令和のブームはこれだ! 2020


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上右:代表取締役
田中芳尚 さん
1970年創業の『大迫電気株式会社』に2000年に入社、2010年に三代目の代表取締役に就任。制御盤の設計、製作、設置、保守の一貫サービス事業を牽引。2014年には自社の技術力を公開する情報サイト『半導体製造装置 制御盤.com』を開始。

半導体業界の品質水準で量産している制御盤の製作技術。量産盤に対する生産管理体制。高品質盤の圧着とノイズ対策の経験と実績。
『半導体製造装置 制御盤.com』
https://www.osako-electric.co.jp/
増える制御盤需要に戦略的に対応
限られた陣容で生産量こなす工夫

生産工程と資材を管理
IoTで間接業務を削減


 ものづくりの街、東京・大田区の『大迫電気株式会社』は、ICチップやメモリ、デバイス、コンデンサなどに不可欠の半導体の製造装置をコントロールする制御盤の制作技術で国内外の大手メーカーから高い評価を得ている会社だ。技術革新によって年々、半導体製品の需要が増えるに伴い同社の仕事量も増える一方だが、三代目代表取締役田中芳尚さんは、限られた陣容で多くの生産量をこなすための新たな経営戦略を打ち出し、業務推進体制を大きく前進させた。戦略は対外的業務の効率化と社内の間接業務の削減から成り、制御盤のように精緻な構成だ。
 同社の主要な業務は、クライアント企業の要望に沿った仕様や設置される環境条件を踏まえた制御盤の設計図面の作成から、技術者が出向いての制御機器の設置、配線の取り回し、締結部品のトルクの管理、完成後の目視、通電、信号の入出力検査の実施など緻密な技術の積み重ねで生産能力の向上を実現する。また半導体素子製造装置の一つ、縮小投影型露光装置や洗浄機、搬送設備などの制御盤にも同様のサービスを提供、さらに制御盤の小型化、省配線、ノイズ対策から省エネによるコストダウンまで幅広い業務内容の改善にも対応する。
「半導体製造装置や工作機械などをミクロン単位の加工や、温度制御を行うためのコントロール部分である制御盤の設計、製作は、ロボット化や省人化が難しく制御盤の台数、量を生産するためには、技術者の育成と時間が必要になります。制御盤は人の指がギリギリ入る隙間での配線作業や機器の不規則な配置レイアウトヘの対応など現在でも人の手による作業が最も高い生産性を実現していて、専門技術者とその人数を配備することが生産能力となります。仕事量の山が来たときに限られた人員で多くの生産量をこなせる体制をどうつくるかが大きな経営課題になっていました」
 この課題解決の方策として田中さんが導入したのが、顧客の求める品質を実現する加工条件を業務標準として形式化し、商品品質の均一化を実現するための生産工程管理システムと資材管理システムだ。2018年に導入し、加工プロセスの改善と短納期化につなげた。もう一つがモノのインターネットIoTの導入によって、社内の間接業務の削減による工程短縮と大幅な生性産の向上で、限られた人員でもより多くの受注に対応できる体制を構築し、市場ニーズである新規顧客を積極的に獲得し、 売上の増加につなげる計画だ。
「長年の培ってきた技術を基盤に、時代のニーズに沿ったご提案ができるよう今後も様々な試みに挑戦していきたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

大迫電気 株式会社
TEL/03-5732-0771 Eメール/ info@osako-electric.co.jp
ホームページ http://www.osako-electric.com/

一世紀の伝統が支える職人。超微細加工。

代表取締役
棚澤節 さん
関西学院大学法学部卒。商社で約4年、営業を経験後、2年間、海外を旅して見聞を広める。その後、家業の1911年創業の『株式会社棚澤晩翠堂』に入り、経営のノウハウと金型表面加工技術の知識を蓄積、2005年、四代目社長に就任。
超微細金型加工に光る技術力
マニュアル化で量産体制実現

