プライベートを確保しながら景観を楽しめる。今後の住宅建築の在り方にも大きく影響を与えそうだ。
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「外は見たいけど、外から見られたくない」心理を実現!
防犯性やデザイン性も高い、まさに魔法の「窓」と「手すり」
生み出す物は全て斬新。様々なアイデアで、人々の沖縄移住の窓口と
可能性を広げてきた「未来企画」から、新建築材が登場。
同社の野原剛社長の期待度も特別高いとのことだが、どのような特性をもったものなのだろうか。
マジックミラーを応用
未来型ウィンドウと手すり
「沖縄に家をもちたい」その願いをあらゆる方法で支援してきた「未来企画」。価格が下がっていく逆オークションや、施主と業者が直接契約する建築システム、低価格でハイクオリティーな『マンション未来』シリーズなど、独創的で沖縄移住への可能性を大きくひろげてくれるものばかりだ。さらに、耐久性や防水性に優れたスーパーブロック『未来型高耐久コンクリートブロック』も生みだし、他にはないオリジナル建材の開発にも力を注いでいる。そこで、今回、新しく「未来企画」が世に問う建築商品が光ファイバーの国際的権威、琉球大学工学部波平教授と共同開発した『マジックウィンドウ』と『マジック手すり』だ。
『マジックウィンドウ』は、明るい側からは普通のガラスに見えるが暗い側からはガラスの向こうが見えるマジックミラーを応用したもの。「外を見たいけれど、外からは見られたくない」という人間心理に見事に応えるものだ。ただ、昼間は問題ないものの、夜になって家の中より外の方が暗くなると、外から中が丸見えで、中から外が見えないという致命的な欠点があった。そこで、ミラーの上部にLED照明などを設置し、暗くなると自動的に点灯することで、外側のガラス面を光らせ明るくすることで対応。これにより、1日中、中から外は見えて、外からは見えないという状態を実現した。
また、窓とセットで設置されることが多いのが「手すり」。住宅やマンションなどの手すりは、コンクリートやアルミ製のものがほとんど。コンクリートの手すりは頑強で、壁のような造りなので、内からも外からも視界が遮られてしまう。それに対してアルミの手すり足となる柱を何本か並べる形なので、透き間から外が見え風通しが良いものの、家の中が見えすぎてしまう。そこで、同じくマジックミラーを応用した『マジックてすり』なら「外から中が見えず、中から外が見える」状態になる。
ヒットの可能性大
高い新規性と革新性
夜になって照明で照らすことで、外からは色彩豊かなイルミネーションとなるのも楽しみのひとつ。太陽光パネルを使えば電気代もかからないのでコストの心配はない。また、このマジックミラーと『マジック手すり』を使えば、カーテンやブラインドはもちろん必要ない。外を見るのにさえぎるものがないので、子どもが手すりに登って転落事故を起こすこともなく、安全性も高い。また、隠れて家の中に進入しようとする人も中からは丸見え。泥棒や痴漢よけになり、その防犯性の高さも注目すべきポイントだ。
その新規性と革新性は、同業種はもちろん異業種との連携も期待されている。住宅だけではなく、景観の素敵なホテルやカフェ、レストランにも最適だろう。さらには自動車や電車、舟など、乗り物への応用も考えられている。沖縄県内には同社が建築業者を中心に販促活動を行い、3年以内に県内での受注分に対応する自社工場をもつ予定だ。シリーズ化が決定した、同社がオープンしたばかりの『マンション未来Ⅱ』にも設置し、すでに話題を呼んでいる。また、日本国内、海外には大手メーカー一社と提携し、国際特許を使用し、その販促力とブランド力をもって、大きく展開していくとのこと。同社らしい革新的な商品『マジックウィンドウ』と『マジック手すり』は、見事に期待に応え、今後、建築部材のスタンダードとなっていくだろう。
(ライター/前川定)
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