今の大ヒットはこれだ!! 2020


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毎年の恒例行事として、新年明けに全国のクライアントを招待し、坂巻さんの誕生会を兼ねた新年会が開かれる。2020年は2月1日に開催された。

代表取締役 坂巻美代子 さん
土木工事を担う夫と結婚。1982年、土木施工管理技士の国家資格取得。1986年に『株式会社開発工業』を設立後、経理などの管理部門を担当。1999年、夫は会長になり、代表取締役社長の重責を担う。夫は8年前に他界。
人材重機一体の機動力に高評価
夫の路線を守り抜く女性経営者

進化する土木技術導入
社会奉仕活動にも尽力


「発注元の信頼を繋ぎ止めるには、厳しい条件をクリアする努力が欠かせません」
 宅地造成や道路舗装など受注する土木工事の8割が公共工事を請け負う大手ゼネコンの依頼という『株式会社開発工業』の代表取締役坂巻美代子さんは、早世した夫から経営を承継した1999年以降、土木施工管理技士の国家資格が裏付ける知見と経営資源を投入し、夫の遺志に沿って、ハイレベルな人と建機の一体化で現場の施工性と機動性を最大化する業務推進路線を堅持しながら、最新の土木技術の導入、排ガス規制をクリアした最新重機への更新、重機オペレーターの自社教育、環境負荷を軽減する施工法の徹底などに取り組み、発注元から厚い信頼を得てきた。
「会社経営で大切なのは、経営方針にぶれがなく、社員と使命感を共有すること、対外的には、常に謙虚さを忘れずにお客様からのご要望に柔軟に対応することだと思っています。また、土木業界は時代に合わせて進化していますので、新しい技術や材料を積極的に導入して技術レベルの向上に努めることも重要です。さらに、環境への配慮は時代の要請であり、水や空気、土壌などの自然環境、周辺環境に影響を与えず、環境と上手く共存する工事方法を考えながら進める必要もあります。こうした課題に真摯に向き合い、実践してきたことが信頼につながっているのだと思います」
 これまで導入した重機や車両は200台を超え、現在もブルトザーやハイブリッド油圧ショベル、ローラー、ダンプなど約50台の最新鋭重機や車両が駐車スペースに並ぶ。これらと工程管理責任者となる土木施工管理技士資格を持つスタッフ、重機オペレーター、協力会社の社員を含めた作業員を現場ごとにセットで派遣し、着実に施工することから、「使われ易い会社」との評価が定着。営業部門なしに、常時、ゼネコン4、5社から工事依頼が舞い込む。
 坂巻さんは2016年より、人権と女性の地位を高める奉仕活動にも参加しており、貧困や差別、家庭内での虐待や暴力に苦しむ多くの女性や女児がよりよい生活を送ることができるような社会を目指す活動にも力を注ぐ。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 開発工業
TEL/046-241-3364 Eメール/info@kaihatsu-kogyo.co.jp
ホームページ http://kaihatsu-kogyo.co.jp/

設計・板金・製缶・塗装・運送をワンストップで。
レクリエーション委員会主催 ボウリング大会。
研修委員会主催折り鶴で生産性向上勉強会。
褒賞委員会主催褒賞会。
褒賞会。

代表取締役 間鍋雄樹 さん
1972年創業の『株式会社アコオ機工』の四代目代表取締役に2017年に就任。アルミニウムや鉄、ステンレスの溶接、組立て、プレスや曲げなどの板金加工、レーザ加工、吹付塗装、焼付塗装、ファイバーレーザ溶接などの事業を展開。
社員主体の改革で生産体制に活力
アルミ部品板金加工の技術も向上