ハイテク化で未来切拓く
百年企業の伝統技術守る


 世界が称賛する日本のものづくりの象徴である金型製作で、コンマミリ以下の微細な文字を金型に施す他の追随を許さぬ高度な職人技で実力を示す会社がある。1911年創業の老舗金型メーカー『株式会社棚澤晩翠堂』。超微細金型加工では困難といわれてきた多量ロットの注文にも応えることができる生産体制も構築、自動車や電子機器、精密機器、光学製品、家電製品などの先進メーカーから金型製作依頼が絶え間なく舞い込む。伝統で培ってきた技術をベースに新たな技術分野に挑戦する職人たちを牽引し支えてきたのが四代目社長棚澤節さんだ。
 カメラの小さなバッテリー上に刻印された線の太さが約0・2㎜の文字。同社の超微細金型加工の一例だ。その技術をエッチングという。
「エッチングは、化学薬品などの腐食作用を利用した表面加工の技法。使用する素材表面の必要部分にのみ防錆処理を施し、腐食剤によって不要部分を溶解侵食、食刻することで目的の形状に仕上げる技術です。バッテリー上の文字の場合、一個一個に後で文字を印刷するのではなく、金型に文字を入れてしまうのです。生産した時点で文字が入っていると1個1個後で印刷するよりもランニングコストがかかりませんし、1回の成型品検査で済み、検査費用も節約できます」
 同社の技術は、これに止まらない。メーカーのデータを基に作る三次元形状のフィルムを金属の曲面に貼り付けて紫外線で表面に転写したり、ゴムや合板、樹脂製の製品の表面にシボというシワ模様や木目、石目、岩目、皮模様、梨地模様をつけるシボ加工も得意な加工技術だ。
「シボ加工をしない箇所のマスキング、日光に反応する感光液の塗布、シボ柄のフィルムの貼り付け、紫外線照射による転写、サンドブラスト処理などの工程を経て完成させますが、全工程で求められる精緻な技術に技術者たちがしっかり対応できるのが当社の強みです」
 2005年に社長に就任した棚澤さんは、新製品の開発が国内外で進み、その波に乗り遅れた金型メーカーが脱落していく様子を我がことのように心配し、同社の伝統技術の継承と並行して生産体制のイノベーションにも取り組み、加工技術のマニュアル化とハイテク化を進めた。その努力がエッチングを中核技術に超微細金型加工で業界では類を見ない月1000型以上の製作を可能にする生産体制に結実した。
「精密部品などの特殊用途金型、変形金型、海外生産した金型の再仕上など高度の職人技術が求められるニーズに対応できない金型メーカーが廃業の危機に瀕しています。こうした状況を他山の石として、さらに技術力を磨いていきたいと思っています」
 棚澤さんは今後、世界シェアの高い特殊フィルムやLED照明、バスタブやトイレ、床壁などのメーカーとの取引も増やし、百年企業を次世代につなげていく決意だ。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 棚澤晩翠堂
TEL/072-949-5794
ホームページ 棚澤晩翠堂

上:マイクロレンズアレイ用SiC金型。ジルコニアセラミックス製の微小部品。ジルコニア製スイッチング素子金型。SiCガラスレンズ用金型。
下:ロケット液体エンジン用64チタン合金製燃料噴射ノズル。音速ジェット機用SUS304製燃料噴射用ノズル。ディーゼルエンジン燃焼噴射ノズル。塗布用ノズル。

代表取締役社長
橋川栄二 さん
衣装缶などを製造する鉄工所として1964年に創業した『株式会社橋川製作所』の二代目社長。放電加工技術を習得し、精密加工へ業容を転換。放電加工の第一人者といわれる東大教授の研究パートナーとなったことで知名度を上げる。
放電加工進化させセラミック加工
世界初の徴細加工技術開発を牽引

