井形慶子 イギリス
トレンド 企業の扉 グルメ ビジネス 商品開発物語 住まい レジャー ライフ ヘルス ビューティー スピリチュアル
  HOME 特集 > | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18
  掲載クライアント
安田峯次院長「医療への入り口を示すとともに、帰り道を見失っている人に帰り道を提供することが当院のコンセプトです」。

清潔感あふれる広々とした院内。「修悦体」という独特の書体による案内表示も同院の特徴。

誰もがかかる可能性のある病気、『癌』
先鋭のクリニックで早期の発見と治療を

死亡原因として常に上位に並ぶ恐ろしい病気「癌」。早期治療が一番の対処法だが、初期症状がなく自覚しにくい病気なので、信頼おける検査を定期的に受けるのが望まれる。そこで、癌治療の最先端を行くオススメのクリニックをご紹介。

 厚生労働省の統計によると、ここ数十年、日本人の死亡要因の第1位となっているのが癌だ。国立がんセンターの調べでは、生涯に癌で死亡する人の確率は男性が4人に1人、女性が6人に1人と発表されている。今や誰しもがかかる可能性のある病気として、若く健康な人であっても正しい知識を身につけ、定期的に健診を受けておかねばならないのが、癌という病気である。そこで、癌治療と緩和ケアに地域医療の視点で取り組んでいる『安田クリニック』の安田峯次院長に、詳しいお話を伺った。
 まず、癌医療で叫ばれているのが早期発見と早期治療。転移のない初期段階で治療ができ、その時期が早ければ早いほど根治が容易になることは、一般的にも広く周知されている。しかし、この病気の恐ろしいことの一つは、初期症状がないこと。疾患した臓器に関係なく、どの癌にも共通しているのだという。つまり、体に何らかの異変を感じてからでは、手遅れになるケースがしばしばあるのだ。
 そのために定期健診の重要性が謳われているわけだが、安田院長はこう話す。「企業などが実施している年に一度の集団検診では、陰性結果だった方が、次の検診までに具合が悪くなったり、病院で検査をしたら進行癌だったというケースもあります。早く診断を確定するため、最初から内視鏡を受けていただくという選択もあります」。体の異変の有無に関わらず、自発的に検診を受けるのが確実だ。同院では検査の不安を和らげるため、独立したトイレやソファベッドを備えた個室を用意しているという。
 現代の癌に対する医療技術は各段に進歩している。今は内視鏡での切除という方法も広く普及しており、早く発見すればするほど、体にメスを入れずに病変だけを取り除けるとのこと。それでも、限界を越えてしまったものは、癌によって人生を閉じなければならない。「人はどんなに辛い病状の中にあっても、周囲から与えられる愛情や存在感に守られて生きています。そういった命の価値、人としての尊厳を守ることは、医師として命を保護するうえでとても重要です」と話す安田院長は、在宅緩和医療の普及にも注力する。安田院長の考える在宅緩和医療とは、命の灯が消えかかったとき、その灯を燃えやすいところに戻す「再生の医療」なのだと言う。実際に、自宅に戻る方が患者さんは元気になることを、多くの患者さんと接してきた中で知り、在宅緩和医療は医師にとって、手術でメスを委ねられたときと変わらぬ仕事と考える。
 癌とは早期発見、早期治療ができれば克服できる病気。しかし、誰しもにとって、いつこの病気に人生を侵食されてしまうかはわからない、恐ろしい病であることに変わりはない。癌に怯えるすべての人に、安田院長はこんなメッセージをくださった。
「たとえ癌を克服できなかったとしても、人生の敗北者では決してありません。きちんとした環境を整えることができれば、人生の最後を誇りある時間として過ごすことができる、また、畳の上で静かに人生の幕引きをすることのできる、癌とはそういう病気でもある、ということをご理解していただきたいと思います」。
 患者一人ひとりとのコミュニケーションや、家族との連携を重視した治療とケアを徹底する『安田クリニック』。昨春にオープンした新鋭のクリニックでありながら、最先端の技術で癌医療への貢献を目指す。今後ますます注目が高まるはずだ。
(ライター/帰山いづみ)
 
安田クリニック
TEL/053-428-8311 FAX/053-428-8312 Eメール/info@yasuda-clinic.org
   
  ホームページ  http://www.yasuda-clinic.org/
   
  HOME 特集 > | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18
イギリス情報誌●ミスター・パートナー 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-13-16旭ビル4F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605 編集人: 井形慶子
(C)2010 Mr.Partner Co.Ltd. 「注目情報はこれだ! 2010」