サービスの目的のひとつは、ご家族の介護負担の軽減を図ること。当センターは、祝日も営業。1日のサービス提供時間も最高10時間を超えた、ご家族のニーズにお応えいたします。 (ただし、年末年始の6日間は休業)
ショートステイを10名増加し、32名に。平成22年7月完成予定。
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スタッフたちが協力し合い
ゆとりある介護を実践
人間にとって必要な思いやりと生きる楽しみによって運営されている介護施設が、山梨県笛吹市八代町にある。異なる視点を持つスタッフたちが、豊かな発想でよりよいサービスを目指し、共有している。
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大学卒業後、大手ゼネコンに就職し、民間開発営業などに関わってきた『きたじま苑』の代表取締役の北嶋静男氏。来るべき高齢社会に向けて自分で何かできることはないかと考え、親より譲り受けた土地を利用し、介護施設を建設。しかし、その施設を任せられる人がなかなか見つからず、「こうなったら自分で運営しよう」と決意、55歳で会社を退職。平成15年に『有限会社北嶋/きたじま苑』を設立し、現在に至る。
「私はもともと、人とのふれあいが大好き。高齢者と接することに関しては何の心配もしていませんでした。当初はデイサービスのみを行い平成18年にショートステイを始めました。利用者数も順調に増えています。」
きたじま苑の施設は、デイサービスの定員15名、ショートステイがの定員22名の規模で、現在、ショートステイを10名増やす予定で建設中です。レクリエーションや食事を楽しむことができる。庭園とゲートボール場を併設し、農園ではさまざまな野菜や果物が実り、季節に応じた収穫を経験することができる。利用者が毎日を楽しくいきいきと過ごしていただくために誕生会をはじめ、春はお花見、七夕、夏祭りやクリスマス会などのイベントを開催している。時には近くの公園などに出かけるなど、四季折々たくさんの行事が用意されている。また、地域のために、地域密着型サービス事業所の指定を受けグループホーム(2ユニット)18名を平成23年3月にはオープン予定である。
一緒に働くスタッフも、当然ながら高齢者のことを充分に思いやれる気持ちを大切にしている。新たにスタッフを採用する場合、北嶋氏は、「まず、能力よりも、誰にも見えないところでコツコツと頑張れるような人を探します。そして、面接の際には必ず、『高齢者と接することが好きか嫌いか』という質問をするようにしています。そこで、『嫌いでない』と答える人を採用するようにしているのです。『好き』と答える方は高齢者と接するのに夢中になるあまり、周囲のことにまで目がいかない。その点、『嫌いでない』と答えた人は客観的でいられるので、全体に目を配ることで、施設をよくするためのさまざまな提案をしてくれると思うのです。私は高齢者が大好き。だからこそ、私と違った視点を持つスタッフを集めたいのです。皆が互いの現状を把握して支え合うことは、介護の世界で働く者にとって必要。スタッフたちには情報を皆で共有するようにと伝えています」
「21世紀の高齢社会を迎え、誰でも介護保険制度のもと、社会全体で介護を支える時代となりました。八代の微笑み合える介護、思いやりの泉となるようスタッフ全員で、また、地域の方々のご協力を得ながら、苑生の生きる楽しみとなるよう努力してまいりたいと思っております。 花には水を、お年を召された方には愛と目に見える生活を共にしたいと思っております。そして常にその地域の大勢の方々のニーズにも沿ったお応えができ、便利なサービスをご提供するために、きたじま苑が設立されましたので、多くの方にご利用いただければ幸いと思います」このように、北嶋氏は結んだ。 (ライター/土屋啓)
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