産業界注目の先端技術
素材選定にも対応可能


 広島市の『株式会社橋川製作所』の二代目社長橋川栄二さんは、金属加工などの精密加工に用いられる放電加工技術を進化させ、機械加工が困難という課題を抱えた素材であるセラミック材を加工することができる世界初の徴細加工技術を開発した技術者。他社では到底加工できない超精密部品の微細加工も可能なこの技術を求めて、航空機や宇宙船、自動車、半導体、医療機器、デジタル機器、建設機械、生活用品、衣類、時計、携帯電話などあらゆる業界から仕事が舞い込む。
「開発したのは、放電加工機を改造した上で、独自のチューニングノウハウを駆使して最適条件を確立し、三次元の複雑な微細形状の彫り込みを高速、高品位、高精度で加工できる技術です。セラミックスの多くは絶縁材料でしたが、軽薄短小化ニーズに応えた商品開発が進む過程で静電気破壊リスクが表面化し、その対策として数%程度の導電性材料混入による半導体セラミックスが実用化されています。汎用の放電加工法では、絶縁材料比率が高いと極間制御が機能せず、安定放電が損なわれ、アーク不良に至る確率が極めて高いのですが、当社で開発した独自条件によってこの課題を克服することができるようになりました」
 このセラミック微細加工技術で車内などの高温な環境にも耐えうる各種センサ部品や高精度な特殊ノズルの製作が可能になったという。同社は、素材メーカー各社との連携によって、酸化物系、ホウ化物系、炭化物系、窒化系など多くの導電性セラミックスの中からニーズや用途に合わせた素材選定にも対応可能といい、金属からセラミックスへの切り替えによる高速高品位高精度化、高付加価値化に寄与する。
 橋川さんは、「ものづくり日本大賞」で「中国経済産業局長賞」を受賞したこの放電加工技術をコア技術に超硬合金やステンレス、チタンなど様々な材料に対する微細形状加工、微細穴加工、自由曲面加工、精密加工など多様な加工で国内外の多様なメーカーの多様な加工ニーズに応える生産体制を構築し、実績を重ねてきた。
「当社は、少数精鋭の小さな会社ですが、経験豊富でチャレンジ精神旺盛なスタッフが研ぎ澄まされた感性と豊かな創造力であらゆる御要望にお応え出来るよう努力しています。当社にしかできない世界トップレベルの技術に磨きをかけて 、お客様の抱える困りごとを解決していく。一つひとつの仕事がオリジナルで、どれ一つとして同じ仕事はありません。大量生産のものづくりとは対極に位置していますが、量より質に特化した業務体制を維持発展させていきたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

株式会社 橋川製作所
TEL/082-282-0903 Eメール/ info@hashikawa.co.jp
ホームページ http://www.hashikawa.co.jp/

上:レトロフィツトエンジニアリングとは、3Dカメラにて既存の状態を撮影し、それをベ-スに3Dソフトを使用し、3次元の設計を行う。
下:「SOxスクラバー」

代表取締役社長
佐藤克己 さん
船舶業界の大手企業で幅広い経験を積み、定年後、船舶関連のコンサルティング会社として『株式会社バラストセブン』を設立。いち早く海洋環境保全の重要性に気づき、他社に先んじてバラスト水処理の必要性を説き、業績を拡大。
バラスト水処理装置の設置など
3Dソフトで船舶改造工事を設計

