レンタルスタジオから
始まるステージ
若手パフォーマーたちに表現の場を提供し、日本のステージ文化の活気づけるのに一翼を担っている『フラワートップ』。廣瀬弘典社長の舞台制作へ向けた限りないバイタリティと、ステージプロデューサーとしての情熱が、様々なカタチとなって表れている。
新宿駅から徒歩7分の好立地で運営するのは、「スタジオ トップスペース」。照明・音響など舞台機材の全般が揃うレンタルスタジオだ。ライブも芝居も、表現を志して集まる者たちを、廣瀬社長は舞台に関わるすべてを経験してきたという豊富な実績でアドバイス。稽古からリハ、本番と、リーズナブルに実現できるようサポートしていく。
バックステージに関わることすべてを手がける実力派集団は、機材の使い方から、集客の方法、イベントのプロセスなどの相談にも乗ってくれるので、「舞台をやりたいけれど、何から始めていいのかわからない」という方こそ、その熱意を持ってこのスタジオの扉を叩いてほしい。
若手を育てることが
文化を創る
『フラワートップ』はアイドルも誕生させた。キラキラガールズユニット「さくらんぼ」は、二人の女の子のパワフルハーモニーが素晴らしく、見る人を元気にするライブを見せてくれる。廣瀬社長は彼女たちの魅力を発信することに成功したのである。
さらに、海外の舞台関係者ともバレエやオペラを制作するなど、幅広く活動する廣瀬社長は、他にはない多角的な視点から、「生の舞台の面白さ」を追求、挑戦し続けている。「世界一流と言われる表現者たちの芸術活動も、日本の若手パフォーマーの荒削りな表現活動も、根底に流れるものは同じだと思う」と廣瀬社長は話す。彼らが発表する場を見つけられずにいるなら、その場所を創ろう。皆、どんどん発表していってほしいという気持ちを込めて、今日も新たなステージデビューを応援する。
新鮮なアイディアで
舞台をもっと楽しく
日本でまだ埋もれている新鮮な題材を発掘して、世界へ発信していきたいというヴィジョンを持ち、既成の概念にとらわれないイベントも実行した。たとえばコスプレライブでは、出演者と観客が一体化したパワフルなステージに、廣瀬社長は確かな手応えを感じたという。また、グランドピアノを使用したコンサート、大人向けのライブなど、ジャンルにとらわれない柔軟なアイディアで、空間を自在にプロデュースしている。
最近では、オリジナルグッズも手がける。忍者の武器ケースをモチーフにした和柄のワッペンは、バックステージで働く人たちに人気だ。Tシャツやジーンズなどにアイロンで簡単に付けることで、ポケットとして、ペンケースなどに活用できる。舞台制作現場への愛情がいっぱいのアイテムなのだ。
(ライター/中村美奈子)