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「世界基準のいい家づくり」を目指して
高断熱・高密性を重視した快適な住まい

冷暖房を使用しなくても
一年中快適に


 鹿児島県鹿児島市を拠点に、断熱性や気密性を重視したいつまでも健康で快適に暮らせる「世界基準のいい家」を手掛ける『PASSIVESTYLE株式会社』。気密性や断熱性に優れた健康で快適に過ごせる世界基準の家を提供するために、2019年に設立した。代表の馬場龍仁さんは、住宅先進国であるドイツでの研修の際に日本の住宅の快適性能が世界最低レベルであることを知り、衝撃をうけたという。日本で当たり前に使用されているペアガラスやアルミサッシ、現場吹き抜けの断熱材、第三種換気システムなどは、築年数の古い建物ですらも使用を禁じられている。世界基準の本当にいい家とは、断熱性や気密性に優れた孫の世代まで健康な暮らしができる家だという。日本のハウスメーカーは、家事動線の少なさや子育てのしやすさなどを重視した間取りや工法を重視して設計しており、断熱性や気密性にはそれほどこだわっていないため、新築でも夏場にエアコンの風で体調を崩したり、家の中で上着を羽織って過ごしていることもある。馬場さんは、住まいの暑さや寒さを克服するために、住宅先進国で採用されている断熱性能基準の中でも高レベルの「HEAT20G3仕様の高性能住宅」で設計した「いつまでも健康で豊かに暮らせる家づくり」を行っている。室内温度を適切に保つために、断熱性能の高い断熱材を基礎や屋根裏などの見えない部分まで完全に敷き詰め、合板と一体化した頑丈なパネルに隙間なくウレタンフォームを充填して床や柱、屋根を包み込む「付加断熱工法」を採用。見えない部分の隙間まで完全に覆うことで、UA値(断熱性能)は0・26W/㎡・k以下、C値(気密性能)は0・29㎠/㎡以下の高断熱・高気密を実現した。日中の日差しで温められた室内は、夜になっても外気の影響を受けずに魔法瓶のようにいつまでも暖かく包み込んでくれる。住宅の構造は、太陽光や熱、風などの自然エネルギーを最大限活かすパッシブデザインを推奨。太陽の動きをシュミレーションしながら、夏の強い日差しを遮り、冬は日差しを取り込むよう窓の配置を工夫している。夏に強い直射日光が入る東側と強烈な西日が入る西側は、窓を配置しないのも特長。東側や西側には収納スペースや水回りを配置して、南側からの日差しを活かした設計を行う。効果的な窓の大きさ、建物の軒の長さ、植栽の高さや配置なども考慮し、空気の特性に配慮した間取りでエアコンや空調機器を使用しなくても夏は涼しく、冬は暖かく一年中快適に過ごすことができる。また、日本の家づくりで当たり前に使用されているビニールクロスやサイディングなどは世界基準に達していないとして一切使用していない。機能性が高く、高品質な素材にこだわり、雨と共に外壁の汚れを落とすドイツの外壁塗り壁材「Sto(シュトー)」や調湿や消臭効果で空気をキレイにする化石サンゴ由来の「マシュマロタッチ」を使用して地産地消を取り入れている。木材は、地元鹿児島県産の良質なスギを使用。通気性や防水性に優れており、直線的で美しい木目にぬくもりを感じることができる。スギは木目や年輪の色が徐々に濃くなっていくため、月日が経つごとに深い味わいを楽しめるのも醍醐味の一つだ。断熱性に優れたトリプルガラスや熱伝導の影響を受けない木製サッシ・樹脂サッシなどを使用することで窓による温度変化を受けにくくなり、室内温度を26~27度、湿度は50%前後を保つことが可能。気密性に優れており、結露もない。カビやダニが発生しにくい環境になり、日々のお手入れも難しくなく、アレルギーをお持ちの方や小さなお子様がいる家庭でも安心して過ごすことができる。世界基準で建設した家は、一般的な日本の住宅よりも丈夫で長持ちするのも大きな特長。「付加断熱工法」で建てられた住宅は、建築物の駆体に悪影響を及ぼす結露を防ぎ、20年以上経っても新築当時のままの状態を保つことが確認済みだ。定期的なメンテナンスを行うことで、何年経っても建て替えや大規模なリフォームをしなくても快適に暮らせる丈夫な家を提供。子どもや孫、その先の世代まで世代を超えて家族の健康を守り、安心して暮らすことができる家づくりに貢献する。「日本基準で建てた家」は寿命が短く、定期的にメンテナンスしていても何世代にも亘って住めるほど長持ちはしない。修繕するためのリフォームはするが、最終的には壊してしまうのが一般的だ。しかし、「世界基準で建てた家」は家族構成やライフスタイルの変化に応じて使いやすくなるためのメンテナンスは行うが、家が傷んでダメになったからリフォームするという概念はない。定期的にメンテナンスを行うことで、何年経っても建て替えや大規模なリフォームをしなくても快適に暮らせる丈夫な家を提供。建築費用だけならもっと安く建てられるハウスメーカーもあるが、メンテナンス費用やリフォーム費用、光熱費、医療費などのことも考えると「世界基準の家」を建てた方がプラスになる。子どもや孫、その先の世代まで世代を超えて家族の健康を守り、安心して暮らすことができる家づくりに貢献する。
(ライター/彩未)