委員会設置し提案実行
車両部品など受注好調


 1972年創業の『株式会社アコオ機工』は、鉄道車両、船舶、プラント、マテリアルハンドル機器、産業機器などのアルミ部品の精緻な板金、製缶加工で国内の主要メーカーから厚い信頼を得てきた典型的なモノづくり企業。技術力を時代が求めるレベルに高める経営努力が信頼の源泉だが、2017年から経営を担う四代目社長間鍋雄樹さんは、技術の継承に加え、「全社員満足度100%の会社」を目標に掲げて人財に焦点を合わせた経営改革に着手、会社を新たなステージに押し上げた。
「近年、モノづくり業界では、ロボット化や人工知能AI、モノのインターネットIoTが導入され、目まぐるしいスピードで変化しています。こうした時代の変化に合わせて成長して行かねばなりません。この課題に挑戦していく主体は社員であり、モチベーションを高めていくことが重要と考えています」
 この信念を具体化したのが、経営陣からのトップダウンによる改革ではなく、社員が主体的に様々な課題に挑む委員会の設置。コアとなるメンバーが考えた案を現場にフィードバックし、社員全員で実行するプロセスを重視する改革スキームだ。
 委員会は、本業の生産性を高める勉強会などを企画する「研修委員会」、業務の効率化などの改革を先導する「改善委員会」、業績の数字では表せないムードづくりなどの行動評価に基づいて社員を表彰する「褒賞委員会」、整理整頓や清掃などに取り組む「環境整備委員会」、リフレッシュのための行事を企画する「リクレーション委員会」、これに法律で義務付けられた「安全衛生委員会」を加えた6委員会。これらの活動で社員同士のコミュニケーションの内容が濃くなり、チームアコウ力が高まったという。
 もう一つ、間鍋さんは社員全員を対象に年2回、個人面談を実施、一人ひとり異なる価値観で感じる職場のマイナス点やプラス点を吸い上げて、「幸せ大なり」といわれるよう職場改革に生かしている。
 同社は少品種多量生産、多品種少量生産双方に対応可能な生産体制を形成し、生産品目は月間約4000種に上るが、技術継承とこうした改革努力が好調な業績を支える。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 アコオ機工
TEL/0791-46-9555
ホームページ https://akoo.co.jp/

「ロボット溶接機」「プレスブレーキ」
岩手工場 「三次元測定器」

代表取締役 江口岳 さん
父親が1976年に創業した『株式会社北上製作所』に情報処理の専門学校を卒業後、20歳で入社。製造現場や営業職を経験した後、25歳で当時新設の岩手県北上市の岩手工場へ。2015年、同社二代目社長に就任。
企業価値の向上に経営手腕発揮
精密板金加工技術の高評価維持

重層的に経営改革断行
顧客満足度最大化追求


 課題を抱えた組織の改革を断行し、業務の質を維持するための人材育成に力を注ぐ経営手腕で企業価値を高める。こんな図式を絵に描いたように示したのが、精密板金加工を手掛ける『株式会社北上製作所』の代表取締役江口岳さんだ。経営に注ぐ情熱が職人たちのモチベーションを高め、POSレジ台・カウンターや液晶装置用筐体、レントゲン装置部品、通信機器ラック、発電機用BOX、半導体製品搬送用フレーム、ETCセンサー用フレームなどの製品の品質が発注元から高く評価され続ける実績を支えた。
 同社は、江口さんの父親が1976年に創業、厚さが1~3㎜程度の平板の鉄やステンレス、アルミニウム、銅、真鍮などの金属に加工を施して製品の形にしていく精密板金加工で地歩を築いてきた。江口さんは、情報処理の専門学校を卒業後、同社に入社、2015年に経営を引き継いだ。
 経営手腕を最初に示したのが北上市に新設された岩手工場での人材育成。現地採用のスタッフに父親が掲げた経営理念、「物創りの原点は品質保証にあり」の精神を徹底的に浸透させ、未来を担う若手技術者として育てた。第二がトップダウン経営からの脱却。目標数値を明確に定めて幹部社員に大幅に権限を委譲する経営体制に転換した。第三が技術継承を確実する体制の確立。設備投資で自動化できる作業は自動化して、スタッフが高付加価値の技術に集中できる環境を整えた。
 第四が高度の技術集団の形成。スタッフに板金や溶接の技能士など国家検定資格取得を促し、多数の有資格者を擁する高度技術者集団へと変容させていった。第五が顧客満足度の最大化。品質マネジメントシステムQMSを活用し、不良の低減と業務の継続的改善に取り組んだ。こうした経営努力が業績に反映し、毎期1億円の増収を達成、その成果をスタッフに還元して意欲を高める好循環を達成した。
「精密鈑金加工は、モノづくりの原点ともいえる技術。その技術に対する産業界のニーズは時代と共に変化していきます。それに的確に応えていくには不断の努力が求められます。『挑戦する前に諦めるな』を合言葉に、スタッフ一人ひとりが絶え間ない自己啓発に取り組み、ニーズに即対応できるように努力していきたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

株式会社 北上製作所
TEL/046-241-2251 Eメール/info@k-kitakami.jp
ホームページ https://k-kitakami.jp/

お客様のニーズに合わせた製品のカスタマイズも高評価。
福利厚生の充実がチーム一丸を実現。
「メイドイン ダイワアドテック」が世界の現場を支える。

代表 熊代琢 さん
ダイワアドテックの社是は、「前進と、そして、後顧と」。1974年、ボルト・ナットの販売からスタートし、“ねじの知識と技術”を活かした新製品の開発に取り組んできた。失敗から多くを学ぶ“後顧”の姿勢とともに、つねに“前進”している。さらに関連商品へと充実を図っている。
世界の現場を足元から支える
アジャスターボルトに特化