SOXスクラバーの
設計までを手掛ける企業


『株式会社バラストセブン』は、長崎県佐世保市を拠点に、3Dソフトを使用した船舶改造工事の設計〈レトロフィットエンジニアリング〉を手掛けている企業だ。「バラスト水」とは、貨物船などの船舶が空荷で出航する際、船のバランスをとるため重しとして積み込む海水のことだ。貨物を積載する港に到着し、そこで船外へ排出する際、有害な水生生物や病原体が移動し、環境や人体に影響が出る危険性がある。この危険性から海洋環境を守るために、通称「バラスト水管理条約」が生まれた。条約発効によって、海洋船舶向けに、バラスト水を一度殺菌した上で船外へ排水するバラスト水の処理装置が開発され、その搭載が義務付けられた。遠洋船はもちろん、日本航路船でもバラスト規制の対策をする必要がある。そんな海洋環境保護の機運が高まる中、注目を集めている企業が、バラスト水処理装置のレトロフィットエンジニアリング(船舶改造工事の設計)を手がける同社だ。
 既存船舶へのバラスト水処理装置の設置は、実は容易なことではない。各船のサイズ、内部配置、特徴や運航形態は一隻一隻異なっている。それらをすべて把握した上で、最適なシステムを選択することにはじまり、改造図面の作成、実際の改造工事にいたるまで、多くの関係者が関わる一大プロジェクトとなる。搭載工事には船舶の運行スケジュールを考慮することも不可欠だ。
 同社が手がける3D技術を駆使した船舶の計測やレトロフィットエンジニアリングは、その大プロジェクトの最初の一歩となる。単に船舶をスキャンして図面を引けば終わりというものではなく、ここでの質の高さが後の工事のスムーズさにもつながる重要な工程だ。同社の社名である「バラストセブン」は、いち早くバラスト水の抱える環境問題に気づき、バラスト処理装置の研究を条約発効前から手がけていたことに加え、処理装置の取り付け工事には7年間は必要ではないかとの考えからだという。
 さらに今、海運業界で課題となっているのが、硫黄分による大気汚染防止だ。2020年から実施される「SOX」の0・5%規制に向けて、各海運会社は、規制適合燃料や代替燃料にシフトするか、「SOXスクラバー」などの排ガス浄化装置の搭載を行うか選択を迫られている。同社でもその対策として、これまで培ったレトロフィッティングの技術を活かし、「SOXスクラバー」の3D設計を手がけている。
「順調に業績は伸びてきているが、新技術を積極的に導入し、今後も若い世代の社員たちと共に挑戦を続けていきたい。現状で満足することだけはしない」
 代表取締役佐藤克己さんの熱い言葉に、ますます同社への信頼が高まりそうだ。
(ライター/ナガノリョウ)

株式会社 バラストセブン
TEL/0956-37-9590 Eメール/ballast_seven@eagle.ocn.ne.jp

『磁器活水器』に基づけたからすべての蛇口から!
『磁器活水器』の水に浸けた野菜はバリバリ!
水もコーヒーもおかわりしたくなる。店内森林浴の空間で癒される。

代表取締役
菊地善一 さん
横浜の電子器機メーカーを60歳で定年退職。直後に活性水発生装置、超高密度磁束活性水装置と言う信じ難い「超玉手箱」に出会って人生観が大きく変った。これでつくる《力の有る水》こそが人類を救う水と確信。地球環境改善と健康を守る体験会で生涯啓蒙活動を生きがいとする。
軌跡の活性水で100歳人生を!
令和ブームに相応しいプレミアムな生活を!

強い磁力を水に集中
生活雑排水改善法を提案


 水道水を、長い時間をかけて地中の火成岩に含まれる磁鉄鉱に触れることで活性化された天然の湧水のような水に変える装置がある。2019年に開発から20周年を迎えた株式会社エッチアールディの家庭用・業務用『磁器活水器』超高密度磁束活性水装置。その素晴らしさに感動して販売代理店『有限会社モナミック』を開業して約20年になる代表取締役菊地善一さんは、水の大切さを伝える活動や自然環境改善の体験会開催にも取り組む異色の経営者だ。
 専用のカートリッジを定期的に交換しなければならい一般的な浄水器とは異なり、水道管の元に取付けるだけで活性化した水が水回りの隅々まで行きわたるという』磁器活水器』の特長について菊地さんはわかりやすく解説する。
「『磁器活水器』は、強力な永久磁石が発生させる高密度な磁力線を水に集中させることで、水の中に電子を発生させます。『磁器活水器』製品には、外部に磁気を漏らさずに効率的に電子を生み出すための磁気回路や水を改質するための構造にかかわる様々な新技術が使われています。蛇口をひねるだけで活性水が使えるのでとても便利です。強力な永久磁石が動力源となっていて長時間性能を維持します。電源を使用せず、フィルターなどの消耗品も使わないのでランニングコストはかかりません。新特許構造のネクサスボードで外部への磁気漏えいを防ぎ、水道メーターに一切影響をあたえず、誤動作も防止します」
 販売方式は、装置を使った愛用者がロコミで普及し、新たな販路を拡大していく方法。一般家庭やマンション、宿泊施設、飲食店、医療や介護福祉施設、食品加工業、農業、畜産業などに幅広く普及しているという。
 菊地さんは、『磁器活水器』の普及に力を注ぐ傍ら水の大切さを伝える活動にも熱心に取り組む。家庭でもすぐにでもできる水質維持対策の実行の呼びかけもその一つだ。
「家庭における生活排水は、主に台所、風呂、洗濯などですが、私たちが何気なく使うすべてがお水を汚す原因です。中でも一番問題視されているのが、台所から料理や洗い物などで流される生活雑排水。日常生活の中でこれを少しでも改善できる具体的な方法を提案しています。台所洗剤は、適量を水で薄めて使う。油、マヨネーズは拭き取って生ゴミへ。米のとぎ汁は、植木にやる。三角コーナーには、ろ紙や網をセットしてお茶がらなどの固形物を流さない。お肉などのアクは、アク取り紙で吸い取り、生ごみへ捨てる。お水の大切さをしっかりした意識を持ち、身近にできることから実践していくことが大切です」
(ライター/斎藤紘)