PASSIVESTYLE 株式会社
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多様な分野でAIが活躍するシーン創出
CRMの進化形で笑顔の溢れる世界創り

おもてなし精神システム化
視野に地方創生での活用も


 IT(情報技術)に組み込まれ、大量のデータを解析して自ら学習することができるプログラム技術、AI(人工知能)。その社会実装の促進による新たな価値の創出が社会的課題に浮上する中、独自の先進的なシステムでビジネスをはじめ社会の多様な分野でAIが活躍するシーンを先駆的に広げてきた経営者がいる。顧客関係管理(Customer Relationship Management CRM)研究の世界的第一人者、『アーカス・ジャパン株式会社』代表取締役の松原晋啓さん。世界最大の米経済紙ウォールストリートジャーナル」からIT界の次世代リーダーを意味する「Next Era Leaders for IT」に選出されたITエンジニアだ。
「CRM」は、社内に散らばった顧客に関する情報を一元管理し、取り出したい情報がすぐに見ることができ、さらにその情報を元に誰に何を売ればいいのかを企業全体で認知するために、顧客との関係性、コミュニケーションを管理し、自社と顧客との関係を一元的に把握できるITシステムのことだ。具体的には、顧客の連絡先や購入履歴の確認、メールやソーシャルメディアを通じたやりとり、業務管理、商談状況のチェックなどを一つの業務アプリケーションの中で行い、顧客一人ひとりを深く理解し、顧客が求めるものを提供するシステムだ
「日本人の得意とするおもてなしの精神をシステム化したものといえばわかりやすいかもしれません。『CRM』の導入をサポートする当社は、おもてなしの会社といっていいと思っています。世界全体におもてなしの心を浸透させたい一心でビジネスを拡大中ですが、ITやAIはあくまでもツール。何でもかんでも効率化を推進して血も涙もない世界を創り上げたくありません。目指しているのは笑顔の溢れる世界創りです」
 この思いを重視して松原さんが開発したのが、顧客が来るのを待つ従来のEC(e-cmmerce 電子商取引)とは全く異なり、自ら売りに行く行商人のような働きをする次世代CRMシステム『EMOROCO』を搭載したEM(e-merchant 電子行商人)サイトプラットフォーム『Arcury』。顧客の細かなニーズを的確に汲み取り、商品やサービスの販売に確実につなげることができるように構築した、疑似汎用型AIを搭載した世界初の「CRM」だ。『EMOROCO』は、EMOtional Analysis(感情分析)、RObot(ロボット)、COgnitive(人工知能)の各機能の集合体だ。
「『EMOROCO』は、数値として把握できる定量データと顧客情報に当たる定性データをAIが分析し、顧客の性格や感情を含む深い情報を導き出し、顧客の感情を見える化することで、より精度の高い顧客サービスの提供が可能になる『CRM』ソリューションです。企業に蓄積されたあらゆるデータや膨大な市場データをAIが学習、分析し、その結果を『CRM』に活かすことでより精度の高い分析が可能になります。常に最新データを学習しているので市場とのミスマッチが起こりにくく、導入企業は最適な施策を打つことができるようになります」
 松原さんは、『Arcury』をベースにしたITサービスも展開している。『EMOROCO』が視聴者の好みを学習し、ニーズに沿った内容の動画を配信し、その中で紹介された商品を購入できるサービス『Arcury for Live Commerce』、『Acury』と位置情報を用いて、狩猟やイベント、災害時の救助活動などチーム内の動きをリアルタイムで把握し、作戦の計画から遂行、評価までを支援するサービス「Arcury for Location」はその一端だ。
 このほか、不動産事業の顧客対応の自動化と最適化、物件データや顧客データなどの分析、営業とマーケティングの最適化、契約と文書の管理などの課題に応える不動産ソリューションとしてMicrosoft Copilotを有効活用する不動産業界向けCRMの提供、農業散布や農業におけるドローン利用を依頼したい農業従事者と最適な技術と経験を有したドローンパイロットをマッチングさせる「ドローンマッチングサービス for 農業」、株式会社セナードの反社会的勢力データベース「minuku」と連携し、「CRM」で管理される顧客情報のコンプライアンス的課題を解決する「EMOROCO 反社チェック」のオプションサービスなども提供している。
 さらに、松原さんは自社営業ビジネスで業容のウイングを広げた。2023年4月に大阪市でオープンした「健康家庭料理&雑煮バー『膳』」ではバックオフィスで行う顧客データの管理に「CRM」を導入したほか、「K合同会社」が開発した生成AI接客ツール「Alive」を試験導入した。「ITの視点からコンテナ栽培の仕組みに可能性を感じた」として、「日本きくらげ」のオーナーになり、ビタミンDなどきくらげの栽培事業にも乗り出した。2023年11月には子会社の「ノイギア株式会社」を設立し、プロモーションビデオやミュージックビデオの企画、制作、撮影、編集などの映像業、広告やモデル撮影などの写真業も開始した。
 松原さんの発想力は、地方創生にも及ぶ。今後目指すのは「世界の注目を集める町づくり」だ。
「人とモノをつなぐリレーションシップの考え方そのものであるCRMを活用し、住民や行政、病院、学校、店舗、観光などあらゆる情報をポータル化して連携させた町づくりです。行政サービスや観光案内、物件マッチングなどあらゆる情報を提供できるほか、教育や医療ともスムーズに連携でき、ローカル5Gやドローン向けのIoTサービスと連携させて災害時の人命救助に役立てることも可能な体制を備えた町です。住民情報は高いセキュリティで管理されるため、いざという時には即座につながって支え合える昔ながらの町の風景をITの力で実現するのです。EMサイトプラットフォーム『Arcury』がその要になると思っています」
 人の行う業務を効率化するツールであるITやAIにいかに血を通わせるか、これが松原さんの発想に通底する思いだ。
(ライター/斎藤紘)