「ペダルアジャスター」など
独自のものづくりを推進


 どんなに高性能な装置・機器であっても、その土台部分が安定していなければ、機器の最大性能を発揮することはできない。アジャスターボルトは、装置や機器類の足元を支える大切なアイテムだ。『ダイワアドテック株式会社』は、そんなアジャスターボルトに特化した企業。従業員は約30人という規模の町工場だが、その技術が生み出す製品は、日本全国はおろか世界中で使用されている。
 同社のアジャスターボルトは、様々な設備機器に対応。0・1㎜の単位でレベルを調整することができ、精密機械にも最適だ。また、その技術力を注いで開発された『ペダルアジャスター』は、同社のオンリーワンのものづくりへの意欲から生まれたすぐれもの。アジャスターとキャスターの機能の両方が一つにまとめられており、ペダルストッパーをワンタッチするだけでアジャスターとキャスターとが簡単に切り替わる。このため設備機器の移動と固定・レベル調整が容易になる。
『ペダルアジャスター』は、製造業をはじめ医療・検査、食品加工、物流、介護など様々な分野で機械・機器の脚となり、まさに「固定」概念を打ち破る機能を発揮。コスト、機動性、省スペース・レイアウト・安全・安心・衛生など、各分野で抱える問題解決にも貢献する。
 同社は、前身である『大和螺子』の時代からねじ・ボルトの製造に長く携わり、多くのノウハウを蓄積しながら、常に新たな機能を備えた付加価値の高いねじ・ボルトの開発・製造に取り組んできた。また、アジャスターボルト製造におけるISO9001の認証取得により独自の品質保証システムを確立するなど、制度への自信も着実に深めている。さらに、「お客様に価値を提供したい」、「お客様のニーズに応えたい」という思いとともに、お客様からの意見や提案も積極的に採用し、『ペダルアジャスター』をはじめとする製品の進化に役立ててきたのが同社だ。標準仕様以外にも、お客様それぞれのニーズに合わせてカスタマイズ化した製品も提供している。
 設備機器の設置で課題に直面したら、まずは頼りになるノウハウを備えた同社に相談したい。
(ライター/ナガノリョウ)

ダイワアドテック 株式会社
TEL/06-6334-1791 Eメール/admin@d-ad.tech
ホームページ https://www.d-ad.tech/

大径から長尺、特殊ネジまで作り出す。

代表取締役 土江和弘 さん
2019年、大阪市の「大阪テクノマスター」に長尺旋盤による加工技術で認定され、産業の発展から後継者の育成まで尽力。
「大阪テクノマスター」が証明する
長尺旋盤加工のプロフェッショナル

技術の課題検証し前進
次世代への継承も重視


 金属切削加工や金属プレス、板金を手掛ける『株式会社髙野鉄工所』の代表取締役土江和弘さんは、卓越したモノづくり技術を持ち、次世代への技術継承にも取り組む優れた技能者として2019年に大阪市が認定した「大阪テクノマスター」5人のうちの一人。産業用機械などの部品加工で、長い金属素材を切削加工する長尺旋盤加工の高い技術が評価されたもので、長年にわたる旋盤加工の経験と技術の向上に励む自己研鑽の努力が結実した。
 旋盤加工は、バイトと呼ばれる固定した切削工具で、回転する金属素材削り取る加工法。長尺旋盤加工は、金属素材が長いために歪みや曲りが生じやすく、高い技術が求められる。土江さんは自社工場の長尺旋盤加工用の旋盤で、直径40㎝、素材の最大長さを表す心間距離が3m~5mのアルミパイプをコンピュータと手作業を駆使してミクロン単位で狂いもなく高精度加工する。
 文系大学出身の土江さんは、創業70年超の同社に入った後、熟練工に負けない技能取得の努力を重ねてきた。工場には、手で操作する汎用旋盤も、CNC旋盤と呼ばれるコンピュータを内蔵した数値制御旋盤もあるが、作業後に綿密にメモを取り、そのデータを基に技術の課題を検証するなど試行錯誤の末、旋盤のポイントを「回転、送り、スピードと油」と見極め、それに基づいて治具を自作するなど機械をカスタマイズして高精度加工に結びつけた。
 次世代への技術継承でも土江さんは、経験が浅くても加工できるようにCNC旋盤の使い方を教えると同時に、手で操作する汎用旋盤を使いこなさなければ、精度が高い加工ができる職人になれないと、汎用旋盤の操作技術を教え、自身が行ったようにデータを蓄積して技術向上を目指す努力を促す。
「仕事にやりがいを見出し、求められる技能をしっかり見据え、修得する努力を重ねれば、道は開けていきます。私のように文系でも鉄工所の仕事はできるのです。モノづくり日本の技術水準を維持するためには若者の力が必要です。若者と新しい課題を一緒に考え、解決していきたいという思いで人材育成に取り組んでいきたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

