プラスチック製容器包装の廃棄物から
再生プラスチックへ加工するリサイクル事業
広大な敷地の生産効率の高い工場で、
家庭から排出されたプラスチック製容器包装のリサイクルをとおして
社会に貢献する『グリーンループ』。
プラスチック容器包装の廃棄物からスーパーやコンビ二のレジ袋にあたるポリエチレン(PE)や食品の入った袋や透明容器などに使用されているポリプロピレン(PP)を回収し、加工しやすい粒子状の再生プラスチックペレットを製造する『グリーンループ』。(財)日本容器包装リサイクル協会の登録事業者として、プラスチック製容器包装の廃棄物のリサイクルを行い、一般廃棄物の減量と資源の有効活用を行っている。静岡県菊川市にある地上2階建ての工場は、5、796㎡にものぼる広大な延べ床面積を誇り、生産効率性も高い。PPとPEを単体で自動選別する技術は日本でも希少とされ、機能に優れた注目のリサイクル工場といえる。
ペレットとは、直径約3㎜、厚さ約1㎜に成形した粒状の再生プラスチック。ここで生み出されたペレットの用途はさまざま多岐にわたる。例えば、雨水貯留槽や標識杭などの建築土木資材、農業資材、ウッド調デッキなどのエクステリア材、自動車部品、家電品などにリサイクル。さらに、再商品化への過程において生じる残渣(ざんさ)においても、RPF(固形燃料)など可能な限りプラスチックペレットへリサイクルを行っている。
同社では、より多くの方に容器包装リサイクルの現状を理解してもらうために、平日の工場見学を受け入れている。開放的な地域との環境コミュニケーションとして、順調に行われているという。
(ライター/土屋啓)
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