『奥原歯科医院』院長奥原氏は患者さんへの治療はまずコミュニケーションからと語る氏は小手指の町をこよなく愛し、地域密着型の町の歯医者さんとして地元の方たちの信頼を得ている。
所沢の閑静な住宅街に位置する『奥原歯科医院』では、虫歯の治療、歯垢の除去、入れ歯の作成・調整等幅広い治療を行っており、子どもからお年寄りまで多くの患者が訪れる。
所沢という土地に開業したのは勤務医時代よそから来た新米ドクターにもかかわらず、町の人が奥原氏に本当に親切に接してくれたから。もうひとつの理由は、親切にしてくれた人たちが歯を悪くしているのに、途中で放って小手指を離れてしまっても良いのか？ という思いが日に日に強くなったからという。結局奥原氏は大好きな小手指の町に開業した。
医院の建物は、患者さんに恐怖心を与えないよう配慮して、一見医院には見えない。別荘のような趣の建築は、医院と気付かず通り過ぎる人も多いと聞く。子ども連れの方にも安心して通院していただけるよう、院内には託児所（予約制）も完備している。
玄関からは全フロアバリアフリーで入ることができる。大型のエレベーターも完備で車椅子での通院も全く問題ない。1階待合室は、子ども連れのでも来院できるように、広めで、キッズルームもあり、親が治療中も子供を退屈させないので患者は治療に専念できる。マッサージチェアや、熱帯魚の水槽もあり、心身共にリラックスできる空間だ。
トイレには車椅子・ベビーカーを押したままでも入れ、おむつ替え台と子供用便器が準備されている。 授乳室は個室でドアが付いており、気を使わず授乳ができる。ミルク用の専用お湯ポットと替えのオムツも用意されている。治療室の各チェアーには花かごがあり心を和ましてくれる。チェアーは全部で11台で、１階部分に８台、２階部分には３台あり、特に2階は他人の目を気にせず治療をしたい方向けの個室だ。ＢＧＭにジャズが流れており、隠れ家的な大人の空間となっている。各チェアーごとに、治療前後の比較やレントゲンなどをコンピューターの大きな画面で見ることができるようになっている。
同院では、保険診療でできる訪問診療車での訪問治療も行っており、歯医者さんに通いたくても、通えないすべての方にご自宅または病院、施設で治療が受けられる。歯科医院内で出来る診療は、ほぼ全て可能だ。また、全て女性スタッフによる審美歯科のコースも開始。歯肉マッサージ、リップエステなどを個室でリラックスして受けることができる。睡眠時無呼吸症候群やいびき治療用のスリーププリントの作成もしており、耳鼻咽喉科等専門病院で検査をし、紹介状があれば保険での作製ができる。
『奥原歯科医院』の特徴は「なによりもコミュニケーションを大切にしていること。とにかくどこを歩いても患者とスタッフの笑い声が絶えない。他の医院では考えられない位の会話の多さに驚かされる。歯医者が苦手な人は多い。苦手な理由はそれぞれあると思いますが、歯医者でいやな思いをした過去があるので歯医者が嫌いになった、という方がほとんどなのです。たとえば『痛い思いをした』『しばらくいかなかったら怒られた』『何をされているか説明が無く不安だった』等々。いやな思いはトラウマになりやすいのです」と奥原氏。同院では「自分がされていやなことはしない」がモットー。どういう経緯でどんな気持ちで当医院にやってきたのかなど、患者の背景を理解し、人性の価値感を共有するところから始める。そのためほかの歯科と比べると、問診や会話にかなり時間をかけているという。
「患者が嫌がることはたとえ必要な処置であっても無理強いはしない。きちんと話し合い、納得した上で納得した時期に治療を行う」。
奥原氏はこれからも小手指の地で人の痛みがわかる歯医者さんとして、多くの地域の方々に信頼され治療を進めていくだろう。
（ライター／本名広男）