有限会社 モナミック
TEL/045-934-5711 Eメール/ info@monamic.com
ホームページ http://www.monamic.net/

代表取締役
佐藤正徳 さん
1917年に祖父が創業した尾花屋商店に端を発した『オバナヤ・セメンテックス株式会社』に大学卒業後の1981年に入社。専務取締役を経て2016年、4代目代表取締役社長に就任。
ニッチな市場で支持される商品類
牛の蹄保護剤や代用乳自動調合機

ニーズを深く掘り下げ
100年企業の独自戦略


 安い、狭い、深いをキーワードにニッチな市場に狙いを定めた商品展開。大正年間に米穀商からスタートした100年企業、名古屋市の『オバナヤ・セメンテックス株式会社』の四代目代表取締役佐藤正徳さんが堅持する経営戦略だ。開発したり、発掘したり、輸入したりして売り出した商品は畜産、水産、建築・土木、環境分野を中心に約200品目にものぼる。中でも養牛用の蹄保護剤『イントラ フーフフィット』は同社らしい商品の代表格だ。
『イントラ フーフフィット』は、オランダ・イントラケア社の製品。蹄や皮膚を健康に保つ効果があり、4つのタイプがある。『フーフフィット・リキッド』は、20~50%に希釈した液を通常週1回スプレーする。削蹄時には原液を直接塗る。『フーフフィット・バス』は、成分を濃縮した液で通常週1回の蹄浴に用いる。『フーフフィット・ジェル』は、削蹄時などにハケで直接塗る。粘度が高く、良く付着する。これらのタイプの成分はアロエ属に属する多肉植物で生薬としても用いられるアロエベラの抽出物、キレート銅、キレート亜鉛、乳化剤、結合剤、アルコール。蹄浴用に開発された専用の浴槽『イントラ・バス』もある。
 新商品の『レピデルマ スプレー』は、蹄や皮膚に直接スプレーで吹き付けるタイプ。塗布面に対して20〜30㎝の距離から3秒程度吹き付けると微粉化された成分がきれいに付着する。成分はキレート銅、キレート亜鉛、アルコール、色素、ブタン100。4タイプともpHは、おおよそ中性で牛への影響も少なく、安心して使える。養豚でも使用されている。
 養牛用牛関係の商品では、仔牛の人工哺乳をサポートする代用乳自動調合機『ミルメーカー楽らく』も酪農家に喜ばれている商品。逆円錐形の代用乳ホッパーの容量は7㎏以内で、給水開始から5分以内で哺乳ポット5本分の代用乳を作製できる。哺乳ポット1本当たりの代用乳量を200~600gの間で選択できる。​自動計量、自動溶解を含め誰でも簡単に操作できるマイコン制御方式を採用、メンテナンスも簡単で、大幅な省力化、作業時間の短縮に寄与する。
「中小企業のブランド戦略として重要なのは、他社がやらない狭い領域で、顧客が抱えるニーズを深く掘り下げ、事業活動の効率化に寄与する安い手段を提供することだと思っています」
 同社は現在、炭酸カルシウムを多く含む石灰石の粉末「タンカル」を原料とした商品を畜産飼料や建材向けに提供するタンカル・ミネラル事業、飼料添加物や畜産機材を提供するクリーン・アグリ事業、建築・土木構造物の補修、補強材料を提供するセメンテックス事業を展開しているが、どの事業にも佐藤さんの経営哲学が貫かれている。
(ライター/斎藤紘)