株式会社 髙野鉄工所
TEL/06-6582-1212 Eメール/takano-tsuchie@outlook.jp

一世紀の伝統が支える職人。

代表取締役 棚澤節 さん
関西学院大学法学部卒。商社で約4年、営業を経験後、2年間、海外を旅して見聞を広める。その後、家業の1911年創業の『株式会社棚澤晩翠堂』に入り、経営のノウハウと金型表面加工技術の知識を蓄積、2005年、四代目社長に就任。
金型業界が克服すべき課題指摘
海外勢に負けぬ生産体制目指す

技術の進化追求し百年
新たな分野へ進出努力


『株式会社棚澤晩翠堂』は、1911年の創業以来、一世紀超にわたり技術革新の荒波を乗り越えてきた老舗金型メーカー。その原動力は、金型加工技術の進化を追求する弛まぬ経営努力。その象徴ともいえる加工技術のマニュアル化とハイテク化を牽引し、時代のニーズに的確に対応できる生産体制を構築した四代目社長棚澤節さんは、金型をめぐる世界の動向を俯瞰し、日本の金型業界が克服すべき課題をスピード、コスト、複雑化する形状への対応能力と分析、新たな経営戦略の構築を目指す。
「日本の金型加工技術は、磨きを含めた仕上げの精密さなどトータルに見れば、まだリードしていますが、生産スピードは海外メーカー、中でも中国には負けています。中国は兵器の製造もあり、国家戦略で機械の更新を進め、24時間体制の人海戦術で取り組んでいます。日本は労働基準法体制と不況で機械の更新が進まない経済状況の下で技術的にどう伍していくかを考える必要がります。生産コストは安価だった海外の人件費が上がり、差が縮まっていますが、平準化すれば、価格競争は激しくなるので、経営体力を維持しながらコストカットを探る努力が求められます。技術革新によって複雑化する製品の形状への対応能力は日本がリードしていますが、海外では情報通信技術ICTの活用などが進み、追いつかれかけています。対応能力の向上も課題です」
 同社の技術力の高さを象徴するのが、金型の表面を化学薬品などの腐食作用を利用して加工するエッチングなどの超微細金型加工。高度な職人技術が必要なため多量生産は困難といわれたが、棚澤さんは加工技術のマニュアル化とハイテク化で業界では類を見ない月1000型以上の製作を実現した。この技術力が評価され、自動車や電子機器、精密機器、光学製品、家電製品などの先進メーカーから受注するが、金型業界の課題も視野に、日本製品の世界シェアが高い特殊フィルムやLED照明、バスタブやトイレ、床壁などの分野への進出にも力を注ぐ。
「新型コロナウイルス禍で海外からの部品の供給が止ったことを教訓に、部品の国内生産への回帰が必要であり、それに対応できる金型生産の力もつけていかなければならないと思っています」
(ライター/斎藤紘)

株式会社 棚澤晩翠堂
TEL/072-949-5794
ホームページ 棚澤晩翠堂

代表 山田二三郎(ふみろう) さん
大学で神社について学び、神主の資格を持つ。東京にある神社に関する新聞社で記者として働いたり、不動産会社の営業職などを経験したりしたあと、Matterportに出会い、2019年、静岡県浜松市で『Space create』設立。
臨場感溢れる立体的な空間映像
米国発の技術で撮影事業を開始