アーカス・ジャパン 株式会社
TEL/06-6195-7501 
Eメール/info@arcuss-japan.com
ホームページ 
https://www.arcuss-japan.com/


社会環境の変化で感情が希薄化する時代
幼児の感動する心を育む積極的保育実践

動を重視する取り組みを著書で紹介
年間行事や職員室などでの具体的活動


「安心してすごせる。身近なところにいる大人を信頼できる。そして、楽しさやよろこびを感じることのできる経験をすることが、子どもとして人間としてよく育つためには大切だと考えています」
 1976年に開園した『大東わかば保育園』園長の山本良一さんが保育理念で示した考えだ。中でも重視するのは、子どもを取り巻く社会環境の変化に伴って希薄化が懸念される感動する心の涵養だ。積極的保育という独自の保育理論で実践するその取り組みは、著書「保育に、哲学を!一人ひとりの子どもを深く見つめる、真の保育とは?」から鮮明に浮かび上がる。
 中央教育審議会は、幼児期における教育についての数次にわたる答申で、子どもを取り巻く環境について「少子化、核家族化が進行し、子どもどうしが集団で遊びに熱中し、時には葛藤しながら、互いに影響し合って活動する機会が減少するなど、様々な体験の機会が失われている。また、都市化や情報化の進展によって、子どもの生活空間の中に自然や広場などといった遊び場が少なくなる一方で、テレビゲームやインターネット等の室内の遊びが増えるなど、偏った体験を余儀なくされている」と指摘。子どもたちが身につけるべき「生きる力」の核となる豊かな人間性について、正義感や公正さを重んじる心や 生命を大切にし、人権を尊重する心と並んで、「美しいものや自然に感動する心などの柔らかな感性 」を挙げ、その獲得を課題とした。
「児童期の感動体験が自己効力感・自己肯定意識に及ぼす影響」をテーマした九州大学大学院人間環境学研究院の研究者のリポートでも概略、「近年、自然体験や社会体験の不足から子どもたちの感情の希薄化が懸念されている。子どもたちは多様な体験を経験することで得られる心の豊かさを得る機会を失っている。心の豊かさを得る方法の一つとしてあげられるのが感動体験ではないかと考えられる。感動体験は児童の自己肯定意識を高め、他者に対して寛容になったり、人を信頼できるようになったりする効果もある」と結論づけている。
 山本さんの感動を重視した保育の取り組みは、これらの見解を保育現場で実証してきたともいえるものだ。山本さんは著書「「保育に、哲学を!」でその取り組みを三つの視点から紹介している。
 その一つが、「手づくりのものによって与えられる『感動』」。
「自発性を尊重することの限界を認めたうえで、そのことを補うとともに、積極的にこころを豊かにするものとして『感動』があります。『大東わかば保育園』にとって、感動をもたらす保育の実現においては、青井春江先生のリーダーシップが大きな働きをしました。青井先生が主任保母として来る以前においても感動をもたらす保育がなかったわけではありませんが、青井先生のリーダーシップによって飛躍的に前進しました。