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セベ経営会計事務所 代表 瀬部純氏
1991年、公認会計士試験合格、同年、大阪の監査法人に入社。主に上場企業の会計監査、上場準備会社の調査などの業務に従事。1999年、同監査法人内ISOコンサルティング部門に移籍、ISO認証取得コンサルティングに従事。2007年、コンサルティング部門に移籍、ISO認証取得の他、業務改善、内部統制組織構築などのコンサルティングに従事。2011年、監査法人退職後、税理士資格取得。『セベ経営会計事務所』設立。
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企業のかかりつけ医として
問題の早期発見を促す
『セベ経営会計事務所』ではキャッシュフローマネジメントと共に収益性と
資金操りのマネジメント導入サポートを行う。
メインの業務を中小企業専門のコンサルティングとする『セベ経営会計事務所』。こういう不況の時代では、中小企業が成長あるいは維持していくには、マネジメントの基礎を根付せていくコンサルティングが必要だと瀬部代表は語る。
「それを進めていく上でのキーワードの一つは『収益性』、もうひとつは『資金繰り』。この2つが経営の両輪とならなければならない。『収益性』は利益を最適化していくこと。利益の最大化を図るとどうしても無理が出てくるので、自分たちの会社の規模や(存在)目的に合わせた、最適な利益を目標とすることが大事。そのためには計画が重要になってくる。まず、組織全体でどういう方向に向かうかという方針を持ってもらいます」
まず方針からくる目標の共有化と、その目標を実現していくためにはどういう行動を取っていたらいいか、それが計画だ。
「重要なのが目標と計画を持って、実績と比較する。それが管理なのです。そのために必要な組織体制を構築していく。これがコンサルティングの大枠になってきます」
瀬部代表は、もうひとつ重要なこととして、中小企業だからこそキャッシュフローマネジメントを導入すべきだと主張する。
「中小企業がお金の流れをマネジメントする体制をとるのは必須だと思います。大手であれば何かあっても資金面で余裕があるのですが、中小企業は、少しの変化でも耐えられずお金で行き詰まりやすい。キャッシュフローマネジメントが資金繰りのマネジメントに直結するので重要になるのです」
こうしたことも含め、瀬部代表は「企業のかかりつけ医」として、なにかあればすぐ相談にのりたいという。企業も人間の体と同じで早期の対処が必要。そして前述の管理体制を構築していくことが「予防」となる。管理体制がしっかりしていれば悪化した部分をいち早く探知できるのだ。
(ライター/本名広男)
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