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株式会社 カノウヤ 代表取締役
樋口静克氏
1962年福島県伊達郡(現伊達市)生まれ。1985年東洋大学工学部建築科卒業。卒業後は福島のゼネコンに就職、8年間現場監督を務め土木と建築の知識を身につける。建築士、宅地建物取引主任者、建築施工管理技士、土木施工管理技士の資格を取得。2004年に住宅事業に参入。高品質で価格が手ごろな家づくりで支持を集めている。 |
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平成25年版
住む人の夢を叶える家づくりを実践
60年以上続く老舗の瓦屋から住宅事業に参入した『カノウヤ夢工房』。施主の利益を最大限に考えた家づくりが、地元で大きな支持を得ている。もともとはゼネコン出身であった三代目代表取締役の樋口静克氏は、住宅会社の下請けで多くの屋根を施工していた。しかしある事がきっかけで「ハウスメーカーは必ずしも施主さんのことを第一に考えているわけではない。それならば今までの取引先を失っても、自分が施主さんの理想の住まいづくりのお手伝いをしてもいいじゃないか!」と9年前に住宅事業に参入、住宅事業部『夢工房』を立ち上げた。
同社がコストをかけずに質の高い家づくりが出来るのは、第一に大手住宅メーカーのような豪華な展示場を持たない事で、営業マンの人件費や維持管理費、また広告宣伝費などを抑えられるからである。一般的にこれらの経費は最終的には施主の住宅代金に上乗せされてしまうが、同社はこうした経費を一切かけていないので大幅にコストを削減できている。
第二に全国の工務店6000社で組織されている団体に加盟することで、主要な建築資材を安い会員価格で仕入れる事ができるという。単独で資材メーカーと交渉してもコストは下がらない。それであれば、加盟金がかかったとしても力を持った団体に加盟したほうが近道! と決断。しかし、樋口氏の想いはお値打ちで住まいを建てるという事だけではない。家を建てた後に、光熱費がかからない生活ができる事も重視している。そのために屋根工事店で培った経験を活かし、太陽光発電を搭載したエネルギーを自給できる家づくりを実現している。
また、同社が特に力を入れているのが「健康改善住宅」というコンセプトである。
室内の空気環境を良くするために有害物質を吸着分解するFFC免疫システム、光熱触媒の漆喰、竹炭入り畳、白金触媒コーティング等の技術で住む人の健康を改善できる家として商品化をしている。一貫して、施主にとって健康で快適に生活をしてもらうために〝家づくりの夢を叶える技術者集団、夢工房〟として活動している。その次世代を見据えた家づくりに期待したい。
(ライター/岡本茉衣)
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