世の中の多くの皆さんが目に触れるメディアや書籍という形で、障害福祉そのもののイメージや認知度を社会に発信することができたら私としては大変うれしく思います」
 佐藤さんは、このグループホームの運営が評価され、一般社団法人日本文化振興会の令和6年社会文化功労賞を受賞した。
「障害福祉の分野が社会から評価を頂いたことを嬉しく感じます。今後、障害支援福祉が社会の中でポジティブに周知されていくことを願って、新たな気持ちで進んでいこうと思っています」
(ライター/斎藤紘)

共同生活援助事業所 ヒロイチホーム
TEL/047-779-9155 
Eメール/hiroichihome@gmail.com
ホームページ 
https://www.hiroichihome.com/

障がい者に寄り添い
グループホーム運営

「障がい者グループホームは、それぞれの個性が互いに支え合い、互いの人生を輝かせる場。それを成し遂げるためのコミュニティーをつくることが当社最大の目的です」
 埼玉県川越市・ふじみ野市で10棟、越谷市で6棟、千葉市で1棟の障がい者用グループホームを展開している『サンステイ共生福祉株式会社』の代表の津山謙さん(学術博士)は、この目的に沿って、「誰ひとり取り残さない社会の実現」をモットーに、すべての利用者が可能な限り自立した生活を営み、自己実現できるよう、家族と一緒に、あるいは家族に代わって暮らしと住まいをサポートしてきた経営者だ。
「グループホームは、一棟あたり4人から7人が入居されており、それぞれの個室でプライベートを守りつつ、一緒にご飯を食べて家族のように暮らしています。関わる人全員のあたたかい心の触れ合いを大事にしていて、日々の街歩きをはじめ、お花見や流しそうめんなど季節のイベントも開催しています。通院の同行など個々に必要なサポートも実施しています。このホームが、利用者様とスタッフ全員が『ここに居てよかった』と満足できるような場所、自分の人生を輝かせていく場所であってほしいと願いながら、日々運営しています」
 川越市で展開するグループホームは、その典型例だ。東京都心から至近の抜群の住環境の中にあり、キレイで日当たりの良い部屋、買い物に便利で足を伸ばせば自然もいっぱいだ。栄養バランスを考慮したおいしい食事も提供される。また、ご両親が亡くなった後も安心できるよう、家賃、食費、光熱費、雑費などの実費は障害基礎年金、生活保護を考慮した料金設定で、不自由なく暮らせる。
「障がい者の居住施設は圧倒的に不足しており、一日も早く当社の運営と経営の質を高め、スピーディーな全国展開を叶えていきたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

サンステイ共生福祉 株式会社
TEL/03-5927-9787 
Eメール/contact@sunstay.info
ホームページ 
https://sunstay.co.jp/

四つの福祉事業通じ
障がい者を徹底支援

「障がいを持っているから面倒を見てあげるではなく、困っているから手を差し伸べる」
 障がい児・者を対象にした生活支援、生活介護、相談支援の三つの事業を展開する『NPO法人プラグ』理事長の吉田和由さんが障がい児・者を支援する時に大切にしている点だ。福祉事業を展開する上で重要なのは、障がいに関する知識、経験、思いやる気持ち、観察力を生かせるスタッフのセンスという持論を実践で示してきた。事業は幅広く、生活支援センター「4LIFE」は、放課後等デイサービスと日中一時支援を行う。就学している障がい児に授業の終了後や休業日に生活能力の向上のために必要な訓練、社会との交流の促進などの便宜を供与する。
「利用する子どもや保護者のニーズは多種多様であり、子ども一人ひとりの個性を見極め、成長にとって有意義な支援計画を立案し、実践しています」
「4LIFE」では、毎月第2土曜日の午後5時から7時まで、老若男女、お金のあるなしに関わらず、無料で食事を提供する「ふれあい食堂」も開催している。
 生活介護事業所「ぱれっと」は、軽度から重度の障がい者を対象に7人のスタッフが生活支援を行う。
「日常生活を楽しく活性化させるため、就業体験となる軽作業や創作活動、町内会の活動へ参加などの活動を通じて自立を目指しています」
 相談支援事業所「mixer」は、障がい者が地域社会で自分らしい生活を築くために必要な情報の提供や支援、障がい児通所サービスの適切な利用の支援などを行う。
「障がい者支援施設から地域生活への移行に不可欠な支援を提供する地域相談、生活に関する様々な課題や将来への不安にお答えする基本相談、障がい児者福祉サービスの申請時に必要なサービス等利用計画案を作成する計画相談が相談の柱になります」
 吉田さんが目指すのは、すべての人が共に助け合う生活と社会作りだ。
(ライター/斎藤紘)