誕生会やうんどう会、星まつり、七五三、お泊まり保育、クリスマス会などで子どもたち一人ひとりに手渡すプレゼントのカードや参加賞、メダル、ワッペンは、ほとんど先生たちによって製作されます。卒園記念アルバムも、先生たちのセンスや創意工夫によって手づくりされ、手渡されます。これらは子どもたちはもちろん、保護者にも感動をもたらします。また保護者には、大きな負担にならない程度に協力を求め、給食のときに使用するランチマットや給食袋、遠足のときに使用するリュックサックなどを手づくりしてもらいました。最近は、保護者の負担を考えて市販のものでもよいとする園も多いようですが、これら手づくりのものによって、市販のものでは味わえない、お母さんやお父さんからの具体的な愛情を子どもたちは感じられるのではないかと考えています」
 二つ目が、「多くの大人から声をかけられることによる『感動』」。
「日々の保育においては、子どもたち一人ひとりの気持ちの動きやともだちとの関係のダイナミックな展開、さらにクラスとクラス、そして園全体の雰囲気がどのように展開するかを意識した保育が積み重ねられます。当園の職員室では、職員会議や話し合いの場だけではなく、午後のお昼寝のときや5時以降にお茶を飲んだりお菓子を食べたりしながら、また製作物をつくりながら、子どものこと、クラスの様子、子どもと保護者との関係などがよく話し合われます。その結果、担任だけではなく、ほかのクラスの先生も園全体のほとんどの子どもやほかのクラスの様子をよく知ることになり、クラスに関係なく、先生たちと子ども、保護者との対話が活発におこなわれることになります。子どもたちは、できるようになったことや頑張ったことを、担任の先生だけではなく、ほかのクラスの先生やともだちのお母さんから認められたり褒められたりすることがよくあります。それによって、子どもたちは自信を深め、感動するのです」
 第三が「自然にこころを動かすことが自信につながる」との視点だ。
「うんどう会、生活発表会、作品展、クリスマス会などの行事も、単なる園や大人のためのものとしてではなく、『子どもにとってどのような意味があるか』、『どのような気持ちを味わうのか』、『どのような力を伸ばしたか』、そして『ともだちとの関係や先生との関係を深めることができたか』を意識して取り組んでいきます。一回一回の練習も、当日のみに向けての練習ではなく、子どもたちにとってその都度意味のあるあそびとなるように意識されています。また、取り組みの中心は担任の先生があたりますが、子どもたちがいきいきと動けるように、よく遊ぶことができるようにとの観点から、必要に応じてほかのクラスの先生も役割を分担したり、参加したりします。子どもたちがいきいき、のびのびと動き、自分のことばで話し、自分たちのアイデアも出して、見る人に大きな感動を与えるものになっています。そして子どもたち自身も、見る人が感動しているのを感じてさらに感動し、自信を持つのです」
 こうした取り組みの土台となった「積極的保育」とは、「現実的な諸問題にとらわれずに、子どもの力を信じて伸ばしていくことを第一に考え、安心、信頼、感動を重視して保育に取り組むこと」だ。開園してから48年、山本さんは保育でこの理論を貫き、子どもの成長を温かな眼差しで見守ってきた。
(ライター/斎藤紘)


