RCのよさと木造の快適性を併せ持つ『ハイブリッド住宅』。耐久性が高く、子どもや孫など次の世代の住居費用を低減できる。
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RC造と木造の利点を合わせた
100年耐用『ハイブリッド住宅』
木造住宅は、木の温かみを感じることができるが、耐震問題や環境問題などの課題もある。
『ハイブリッド住宅』は、RC(鉄筋コンクリート構造)と木造を組み合わせる新工法だ。
木の温かみを感じながら、100年住宅の耐久性を備えた住まいが実現する。
住宅工法には木造軸組工法(パネル工法、2×4)、鉄骨(軽量および重量)、RC(鉄筋コンクリート)などがある。日本においては、木造軸組工法が主流だが、木の温かみを感じることがきる一方で、自然災害に弱く、ひとたび震災などに遭うと補修が容易でないといった弱点もある。また、材料の多くを輸入に頼っており、海外の森林伐採など環境問題もある。
これらの課題を解決し、丈夫な構造と穏やかな空間づくりを両立できるのが『ハイブリッド住宅』だ。その原理は、RC部分を木造で覆うことにある。木造では、構造上の問題から、広い開口部や高い吹き抜けなどの大空間をつくることは難しいが、RCならそれも可能だ。『ハイブリッド住宅』はさらに、その強い構造を生かしながら、一つひとつの空間スペースは木造で設計・施工することで、和室を含め、多彩な意匠・機能を持った住まいづくりができる。
日本の木造住宅の耐用年数は20年から30年ほどとされるが、『ハイブリッド住宅』は文字通りの「100年住宅」である。屋根や外壁が風化した場合には、そこだけ補修や交換をすればよいので、修繕費用を抑えることができる。もちろん、家族構成やライフスタイルの変化に対応した間取りの変更も容易だ。将来にわたり資産価値を維持できる住まいだ。
ちなみに、『ハイブリッド住宅』なら、通常の木造住宅に比べ木材の使用は3分の1程度ですむので、環境に優しくコストも削減できる。「吉田敏一建築研究所」は、早期から『ハイブリッド住宅』に取り組み、豊富な実績がある。大自然に囲まれた住宅のほか、共同住宅併用、事務所併用、狭小住宅までさまざまな住宅づくりに柔軟なプランで応えてくれる。
(ライター/大原一宮)
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