NPO法人 プラグ
TEL/0595-86-5316 
Eメール/npoplug-4life@outlook.jp
ホームページ 
https://plug-4life.com/

障害をもつ子どもの
健全な成長を支援

「思考する人間を育てる」という理念のもと、障害を持つ子どもたちやその家族を支える多様な福祉サービスを展開する「株式会社ゆたか」。放課後等デイサービス事業『ららぽーと』は、障害をもつ小学校から高校生までのお子様を対象とした療育支援を行っている。体幹トレーニングやビジョントレーニング、感覚統合療育などを通して、姿勢や動作の安定、集中力の向上、環境への適応力の育成を図り、子どもたちが自ら考えて行動する力を養う。一人ひとりの特性に合わせた療育プ ログラムや1対1の個別の支援、生活動作スキル練習、SST、認知発達に関わる課題や活動に取り組むことで、集中力や注意力、言葉の理解、聞く力、我慢する気持ちなどを身につけることができる。また、友だちやスタッフとの交流や遊びを通じて、コミュニケーション能力や社会性を育成。健全な成長を促し、将来の選択肢が一つでも広がり、自立した生活を送る力を身につけられるよう丁寧な支援を行っている。一時的に宿泊できる「ショートステイ事業」も行っており、食事や入浴、就寝など日常生活のサポートを提供する環境を整えている。家族の突発的な用事や心身のリフレッシュはもちろん、お子さん自身の自立力の向上など様々な理由で利用することができる。農園活動では、自然とのふれあいや食育、協調性の育成を目的としたプログラムを展開。野菜や果物の栽培や収穫体験、収穫した野菜や果物を使ったジャムづくりやピザづくりなどを楽しむことができる。大型プールやバーベキュー、アスレチックなども利用可能。レストハウスには、トイレやシャワー、キッチン、休憩スペースなども備わっており、安心できる環境の中で楽しみながらコミュニケーション能力や自信を育める。多彩な取り組みを通じて、障害をもつ子どもたちの成長を支え、自信を持って社会に羽ばたくことができるようきめ細やかな支援を行う。
(ライター/彩未)

放課後等デイサービス事業 ららぽーと 株式会社 ゆたか
TEL/082-555-2623 
Eメール/yutaka.welfare.yagi@gmail.com
ホームページ 
https://lalaport-hiroshima.net/