社会福祉法人 弘法会 認定こども園 大東わかば保育園
TEL/072-878-4121

産業機器や建築金物の製作・設置で実績
三方良しの確かな仕事ぶりが業績に反映

製作から施工まで一貫体制
創業6年で工場規模が7倍


「相手、世間、自分の三方に利益をもたらす三方良しの企業でありたい」
 タンクや配管、プラント架台、建築金物、産業機器などの製作、と設置工事のプロ集団、『株式会社石田鉄工所』代表の石田誠一郎さんが業務で重視するスタンスだ。鉄工所で13年経験を重ねた後、個人事業主として独立、20坪の工場で創業して着実に業績を伸ばし、わずか6年で150坪の工場を持つ会社に成長させた実績に三方良しの確かな仕事ぶりが表出する。
「当社の工場では、金属板を立体の形状に加工する製缶を中核技術に、部材の製作加工から重量物、長物、大物の製作、組立まで行っています。ミリ単位の誤差も許されないような正確さが求められる仕事であり、流れ作業にせず、職人一人ひとりが自分の仕事に責任を持って取り組む一人一作を原則として作業に当たっています。長年の経験と勘で培われた技術力があってこそ可能な体制です。会社としても製作から施工まで一貫したサービスを提供できることが強みです」
 工場には、天井クレーンやエンジン溶接機、プラズマ切断機、製缶定盤、油圧式パンチャーなど約40台もの製作機器が所狭しと並ぶ。業務は4本柱だ。
「『製缶・鉄鋼・鉄骨・配管・プラント架台の製作及び取付工事』では、工場や施設内には必ずある配管や沈殿槽、センターウェルなどの排水処理設備など複雑な形状や特殊な加工にも様々な技術やノウハウを駆使して対応します。『建築金物の製作及び取付工事』は、ステンレスパイプや換気口、蓋、吊り金具など建築で使われる金属製の部材の製作から設置まで一貫して行います。『機械機器の設置工事』は主にプラントや工場で機械器具の組み立てによって工作物を建設したり、工作物に機械器具を取り付けたりする工事で、給排気機器など様々な機械機器への対応が可能です。『産業機械の製作及び設置工事』は、工場やプラント内の空調設備や監視カメラなどのセキュリティ機器、環境への負荷を低減させる環境改善機器や廃棄物処理設備、建設現場を支える掘削機器など様々な産業機器の製作、設置を行います」
 石田さんは、自分良しの観点から、働きやすい作業環境の整備にも力を入れてきた。
「従業員それぞれが気持ち良く働けてこそ、最高の仕事ができる、そう信じてこれからも頑張っていきたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

株式会社 石田鉄工所
TEL/06-6770-9145 
Eメール/info@ishida-iron.co.jp
ホームページ 
https://www.ishida-iron.com/

「家を建てない工務店」
空き家の活用に特化して社会問題を解決

相続登記義務化を機に決意
空き家を運用資産に再構成


 子どもの脳力開発に資する住まいづくりなどユニーク住宅設計で注目を集めた『株式会社関西工務店』代表取締役で一級建築士の吉田泰造さんが、2024年4月から始まった相続不動産の名義を変える相続登記の義務化を機に、「家を建てない工務店」を社の新たなビジョンとし、空き家を「明き家」と捉えて有望な財産として活用する事業を26年から本格化する。人口減少が続く中でも住宅建築が止まらない現状では、空き家が増え続け、深刻な社会問題になるとの問題意識からだ。
「かつての住宅不足の解消を目指す政策が人口減少社会でも維持されてきたことで、余った家の空き家化が進んだのです。総務省の住宅・土地推計調査によりますと、2018年時点で国内の空き家は849万戸あるとされています。これは住宅総数の13・6%を占め、7戸に1戸は空き家という状態です。空き家になる最大の理由は相続によるもので、54・6%と過半を占め、新築や建て替えで空き家になるケースの18・8%を大きく上回っています」
 吉田さんは、空き家の現状をこう指摘した上で工務店の責任も言及する。
「わたしたち工務店が新築を建てれば建てるほど、我が国の家余りが増えていくことは容易に予測できます。家余りは活用されなければ空き家となり、一旦空き家になれば管理が行き届かなくなり、腐朽や害虫害獣被害により周辺にも被害を及ぼします。また防犯、防災においても地域問題を引き起こす可能性が高まります」
 こうした問題意識を背景にした空き家活用事業は、多拠点生活も視野に入れる。
「当社は、空き家という社会問題を解決するため、リフォームや転用ニーズに合わせた減築によって、それらを資産として活用できる取り組みを行っていきます。将来は多拠点生活があたりまえになると予測し、世帯数より多い住宅ストックを有効に活用したいと考えています。一家庭につき二つの家があれば、使っていない家を賃貸できる資産に変えることができます。空き家再活用は投資であり、『空き家』は運用資産でもあるのです」
 吉田さんは、これまでも空き家のリノベーションに取り組み、住宅だけでなく、店舗や事務所、宿泊施設、集会施設など立地と運用を考慮してオーナーと利用者が満足できる提案をしてきた。空き家活用事業にはこの手法も生かす考えだ。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 関西工務店
TEL/0745-52-1515 
Eメール/mail@kansaikoumuten.com
ホームページ 
https://kansaikoumuten.com/

