穴吹整形外科クリニック 穴吹浩穀院長
1994年、自治医科大学卒業、大分県立病院研修。1998年、自治医科大学研修。2001年、因尾診療所所長。2004年、フジ虎ノ門整形外科(脊椎センター主任)。2006年、三島中央病院部長。2008年、西島病院部長。2009年6月、穴吹整形外科クリニック開院。
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椎間板ヘルニアなどの脊椎疾患を
最先端の技術で治療
2009年6月、開院した『穴吹整形外科クリニック』。椎間板ヘルニアなどの脊椎疾患に対する保存治療と、PLDD(経皮的椎間板ヘルニア摘出術)、PELD(経皮的内視鏡椎間板ヘルニア摘出術)、PVP(椎体形成術)等の先端技術を駆使した手術を手掛けている。腰痛診断には世界で認められた椎間板ヘルニア・腰に対するエクササイズ(マッケンジー法)を使用。脊椎手術数は、現在までに2千件にも及ぶという。
これからの最小侵襲手術でもっとも主流になるとされるのが、経皮的内視鏡椎間板ヘルニア摘出術(PELD)だと、穴吹院長は語る。「足の痛み、しびれ、麻痺を伴うような中等度以上の痛みがある場合、PELD手術は適応となります。切開は6ミリ程度、出血はごく少量、手術時間は約1時間です。直径6ミリの操作管を注入し、その中に内視鏡を入れ60倍に拡大された内視鏡モニターを見ながら、ラジオ波を使用して椎間板組織を周囲から剥離し、凝縮させます。3ミリの鉗子で繊維輪中や外に脱出した椎間板ヘルニア塊を摘出します」。
日帰りが可能な局所麻酔による手術で、椎間板の多くを残すことができる。従来の全身麻酔による手術は椎間板の約80パーセント程度を除去するため、手術後の回復が遅くなり、運動ができるようになるまで約3カ月~6カ月は必要になる。PELDでは、約1カ月~2カ月で復帰可能になるという。
治療に関する十分な説明はもちろん、疑問や不安にも懇切丁寧に対応することを心がけているので、腰痛に関することは同院に相談してみてはいかがであろう。
(ライター/土屋啓)
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