いかに家族が健康的に過ごせるか。住宅を建てる上での課題のひとつだ。「シーダホーム」は化学物質の影響をから子どもを護るために、アレルギーの内容を調べた上でお客様に合った天然素材を使用する、こだわりの健康住宅づくりを行う。同社では安心して暮らせることが、住む人の幸せと考える。
「人の健康面を考えるなら『食・住・衣』の順番に重要です。この優先順位をしっかり理解したうえで、住まいを建てるのが本来の姿だと思います」と「シーダホーム」社長、中村康太郎氏。中村社長は建てられた住宅に住む人の健康にこだわり、施主からも絶大な信頼を得ている。
中村社長が健康にこだわるのは、「障害のある子どもに出会い、その理由を知ったことに経緯がある。親から脳の発育を妨げる物質が入り込み、脳の発育が抑えられ、障害をもって生まれた」ことを知ったことによる。中村社長は「特に女性の体がもつ情報は、産む子に影響を与えます。また、住まいを形成する材料の質は、その場の空気や微生物を作り出し、人間の体の外から体に働きかけます」と語る。そういう理由から同社では「若い女性ほど健康的な家に住むことに、こだわらなければならない」と提唱する。
同社が目指す住宅は、自然素材で作られ、しかもローコスト、さらに、今も生き残っている古民家の技術をとりいれた先進技術。200年を経ても残る住宅だという。家族が元気に暮らし世代を超えて受け継がれる住まい、というビジョンのもと家造りを行っている。
現代の住宅は遮断素材という素材でできている。国交省で「強制換気で常に空気を入れ替える」と決められた基準で造られた住宅がほとんどだという。そういう住宅の場合、寒かったり湿度が高かったりして、換気を止めた場合、空気の流れが止まり結露が発生する。そのためカビが生え、ダニがわき、アレルギーの原因になるのだという。「空気の流れを遮らずに高気密高断熱の家をどう作るか、換気扇はどう設置するか。それらは造り方によるのです。そのあたりのことはどんどん提案させていただきます」と中村社長。
住宅のための天然素材といっても、家族それぞれの体質が違うので、きちんとヒアリングしてから施工し、施主の家族全員が満足する理想に近い健康住宅を実現しているのだという。中村社長は「健康を意識した家は建てる場合、コストが高くなるイメージをもつ方は多いでしょう。弊社では家に関する情報はすべて施主の方に正直にわかりやすく説明しています。建築素材なども、説明して理解していただいた上で、施主の方に金額面も含め、最適なものを選んでもらっています。当たり前のことを当たり前にして、家を建てていれば、施主の予算に応じたものもつくれるのです。しっかりした家ができるはずです」と健康住宅をローコストで造れる根拠を語った。
ローコストで健康的な住宅に住む。そして次世代に健康的な暮らしを継承する。「シーダホーム」ではそんな理念で家づくりをしている。
(ライター/本名広男)