空き家問題の中古住宅市場への影響指摘
解決策の空き家再生事業の理想形で実績

視野に相続登記義務化など
リフレッシュ住宅販売好調


「空き家問題に対処することが、中古住宅業界にとっても社会にとっても、ますます重要になっている」
 放置空き家や所有者不明の空き家問題が深刻化する中、空き家の有効活用の理想形ともいえる事業を展開する『株式会社アートランド』代表取締役の武本尚さんが事業に力を入れる背景となった問題意識だ。この事業、中古住宅を買い取って新築同然にフルリノベーションし、『リフレッシュ住宅』としてリーズナブルな価格で販売するもので、若い世代の需要を喚起する効果を生み、空き家問題のソルーションとして注目度を高めている。空き屋問題をめぐっては、所有者不明の空き家が都市開発の妨げになったりしていることから民法・不動産登記法の改正で2024年4月から相続した不動産の名義変えが義務化されたほか、空き家対策特別措置法改正で放置空き家が管理不全空き家に指定され、その後適切に管理しないと固定資産税が最大6倍になってしまうなど法規制が強化された。武本さんはこうした状況も踏まえ、空き家の有効活用の重要性を機会あるごとに指摘してきた。
「放置空き家は、中古住宅市場にも大きな影響を与えています。手を加えられないまま長期間放置されてしまうと修繕費用が膨大なものになり、売却にも支障が生じることが一つ。加えて空き家が増えることで、中古住宅市場の供給が増えてしまい、需要と供給のバランスが崩れ、中古住宅の価格が下落する可能性があります。このような問題の解決策となるのが空き家再生事業です。しかし、空き家の数が多すぎるため、現状では対策が追いついていません。今後、中古住宅業界と地方自治体などが連携し、再生事業に係る税優遇措置の創設や空き家の売買促進策を考えるなど積極的な取り組みが求められます」
 空き家再生事業の理想形ともいえる『リフレッシュ住宅』事業は、土地付き一戸建ての中古住宅を一級建築士が精査して購入、工務店が新築並みにリノベーションし、毎月の住宅ローン返済額が周辺の家賃相場以下になるような価格で提供するというものだ。しかも、耐震性などから安心R住宅の標章を獲得し、さらには売主が基本構造部分の瑕疵について買主に対して負う保証期間5年の既存住宅売買瑕疵保険にも同社が加入する。こうした好条件が高く評価され、販売実績は年間40件前後にものぼる。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 アートランド
TEL/079-295-0185 
Eメール/fresh@artland-fr.jp
ホームページ 
http://www.artland-fr.jp/

