品川建築工房の家造り
一口でリフォームと言っても、ここでは、限られた空間を最大限有効に演出して快適に住まう提案だけでなく、住環境を改善するためのリフォームも提案してくれている。たとえば、シックハウス対策、自然素材を使ったリフォーム、CO2削減や省エネを考慮に入れた環境負荷を軽減するためのリフォームなど様々な角度から提案してくれるのも魅力だ。
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住まいも地産地消
東京の木にこだわった人に優しい家造り
自由設計デザインを基本とする『株式会社品川建築工房』。家族のライフスタイルの変化に対応できる家、家族の希望を生かした家をテーマに真心を込めた家造りが口コミで伝わり、西東京に留まらず、東京都23区内でも戸建&リフォームを請け負いつつある。『品川建築工房』の大きな特徴は、建物(構造・内装)に自然素材を用いる点。住環境を向上させることで環境負荷を抑え、人に優しい住まいになるのだという。その最たるものが樹香の家と銘打った、東京の木で建てる家だ。
東京の面積の40%が山林というのをご存じだろうか? そのほとんどが人工林。精魂かけて育てたこれらの木だが、大半は紙パルプ材や土木用に利用されているのだとか。「建築に使えないからではなく、ブランド化されていないため流通していないだけ」というのは、代表取締役社長の品川太氏。さらに「流通していない→低価格→山主が切らない→知られてない→流通していない…という悪循環で、山側にとっても活気が無くなっているのを見て、東京で家造りをしている私たちで何とかできないものかと考えました。私から山側の人たちと話し合い、交流してたどり着いたのが、顔の見える家造りなのです」と。この家の材木がどこの山で伐採されて、どこの製材所で製材され、どこの大工さん・工務店が作った家なのかを見せられる家造りを、気を育てている人たちと連携して追及しているのだという。この素材は、どこのだれが生産し、どのレストランのシェフがこんな料理に仕上げた、という…まさに料理と同じきめ細かさ。建築界ではかえって新鮮な提案が注目を集めそうだ。
(ライター/深井みさわ)
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