不動産の有効活用に
介護福祉施設を企画

 不動産コンサルティングマスターや建築士などの資格を持つ東大卒の『アテナ・パートナーズ株式会社』代表取締役の佐嘉田英樹さんが、都市部にある土地の活用として推奨するのが介護福祉施設の建築だ。30年以上のサラリーマン時代、介護福祉施設の建築を中心に土地の有効活用と建築を提案営業してきた経験が確かな仕事ぶりに表出する。
「超高齢化社会で土地の有効活用を検討する方にとって、介護福祉施設は魅力的な選択肢の一つとなっています。地域のニーズを的確に把握して施設計画を立てることが重要です。地主や施設運営者の意向をふまえながら、高齢者や障がい者など社会的弱者が安心して過ごせる受け皿を多く作り、守っていくことも重要です」
 事業は、地主、施設運営者や設計事務所、施工業者、士業、金融機関などと連携しながら全面サポートするスタンスで臨み、高齢者向け施設への活用では、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、グループホーム、デイサービスなどの民間施設が企画、建築の対象となるという。神奈川県相模原市で月極駐車場として利用していた土地を3階建ての高齢者デイサービスと障害者グループホームに転用したのはその一端だ。
 児童福祉施設分野では、千葉県流山市で農地として活用していた土地を相続税対策として児童福祉施設の児童発達支援センターに転用した例もある。また、土地を一括借り上げて建貸しする方式で障害児ショートステイ施設や障害者グループホームの用地を募集するなど地主に有効活用を促す活動にも力を注いできた。
「施設スタッフや利用者が快適な施設空間の実現と効率的なサービス提供ができるよう、運営事業者と設計者が繰り返し打合せ、オーダーメイドで設計します。そして、その実現のために、地主や工事業者、金融機関などの多くの関係者の理解が得られるように調整し、新たな施設を完成させます」
(ライター/斎藤紘)

アテナ・パートナーズ 株式会社
TEL/03-5937-4007 
Eメール/info@athena-ptr.co.jp
ホームページ 
https://athena-ptr.co.jp/

効率的な訓練で支援
高齢者デイサービス

 縫製事業を手がける「合資会社ナチュラル・ワークス」代表社員の小林春江さんが運営する『レッツ倶楽部須賀川』は、要支援、要介護の認定を受けた高齢者がより快適で自立した生活をサポートするために誕生した自立支援型デイサービス。豊富な改善事例に基づく一人ひとりに合ったプログラムプログラムで 「まだできる」「またできる」の実現をサポートする。
 訓練プログラムは、マシントレーニング(パワーリハビリ)、口腔機能訓練、認知症予防体操、集団訓練から成る「半日型」と、これらにIADL(手段的日常生活動作訓練)を加えた「1日型」がある。いずれにも利用者一人ひとりの心身状況などに合わせた個別機能訓練がある。これらの訓練で目指すのは「さっと立ってさっと座れる」「すたすた歩く」「ふらふらしない」「腕の上げ下ろし」「ぴんとした背筋」などだ。 
 口腔機能訓練は口の働きが低下するオーラルフレイルも予防する。認知症予防体操は指を動かしながら簡単な計算を同時に行なう二重動作を目的とした体操。手段的日常動作訓練は掃除や洗濯、入浴、食事などの動作に特化した訓練。このほか遠出訓練で地域社会への参加を促す社会参加訓練もある。
 同デイサービスは、東京の介護福祉事業会社が全国で展開する「レッツ倶楽部」のフランチャイズで、生活相談員や理学療法士、看護師、歯科衛生士、トレーナー、介護福祉士などの専門家が在籍し、トレーニングマシンを使うのが特長。筋肉を鍛えるためではなく、老化などにより、使われなくなってしまった不活動筋や神経を動かすことを重視する。
 東日本大震災を経験してリハビリ型の介護事業の必要だと感じて同施設を立ち上げた小林さんは、訓練を通してご自身でできることを増やしたり、 行動範囲を広げたりして自信と意欲を取り戻していただきたいと考えている。
(ライター/斎藤紘)