手触りのいい職人手作りの木工家具好評
未経験者を採用しOJTで技術習得を支援

モデルルームで製品を展示
発注元との信頼関係を重視


 機械化による大量生産が進む家具業界にあって、どこか温もりのあるハイセンスなオリジナル木工家具を職人手作りで製作し、発注元のハウスメーカーから信頼を得てきたのが、1982年創業の『株式会社A・1インテリア』だ。飲食業から転じて、創業者である父親から経営を受け継いだ二代目代表取締役光永政洋さんは、人材育成と技術継承にも力を入れ、その親身な指導が評判になり、家具業界が人材確保に悩む中、二人の未経験者を採用、職場の実務を通して行う教育訓練OJTで技術習得を後押しし、先輩職人と肩を並べて製作できるまで成長させた。
 同社の製作方法は分業制ではなく、多能工職人によるチーム製作スタイル。
「製品が初めてできあがった時は、本当に嬉しかったです。オリジナル家具の製造は本当に奥が深く、チャレンジしがいがある仕事。ものつくりが好きな方ならきっと同じ感動を味わえると思います」
 未経験で採用された職人の言葉から成長の喜びが伝わる。
 同社が手がける木工家具は、飲食店や物販店、美容室、ショッピングセンター内テナントなどの商品陳列台やレジカウンター、収納什器、壁面収納オブジェなどで、最近ではオフィスの机や椅子、会議用テーブル、個人ワークスペース、休憩室の家具などを一括で受注した。使う素材は、世界的な木材需要の高まりによるウッドショックで価格が高騰した木材を避け、耐水性、耐熱性、耐摩耗性に優れながら価格がリーズナブルな化粧板などを使い、コスト抑制にも配慮する。その完成度の高い木工家具は、発注元のハウスメーカーが手がけた分譲マンションのモデルルームに採用され、展示されたほどだ。
 こうした仕事を通して、光永さんが大事にしてるのが触感と信頼関係だ。
「例えば、家電量販店で買う時、商品の性能を見るだけでなく、必ず触りますよね。あの感触も商品選択の要素になっているのです。家具も同じです。触ったときの感触が大事で、手触りのいい仕上がりにこだわっています。また、どの量販店でも同じような商品が並んでいて、最終的な選択は販売スタッフの接客態度で決まるというケースが少なくありません。当社は、発注元のハウスメーカー様に信頼されるよう努め、その意向に沿う仕事を心がけています」
(ライター/斎藤紘)

株式会社 A・1インテリア
TEL/0567-69-5560 
Eメール/info@a1-int.jp
ホームページ 
https://www.a1-int.jp/

塗装工事に光る国家資格の知見と経験
防水工事も含め建物を守る意思が鮮明

確かな仕事ぶりで業績牽引
多種多様な建築施設で施工


「当社の塗装工事は、一級建築塗装技能士が対応するため、高いクオリティで施工を行えます」
 各種建築施設の外壁や屋根、内装の塗装工事を主軸事業に掲げる『日本建塗株式会社』代表取締役の葛西祐介さんは、実務経験を7年以上積んだ職人だけが受験できる一級建築塗装技能士の国家資格を持ち、木材はもちろん、金属や特殊な素材への塗装、塗料の性質の違いや塗装道具の使い分けなど様々な専門知識を生かした確かな仕事ぶりで業績を牽引してきた職人経営者だ。
「建物を守る塗装工事は、均一に塗るだけではなく、環境やご要望に合わせた的確な素材のご提案から長持ちする塗り方まで、幅広い知識と経験が求められます。毎日目に入る部分だからこそ、丁寧な仕上がりによる美しさも重要です。建物の資産価値を高めるため、当社は作業の一つひとつと丁寧に真剣に向き合っています」
 葛西さんは塗装工事のほかにも、シーリング工事や防水工事、家全体の価値を高める上で重要な屋根メンテナンスでも実力を示す。
「シーリングは、外壁の建材同士の隙間を埋めて防水の役割も果たし、建物を守る上で重要な存在。8年から10年ほどの耐久限度を超えるとヒビや隙間が生じ、水の侵入を許し、建物の劣化に繋がりかねません。シーリング工事は、この隙間を埋め直す工事です。防水工事は、防水性能の高い塗料を床へ塗装し、躯体全体を守り、長持ちさせます。表面だけでなく下地から丁寧に施工を行ってこそ、初めてその防水性が発揮されます。当社では、戸建て住宅のベランダやスノーダクトなどでウレタン防水工事を行っております。屋根メンテナンスは、住宅の安全と快適性を守る上で欠かせない作業です。点検で屋根材の損傷や劣化などをチェックし、屋根材の色褪せや塗膜の剥がれは塗り替えや交換、錆の発生や冬期間の降雪により破損した場合は、補修作業が必要です。また、屋根を保護し、耐久性を高める屋根塗装も10年から15年ごとに行うことが推奨されます」
 これまで葛西さんが施工した施設は、アパートやマンション、飲食店、小売店、デパート、ホテル、ショップングモール、学校、幼稚園、保育園、医療施設など多岐にわたる。
「私たちが手がけた現場がこの札幌市内に形としてどんどん残っていくというのも、この仕事の醍醐味だと思っています」
(ライター/斎藤紘)

日本建塗 株式会社
TEL/0120-847-124 
Eメール/info@n-kent.co.jp
ホームページ 
https://www.n-kent.co.jp/


ミスター・パートナー
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TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605
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