「採用活動においても、トップセールスマンなど華やかな経歴は気にせず、面接者の人間性のみを重視しています。みんなで成長して大きくなる、そんな会社を作りたい」と、語る富田代表。
15万、20万、25万と車種も数多く用意しております。
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新しい価格設定システムによる中古車販売
スタッフ一致団結で、更なる店舗展開を目指す
中古車販売の店舗を広げ、猛烈な勢いで成長をし続けている『プラウド』。
その販売方法やスタッフへの教育は非常にユニーク。
ある意味では、現代の企業の常識の逆を行く、同社の信念とその在り方とは?
慢性的な自動車需要の低迷に加え、世界的金融危機が起こり、新車とともに日本中古車業界も低迷を続けている。ガリバーインターナショナル、ユー・エス・エス、アップルインターナショナル、ケーユーホールディングスなど、業界の国内最大手企業においても例外ではない。
そんな中、2年目にして、静岡県と千葉県内で6店舗を経営。半年に1店舗のペースで店舗を増やしている、注目の中古車販売企業が『プラウド』だ。「お手頃価格の中古車販売」と銘打っている同社は、なんと車両本体価格を「15万・20万・25万」の3種のみに限定。全て車検付で保証プランも充実しているので安心だ。この価格設定の方法は同社のオリジナル。車種を豊富に取り揃えており選択肢の幅が広いのに、価格帯がわかりやすく車選びが非常に楽。気軽に足を運び乗り換えを楽しめると、お客様からも好評だ。もちろん中古車販売でも、富田代表が「車の100均ショップ」というほど安価で、この値段で販売するのは中古車販売業界においても5%ぐらいのシェアしかない。しかし、富田代表が狙うのは、この小さなシェアの中でのトップだ。
元々、ガソリンスタンドでの勤務を経て中古車販売を行う会社に入社した富田代表。営業の責任者を任せられ、入社した際に5、6名だったスタッフが、7年後には200名ほどまでに成長していたそう。しかし「そこまで人数が膨れあがることで、人を駒のように見てしまう自分が許せなかった」と語る富田代表。退職後、そういう気持ちを反映させて立ちあげた会社が『プラウド』だ。同社のモットーは「人を大事に」すること。「スタッフ同士は仲間。仲間にもお客様にも、やられてうれしいことをやって、嫌なことはやらない」というシンプルな約束事を決め、役職に人を当てはめることなく、同じ人間として関わることを教えている。スタッフそれぞれが得意な分野において役割を果たし、全員で協力することで仕事の流れを作り出している。よって、営業成績がよかったとしたら、販売の頑張りはもちろん、整備士やアシスタントなどのバックグラウンドによる力も大きい。よって、個々の成績は見ずに、店舗ずつで成績を見るのが同社の方針。「スタッフの作り出す雰囲気が、そのままその店の印象になります。『社員みんなで協力して強くなろう』そんな会社を作りたかった」と、富田代表。そんな同社も、最初は5名だったスタッフが、今では40名に増加。なんと、創業以来、退職者はゼロとのこと。1店舗あたり5名のスタッフが互いに切磋琢磨し、その誰もが『プラウド』を愛し貢献しようと、日々懸命に楽しく働いている。
ゆくゆくは全国で150店舗展開したいと、意気揚々の同社。また、店舗の更なる整備の充実を図り、どんどん内製化をしていくとのこと。その発展は止まるところを知らない。
(ライター/深井みさわ)
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