オバナヤ・セメンテックス 株式会社 クリーンアグリ事業部
TEL/052-851-9361 Eメール/ info@o-cc.com
ホームページ https://www.o-cc.com/

『PECS MARK-IV』
上記写真はSPIN ONタイプのカット写真、その他種類は、濾紙だけを交換するインナータイプ(カートリッジタイプ)、センターボルト方式など各種あります。ガソリン・軽油・プロパン他燃料の種類は問いません。※用途: 自動車・産業車両・発電機・その他。

代表取締役
中村幸司 さん
日本大学工学部機械工学科卒。大手自動車関連会社で技術課にて知識を習得。独立して、1991年『株式会社ターゲンテックス』設立。磁性粉体の除去法を発明し、西独などで特許取得。ブラジル地球サミット国際環境機器展に招待参加。2005年度には日本大学大学院工学研究科非常勤講師。
次世代型オイルフィルター好評
永久磁石で超微細金属粉を吸着

驚異的性能とメリット
大気汚染対策にも採用


 文字通り次世代型という形容がふさわしい自動車用オイルフィルターが国内外でユーザーを広げている。『株式会社ターゲンテックス』の代表取締役中村幸司さんが発明し、日本をはじめ自動車生産先進国米、英、独、仏、中、韓、ブラジルの8ヵ国で特許を取得した技術を基に製品化した『PECS MARK-IV(ペックスマークⅣ)』。濾紙を使用せず永久磁石を搭載したフィルターで、オイル内の超微細紛体までも吸着する驚異的な性能に加え、燃費向上、排ガス抑制、森林保護にも寄与する製品。微小粒子状物質PM2・5による韓国の大気汚染対策に貢献するプロジェクトも動き出した。
『PECS』は、Power up and Economic Clean Systemの略。濾紙をエレメントに使う既存のオイルフィルターでは、紙フィルターが捕捉できない40μm以下の金属粉がエンジン内を循環し続け、2次摩耗、3次摩耗を引き起こし、オイルも、エンジン内部も劣化させる。これに対し、『PECS』は磁力線が反発し合うように複数個の永久磁石を配置した円板状エレメントを非磁性体のケース内に内蔵する構造。ここをオイルが通過すると乱流が生じ、粒子径30〜40μm以下から1μm前後までの微細な磁性粉体を吸着、オイルの分子構造の破壊を防ぐ。
 従来のオイルフィルターと互換性があり、同じように取り付けることができるうえ、走行距離20万㎞は交換不要。走行条件で代わるが、熱効率の向上で燃費が高速道路で20%、一般道でも10%前後向上する。また、CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、NOX(窒素酸化物)などの排ガスの排出量が大幅に削減される。さらに濾紙のために世界で年間20万本と推計される樹木の伐採を大きく抑制することできる。
「ろ紙が無い構造なので、抵抗も無く、エンジンが軽く吹け上がるようになりました」「スゴイのを見つけた感じがします。オイル交換直後の感覚が、ずーっと続いています」……。日本最大級のクルマSNSサイト「みんカラ」に投稿されたエンドユーザーの声から高い評価を得ていることがわかる。
 韓国の大気汚染対策に貢献するプロジェクトは、『PECS MARK-IV』の性能に着目した韓国の機械メーカーに製品を供給し、同メーカーが国の環境部門の支援を受け、中古自動車100万台に搭載する計画だ。台湾でも大気汚染対策に活用する構想があり、その効果を検証するデータの蓄積が進む。
 中村さんはトヨタ自動車の関連会社を経て自由な研究開発のために独立、自動車の良好なコンディションを維持するには何よりもオイルが重要と考え、機械の摩擦、摩耗、表面損傷を対象とする技術トライボロジーの視点から研究を進め、『PECS MARK-IV』に到達した。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 ターゲンテックス
TEL/03-3326-7081 Eメール/ ttpecs@tagen-tecs.co.jp
ホームページ http://www.tagen-tecs.co.jp/

