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ダイナミックで繊細
斬新な技術が生み出す
ガラス彫刻 龍馬グラス
サンドブラストの常識を全く打ち破った新しい技法を駆使した作品を生み出しているのが鎌倉谷戸の工房である。ガラスに合わせて彫りの深さを調整するのだが、特徴はその深彫りにある。陰影がくっきりとでてしかもまろやかな曲面をも表現する。その一例が鯉を彫刻したグラス。丸みを帯びた流線型のボディを彫った後、一枚一枚マスクを施し鱗を彫っていく。とても手間のかかる細かい作業だ。その凹凸は思わず手で触れてみたくなるような曲面の重なりである。全体に目を向けると優美さばかりでなく鯉の持つ力強さが伝わってくる。深い彫りという独自の技法を最大限に生かしつつ、しかも鎌倉の工房にふさわしく鎌倉の伝統的な木彫りの技術もうまく取り入れ応用している。連続して「かまくら推奨品」の認定を受けているのもうなずける。更に全国推奨観光土産品審査会の日本専門店会連盟理事長賞も受賞した。
この技法が映えるのが被せガラスという、ガラスの上に色ガラスをのせてあるグラスや皿、花瓶等への彫刻である。地を深く彫り込むため図柄が色鮮やかに浮き上がる。光の当たる部分は軽めに砂を吹き付け色ガラスの濃淡を出す。ぶどう一粒一粒が瑞々しく光り輝く陰影がとても美しい。
木製品への彫刻は木目を残すことができ、一般的な木彫りとは全く趣の異なる作品に出来上がる。
デザインも多様で今人気沸騰中の坂本龍馬等の幕末偉人の肖像に直筆の文字やサインを加えたオリジナルシリーズもある。これは勝海舟の子孫であるオーナーが先祖の縁で坂本家等子孫の方からきちんと承認を得てデザイン。細かい文字もくっきりと浮き彫りが施され、当時の偉人達の心境を感じられるような仕上がりである。サインを印刷した木箱に入っており、希望すれば名前も彫ってくれるので、自宅に飾ってよし歴史好きの人への贈り物にも最適だ。
お祝いや結婚式、法事の引き出物には好みのデザインの彫刻を注文できる。自分の名前が入ったプレゼントに、貰った人はとても喜び評判がよい。工房で一つ一つ手作りするからこそできる世界でたった一つの記念品なのだ。
現在はインターネットや電話での注文だが、三月から根津に「ギャラリー谷戸」がオープン。工房の商品の展示、作家を目指す人達から手芸品、日曜画家の作品等、皆が気軽に発表できるスペースになる。
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