レッツ倶楽部 須賀川 合資会社 ナチュラル・ワークス
TEL/0248-94-2278 
Eメール/0401-01@lets-club.info

介護業に光る先進性
2025年問題に対応

 さいたま市内で特別養護老人ホーム3施設やデイサービスなどの在宅系福祉事業を運営して28年の歴史を刻む『社会福祉法人五葉会』理事長の戸山文洋さんは、自ら視察した北欧の先進的な介護施設をモデルに、大学院でアニマルサイエンスを学んだ経験を生かし、アニマルセラピーや趣味・嗜好を介護介入で取り戻す活動などを行う「アクティビティケア・チーム(Activity Care Team)=アクト(ACT)」を立ち上げるなど介護福祉業界では革新的な取り組みで存在感を示してきた経営者だ。団塊の世代約800万人が75歳以上になり、医療や介護などの利用者が増える2025年問題にも独自の見解を示してきた。
「2025年問題は、医療や福祉などで人材不足などの問題が起きることを指します。人材不足は国全体の問題であり、たくさんの高齢者を支えなければいけない施設としては厳しい状況が続くと思っていますが、我々自身が努力しなければいけない部分もあり、当法人では、働き甲斐のある職場づくりとして、介護職員自身も納得して、満足するサービスが提供出来るように、清掃、リネン交換、レクリエーションその他、直接介護を取り巻く業務を専門職として充実させる工夫をしています」
 一方、戸山さん考案の「アクティビティケア」は、書道、仏画、音楽、籐芸、生け花、メイクなどのアクティビティ(活動)の中から利用者が自分に合ったものを選んで取り組んだり、可愛い犬と触れ合って心を癒したりしながら、要介護度の進行とともに取り除かれてしまった趣味や嗜好、感覚を介護介入で取り戻すようサポートをするものだ。 
「介護施設では、日常生活を送るための基本的な動作ADLとQOLが重要です。専門スタッフが活動を支えるアクティビティケアは利用者に行動変化をもたらす効果があり、これからも充実させていきたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

社会福祉法人 五葉会
TEL/048-682-1122 
Eメール/info@goyoukai.or.jp
ホームページ 
http://www.goyoukai.or.jp/

高齢化ニーズに対応
二つの事業を立上げ

 東京・八王子で老人ホームの経営コンサルティング・医療福祉の人材紹介を展開する『株式会社アルファス』代表取締役の相馬誠さんはコンサルティングが中心の本社事業に加え、新たに立ち上げた『アルファスケアパートナーズ』と『アルファスシニアライフパートナーズ』は、加速する高齢化時代のニーズに的確に応える事業だ。
『アルファスケアパートナーズ』は、介護保険の利用を希望する高齢者や家族と面談し、身体状況など詳しく聞いて食事、洗濯、掃除、買い物など直接身体に触れない介助をする生活援助、食事介助や排泄介助、入浴介助などの身体介護、病院付き添い、散歩、旅行、墓参りなど自費サービスに対応する。『アルファスシニアライフパートナーズ』では、現在の環境での生活が難しくなり、有料老人ホームを検討している高齢者を対象に入居希望者の要望に合わせて公平かつ公正な視点でライフスタイルに合ったホームを紹介するほか、入居者のホームでのライフスタイルも同時に提案する。本社事業では、有料老人ホーム経営コンサルティングでホームの強みや弱みを分析し、地域から選ばれるホームのつくり方や入居率の向上、職員の離職率の低下に繋がる解決策を提案するほか、有料老人ホーム管理者や介護士、看護師、介護支援専門員、理学療法士など福祉関係事業所で働く人に条件に合った職場を紹介。有料老人ホームで働く職員の中でリーダー、管理者、ホーム長を目指す人へのスキルアップとキャリアパス研修する育成ワークショップも行っている。
 相馬さんは、世の中にはどんな職業があって、どう社会に貫献できるのか模索する中で魅力を感じた介護業界に進み、大手で6ヵ所の施設長を経験し、統括マネージャーとして延べ約30施設を取り仕切り、指導と育成に奔走し、施設立て直しも手掛けた経験が新たに立ち上げた二つの事業に生かされ、その信頼性が会社を支える経営基盤となっている。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 アルファス
TEL/042-673-7031 
Eメール/customer@alphas-partners.ip


ミスター・パートナー
東京都新宿区新宿2-15-2岩本和裁ビル5F
TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605
〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-2 岩本和裁ビル5F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605