代表取締役
亀谷大輔 さん
大手ダストコントロール会社でルート開拓、商品提案などに携わり、優秀社員に。ヘッドハンティングでハウスメーカーへ移り、営業の第一線で活躍し、営業部幹部を経験。数社を経て、2015年『株式会社アースリンクイノベーション』設立。
バリ島風住空間をプロデュース
発想広げ癒しの複合施設も形成

空間にリゾート感横溢
心から休まる時間刻む


 東南アジア屈指のリゾート、インドネシア・バリ島風の住宅空間を国内でプロデュースする独創的な事業で存在感を高めているのが『株式会社アースリンクイノベーション』の代表取締役亀谷大輔さんだ。利便性、機能性、生産性に重きを置く現代社会に対するアンチテーゼのような穏やかな癒しの空間を構築する創造力は、商業空間の形成でも発揮し、その象徴となる山梨県甲府市の複合施設『アンジャ甲府(ANJA KOFU)』のユニークさが注目を集める。
 ハウスメーカーのトップセールスマンだった亀谷さんは、感性的な部分に焦点を合わせたビジネスプロジェクトを通して希望を届けていきたいとの思いから、インドネシアをはじめ東南アジアへ何度も足を運び、現地の人々の暮らしに触れ、工場や職人を開拓してきた。事業展開に当たっては、デザイン、建築設計、コンサルティングの3事業を有機的に結びつけ、スタッフに一級建築士やクリエイティブデザイナーなどを揃えるとともに、ジャマイカで良いと感じることを表すオリジナルデザインブランド『IRieR(アイリーアール)』を確立。インドネシアで買い付けた建材、職人が製作したチーク古材やマホガニー製の家具、小物、ウッドレリーフ、ライムストーンなどを使い、自然の緑、光、風を取り込んだ極上の癒しの住空間を提案してきた。豊かな感性が伝わるその住空間で暮らす人たちの満足度は高く、同社には喜びの声が届く。
 この事業のコンセプトを商業空間に援用して形成したのが2019年2月に甲府市で開業した『ANJA KOFU』。「ANJA」は、成功を意味するサンスクリット語で、1階に美食レストラン「ANJA DINING(アンジャダイニング)」と同社の本社事務所、2階にパーソナルトレーニングジム「B3fit(ビースリーフィット)」とエステサロンを配した構成。食からカラダ作りまでボディメイクに特化した施設の誕生は、山梨県内では初めてだ。 
「ANJA DINING」のメニューは、大きく分けて、動物性タンパク質中心の「美Shoku」、新鮮野菜のサラダの「美Power Salad」、バリ料理を忠実に再現した「Bali Shoku」、日本の素材を生かした「和Shoku」の4種類。「B3fit」は、専属トレーナーがマンツーマンで指導するトレーニング方法を採用。体験トレーニング、1回のスポットトレーニングも可能だ。エステサロンでは、美容と癒しのダブル効果が期待できる。
 FPや住宅ローン診断士、相続士協会公認コンサルタント、経営コンサルタントなど数々の資格を持ち、ライフプランニングのサポートにも力を注ぐ亀谷さんがプロデュースするのは、「住む人々、集う人々が心から休まる時間を刻める空間」だ。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 アースリンクイノベーション
TEL/055-298-6196 Eメール/hello@earthlink-i.co.jp
ホームページ http://www.earthlink-i.co.jp/


〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-2 岩本和裁ビル5F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605