クラウドでデータ配信
広報ツールとして有効


「画面を見ているのに、まるでその場にいるかのような感覚になる三次元の立体的な空間映像が作れます」
 米シリコンバレーのベンチャー企業Matterport(マーターポート)社の4K3D対応カメラとサーバーによる画像自動合成処理クラウドサービス「Matterport」を利用した撮影専門会社『Space create』の代表山田二三郎さんがアピールする「Matterport」の特長だ。結婚式場やモデルハウス、分譲賃貸物件、観光施設、イベント会場、飲食店、ショップなどの魅力をオンラインで臨場感をもって発信することができるという。
「Matterportのカメラ本体には、高精細4K画質で撮影できる6つのカメラと距離を測るための深度計がついています。空間を細部までスキャン撮影し、360度全天球カメラとは異なる自然な三次元3Dの立体写真を作ります。画像は拡大したり、フリック操作で好きな角度から俯瞰して閲覧したりすることができます。作成したコンテンツ内には、任意の場所にURLリンクを設置可能。画像や動画も挿入できるので施設の利用方法を音声付で説明し、スムーズに予約・購入ページに誘導することが可能です。また、99%の高精度の測量で建物内部の寸法を遠くにいながら把握することもできます」
 山田さんは、撮影したデータをウェブページのアドレスURLで示してクライアントに納品する。
「画像合成処理されたデータは、そのままクラウドから配信され、ホームページやSNSサイトに埋め込み表示したりすることができます。GoogleMapや不動産情報サイトに掲載することも可能です。サービスの性格上、Googleストリートビューと比較されることが多いですが、大きな違いは立体形成機能、リンク(画像・動画)が貼れること、測定機能、滑らか(シームレスに近い)な移動という点です。リンクサービスから潜在的なニーズを刺激することができ、広報ツールとして幅広く活用すれば、ビジネスチャンスを加速させることができます」
 撮影の申し込みがあれば、山田さんは経費の見積もりを示し、撮影現場のロケハンを行い、撮影の体制を整える手順で作業を進める。ビジネスでの活用のほか、車いすやベビーカーの利用者による施設利用の下調べ、文化財や解体前の家屋の記録、災害など非常時の避難経路の確認にも「Matterport」の活躍の場は広がるとみている。
(ライター/斎藤紘)

Matterport撮影専門 Space create
TEL/090-6129-1753 Eメール/fumiro@yamada@gmail.com
ホームページ https://space-create.info/

代表取締役 池田哲郎 さん
カナダ・マギル大学経営学修士。NYSE上場投資会社や不動産ファンドなどで活躍。日本初の海外不動産投資クラブ設立。2006年、『株式会社マクロマイスター』設立。上場ホテルの運用会社で資産規模の大幅拡大に寄与。都心で多角的に不動産投資や開発を展開。
AIを活用し優良物件情報を配信
月額0円のコワークスペース展開

不動産界の課題に挑む
地下空間の可能性拡大


「不動産投資・開発をもっとシンプルにロジカルに」をコンセプトに、AIを活用して優良物件を選別できるシステムの開発や地下空間を活用した新しいコンセプトのシェアスペースの展開などこれまでにない不動産事業で存在感を高めているのが、不動産投資アドバイザリーを手掛ける『株式会社マクロマイスター』の代表取締役池田哲郎さんだ。外資系の投資会社や不動産ファンドでの国際的な実務経験と不動産をめぐる課題や時代のニーズを見極める洞察力が発想の源泉だ。
 優良物件を自動判別する次世代仕入れツールとして注目されるのが、AI物件情報自動配信システム『DEVE REACH』だ。単なる物件の概要だけで、価格の妥当性や物件の優劣が分かる情報が得られない一般的な不動産ポータルサイトの課題を視野に開発したシステムで、AIクローラーを活用して数ある不動産業者のサイトから自動的に物件情報を網羅的に収集、価格分析し、スコアリングで優良と判断した上位物件をメールアドレスに毎日自動配信、優良物件を効率的に購入することが可能になる。初回プロモーションとして、初月無料、月額99900円で利用できる。
 地下空間利用の可能性を大きく広げたのが、トランクルームとコワークスペースを融合させた月額0円のコワークスペース『Storage&Co-work』。作業ができるトランクスペースとしても、0円で法人登記ができるバーチャルオフィスとして利用できる。基準階と同等以上の賃料単価で貸すことができる上、テナント付けも容易になる。オシャレなデザイナーズ家具を採用、リモートオートロックやIoTで自動化も図った。地下のテナント誘致で悩んでいるオーナー向けに提案し、サブリース事業も展開する計画だ。
 次世代土地活用ツール『MANDEVE』は、秒速で3Dボリュームプランが出せる新築シミュレータのIos・Android版アプリ。土地の住所や価格などを入力するだけで容積率や建蔽率などを自動解析して3D建物イメージとボリュームプランを表示し、収支計画を作成することができる。スコアリングする機能を使えば投資判断も可能になる。初回キャンペーンとして、初回購入費9800円のみとし、一定期間、月額料金は無料だ。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 マクロマイスター
TEL/050-5532-6050 Eメール/info@macromeister.com
ホームページ http://macromeister.com/


〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-2 岩本和裁ビル5F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605